吉藤幸朔
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吉藤 幸朔(よしふじ こうさく、1909年9月26日 - 1995年3月11日[1])は、日本の法学者。元通産官僚。
概要
[編集]吉藤の主要著作である『特許法概説』は、1968年に初版が発行されたもので、実務に重点を置き、通常の法律書とやや異なる構成を採るものの、日本の特許法についての基本書とされる。以後、改訂を加えて1994年12月には第10版に達し、吉藤の没後も、熊谷健一の補訂により1998年11月発行の第13版まで刊行が続けられた。
略歴
[編集]- 1909年 - 石川県金沢市で生まれる[1]
- 1933年 - 東京帝国大学工学部卒業、特許局(後の特許庁)に入る
- 以後、特許庁審判部長、審査第二部長などを歴任
- 1968年に退官後、東京大学講師、弁理士審査会会長、工業所有権審議会委員などを歴任
- 1979年 - 勲三等旭日中綬章受章
- 1995年3月 - 逝去
著書
[編集]- 『特許法概説』(有斐閣)
- 『特許・意匠・商標の実務相談(実務相談シリーズ 8)』(紋谷暢男と共著、有斐閣)
- 『特許・意匠・商標の法律相談(法律相談シリーズ 18)』(紋谷暢男と共著、有斐閣)
- 『工業所有権用語辞典』(共編、日本工業新聞社)
- 「工業所有権の基本的課題」(上・下)(共著、有斐閣)