コンテンツにスキップ

夏の庭で

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

夏の庭で』(なつのにわで、英語In a Summer Garden)は、フレデリック・ディーリアス1908年に作曲した管弦楽のための幻想曲。同年12月11日ロンドンで作曲者自身の指揮により初演された。

楽器編成

[編集]

フルート3、オーボエ2、イングリッシュ・ホルン、変ロ管クラリネット2、バス・クラリネットファゴット3、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、テューバ1、ティンパニグロッケンシュピールトライアングルハープ弦楽合奏

構成

[編集]

いくつかの異なる主題を軸に築かれた作品であり、第1主題は木管楽器弦楽器に、第2主題はイングリッシュホルンに、第3主題は、木管楽器と低音弦楽器の和音に伴奏された、ヴィオラに現れる。第3主題が烈しく展開された後、ヴァイオリンによる新しい主題で締め括られる。

出版譜には、以下のような引用句が掲げられ、作品の情緒的な内容を解く手がかりとなっている。第1の引用はダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの次の詩である。

All are my blooms; and all sweet blooms of love.

To thee I gave while Spring and Summer sang.

次の第2の引用は、出典が定かでない。

Roses, lilies, and a thousand scented flowers. Bright butterflies, flitting from petal to petal. Beneath the shade of ancient trees, a quiet river with water lilies. In a boat, almost hidden, two people. A thrush is singing in the distance.

外部リンク

[編集]