吉田メロディー
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吉田メロディー(よしだメロディー)とは、昭和時代に活躍した作曲家吉田正の作風のことである[1]。通称吉メロ。
解説
[編集]昭和の大作曲家古賀政男の作風が「古賀メロディー」と称された[2]のに比類して命名された。命名時期は不明[注釈 1]。
同様の例に、「服部メロディー(服部良一)」[3]「遠藤(実)メロディー(遠藤実)」[4][5]「晋平メロディー(中山晋平)」[6]「古関メロディー(古関裕而)」[7]などがある。ただし、中山と古関の場合は没後に命名されたものであり、吉田・服部・遠藤の場合も存命中にはさほど普及していない。
主な楽曲
[編集]曲名 | 作者 | 歌手 | 年 |
---|---|---|---|
異国の丘 | 増田 幸治
補作:佐伯 孝夫 |
竹山 逸郎 | 1948 |
街のサンドイッチマン | 宮川 哲夫 | 鶴田 浩二 | 1953 |
落葉しぐれ | 吉川 静夫 | 三浦 洸一 | 1953 |
弁天小僧 | 佐伯 孝夫 | 三浦 洸一 | 1955 |
赤と黒のブルース | 宮川 哲夫 | 鶴田 浩二 | 1955 |
東京の人 | 佐伯 孝夫 | 三浦 洸一 | 1956 |
哀愁の街に霧が降る | 佐伯 孝夫 | 山田 真二 | 1956 |
有楽町で逢いましょう | 佐伯 孝夫 | フランク永井 | 1957 |
公園の手品師 | 宮川 哲夫 | フランク永井 | 1958 |
街燈 | 佐伯 孝夫 | 三浦 洸一 | 1958 |
泣かないで | 井田 誠一 | 和田弘とマヒナスターズ | 1958 |
東京ナイト・クラブ | 佐伯 孝夫 | 松尾 和子・フランク永井 | 1959 |
誰よりも君を愛す | 川内 康範 | 松尾 和子・和田弘とマヒナスターズ | 1959 |
夜がわるい | 川内 康範 | 松尾 和子 | 1960 |
潮来笠 | 佐伯 孝夫 | 橋 幸夫 | 1960 |
再会 | 佐伯 孝夫 | 松尾 和子 | 1960 |
東京カチート | 佐伯 孝夫 | フランク永井 | 1960 |
江梨子 | 佐伯 孝夫 | 橋 幸夫 | 1962 |
寒い朝 | 佐伯 孝夫 | 吉永 小百合・和田弘とマヒナスターズ | 1962 |
いつでも夢を | 佐伯 孝夫 | 橋 幸夫・吉永 小百合 | 1962 |
霧子のタンゴ | 吉田 正 | フランク永井 | 1962 |
伊豆の踊子 | 佐伯 孝夫 | 吉永 小百合 | 1963 |
美しい十代 | 宮川 哲夫 | 三田 明 | 1963 |
恋をするなら | 佐伯 孝夫 | 橋 幸夫 | 1964 |
明日は咲こう花咲こう | 西沢 爽 | 吉永 小百合・三田 明 | 1965 |
恋と涙の太陽 | 佐伯 孝夫 | 橋 幸夫 | 1966 |
恋人ジュリー | 吉田 正 | 三田 明 | 1966 |
勇気あるもの | 佐伯 孝夫 | 吉永 小百合・トニーズ | 1966 |
おまえに | 岩谷 時子 | フランク永井 | 1966 |
カリブの花 | 山上 路夫 | 三田 明 | 1967 |
恋のメキシカン・ロック | 佐伯 孝夫 | 橋 幸夫 | 1967 |
薔薇の涙 | 水島 哲 | 三田 明 | 1968 |
和歌山ブルース | 吉川 静夫 | 古都 清乃 | 1968 |
お先にどうぞ | 山上 路夫 | 由紀 さおり | 1987 |
注釈
[編集]- ^ 国会図書館サーチによれば「吉田メロディー」最古の記述は週刊現代1965年10月21日号
出典
[編集]- ^ 戦場の歌 新発掘・吉田メロディー平凡の友
- ^ 古賀政男芸術大観 宮本旅人 著 シンフオニー楽譜出版社 1938年
- ^ 週刊平凡 1960年12月7日号
- ^ サンデー毎日 1979年8月12日号
- ^ 潮 1988年11月号
- ^ いっとじゅっけん 関東経済産業局, 経済産業調査会 編 1995年2月号
- ^ 古関メロディーが2020年からの福島を輝かせる! 財界ふくしま 2019年5月号
外部リンク
[編集]- 吉田メロディー シリーズビクターエンタテインメント