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大場美和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おおば みわ

大場 美和
生誕 (1998-03-07) 1998年3月7日(26歳)
愛知県岡崎市
国籍 日本の旗 日本
職業 フリークライマー
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大場 美和(おおば みわ、1998年3月7日 - )は、日本のフリークライマー。身長163cm。[1]O型[2]マネジメント契約先はスポーツビズ

愛知県岡崎市出身。岡崎市立竜海中学校卒業[3]光ヶ丘女子高等学校卒業、フェリス女学院大学文学部在学[4]

経歴

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父は歯科医。9歳からクライミングを始める[5]。近所にジムがなかったため、父がつくった3面の自宅ウォールで練習に励んでいた[6]。この壁は「MIWA-WALL」と呼ばれ、後に野口啓代小山田大など名だたる選手が訪れている。知人には不定期に開放され、2015年には「MIWA-CUP」というコンペも開催した[7]

13歳のとき、JFAユース選手権女子リード種目、第14回JOCジュニアオリンピックカップ大会で優勝。17歳のとき、紀の国わかやま国体山岳競技(少年女子)、IFSCクライミング・アジアユース選手権女子ボルダリングおよびリード種目で優勝[2][5]

2015年から、クライミングワールドカップ日本代表に選ばれる[7]。同年、出演したインターネットプロバイダーのCMが1週間でネット再生回数100万回を超え[2]、「校舎をよじ登る女子高生」として話題になった[8]

2016年、大学進学を期に横浜へ移住、小山田大のクライミングジムでアルバイトをしながら、さらなる活躍を目指す[9]。 同年、映画『笠置ROCK!』で演技初挑戦で初ヒロインに抜擢されたことが明らかとなった[10]

2018年をもって、スポーツクライミング選手としての現役生活を終え、現在はフリークライマーとして活動している。引退理由について、「競技のクライミングも好きなんですけど、岩を登る事が本当のクライミングだと思っているところがあって、そこからどんどん離れていってしまっているような気がするので。憧れに近づきたいっていう気持ちもあって競技を辞めようかなって思うようになりました」と話している[11]

競技会の戦績

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国際大会

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IFSC クライミング・ワールドカップ
年次 開催地 種目 順位
2016 スイス、マイリンゲン ボルダリング 43位
2015 ドイツ、ミュンヘン ボルダリング 27位
2015 中国、海陽 ボルダリング 19位
2015 中国、重慶 ボルダリング 23位
2015 アメリカ、ベイル ボルダリング 27位
2015 カナダ、トロント ボルダリング 35位
IFSC クライミング・アジアユース選手権
年次 開催地 種目 順位
2015 マレーシア、プトラジャヤ ボルダリング 1位
2015 マレーシア、プトラジャヤ リード 1位
2015 マレーシア、プトラジャヤ スピード 6位
2013 インドネシア、スラバヤ リード 3位
IFSC 世界ユース選手権
年次 開催地 種目 順位
2013 カナダ、セントラル・サーニッチ リード 3位

国内大会

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ボルダリング・ジャパンカップ
年次 開催地 種目 順位
2016 (第11回) 加須、埼玉 ボルダリング 10位
2015 (第10回) 深谷、埼玉 ボルダリング 12位
2014 (第9回) 静岡 ボルダリング 18位
2013 (第8回) 世田谷、東京 ボルダリング 9位
2012 (第7回) 長崎 ボルダリング 7位
2011 (第6回) 長崎 ボルダリング 9位
リード・ジャパンカップ
年次 開催地 種目 順位
2014 (第28回) 大村、長崎 リード 10位
2013 (第27回) 東久留米、東京 リード 13位
2012 (第26回) 岐阜 リード 21位
2011 (第25回) 山口 リード 14位
クライミング・日本ユース選手権
年次 開催地 種目 順位
2015 印西、千葉 リード 7位
2014 印西、千葉 リード 6位
2013 印西、千葉 リード 3位
JFA ユース選手権2012
年次 開催地 種目 順位
2012 印西、千葉 リード 6位
2011 印西、千葉 リード 1位
2010 印西、千葉 リード 3位
JOC ジュニアオリンピックカップ大会
年次 開催地 種目 順位
2014 (第17回) 南砺、富山 リード 6位
2011 (第14回) 南砺、富山 リード 1位
2010 (第13回) 南砺、富山 リード 5位

岩場での記録

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  • 二段
    • 豊田 神越渓谷 「ZEN」 

受賞歴

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  • 愛知県体育協会 スポーツ栄光賞[2]

主な出演

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映画

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テレビドラマ

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テレビ番組

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CM

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出典

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  1. ^ アスリート紹介”. 日本スポーツクライミングカウンシル. 2016年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月23日閲覧。
  2. ^ a b c d 所属アスリート”. スポーツビズ. 2016年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月23日閲覧。
  3. ^ 第13回JOCジュニアオリンピック大会” (PDF). 公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会. 2021年9月20日閲覧。
  4. ^ 日本代表スポーツクライマー 大場美和選手(17)とスポンサー契約を締結』(プレスリリース)タマディック、2016年1月26日。オリジナルの2016年4月23日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20160222061802/http://www.tamadic.co.jp/images/news/20160126_press_01.pdf2016年4月23日閲覧 
  5. ^ a b “【インタビュー】注目の女子高生クライマー“大場美和”の新たな目標”. FINEPLAY. (2016年2月2日). オリジナルの2016年3月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160328001323/http://fineplay.me/archives/7586 2016年4月23日閲覧。 
  6. ^ "校舎を登る女子高生18歳 総工費?百万㊙自宅練習場". S☆1. 28 March 2016. TBSテレビ
  7. ^ a b ““大場美和”世界女王、野口啓代を超えるか!?注目の女子高生クライマー”. FINEPLAY. (2015年8月28日). オリジナルの2015年8月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150828004152/http://fineplay.me/archives/4877 2016年4月23日閲覧。 
  8. ^ “校舎登りで話題の女子高生クライマー大場 東京五輪出場へ意欲”. スポニチアネックス. (2016年1月27日). オリジナルの2016年2月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160214201732/http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/01/27/kiji/K20160127011929710.html 2016年4月23日閲覧。 
  9. ^ “17歳の美少女クライマー・大場美和“禁欲”一人暮らし”. 東スポWeb. (2016年1月28日). オリジナルの2016年4月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160423154552/http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/499374/ 2016年4月23日閲覧。 
  10. ^ a b “古舘佑太郎主演「笠置ROCK!」制作開始、フリークライマー・大場美和が演技に挑戦”. 映画ナタリー. (2016年12月17日). https://natalie.mu/eiga/news/212855 2016年12月19日閲覧。 
  11. ^ “伸び悩む大場美和を支えた周囲の人々の言葉”. ことばのチカラ〜成功へのターニングポイント〜. (2018年4月24日). http://www.1242.com/radio/chikara/archives/347 2018年4月26日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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