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オソツベツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
奥オソツベツから転送)

オソツベツは、北海道川上郡標茶町弟子屈町に跨る地名OSO18コードネームの由来となったことでも知られる。御卒別オソベツとも呼ばれるが、本項ではオソベツの表記が多くみられるオソベツ川を除き「オソツベツ」で統一する。

地理

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オソツベツの名を冠する地名は弟子屈町の南部から標茶町の釧路湿原北部までの広い範囲に分布している。

湖沼

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河川

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住所表記

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自治体ホームページなどで字の一覧等が公開されていないため正式な行政区画は不明であるが、郵便番号や文献、地図での扱いは下表のとおりである。なお割当なしの場合の郵便番号は標茶町が088-2300[1]、弟子屈町が088-3200[2]である。

住所表記(空欄は記載なし)
資料 郵便番号の割当 北海道市町村行政区画便覧

(1958)[3]

北海道地名誌

(1975)[4]

地理院地図 Googleマップ
オソツベツ 088-2331[5] 記載あり 記載あり 記載あり
オソツベツ原野 割当なし 記載あり 記載あり 記載あり 記載あり
上オソツベツ 088-2333[6] 通称として記載あり 記載あり
上オソツベツ原野 割当なし 記載あり 記載あり 記載あり
中オソツベツ 088-2332[7] 記載あり 記載あり 記載あり
中オソツベツ原野 割当なし 記載あり 記載あり 記載あり 記載あり
下オソツベツ 088-2331[8] 記載あり 記載あり
奥オソツベツ 088-3226[注釈 1][9] 記載あり 記載あり 記載あり
奥オソツベツ原野 割当なし 記載あり

歴史

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縄文時代の遺跡である二ツ山遺跡が存在する[10]。また、釧路川流域にはアイヌ民族チャシが点在しており、オソツベツにはマタコタンチャシ跡が存在している[11]

地名の由来

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アイヌ語に由来するが、諸説ある。

  • 「オソッ・ペッ(川尻・滝)」が由来である説。(永田方正
  • 「ヲショツ・ヘツ(平地・川)」が由来である説(豊島三右衛門

川尻の滝とする永田の説については、「およそ滝のなさそうなところで、この解は疑問である。」と山田秀三が指摘している[12]

沿革

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1909年(明治42年)年末時点で3戸14人がオソツベツ地区に入植していた[13]という資料が存在している[注釈 2]が、1975年発行の「北海道地名誌」では1913年(大正2年)和歌山県から入植した平林甚輔の個人経営の農業に始まったとしている[4]

  • 1957年(昭和32年)1月1日 - 町村区域変更により奥オソツベツ地区が標茶町から弟子屈町に編入される[14]

交通

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かつては標茶町営軌道が地区内を通っており、中御卒別、上御卒別などの停留所が存在した。

教育

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かつては標茶町立上御卒別小中学校(2005年閉校)、中御卒別小中学校(2014年閉校)が存在したが、いずれも閉校している[15][16][17]

脚注

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注釈

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  1. ^ 日本郵政のホームページでは「奥オソベツ」
  2. ^ 当時の「オソツベツ地区」が現在の「オソツベツ地区」よりも広い範囲を指していた可能性も考えられる。

出典

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  1. ^ 北海道 川上郡標茶町 掲載がない場合の郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
  2. ^ 北海道 川上郡弟子屈町 掲載がない場合の郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
  3. ^ 『北海道市町村行政区画便覧 昭和33年4月現在』北海道自治協会、1958年、183-184頁。doi:10.11501/3006480 
  4. ^ a b NHK北海道本部『北海道地名誌』北海教育評論社、1975年8月、682頁。doi:10.11501/12191711 
  5. ^ 北海道 川上郡標茶町 オソツベツの郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
  6. ^ 北海道 川上郡標茶町 上オソツベツの郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
  7. ^ 北海道 川上郡標茶町 中オソツベツの郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
  8. ^ 北海道 川上郡標茶町 下オソツベツの郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
  9. ^ 北海道 川上郡弟子屈町 奥オソベツの郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
  10. ^ 日本歴史地名大系. “二ッ山遺跡(ふたつやまいせき)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年2月17日閲覧。
  11. ^ 史跡釧路川流域チャシ跡群|釧路市ホームページ”. 釧路市ホームページ. 2025年2月17日閲覧。
  12. ^ 『標茶町のアイヌ地名 : 釧路川中流域』標茶町教育委員会、1983年5月、39-40頁。doi:10.11501/9570971 
  13. ^ 三好陣太郎『最近釧路国案内』小林隆盛堂、1910年10月、91頁。doi:10.11501/763035 
  14. ^ Ⅰ.地勢・気象”. 標茶町. 2025年2月17日閲覧。
  15. ^ 標茶町の由来とあゆみ|行政情報|標茶町ホームページ”. town.shibecha.hokkaido.jp. 2025年2月17日閲覧。
  16. ^ 広報しべちゃ 標茶町立中御卒別小学校 61年の歴史を偲ぶ”. 標茶町. 2025年2月17日閲覧。
  17. ^ 広報しべちゃ 2018年4月号”. 標茶町. 2025年2月17日閲覧。