吉武輝子
表示
吉武 輝子 (よしたけ てるこ) | |
---|---|
1967年 | |
誕生 |
1931年7月27日 日本・兵庫県芦屋市 |
死没 | 2012年4月17日(80歳没) |
最終学歴 | 慶應義塾大学文学部仏文学科 |
主な受賞歴 | 婦人公論読者賞(1969年)[1] |
子供 | 宮子あずさ(長女) |
吉武 輝子(よしたけ てるこ、1931年(昭和6年)7月27日 - 2012年(平成24年)4月17日)は、日本の作家・評論家。長女は看護師で随筆家の宮子あずさ。
経歴
[編集]兵庫県芦屋市生まれ。東洋英和女学院高等部卒業[2]。1954年3月、慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。同年、東映に入社[3][4]。宣伝部で活躍し、1961年に日本で初めての女性宣伝プロデューサーとなる[1]。
フリーとなった以後は、旧社会党系の政治・市民運動に取り組む。1977年、第11回参議院議員通常選挙に全国区から無所属(社会党など推薦)で立候補するが落選している。また1986年12月16日に評論家樋口恵子とともに「土井たか子を支える会」を結成、翌87年1月20日には「土井委員長を囲む会」の代表に篠原一とともに選ばれた[5]。
家族
[編集]夫は大学時代の演劇部仲間の宮古勝治。長女は宮子あずさ[1]。
著書
[編集]- あしたのOG像 文理書院, 1967.
- 青春を生きる! 1968. 三一新書
- 生きるあかしを求めて 私の愛と性の真実 実業之日本社, 1971.
- 『結婚が変わる 自立する正と性』(1972年、大和書房)
- キミたち女のコ サニー出版 1973 サニーブックス
- 子どもたちへのおくりもの ひとりで生きるために 第三文明社, 1974 灯台ブックス
- おんなのことは天下国家のことなのだ 櫂書房 1977.6. Books おんな
- 結婚ってなあに ルック社, 1977.5.
- 闘うおんなはやさしいおんな 櫂書房, 1977.5. Books おんな
- やさしいエロス この指とまれ 住宅新報社, 1977.3.
- 愛すれど孤独 女にやさしい女こそ PHP研究所 1978.10 のち文春文庫
- 愛のうしろ姿 スタートとしての結婚を考える PHP研究所 1979.10.
- 『女が自分と向きあうとき 私のおんな白書』(1979年、海竜社)のち三笠書房知的生きかた文庫
- 女の子の伸ばし方 のびやかな子に育つために 学習研究社, 1980.11. 学研の家庭教育シリーズ
- 首から下を子どもに返せ 母として、女としての生き方 学習研究社, 1980.5 学研の家庭教育シリーズ
- のびのび子育ち12章 日本書籍, 1981.5.
- ひとりっ子の育て方 こんな夫婦の子なら、りっぱに育つ 編著. 学習研究社, 1981.12学研の家庭教育シリーズ
- 『やさしく紡ぐ女の年輪』(1983年、海竜社)「人生80年時代の新夫婦論」知的生きかた文庫
- 『女人 吉屋信子』(1983年、文藝春秋)のち文庫
- 『素敵に女の老い』(1984年、海竜社)
- 『舞踏に死す ミュージカルの女王・高木徳子』(1985年、文藝春秋)
- 危機の家庭 女・性・政治 未来社,1986.9.
- わたしの姑支度 海竜社, 1986.8.
- 『ウィークエンド・ラブ』(1987年、集英社文庫)
- 『夫と妻の定年人生学』(1987年、海竜社)のち集英社文庫
- 『愛と誇りと―女・労働・文化』(1987年、未来社)
- 『ブルースの女王 淡谷のり子』(1989年、文藝春秋)のち小学館文庫
- 『女六十歳からの現役人生』(1989年、海竜社)
- 加算式子育て論 明治図書出版, 1989.3
- 『女三十五歳からの生き方 愛・仕事・人生』(1990年、海竜社)
- 恋上手 素敵な女の愛し方愛され方 海竜社, 1991.11.
- 『女五十代の生き方 いま華のとき』(1992年、海竜社)
- 自立心を育てる教育 明治図書出版, 1993.6. シリーズ・教育をひらく
- 大人になりたくなかったわたし ポプラ社 1994.8. 新・のびのび人生論
- 『サリーに魅せられて 美の源流を訪ねる』(1994年、平河出版社)
- 『死を受け容れて生きる 六十歳からの死生観』(1995年、海竜社)
- 女四十代の生き方 いま行動のとき 海竜社, 1995.9.
