天狗納豆
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天狗納豆(てんぐなっとう)とは、水戸納豆の発祥のブランド名。複数の企業がこのブランド名で納豆を製造している。
歴史
[編集]水戸納豆の歴史
[編集]江戸時代末期の安政元年(1855年)、水戸藩士で勤王家の笹沼家に初代笹沼清左衛門が生まれた。初代笹沼清左衛門は1889年(明治22年)に天狗納豆を興し、今日の水戸納豆の礎を築いた。
天狗納豆の由来
[編集]水戸徳川家家臣郷士庄屋神官層が主軸となり、8代水戸藩主徳川斉昭に重用された「藩政改革・尊皇攘夷派」に属した。そのため、明治維新の魁となった水戸藩の尊皇攘夷激派、「水戸天狗党」の名を戴き「天狗納豆」とした(納豆メーカーのブランド名にキャラクターが多いのは「天狗」を模倣したため)。
天狗納豆のブランド化と「水戸納豆」の発展
[編集]極早稲の小粒大豆を使用したこと、また、近代的食品工業としての製造技術を確立し、更にはそれまでの販売員に頼る手法ではなく、開通間もない鉄道の駅や観光地(偕楽園)などでの販売を行う等販売ツールの革新もはかったことで「天狗納豆」ブランドは今日の名声を得る。以降、複数の納豆メーカーの興業と競争により「水戸納豆」自体が有名になっていった。
企業
[編集]笹沼清左衛門の流れを汲む「天狗納豆」ブランドで納豆を製造する企業が2社存在する。