双極子
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双極子(そうきょくし、英: dipole[1])とは、一対の正負の同じ大きさの単極子をわずかに離れた位置に置いたものである。和訳せずダイポールと呼ばれることもある。
双極子は、負から正の単極子への方向ベクトルとその大きさとの積で特徴づけられる。このベクトルを双極子モーメント(英: dipole moment[1])あるいは双極子能率といい、このベクトルの方向との関係により指向性を持つ場となる。
一般に双極子のポテンシャルφは単極子のそれφmonopole の空間についての偏微分で表される[2]。
用いられる分野
[編集]- アマチュア無線のダイポール・アンテナ、気象におけるダイポールモード現象、原子核物理学における巨大双極子共鳴、ソフトダイポールモードなどでこの概念が用いられる。
脚注
[編集]- ^ a b 文部省、日本物理学会編『学術用語集 物理学編』培風館、1990年。ISBN 4-563-02195-4。
- ^ 吉川茂; 藤田肇『基礎音響学』講談社サイエンティフィク、2002年、187頁。ISBN 4-06-153972-8。
- ^ Earl G. Williams 著、吉川茂、西條献児 訳『フーリエ音響学』シュプリンガー・フェアラーク東京、2005年、240頁。ISBN 4-431-71174-0。