コンテンツにスキップ

宮英子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宮 英子(みや ひでこ、1917年2月23日[1]-2015年6月26日[2])は、日本歌人。夫は宮柊二。別名・滝口英子(1953年 - 1986年)。

来歴

[編集]

富山県富山市出身。旧姓・瀧口。実家は代々医家であった。美術評論家詩人瀧口修造従妹にあたる。

東京女子高等師範学校(現・お茶の水女子大学)卒。尾上柴舟に学ぶ。1937年(昭和12年)、歌誌「多磨」に入会し、北原白秋に師事。同門の宮柊二と結婚し、1953年に「コスモス」創刊に参加。1970年、第一歌集『婦負野』で第16回日本歌人クラブ推薦歌集(現・日本歌人クラブ賞)受賞。1986年の柊二没後、後を継いで「コスモス」発行人となった。2005年『西域更紗』で第20回詩歌文学館賞受賞。2008年宮中歌会始召人を務めた。2013年『青銀色』で第36回現代短歌大賞受賞。

著書

[編集]
  • 『婦負野 滝口英子歌集』白玉書房 コスモス叢書 1969
  • 『葱嶺の雁 瀧口英子歌集』石川書房 コスモス叢書 1983
    • 『新輯葱嶺の雁 宮英子歌集』短歌新聞社 新現代歌人叢書 2008
  • 『花まゐらせむ 宮英子歌集』短歌新聞社 現代短歌全集 1988
  • 『ゑそらごと 宮英子歌集』石川書房 コスモス叢書 1991
  • 『雁信片々』本阿弥書店 コスモス叢書 1992
  • 『幕間(アントラクト) 宮英子歌集』石川書房 コスモス叢書 1995
  • 『天蒼々 宮英子歌集』短歌新聞社 現代女流短歌全集 1997
  • 『海嶺 宮英子歌集』短歌研究社 コスモス叢書 1999
  • 『アラベスク 宮英子歌集』柊書房 コスモス叢書 2002
  • 『西域更紗 宮英子歌集』柊書房 コスモス叢書 2004
  • 『葉薊館雑記』柊書房 コスモス叢書 2005
  • 『やがての秋 宮英子歌集』角川短歌叢書 2007
  • 『青銀色 (あをみづがね) 宮英子歌集』短歌研究社 コスモス叢書 2012

編纂

[編集]
  • 『恒河沙 宮柊二歌集』編 石川書房 コスモス叢書 1998
  • 『宮柊二青春日記』編 本阿弥書店 1992
  • 『宮柊二歌集』高野公彦共編 岩波文庫 1993

脚注

[編集]
  1. ^ 『文藝年鑑』2008年
  2. ^ 歌人の宮英子さん死去:朝日新聞