国鉄セム4500形貨車
国鉄セム4500形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | 石炭車 |
運用者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
所有者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
製造所 | 汽車製造、日本車輌製造、日立製作所、小倉工場、若松工場 |
製造年 | 1937年(昭和12年) - 1939年(昭和14年) |
製造数 | 904両 |
消滅 | 1971年(昭和46年) |
主要諸元 | |
車体色 | 黒→黒+黄1号の帯 |
専用種別 | 石炭 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 6,300 mm |
全幅 | 2,587 mm |
全高 | 2,895 mm |
荷重 | 15 t |
実容積 | 18.5 m3 |
自重 | 9.7 t - 10.0 t |
換算両数 積車 | 2.4 |
換算両数 空車 | 1.0 |
走り装置 | 一段リンク式 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 3,600 mm |
最高速度 | 65 km/h |
国鉄セム4500形貨車(こくてつセム4500がたかしゃ)は、かつて、日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した15 t積の石炭車である。
概要
[編集]セム4500形は1937年(昭和12年)9月28日から1939年(昭和14年)3月30日にかけて904両(セム4500 - セム5229、セム5250 - セム5424)が製造された15 t積み石炭車である。なぜかセム5230 - セム5249は空番である。製作は汽車製造、日本車輌製造、日立製作所、小倉工場、若松工場の5か所にて行われ、落成後全車門司鉄道局へ配置された。(後にセム4688が四国へ移動した)製作期間は落成ベースで約18か月と短く、1939年(昭和14年)7月27日には早くも本形式の改良型(底扉開閉機構の簡素化、自重の軽量化)であるセム6000形が完成した。近代的な石炭車として開発され全鋼式、底開き式である。前級であるセム4000形に対して炭箱容積の拡大(18.3 m3→18.5 m3)が図られ、ホッパ補強材の位置をホッパ内壁に移動した。
1941年(昭和16年)9月上旬に本形式より1両(セム5264)がセム6000形(セム7035)へ改造された。
昭和34年度貨車整備工事によりセム4000形の車両と合わせて300両の車両が、また昭和36年度貨車整備工事では本形式より300両がそれぞれセラ1形に改造され本形式を離れた。
車体塗色は黒一色であったが、1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正では高速化不適格車とされて最高速度65 km/hの指定車となり、識別のため記号に「ロ」が追加され「ロセム」となり黄1号の帯を巻いている。
寸法関係は全長は6,300 mm、全幅は2,587 mm、全高は2,895 mm、自重は9.7 t - 10.0 t、換算両数は積車2.4、空車1.0であった。
1971年(昭和46年)に最後まで在籍した車両が廃車になり同時に形式消滅となった。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。
- 吉岡心平『黄帯を巻いた貨車』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 232〉、2018年12月1日。ISBN 978-4-7770-5436-7。