大井利江
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選手情報 | ||||||||||||||||||
フルネーム | 大井利江 | |||||||||||||||||
国籍 | 日本 | |||||||||||||||||
種目 | 円盤投、砲丸投 | |||||||||||||||||
生年月日 | 1948年8月29日(76歳) | |||||||||||||||||
生誕地 | 岩手県洋野町 | |||||||||||||||||
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大井 利江(おおい としえ、1948年8月29日 - )は、岩手県洋野町(旧種市町)出身の陸上競技選手[1]。車いすを使用しており、専門は円盤投げ、砲丸投げである。
経歴
[編集]漁師の家に生まれ、岩手県立一戸高等学校時代は野球部に所属[2]、1年生からレギュラーとして活躍し県大会での優勝も果たした[要出典]。しかし、大井が2年生の時に、父親の怪我により、家計を支えるため高校を中退し、マグロの遠洋漁業の漁師となった[3]。だが大井が39歳の時に、ミッドウェー沖への漁に出ていた際、漁具が首に落下し頚椎を骨折、首と腕以外の自由を失い、握力もなくなった[2][3]。
リハビリで水泳を始め、その後、50歳の頃に円盤投げに出会い、徐々に記録を伸ばした[2][3]。コーチの瀬上健司の指導もあり[4]、55歳の2002年に自身にとって初の国際大会となるアジアオセアニアスポーツ大会で19m97の世界記録を打ち立てて優勝した[5] [6]。
2004年のアテネパラリンピックで銀メダルを獲得[7]、2006年のIPC世界陸上選手権大会では優勝を果たし[8]、同年のジャパンパラリンピックでは26m62の世界記録を樹立した[9]。2008年の北京パラリンピックには世界記録の保持者として出場し、記録の更新はならなかったものの、上位の2人が1クラス軽い障害の中[10]、3位で銅メダルを獲得し[11] [12]、2012年ロンドンパラリンピックにも出場した[13]。2016年リオデジャネイロパラリンピックでは、大井の障害クラスで円盤投げが実施されないことになったため、砲丸投げに転向して出場、7位に入賞した[14] [15]。
表彰
[編集]出典
[編集]- ^ “みちのくアスリート:円盤投げで北京パラリンピックに挑戦、大井利江さん /宮城”. 毎日新聞. (2008年6月7日)
- ^ a b c “進化する59歳「金」に挑む パラ北京五輪の円盤投げ・洋野の大井さん /岩手県”. 朝日新聞. (2008年7月30日)
- ^ a b c “#40 「円盤投げから砲丸投げへ転向 夢は妻に捧げる金メダル」(OUR PASSION)”. サントリー (2017年9月4日). 2021年7月30日閲覧。
- ^ “[輝け、もう一度]アテネ・パラリンピック/4 円盤投げ・大井利江選手”. 毎日新聞. (2004年9月11日)
- ^ “同一個夢想:ひとつの夢・北京パラリンピック 陸上男子円盤投げ・大井利江選手”. 毎日新聞. (2008年9月15日)
- ^ “[いんたびゅー]パラリンピック初出場を目指す・大井利江さん=種市町 /岩手”. 毎日新聞. (2004年2月8日)
- ^ “アテネ・パラリンピック 第10日”. 朝日新聞. (2004年9月27日)
- ^ “北京パラリンピック:男子円盤投げで出場、洋野町・大井選手に支援の輪 /岩手”. 毎日新聞. (2008年8月29日)
- ^ “陸上 ジャパンパラリンピック30日 男子円盤投げF53クラスで世界新”. 読売新聞. (2006年10月1日)
- ^ “パラリンピック 円盤投げ・大井さん銅 還暦の活躍「町の誇り」=岩手”. 読売新聞. (2008年9月15日)
- ^ “60歳・大井が円盤投げで銅獲得”. スポーツニッポン新聞社. 2021年7月30日閲覧。
- ^ “60歳、大井「銅」 陸上・男子円盤投げ 北京パラリンピック”. 朝日新聞. (2008年9月15日)
- ^ “地元・洋野から大井さんに声援 ロンドン・パラリンピック円盤投げ /岩手県”. 朝日新聞. (2012年9月7日)
- ^ “(2020 TOKYOへの道)パラ砲丸投げ・大井利江選手 岩手県洋野町/東北・共通”. 朝日新聞. (2018年8月5日)
- ^ “リオ・パラリンピック 砲丸投げ 大井選手 実りの7位=岩手”. 読売新聞. (2016年9月16日)
- ^ “アテネパラリンピック銀の大井さんに県社会福祉表彰=岩手”. 読売新聞. (2004年10月23日)
- ^ “北京パラリンピック:銅メダルの大井選手、知事を表敬「まだまだ上を目指す」 /岩手”. 毎日新聞. (2008年10月8日)