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大橋祐二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大橋 祐二 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム おおはし ゆうじ
ラテン文字 Yuji Ohashi
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技 (ハードル)
種目 60mH, 110mH
所属 帝京平成大学
大学 筑波大学
筑波大学大学院
生年月日 (1983-09-05) 1983年9月5日(41歳)
出身地 埼玉県浦和市(現・さいたま市桜区
身長 185cm
体重 79kg
成績
地域大会決勝 東アジア大会
110mH 5位 (2005年)
国内大会決勝 日本選手権
110mH 3位 (2006年, 2008年, 2009年, 2011年)
自己ベスト
60mハードル 8秒01 (2008年)
110mハードル 13秒55 (2007年)
13秒44w (2008年)
獲得メダル
陸上競技
日本の旗 日本
アジアジュニア選手権
2001 バンダルスリブガワン 4x100mR
2001 バンダルスリブガワン 110mH
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大橋 祐二(おおはし ゆうじ、1983年9月5日 - )は、日本陸上競技選手。専門はハードルで、110mハードルの自己ベストは13秒55。県立浦和高校時代に高校生初の13秒台をマークした元高校記録保持者である。

経歴

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埼玉県出身。さいたま市立大久保中学校埼玉県立浦和高等学校筑波大学卒業。ミズノ入社(ミズノ在籍中に筑波大学大学院修士課程修了)。ミズノ、帝京平成大学を経て、現在は日本女子体育大学の健康スポーツ学科にスポーツ方法学(陸上競技)准教授として在籍。

大学生時代まで

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中学時代に110mハードルを始め、3年時には全日本中学校選手権で8位という成績を残した[1]

高校時代には110mハードルで14秒77(+1.5)の高1最高記録(当時)、14秒30(+0.7)の高2歴代2位(当時)の14秒30をマークすると、3年時の2001年インターハイ110mハードル決勝において13秒98(-0.1)の高校記録(当時)を樹立。高校生初の13秒台をマークしてインターハイ初優勝を成し遂げた[1]

2002年春に筑波大学へ進学。

2年時に110mハードルで高校時代の自己ベストを更新し、日本インカレを優勝するなど活躍。卒業するまでに自己ベストを日本歴代3位・学生歴代2位(ともに当時)の13秒57(-0.1)まで塗り替えた。

社会人時代

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2006年春にミズノへ入社。

2007年7月の南部記念110mハードルにおいて日本歴代3位(当時)の13秒55(+2.0)をマーク。これは2007年大阪世界選手権2008年北京オリンピックのA標準(ともに13秒55)を突破するものだったが、2007年世界選手権には既にA標準を突破している選手が3人いて、尚且つ大橋自身は日本選手権で5位に終わっていたために出場は叶わなかった。

2008年3月にバレンシアで開催された世界室内選手権60mハードルに出場し、初めてシニアの世界大会を経験したが、結果は予選敗退に終わった。

2008年6月の日本選手権110mハードルに出場すると、予選を13秒71(-0.7)、準決勝を13秒83(-3.4)と、ともに全体トップのタイムで決勝に進出した。しかし、決勝は1位と0秒17差、2位と0秒10差の13秒83(-0.2)で3位に終わり、北京オリンピックのA標準を突破していながら日本代表の座を逃した。

2014年春にミズノを退社し[2]帝京平成大学助教を経て、現在は日本女子体育大学准教授を務める。

人物・エピソード

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  • 本人曰くスプリント能力は低い。その原因の1つとして、走る時に膝が高く上がりすぎる癖があるからだという[1]
  • 中学2年生の時に陸上部の顧問が転勤し、練習方法などがわからず困り果てた。そのため、月刊陸上競技掲載のトレーニング講座を参考にしたという[3]
  • 高校3年時に110mハードルで高校生初の13秒台となる13秒98をマークしたが、これは当時の実力からすると少し出すぎたタイムで、今後も記録を伸ばすことができるか心配だったという[1]

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
110mハードル 13秒55 (+2.0) 2007年7月14日 日本の旗 札幌市 日本歴代8位タイ
13秒44w (+3.3) 2008年5月17日 日本の旗 熊谷市 追い風参考記録
室内
60mハードル 8秒01 2008年3月8日 スペインの旗 バレンシア

