名古屋市交通局藤が丘工場
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藤が丘工場(ふじがおかこうじょう)は、愛知県名古屋市名東区朝日が丘(敷地の一部は長久手市塚田)にある名古屋市交通局の車両工場(車両基地)である。名古屋市営地下鉄東山線の車両基地であり、終点藤が丘駅のさらに先にある。
概要
[編集]1969年(昭和44年)4月1日の東山線藤が丘延伸に先立つ同年3月1日に開設された[1]。当初の名称は藤ヶ丘工場であったが、2004年(平成16年)10月1日に藤が丘工場に改称している[2]。
工場の広さは約94,000m2で、名古屋市営地下鉄では日進工場に次ぐ大きさである。350両(6両編成55本相当)の留置が可能である。地下鉄東山線の車両(5050形・N1000形)の日常検査・月検査・列車検査・重要部検査・全般検査を行っている。
東山線車両の廃車搬出は当工場で行われる。
その他
[編集]藤が丘工場開設以前の東山線の車両基地は池下駅近くの池下車庫(1960年(昭和35年)開設)を利用していた[3]。跡地には愛知厚生年金会館(2008年(平成20年)閉鎖)が建設された。
東山線の新車の搬入ならびに譲渡・廃車車両の搬出は、当工場すぐ西の藤が丘駅東交差点 - 愛知県道6号力石名古屋線 - 猪高台交差点 - 国道302号(名古屋環状2号線)の経路で行われる。
1970年(昭和45年)7月15日、名古屋市電の車両と停留場を保存展示した「名古屋市電展示場」が敷地内に設けられたが、車両老朽化のために1979年(昭和54年)3月に閉鎖された[4]。別の場所に移設された一部を除いて車両は解体されたが[4]、残った車両もその後解体され、この展示場に展示されていた車両は現存しない[5]。
当車庫の地下を、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)が通っている。
脚注
[編集]- ^ 名古屋市交通局 1992, p. 115.
- ^ 名古屋市交通局 2008.
- ^ 名古屋市交通局 1992, p. 40.
- ^ a b 日本路面電車同好会名古屋支部 1997, p. 202.
- ^ 日本路面電車同好会名古屋支部 1997, p. 205.
参考文献
[編集]- 名古屋市交通局『市営交通70年のあゆみ』名古屋市交通局、1992年8月1日。全国書誌番号:93003908。
- 日本路面電車同好会名古屋支部『名古屋の市電と街並み』トンボ出版、1997年。ISBN 488716095X。
- 名古屋市交通局『名古屋の地下鉄メモリアル50 市営地下鉄開業50周年記念』名古屋市交通局、2008年。全国書誌番号:21394880。
関連項目
[編集]- 日本の車両基地一覧
- 高畑車庫
- 名古屋市交通局名港工場 - 名城線(名港線)の車両の保守・検査を担当する車両工場。
- 名古屋市交通局日進工場 - 鶴舞線・桜通線の車両の保守・検査を担当する車両工場。
外部リンク
[編集]- 地下鉄の車両保守 | 設備・車両ガイド - 名古屋市交通局
ウィキメディア・コモンズには、名古屋市交通局藤が丘工場に関するカテゴリがあります。