塩化ルビジウム
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塩化ルビジウム | |
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塩化ルビジウム | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 7791-11-9 |
特性 | |
化学式 | RbCl |
モル質量 | 120.921 g/mol |
外観 | 無色立方体結晶 |
密度 | 2.73 g/cm3 |
融点 |
717 °C, 990 K, 1323 °F |
沸点 |
1388 °C, 1661 K, 2530 °F |
水への溶解度 | 91 g/100 cm3水 (20 ℃) |
構造 | |
結晶構造 | 立方晶系 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−435.35 kJ mol−1[1] |
標準モルエントロピー S |
95.90 J mol−1K−1 |
標準定圧モル比熱, Cp |
52.38 J mol−1K−1 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | External MSDS |
EU Index | Not listed |
NFPA 704 | |
引火点 | 不燃性 |
関連する物質 | |
関連物質 | 塩化リチウム;塩化ナトリウム;塩化カリウム;塩化セシウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
塩化ルビジウム(えんかルビジウム、rubidium chloride)は組成式RbClで表されるルビジウムの塩化物である。
製法
[編集]ルビジウムを主とする天然鉱物はほとんど見出されず、リチア雲母などの鉱物に少量含まれ、リチウム塩あるいはセシウム塩製造の際、不純物から副産物として得られる。
炭酸ルビジウムを塩酸に溶解し濃縮すると結晶が析出する[2]。
性質
[編集]無色の結晶であり、室温では6配位の塩化ナトリウム型構造をとり、その格子定数はa = 6.54Å、Rb−Cl結合距離は3.29Åである[3]。しかし−190℃では8配位の塩化セシウム型構造をとるようになる。
水および液体アンモニアに易溶性であるが、メタノールには25℃で飽和溶液100g中に1.32gの溶解度であり、アセトンでは18℃で飽和溶液100g中に2.1×10−4gしか溶解しない[4]。
脚注
[編集]- ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
- ^ 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年
- ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年
- ^ 日本化学会編 『化学便覧 基礎編 改訂4版』 丸善、1993年