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天瀬裕康

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

天瀬 裕康(あませ ひろやす、1931年11月 - )は、日本の小説家、文芸・SF評論家。日本の著名な同人作家

本名、渡辺晋(わたなべ すすむ)[1]

経歴・人物

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広島県呉市に生まれる。旧制呉一中(現広島県立呉三津田高等学校)2年生のとき、学徒動員先の呉海軍工廠から自宅に戻って就寝中に被爆[2]

1961年3月、岡山大学大学院医学研究科内科学課程修了。医師医学博士。本名でのSFファン活動も行い、SF同人誌宇宙塵」では初期からの同人。また自身でも同人誌「イマジニア」を主宰している。「SFマガジン」にコラムを連載したこともある。1969年8月には「日本SFファンダム賞」受賞。

2004年5月、広島ペンクラブ副会長。現在、日本文藝家協会会員、日本ペンクラブ会員、『広島文藝派』同人、広島市民劇場会員[3]日本SF作家クラブ会員。『新青年』研究会会員。核戦争防止国際医師会議日本支部理事。ぎんのすず研究会・会員。

短歌俳句へのSF導入の先駆といえる存在であり、短歌誌『あすなろ』同人、俳誌『第2次未定』同人。「短詩形SFの会」代表。

著作はほとんどが自費出版である。妻の渡辺玲子も著作家であり、夫婦での共著に渡辺啓助の評伝等がある。

2024年、SFファン活動への功績により柴野拓美章を受章した(宮本英雄(イマジニアンの会主催)、宮本律子と同時受賞)。

著作リスト

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小説
  • 停まれ悪夢の明日(近代文藝社、1988年)
  • 誰が…と問うでなく(近代文藝社、1999年)
  • 闇よ、名乗れ(近代文藝社、2010年)
  • ロボットたち(近代文藝社、2013年)
  • 異臭の六日間(渡辺玲子[4]との共著、近代文藝社、2016年)
  • 疑いと惑いの年月(文芸社、2018年)
戯曲(レーゼドラマ)
  • 昔の夢は今日も夢(近代文藝社、2013年)
評論
  • 梶山季之の文学空間――ソウル、広島、ハワイ、そして人びと(溪水社、2009年)
  • ジュノー記念祭 ヒロシマからのルポとエッセイ(溪水社、2010年)
  • カラスなぜ啼く、なぜ集う 探偵作家クラブ渡辺啓助会長のSF的生涯(渡辺玲子との共著、文芸社、2014年)
  • 悲しくてもユーモアを――文芸人・乾信一郎の自伝的な評伝(論創社、2015年)

脚注

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  1. ^ 柳田実郎「書評:ジュノー記念祭:ヒロシマからのルポとエッセイ」(PDF)『広島県医師会速報』第2099号、広島県医師会、2010年10月、p26、2011年3月19日閲覧 
  2. ^ 筆に託して 戦争体験と表現 <3> 作家 天瀬裕康さん(87)=大竹市”. ヒロシマ平和メディアセンター. 2021年1月17日閲覧。
  3. ^ 『昔の夢は今日も夢』が刊行された当時に掲載されていたもの
  4. ^ 妻。1935年生まれ、広島県出身。広島女学院大学英文学部卒業。元国際ソロプチミスト大竹会長。広島ペンクラブ副会長。広島県立図書館友の会幹事。ぎんのすず研究会会員。

関連項目

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外部リンク

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