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国鉄チ1形貨車 (初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄チ1形貨車 (初代)
基本情報
車種 長物車
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
旧形式名 チ520形、チ540形、チ542形、チ546形、チ550形、チ554形、チ556形、チ601形、チ621形、チ631形、チ680形、チ687形、チ724形、チ824形、チ880形、他
改造年 1928年(昭和3年)*
改造数 34両
消滅 1959年(昭和34年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 6,020 mm
全幅 2,311 mm
荷重 10 t
自重 4.4 t - 5.0 t
換算両数 積車 1.2
換算両数 空車 0.6
軸距 3,353 mm
最高速度 65 km/h
備考 *称号規程改正年
**上記寸法は一例である
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国鉄チ1形貨車(こくてつチ1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した10 t 積みの長物車である。

概要

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1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりチ520形チ540形チ542形チ546形チ550形チ554形チ556形チ601形チ621形チ631形チ680形チ687形チ724形チ824形チ880形、の15形式合計442両がチ1形(チ1 - チ9、チ11 - チ433、チ435 - チ444)1形式にまとめられた上で形式名変更された。種車はチ724形を除いていずれも少車両数形式であり形式数の整理統合が図られた。

1937年(昭和12年)10月1日に北九州鉄道が国有化され、北九州鉄道に在籍していたチ214形2両が本形式(チ214,チ215→チ445,チ446)に編入された。

1943年(昭和18年)6月1日に播丹鉄道が、1944年(昭和19年)4月1日に青梅電気鉄道が、それぞれ国有化され両社に在籍していた7両が本形式(チ447 - チ453)に編入された。

以上合計451両(チ1 - チ9、チ11 - チ433、チ435 - チ453)の車両が運用された。

車体塗色は一色であり、寸法関係は一例として、全長は6,020 mm、全幅は2,311 mm、自重は4.4 t - 5.0 t である。

1952年(昭和27年)に「老朽貨車の形式廃車」の対象形式に指定され、同年6月26日通達「車管第1232号」により告示された。(当時の在籍車数は116両であった) 戦後未捕捉車が数両存在したため昭和34年度に調査が行われ在籍車なしが確認され形式消滅した。

脚注

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参考文献

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  • 「貨車略図 明治四十四年 鉄道院」1990年、復刻 鉄道史資料保存会
  • 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。 

関連項目

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