和田勇 (実業家)
和田 勇(わだ いさみ、1941年4月29日 - )は、日本の実業家。積水ハウス元代表取締役会長兼CEO、同社元相談役。
人物・経歴
[編集]和歌山県橋本市の第一生命保険職員の家に生まれる。父が従軍のため、父の実家のある那賀郡上名手村(現紀の川市)に2歳のとき転居。村立上名手小学校卒業、紀の川市立那賀中学校(当時:応神中学校)卒業。叔父の養子となり、野球部が強かった和歌山県立伊都高等学校に進学。和歌山県立粉河高等学校に転校し、同校卒業。
中学・高校では野球部に所属したが、肩をケガして退部し、受験勉強を開始。1961年、1年間の浪人を経て第二志望の関西学院大学法学部に入学。大阪府泉佐野市に転居した父の家から大学に通ったものの、学業には力を入れず、麻雀や旅行をして過ごした。
大学卒業後の1965年、積水ハウスに入社。名古屋営業所に配属。1969年名古屋東営業所所長。同年結婚。1987年中部第一営業部長、1990年に取締役、1994年に常務取締役・西部営業統括本部長、1996年に専務取締役、1998年に代表権取締役社長にそれぞれ就任。2004年社団法人住宅生産団体連合会会長、2007年特定非営利活動法人キッズデザイン協議会会長、2008年4月に代表取締役会長兼CEO就任。2014年1億4900万円の役員報酬を受ける[1]。
2018年1月、積水ハウス地面師詐欺事件を巡り、和田と阿部俊則が対立し、「お家騒動」に発展。2018年1月24日の取締役会では、和田が「詐欺事件について責任を明確化する」として、阿部の社長解任動議を出したものの否決。その後、阿部が「新しいガバナンス体制を構築する」として、和田を解任する動議を出したところ、和田が辞任を表明。事実上の解任とみられた。2月1日同社取締役相談役に就任。和田は阿部の責任を追及したはずが、返り討ちにあったといわれる[3]。
2020年4月23日の定時株主総会で和田らは事件の経営責任を追求し、経営陣刷新の株主提案を行ったが否決された[4]。
著書
[編集]脚注
[編集]- ^ 「"年収1億円超"の上場企業役員443人リスト」東洋経済オンライン2015年03月18日
- ^ 春の叙勲4024人 小島三菱商事前会長ら旭日大綬章 日本経済新聞 2016年4月29日
- ^ “積水ハウス"お家騒動"ともうひとつの危機 前門のお家騒動、後門の市場縮小”. PRESIDENT Online (2018年4月13日). 2021年3月5日閲覧。
- ^ “積水ハウス、前会長“和田の乱”はなぜ失敗?現経営陣、前代未聞の奇策で逆転勝ち”. Business Journal. (2020年5月8日) 2024年11月27日閲覧。
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