北村遺跡
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北村遺跡(きたむらいせき[1])は、長野県安曇野市にある縄文時代後期から古代(奈良・平安時代)にかけての複合遺跡である[2]。
概要
[編集]松本盆地の北端・犀川沿岸の丘陵にある[3]。中央自動車道長野線建設工事に伴い1987年(昭和62年)から翌年にかけて長野県教育委員会により発掘調査され[4]、合計469基の墓坑から縄文時代後期(約4000~3500年前)の300体にのぼる埋葬人骨が検出された[5]。
遺構
[編集]縄文時代
[編集]弥生時代
[編集]- 竪穴建物1軒
奈良時代
[編集]- 竪穴建物1軒
- 溝2条
- ピット3基
平安時代以降
[編集]- 竪穴建物20軒
- 掘立柱建物10棟以上
- 柵6基
- 溝29条
- 井戸1基
- 馬墓1基
- 遺物集中2基
- 土坑など427基
遺物
[編集]- 土器・陶器類(縄文時代中期末〜後期中葉の縄文土器・弥生後期の弥生土器・土師器・須恵器・灰釉陶器・円面硯・有孔土器など)
- 石器(石鏃・磨石・凹石・打製石斧・敲石・多孔石・石皿・台石・石錐・磨製石斧・削器・砥石・石錘・石剣・石棒・玉)
- 土製品(土錘・土偶・小型土器・蓋・匙・玉・土鈴・耳飾・土器片円盤など)
- 骨角牙製品(腕輪・垂飾・簪かなど)
- 人骨
- 動物遺存体(獣骨)
- 炭化材
脚注
[編集]- ^ 明科町内 : 北村遺跡
- ^ 『北村遺跡』 - コトバンク
- ^ 長野県明科町の北村遺跡
- ^ 北村遺跡と北村人骨
- ^ 長野県立歴史館 1996.
参考文献
[編集]- 長野県立歴史館『縄文人の一生-北村遺跡に生きた人びと-』長野県立歴史館〈1996年夏季企画展図録〉、1996年7月1日。doi:10.24484/sitereports.7905。 NCID BA34160034 。
関連文献
[編集]- 財団法人長野県埋蔵文化財センター『明科町内:北村遺跡(中央自動車道長野線埋蔵文化財発掘調査報告書11・本文編)』長野県教育委員会・日本道路公団名古屋建設局・長野県埋蔵文化財センター〈長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書14〉、1993年3月31日。doi:10.24484/sitereports.8139。 NCID BN09594715 。
- 財団法人長野県埋蔵文化財センター『明科町内:北村遺跡(中央自動車道長野線埋蔵文化財発掘調査報告書11・図版編)』長野県教育委員会・日本道路公団名古屋建設局・長野県埋蔵文化財センター〈長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書14〉、1993年3月31日。doi:10.24484/sitereports.7538。 NCID BN09594715 。
座標: 北緯36度19分44.2秒 東経137度55分46.5秒 / 北緯36.328944度 東経137.929583度