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

国際大会

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
1999 世界ユース選手権 (en ポーランドの旗 ブィドゴシュチュ 110mMH 予選1組6着 14秒94 (+0.2)
2001 アジアジュニア選手権 (en ブルネイの旗 バンダルスリブガワン 110mH 3位 14秒37 (+0.2)
4x100mR 2位 40秒35 (4走)
2002 世界ジュニア選手権 ジャマイカの旗 キングストン 110mH 予選3組6着 14秒85 (-3.5)
アジアジュニア選手権 (en タイ王国の旗 バンコク 110mH 4位 14秒63 (-0.5)
2005 東アジア大会 (en 中華人民共和国の旗 マカオ 110mH 5位 14秒00 (-0.9)
2008 世界室内選手権 スペインの旗 バレンシア 60mH 予選3組6着 8秒01 自己ベスト

日本選手権

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2002 日本選手権 金沢市 110mH 予選1組4着 14秒43 (-1.0)
2003 日本選手権 横浜市 110mH 5位 14秒11 (+0.8)
2004 日本選手権 鳥取市 110mH 予選3組4着 14秒14 (+1.9)
2005 日本選手権 東京都 110mH 4位 13秒75 (+1.0)
2006 日本選手権 神戸市 110mH 3位 13秒92 (-0.1)
2007 日本選手権 大阪市 110mH 5位 13秒78 (0.0)
2008 日本選手権 川崎市 110mH 3位 13秒83 (-0.2)
2009 日本選手権 広島市 110mH 3位 13秒81 (+1.6)
2010 日本選手権 丸亀市 110mH 4位 13秒73 (+1.8)
2011 日本選手権 熊谷市 110mH 3位 13秒89 (-0.1)
2012 日本選手権 大阪市 110mH 準決勝2組8着 14秒03 (+0.5)
2013 日本選手権 調布市 110mH 準決勝途中棄権 DNF
2014 日本選手権 福島市 110mH 予選2組8着 14秒45 (+1.8)