- ネコを愛する理由 1995.10. ハヤカワ文庫.
- 『日本の家族を考える 女・男・家族のゆくえ』(1996年、ミネルヴァ書房)
- 『死と生を見すえて 娘あずさへの手紙』(1996年、岩波書店)
- 『定年後の夫の生き方・妻の生き方』(1997年、海竜社)
- 『秋麗 家庭内別居34年の答え』(1998年、KSS出版)
- 老いては子に逆らう わたしの老親修行 海竜社 1999.11 のち講談社+α文庫
- 『炎の画家 三岸節子』(1999年、文藝春秋)
- 定年、気がつけば二人旅 夫と妻共歩き人生への再出発 ミネルヴァ書房, 2000.9
- 『戦争の世紀を超えて わたくしが生きた昭和の時代』(2001年、春秋社)
- 『老いては人生桜色』(2001年、集英社)のち文庫
- 『病んでも老いても人生は華 賞味期限なし』(2002年、海竜社)
- 美しく老いを生きる知恵 伴侶の死からの出発 海竜社, 2003.12.
- 「わたし」を生ききるために 知っておきたい一番たいせつなこと ポプラ社, 2004.4.
- 『置き去り サハリン残留日本女性たちの六十年』(2005年、海竜社)
- 『おんなたちの運動史 わたくしの生きた戦後』(2006年、ミネルヴァ書房)
- 『生きる。一八〇日のあお空』(2006年、海竜社)
- 死ぬまで幸福でいるための12ヵ条 講談社, 2008.11.
- ひとりの老後を心楽しく生きる方法 海竜社,2008.7.
- 病みながら老いる時代を生きる 2008.1. 岩波ブックレット
- 101のひとみ 秋元良平 写真 教育画劇 2009.3.
- 「私」が「わたくし」であることへ 吉武輝子対話集 パド・ウィメンズ・オフィス,2009.1.
- 〈戦争の世紀〉を超えて わたくしが生きた昭和の時代 春秋社,2010.11.
- 万病息災 老いても病んでも「元気」でいるコツ 講談社 2011.2.
共著
[編集]- あなたの就職ガイド しあわせなOL生活を設計するために 貴島操子,樋口恵子共著 実務教育出版, 1969.
- こうすれば女子社員を戦力化できる 管理者と男子社員のために 貴島操子,樋口恵子共著 実務教育出版, 1970.
- 娘の言い分親の言い分 宮子あずさ共著 国土社 1986.1
- 縁あって母娘 宮子あずさ共著. 労働旬報社 1996.12
- 『定年後の人生』佐高信共著、岩波ブックレット、1997年
- 自立に向かう女の子の育て方 宮子あずさ共著. 明治図書出版, 1998.8. シリーズ・教育をひらく
- セクシャルハラスメントとどう向き合うか 落合恵子共著 2001.8. 岩波ブックレット
- 70代三人娘、元気の秘訣 俵萠子,樋口恵子共著 2007.7. 講談社+α新書
- やるっきゃない! 吉武輝子が聞く土井たか子の人生 パド・ウィメンズ・オフィス,2009.11.
テレビドラマ出演
[編集]- 月曜ドラマスペシャル『セクシャル・ハラスメント キャスター裕子の奪われた時間』(1989年、TBS)
脚注
[編集]- ^ a b c “(惜別)作家・評論家、吉武輝子さん 七色のベールで時代に切り込む”. 朝日新聞: p. 夕刊 10. (2012年9月29日)
- ^ “吉武輝子の戦争”. 遍照金剛. 2022年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧。
- ^ “【訃報】吉武輝子さんが逝去 | 農政・農協ニュース | JAcom 農業協同組合新聞”. www.jacom.or.jp. 2022年8月15日閲覧。
- ^ “元ウーマン・リブの闘士、吉武輝子さんのがんの封じ込め方を学ぶ 「病みながら生きる時代」を生き抜く発想力”. がんサポート. 2023年8月8日閲覧。
- ^ 日本労働年鑑第58集1988年版(労働旬報社)
- ^ 吉武輝子さん死去…女性問題中心に評論活動 読売新聞 2012年4月17日閲覧 [リンク切れ]