大説
表示
大説
- 国際、政治、経済、社会問題について議論する類の文章。考古学者の吉村作治は「大説とは国家や社会のことを、ひとくくりで評価、評論することで、個々の事情や個人の感情を勘案せずに高い位置から言うものなので、当たらず、さわらずの生ぬるい、生活観のない文章」と定義している。[1]これに対し日常の出来事に関する意見・主張(村里の多少の知恵者=閭里小知者)、巷の噂話(街談巷語)、または虚構・空想の話(芻蕘狂夫之議)を書いた書物は小説と呼ばれる。[2]
- 日本の推理作家である清涼院流水は、「従来のジャンルにおさまりきらない物語」という意味合いで使っており、「小説家」ならぬ「大説家」を自称している。