その他

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
中学生時代
1998 全日本中学校選手権 天童市 110mMH 8位
高校生時代
1999 国民体育大会 熊本市 110mJH 4位 14秒52 (+2.4)
2000 インターハイ 岐阜市 110mH 5位 14秒75 (-2.1)
日本ジュニア選手権 加古川市 110mH 7位 14秒78 (-1.7)
国民体育大会 富山市 110mH 2位 14秒38 (+1.1)
2001 日本ジュニア選手権 松本市 110mH 2位 14秒39 (-0.8)
インターハイ 熊本市 110mH 優勝 13秒98 (-0.1) 高校記録
国民体育大会 利府町 110mH 優勝 14秒18 (-0.8)
大学生時代
2002 日本ジュニア選手権 福岡市 110mH 優勝 14秒05 (+1.0)
2003 織田記念国際 広島市 110mH 4位 14秒09 (+1.6)
日本インカレ 横浜市 110mH 優勝 13秒95 (+0.5)
南部記念 札幌市 110mH 3位 14秒51 (-2.9)
スーパー陸上 横浜市 110mH 6位 14秒31 (-2.2)
実業団・学生対抗 甲府市 110mH 2位 14秒27 (-0.9)
2004 日本インカレ 東京都 110mH 2位 14秒00 (-0.1)
実業団・学生対抗 小田原市 110mH 2位 13秒93 (-0.5)
2005 織田記念国際 広島市 110mH 3位 13秒65 (+1.2)
国際グランプリ大阪 大阪市 110mH 3位 13秒71 (+1.1)
日本インカレ 東京都 110mH 3位 13秒98 (-1.2)
日本学生チャンピオンシップ 平塚市 110mH 優勝 14秒02 (-0.9)
スーパー陸上 横浜市 110mH 6位 13秒87 (+0.6)
実業団・学生対抗 平塚市 110mH 4位 14秒21 (-1.3)
国民体育大会 岡山市 110mH 優勝 14秒00 (-1.3)
社会人時代
2006 織田記念国際 広島市 110mH 4位 13秒77 (+3.3)
国際グランプリ大阪 大阪市 110mH 7位 13秒83 (+1.2)
東日本実業団選手権 利府町 110mH 4位 13秒99 (-0.8)
スーパー陸上 横浜市 110mH 6位 14秒01 (-1.3)
全日本実業団選手権 大分市 110mH 2位 13秒80 (0.0)
国民体育大会 神戸市 110mH 3位 13秒93 (-1.5)
田島直人記念 山口市 110mH 3位 13秒98 (-1.4)
2007 織田記念国際 広島市 110mH 3位 13秒89 (0.0)
国際グランプリ大阪 大阪市 110mH 7位 13秒89 (+0.8)
東日本実業団選手権 熊谷市 110mH 4位 13秒84 (+1.7)
南部記念 札幌市 110mH 2位 13秒55 (+2.0) 自己ベスト
全日本実業団選手権 岐阜市 110mH 2位 14秒01 (-1.3)
スーパー陸上 横浜市 110mH 7位 14秒15 (-1.6)
国民体育大会 秋田市 110mH 3位 13秒95 (-0.1)
田島直人記念 山口市 110mH 2位 14秒14 (-2.0)
2008 織田記念国際 広島市 110mH 4位 13秒73 (+1.6)
国際グランプリ大阪 大阪市 110mH 6位 13秒99 (-0.1)
東日本実業団選手権 熊谷市 110mH 優勝 13秒44 (+3.3)
南部記念 札幌市 110mH 2位 13秒73 (+0.5)
スーパー陸上 川崎市 110mH 3位 13秒83 (-0.7)
全日本実業団選手権 天童市 110mH 優勝 13秒73 (+2.3)
国民体育大会 大分市 110mH 2位 13秒83 (0.0)
実業団・学生対抗 小田原市 110mH 2位 13秒75 (+1.0)
田島直人記念 下関市 110mH 優勝 13秒72 (+0.1)
2009 織田記念国際 広島市 110mH 3位 13秒76 (+1.9)
国際グランプリ大阪 大阪市 110mH 6位 14秒03 (+0.2)
東日本実業団選手権 天童市 110mH 3位 13秒82 (+0.9)
南部記念 札幌市 110mH 2位 13秒72 (+1.2)
2010 織田記念国際 広島市 110mH 5位 14秒00 (-0.9)
国際グランプリ大阪 大阪市 110mH 6位 13秒96 (-0.4)
東日本実業団選手権 熊谷市 110mH 3位 13秒87 (+2.4)
南部記念 札幌市 110mH 2位 14秒10 (-2.4)
全日本実業団選手権 新潟市 110mH 3位 14秒06 (+0.2)
国民体育大会 千葉市 110mH 5位 14秒00 (-0.9)
実業団・学生対抗 小田原市 110mH 優勝 13秒81 (-0.2)
2011 織田記念国際 広島市 110mH 3位 13秒70 (+2.4)
東日本実業団選手権 熊谷市 110mH 優勝 14秒04 (-1.6)
布勢スプリント 鳥取市 110mH 優勝 13秒79 (+1.4)
南部記念 札幌市 110mH 3位 13秒89 (+0.8)
全日本実業団選手権 鳴門市 110mH 予選5組3着 14秒05 (+1.9)
4x100mR 3位 41秒22 (1走)
国民体育大会 山口市 110mH 3位 13秒76 (+1.9)
2012 織田記念国際 広島市 110mH B決勝4位 13秒88 (+1.1)
東日本実業団選手権 熊谷市 110mH 4位 14秒19 (-2.1)
全日本実業団選手権 福岡市 110mH 予選1組2着 14秒24 (+0.9)
国民体育大会 岐阜市 110mH 予選2組7着 14秒44 (-1.5)
2013 織田記念国際 広島市 110mH B決勝1位 13秒94 (+0.5)
東日本実業団選手権 那珂市 110mH 4位 14秒22 (-1.9)
2014 織田記念国際 広島市 110mH 予選1組7着 14秒65 (+0.1)
全日本実業団選手権 山口市 110mH 予選3組4着 14秒57 (-1.8)
2015 東日本実業団選手権 熊谷市 110mH 7位 14秒45 (-0.7)
全日本実業団選手権 岐阜市 110mH 準決勝2組7着 14秒71 (+0.3)
2016 水戸招待陸上 水戸市 110mH 7位 14秒32 (+0.7)
東日本実業団選手権 熊谷市 110mH 予選1組5着 14秒64 (+1.8)
全日本実業団選手権 大阪市 110mH 予選6組4着 14秒86 (+0.4)

脚注

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  1. ^ a b c d 「トップ選手に学ぶ 一流の「トレーニングメソッド」」『月刊陸上競技』第48巻第4号、講談社、2014年3月号、147-151頁。 
  2. ^ 2014年シーズン始動!ミズノ陸上チーム編成について”. ミズノ (2014年3月14日). 2015年10月21日閲覧。
  3. ^ 「トレーニング講座」『月刊陸上競技』第48巻第6号、講談社、2014年5月号、157頁。 

外部リンク

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記録
先代
小苗久信
(14秒08)
1990年7月1日
110mハードル
日本高校記録保持者
(13秒98)

2001年8月6日 - 2013年8月3日
次代
古谷拓夢
(13秒92)
2013年8月3日
功績
過去
なし
110mハードル
高校生13秒台達成者
(13秒98)

2001年8月6日
2人目
岩船陽一
(13秒99)
2003年8月2日