コンテンツにスキップ

南朝相国、丞相の一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

南朝相国・丞相の一覧は中国南北朝時代439年から589年)において華南で自立した諸国家で百官の頂点である相国丞相の官位に就いた者達の一覧である。

汪士鐸『南北史補志未刊』稿・職官志第一より:「相国・丞相,古官。……宋世丞相・相国・司徒並立。 丞相金章紫綬,進賢三梁冠,絳朝服,佩山玄玉;相国則佩緑綟綬。永初三年,詔宰相帶揚州,置甲七千人。 斉以為贈,梁罷相国立丞相,罷丞相立司徒。陳又立相国任丞相,上並為贈官,然皆以為尊崇之位。而典枢密率在中書門下侍郎・録尚書事及僕射而已。」今拠『宋書』・『南斉書』・『梁書』・『陳書』作此表,在位年数不足一年者,按一年計算。

相国

[編集]

『宋書』巻十・本紀第十・順帝より:「(昇明三年三月)甲辰,崇太傅(蕭道成)為相国,総百揆,封十郡,為斉公,備九錫之礼,加璽紱遠游冠,位在諸王上,加相国緑綟綬,其驃騎大将軍・揚州牧・南徐州刺史如故。」

爵位 姓名 在位年数 在位期間 皇帝
南朝宋相国(420年-479年)
1 斉公[1] 蕭道成 1年 479年 宋順帝
南朝斉相国(479年-502年)
1 南康王[2] 蕭宝融 1年 500年-501年 東昏侯蕭宝巻
2 梁公[3] 蕭衍 1年 502年 斉和帝
南朝梁相国(502年-557年)
1 河南王[4] 侯景 1年 549年 臨賀王蕭正徳
2 漢王[5] 侯景 1年 550年-551年 梁簡文帝
淮陰王蕭棟
3 湘東王[6] 蕭繹 2年 550年-552年 梁簡文帝
3 陳公[7] 陳霸先 1年 557年 梁敬帝
南朝陳は相国任官者無し。
西梁は相国任官者無し。

丞相

[編集]

『宋書』巻六・本紀第六・孝武帝より:「(元嘉三十年正月)庚午,以荊州刺史南譙王義宣為中書監・丞相・録尚書六条事・揚州刺史……」

爵位 姓名 在位年数 在位期間 皇帝
南朝宋丞相(420年-479年)
臨川烈武王 劉道規 武帝年間贈
1 南郡王 劉義宣 1年 453年-454年 宋孝武帝
江夏文献王 劉義恭 453年贈
南朝斉丞相(479年-502年)
豫章文献王 蕭嶷 492年贈
巴東献武郡公 蕭穎冑 501年贈
臨湘懿侯[8] 蕭順之 502年贈
南朝梁丞相(502年-557年)
長沙宣武王 蕭懿 502年贈
1 河南王[4] 侯景 1年 550年 梁武帝
梁簡文帝
侯標 551年贈
2 晋安郡王[9] 蕭方智 1年 555年 梁閔帝
3 義興郡公[7] 陳霸先 1年 556年-557年 梁敬帝
4 安成郡公 王琳 2年 557年-559年 永嘉王蕭荘
侯漢丞相(551年-552年)
侯乙羽周 551年贈
南朝陳は丞相任官者無し。
西梁丞相(555年-587年)
河東武桓王 蕭誉 555年贈

脚注

[編集]
  1. ^ 479年斉王に封じられ、のち禅譲を受け南朝斉皇帝に即位。
  2. ^ 501年に南朝斉皇帝に即位。
  3. ^ 502年梁王に封じられ、のちに禅譲を受け南朝梁皇帝に即位。
  4. ^ a b 550年に漢王に封じられ、551年に禅譲を受け漢国皇帝に即位。
  5. ^ 551年に禅譲を受け漢国皇帝に即位。
  6. ^ 552年南朝梁皇帝に即位。
  7. ^ a b 557年に陳王に封じられ、のちに禅譲を受け南朝陳皇帝に即位。
  8. ^ 502年に南朝梁は文帝を追贈した。
  9. ^ 555年南朝梁皇帝に即位。

関連

[編集]

参考文献

[編集]