北野隆春
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北野 隆春(きたの たかはる、1891年(明治24年)5月24日 - 1981年(昭和56年)5月30日)は、日本の実業家。
スタンレー電気の創業者である。
来歴・人物
[編集]明治大学を経て、1920年12月29日、30歳のときに、東京市芝区(現・東京都港区芝)に住居兼店舗を借りて、自動車電球を中心とした特殊電球の製造販売会社「北野商会」を創業。
当時、1907年のT型フォードの本格製造から僅か10数年で、国内の自動車台数は未だ7,8千台足らずの時代であり、世界のマーケットを予見して創業したとされる。
世界との取引には、オリジナルの商標(ブランド)を持つことが必要と考え、「世界に光明を掲げた」人物としてその名を知られるイギリスの探検家、ヘンリー・モートン・スタンリーに肖り、商標を「スタンレー」と定める。
1933年、株式会社に改組し、スタンレー電気株式会社に商号変更した。
同社はその後、子息たちが経営を引き継ぎ、2013年現在で、資本金305億円、グループ全体で13,997名の社員を抱える企業に成長した。
1975年、私財により、生涯教育の振興を図る目的で、北野生涯教育振興財団を文部省の認可を得て発足させた。
家族・親族
[編集]息子は北野隆興(スタンレー電気会長)、義娘は元立憲政友会正統派総裁・久原房之助の八女[1]。娘達は元竹中工務店社長・竹中宏平[2]、塩野義製薬会長・塩野孝太郎、中部銀行会長・石川良並などに嫁した。孫はスタンレー電気社長・北野隆典。義娘の兄に元衆議院議長・石井光次郎や大隈重信の孫・信幸、元東京急行電鉄社長の五島昇らがいる。シャンソン歌手・石井好子[3]や小説家で第144回芥川龍之介賞を受賞した朝吹真理子も縁戚にあたる。
脚注
[編集]- ^ 神一行 著 『閨閥 - 新特権階級の系譜』 講談社(講談社文庫)、1993年10月第1刷発行、ISBN 4-06-185562X、361、366-367頁。
- ^ 『閨閥 - 新特権階級の系譜』、361頁。
- ^ 隆興は石井好子の叔母の夫にあたる。
参考
[編集]- 『北野隆春その人―遺稿と追憶』(北野隆春遺稿集編纂委員会編 1982)