堀川理万子
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堀川 理万子 ほりかわ りまこ | |
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誕生 |
1965年11月12日(59歳)![]() |
職業 | 画家・絵本作家・イラストレーター |
最終学歴 | 東京藝術大学大学院 |
ジャンル | 絵本 |
デビュー作 | 『シロクマたちのダンス』(作:ウルフ・スタルク / 訳:菱木晃子 / 佑学社) |
活動期間 | 1994年 - |
公式サイト | 堀川理万子のサイト:This is the website of Rimako Horikawa. |
堀川 理万子(ほりかわ りまこ、1965年〈昭和40年〉11月12日[1][2] - )は、日本の画家、絵本作家、イラストレーター[3][4][5]。日本文藝家協会会員[2]。
人物・来歴
[編集]東京都杉並区生まれ[5][6]、東京都渋谷区在住(2024年時点[2])。美術好きな両親の元に育つ。
東京藝術大学美術学部デザイン科を1989年に卒業後、同大学大学院(視覚デザイン専攻)に進み、1991年に修了する[5]。修了制作「室内のための4つのテーマ 赤・青・白・黒」でサロン・ド・プランタン賞を受賞[5]。
銀座・和光、相模屋美術店などでタブローによる個展開催多数。
1994年3月刊行の『シロクマたちのダンス』(原題『Lat isbjörnarna dansa』、作:ウルフ・スタルク / 訳:菱木晃子 / 佑学社、ISBN 4-8416-0506-1 [注 1])にて挿絵担当として絵本作家デビュー[1][注 2]。
なお、ストーリーも堀川が考えたオリジナル創作絵本の第1作目は、『ぼくのシチュー、ままのシチュー』(2005年8月刊行、ハッピーオウル社、ISBN 4-902528-10-X [注 3])。
2021年、『海のアトリエ』(偕成社)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を、第31回目にして初の「絵本」より選出され受賞し(江國香織選考[8][9])、翌2022年、同書で第53回講談社絵本賞[10]、第71回小学館児童出版文化賞受賞。
2024年『ひみつだけど、話します』で第40回坪田譲治文学賞受賞[10]。
代表的な著作2冊は、『海のアトリエ』(偕成社、2021年5月、ISBN 978-4-03-435160-4)および、初の幼年童話『アンニンちゃんとパオズ』(ポプラ社、2023年3月、ISBN 978-4-591-17721-1、※2024年時点[2])。
エピソード
[編集]- 緻密な表現が可能な、鉱物性の顔料と乳液状の糊(乳濁液)を練り合わせて絵の具を自作する「テンペラ」という技法で絵を描いている[11]。
- 絶版になってしまった愛読書を古書店で発見すると買わずにいられず、同じ本を何冊も所蔵している。紙版と電子版の両方を購読しているので、本代が増えた気がすると綴っている[11]。
著書
[編集]- 『ぼくのシチュー、ままのシチュー』ハッピーオウル社, 2005.8
- 『くまちゃんとおじさん、かわをゆく』ハッピーオウル社, 2006.8
- 『くまちゃんのふゆまつり』ハッピーオウル社, 2007.12
- 『あーちゃんのたんじょうび』偕成社, 2008.9
- 『おへやだいぼうけん』教育画劇, 2009.10
- 『げんくんのまちのおみせやさん』徳間書店, 2009.2
- 『権大納言とおどるきのこ 今昔物語絵本』偕成社, 2009.9
- 『きえた権大納言 今昔物語絵本』偕成社, 2010.9
- 『滝のむこうの国 今昔物語絵本』偕成社, 2012.2
- 『くだものと木の実いっぱい絵本』三輪正幸 監修. あすなろ書房, 2015.10
- 『童のおつかい (今昔物語絵本)』偕成社, 2015.3
- 『もののけの家 (今昔物語絵本)』偕成社, 2017.6
- 『身近なモチーフで始める水彩画 かたち・色・光と影3つのコツですぐ上手くなる』(はじめての描き方教室)誠文堂新光社, 2018.4
- 『おひなさまの平安生活えほん』あすなろ書房, 2020.2
- 『けしごむぽんいぬがわん』ひさかたチャイルド, 2020.7
- 『海のアトリエ』偕成社, 2021.5
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 『MOE』通巻291号 2004, p. 32.
- ^ a b c d 『文藝年鑑2024』 2024, p. 108.
- ^ http://ehon.kodansha.co.jp/archives/interview_sakka05.html[リンク切れ]
- ^ “堀川 理万子”. 講談社コクリコ. 講談社. 2025年3月24日閲覧。
- ^ a b c d e 中山薫(聞き手・文). “堀川 理万子 Painter and Picture book writer”. Creator's Value クリエイターズ・バリュー. 誠文堂新光社. 2022年4月17日閲覧。
- ^ 「絵本「海のアトリエ」で「Bunkamuraドゥマゴ賞」受賞 画家・絵本作家 堀川理万子さん」『定年時代:令和4年2月号』新聞編集センター、2022年2月、埼玉版。2025年4月8日閲覧。
- ^ “シロクマたちのダンス”. 北欧文学翻訳 菱木晃子 公式ホームページ. Books 北欧文学、絵本. 菱木晃子. 2025年3月24日閲覧。
- ^ 久保田貴志子 (2021年9月29日). “堀川理万子さん「海のアトリエ」インタビュー 絵本の水彩画が紡ぐ言葉”. 好書好日. コラム:著者に会いたい. 朝日新聞社. 2025年3月24日閲覧。 “朝日新聞:2021年9月25日掲載。”
- ^ “江國香織さん ドゥマゴ文学賞選考を振り返る 三重・四日市”. 中日新聞. (2022年1月17日)
- ^ a b “岡山・坪田譲治文学賞に「ひみつだけど、話します」 小3が登場する5編”. 岡山経済新聞(みんなの経済新聞ネットワーク) (2025年3月13日). 2025年4月1日閲覧。
- ^ a b “堀川理万子「キョーキのキョーチを読む」”. web岩波 たねをまく. 岩波書店 (2021年9月14日). 2025年4月6日閲覧。 “初出:月刊PR誌『図書』2017年10月号。”
参考文献
[編集]- 長塚通代 編「ニッポンの絵本作家100人パーフェクト・ガイド[永久保存版]」『月刊MOE 1月号:通巻291号』第26巻、第1号、白泉社、8-36頁、2004年(2004年1月1日発行)。ASIN B07XX5DF34。全国書誌番号:00040278。「①生年月日 / ②出身地 / ③デビュー作 / ④2004年の予定 / ⑤絵本作家になったきっかけ / ⑥子どもの頃読んだ本で心にのこっているもの / ⑦好きな作家、作品 / ⑧絵本作家になりたい人、読者へのメッセージ。」
- 日本文藝家協会 編「便覧:文化各界人名簿」『文藝年鑑2024』新潮社、2024年(2024年6月25日発行)、108頁。ISBN 978-4-10-750050-2。「②職業 / ③現住所 / ④生年月日・出生地 / ⑤最終学歴 / ⑦代表作など。」