オソツベツ
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オソツベツは、北海道川上郡標茶町・弟子屈町に跨る地名。OSO18のコードネームの由来となったことでも知られる。御卒別、オソベツとも呼ばれるが、本項ではオソベツの表記が多くみられるオソベツ川を除き「オソツベツ」で統一する。
地理
[編集]オソツベツの名を冠する地名は弟子屈町の南部から標茶町の釧路湿原北部までの広い範囲に分布している。
湖沼
[編集]河川
[編集]住所表記
[編集]自治体ホームページなどで字の一覧等が公開されていないため正式な行政区画は不明であるが、郵便番号や文献、地図での扱いは下表のとおりである。なお割当なしの場合の郵便番号は標茶町が088-2300[1]、弟子屈町が088-3200[2]である。
資料 | 郵便番号の割当 | 北海道市町村行政区画便覧
(1958)[3] |
北海道地名誌
(1975)[4] |
地理院地図 | Googleマップ |
---|---|---|---|---|---|
オソツベツ | 088-2331[5] | 記載あり | 記載あり | 記載あり | |
オソツベツ原野 | 割当なし | 記載あり | 記載あり | 記載あり | 記載あり |
上オソツベツ | 088-2333[6] | 通称として記載あり | 記載あり | ||
上オソツベツ原野 | 割当なし | 記載あり | 記載あり | 記載あり | |
中オソツベツ | 088-2332[7] | 記載あり | 記載あり | 記載あり | |
中オソツベツ原野 | 割当なし | 記載あり | 記載あり | 記載あり | 記載あり |
下オソツベツ | 088-2331[8] | 記載あり | 記載あり | ||
奥オソツベツ | 088-3226[注釈 1][9] | 記載あり | 記載あり | 記載あり | |
奥オソツベツ原野 | 割当なし | 記載あり |
歴史
[編集]縄文時代の遺跡である二ツ山遺跡が存在する[10]。また、釧路川流域にはアイヌ民族のチャシが点在しており、オソツベツにはマタコタンチャシ跡が存在している[11]。
地名の由来
[編集]アイヌ語に由来するが、諸説ある。
川尻の滝とする永田の説については、「およそ滝のなさそうなところで、この解は疑問である。」と山田秀三が指摘している[12]。
沿革
[編集]1909年(明治42年)年末時点で3戸14人がオソツベツ地区に入植していた[13]という資料が存在している[注釈 2]が、1975年発行の「北海道地名誌」では1913年(大正2年)和歌山県から入植した平林甚輔の個人経営の農業に始まったとしている[4]。
交通
[編集]- 釧網本線(かつてはオソツベツ原野に五十石駅が存在したが、2017年に廃止されている。)
- 国道274号
- 国道391号
- 北海道道53号釧路鶴居弟子屈線
- 北海道道243号阿寒標茶線
- 北海道道959号シラルトロ湖線
- 北海道道1060号クチョロ原野塘路線
かつては標茶町営軌道が地区内を通っており、中御卒別、上御卒別などの停留所が存在した。
教育
[編集]かつては標茶町立上御卒別小中学校(2005年閉校)、中御卒別小中学校(2014年閉校)が存在したが、いずれも閉校している[15][16][17]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “北海道 川上郡標茶町 掲載がない場合の郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “北海道 川上郡弟子屈町 掲載がない場合の郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
- ^ 『北海道市町村行政区画便覧 昭和33年4月現在』北海道自治協会、1958年、183-184頁。doi:10.11501/3006480。
- ^ a b NHK北海道本部『北海道地名誌』北海教育評論社、1975年8月、682頁。doi:10.11501/12191711。
- ^ “北海道 川上郡標茶町 オソツベツの郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “北海道 川上郡標茶町 上オソツベツの郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “北海道 川上郡標茶町 中オソツベツの郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “北海道 川上郡標茶町 下オソツベツの郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “北海道 川上郡弟子屈町 奥オソベツの郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年2月17日閲覧。
- ^ 日本歴史地名大系. “二ッ山遺跡(ふたつやまいせき)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “史跡釧路川流域チャシ跡群|釧路市ホームページ”. 釧路市ホームページ. 2025年2月17日閲覧。
- ^ 『標茶町のアイヌ地名 : 釧路川中流域』標茶町教育委員会、1983年5月、39-40頁。doi:10.11501/9570971。
- ^ 三好陣太郎『最近釧路国案内』小林隆盛堂、1910年10月、91頁。doi:10.11501/763035。
- ^ “Ⅰ.地勢・気象”. 標茶町. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “標茶町の由来とあゆみ|行政情報|標茶町ホームページ”. town.shibecha.hokkaido.jp. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “広報しべちゃ 標茶町立中御卒別小学校 61年の歴史を偲ぶ”. 標茶町. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “広報しべちゃ 2018年4月号”. 標茶町. 2025年2月17日閲覧。