勇者王ガオガイガーシリーズの登場メカ
本項目では、メディアミックス作品『勇者王ガオガイガー』シリーズのうち、テレビシリーズとOVA『勇者王ガオガイガーFINAL』に登場する架空のメカニック群について詳述するものとする。
前出の作品群の続編に当たる『プロジェクトZ』、並びに『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』が初出のメカニック群については、勇者王ガオガイガーFINAL#登場メカ(覇界王)を参照。
GGG機動部隊
[編集]ガオガイガー関連
[編集]本作品の主役ロボットにして、GGG機動部隊の中核を担う存在、それがガオガイガーである。緑の星に由来するメカノイド「ガイガー(ギャレオン)」、これとフュージョンし制御中枢を担うサイボーグ・ガイ(獅子王凱)[1]、そしてギャレオンがもたらした技術を地球の科学力で再現した「ガオーマシン」によって構成された、言わば「二つの星の勇気の結晶[2]」であり、地球上においては比べるものの存在しない、最強のロボットとも言える[3]。
一方で、前述した通り地球にて開発されたガオーマシンは、その基盤となる異星由来の技術が未知のものであるがゆえに、未完成なまま実戦に投入することを余儀なくされている[4]。中でも実戦データに乏しい物語初期においては、不完全な合体プログラムのために合体(ファイナル・フュージョン、以下F.F)成功率は低い状態にあり[3]、また搭乗する獅子王凱にかかる負担の軽減や周辺地域への戦闘被害の対策[5]、さらにはGGGに標的が絞られたことで激化していくゾンダーとの戦い[6]など、その運用は常に数々の問題をはらんだものであった。
無論、GGGもこうした問題山積な状況に手をこまねいていた訳ではなく、プログラムの改善や数々のハイパーツールの投入、そして異星のテクノロジーの解析を進めることで、外見上の変化こそ少ないながらも、機体自体への間断なきパワーアップが図られていった[2][7]。
ギャレオン | |
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所属 | GGG機動部隊 |
設計 | カイン |
開発 | カイン |
製造 | カイン |
全高 | 9.8m |
重量 | 112.5t |
内蔵タンク総量 | 34.0t |
装甲材質 | レーザーコーティングG装甲 (最大衝撃負荷:5.482×107ジュール相当) |
動力源 | Gドライブ |
推進機関 | Gインパルスドライブ×2 |
出力 | 120000kw |
推力 | 525.5t×2 |
最高速度 | 440km/h(地上)、M2.5(空中) |
武装 | ギャレオンクロー ギャレオンファング |
防御装備 | Gパワーバリアシステム (最大エネルギー衝撃負荷:2.331×1013ジュール相当) |
その他 | GSライドクラス:機密 |
- ギャレオン
- 三重連太陽系「緑の星」にて建造された宇宙メカライオン。ゾンダーからは「カインの遺産[2]」と呼ばれていた他、天海勇からは一貫して「北極ライオン」とも呼ばれていた。
- 元々は、緑の星の指導者であるカインのために作られたギャレオンであるが、機界昇華された母星から赤子、すなわち後の天海護を連れて落ち延び、作中時間の1997年に地球に飛来、天海夫妻にその子を託す。その6年後、2003年にパスダーを追い再び地球圏へ飛来、攻撃を仕掛けるも甚大なダメージを負い、その際に巻き込まれ重傷を負った凱を救いGアイランドシティへ墜落。自身は麗雄ら一部の公団スタッフにより秘密裏に回収され修復を受ける身となり、この期間中に公団はギャレオンを通してオーバーテクノロジーと警告文を得る。そして2年にわたる機能停止状態を経て、EI-02襲撃と時同じくして覚醒を果たし、以降凱とともにゾンダーの脅威に立ち向かうこととなる。
- 口から生えた「ギャレオンファング」と、脚部に備わる「ギャレオンクロー」を主武装とし[8]、単体での飛行能力も有する他、口腔内にはバリア分解機構が搭載されており、その咆哮によりパスダーのバリアを破っている。前述のオーバーホールによる部品の解析や修理を受けた際、頭脳回路部分は複雑過ぎて手が出せず、ブラックボックスとして取り扱われており、カインの人格コピーが記憶されている[注 1]ことや、頭脳回路に深刻なダメージを負っていることまでは気付かれずに放置されたままとなっていた。
- 企画時の名前は「ガッティー」[要文献特定詳細情報]。デザインは大河原邦男が、変形ギミックも込みで手がけており、頭頂部にある鬣の延長線になるフィンは、ここが立ち上がるとカッコいいなと考えながらデザインされたものであるという[10]。また、デザイン作業の最初期には、米たにヨシトモのメモを元に塩山紀生によるイメージスケッチが描き起こされ、作品の方向性が固まったのを受けて大河原が正式にデザイン作業に当たっており、その最初期の画稿では鬣の形状などが大幅に異なるものとされていたが、その後の作業の進展につれて鬣はまとめた形状へと処理され、合体時にステルスガオー側のパーツによって広がった形状となる形へと変更された[11]。当初は存在しなかった耳も、同様にデザイン作業の過程で追加されたものであり、ほぼ図面が進行していた玩具の方も、タカラ側の努力で耳がつくことになったという[12]。
ガイガー | |
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所属 | GGG機動部隊 |
設計 | カイン |
開発 | カイン |
製造 | カイン |
全高 | 23.5m |
重量 | 112.6t |
内蔵タンク総量 | 34.0t |
装甲材質 | レーザーコーティングG装甲 (最大衝撃負荷:5.482×107ジュール相当) |
動力源 | Gドライブ |
推進機関 | Gインパルスドライブ×2 |
出力 | 185000kw |
最高速度 | 350km/h(地上)、M1.0(空中) |
武装 | ガイガークロー |
防御装備 | Gパワーバリアシステム (最大エネルギー衝撃負荷:4.496×1013ジュール相当) |
その他 | GSライドクラス:機密 フュージョン所要時間:23.166秒 |
- ガイガー
- ギャレオンがサイボーグ・ガイとフュージョンし、変形することで完成するメカノイド。
- 持ち前の高い機動力を活かした白兵戦を得意とするが、敵を倒すほどの決定打までは持ち合わせておらず、さらにギャレオン時に使えたバリア分解機構も、共振によって搭乗者たる凱のボディを破壊しかねないために、本形態では使用不可能となっている。F.F.時に腰部から放つ緑の奔流「E.M.T.[注 2]」は、無防備となる合体時に敵の攻撃から機体をを守る役割を果たすが、一定以上の実力を持った相手には突破されてしまうこともあり、必ずしも万能という訳ではない。シミュレーション時のフュージョン成功率は99.98%であり、基本的には外部からの承認を必要とせず、搭乗する凱の任意で実行可能である[14]が、例外として初回は大河の承認の下に行われた。作中では、ジェネシックに至るまでギャレオン時の口が開放されたままであったが、本来の運用方法としては口を閉じているのが正解であり、これは頭脳回路部分の修復が見送られたままであることを窺わせている。また、開けっ放しであるが故にこの部分が最大の弱点ともなってしまっており、作中でも度々敵による内部への侵入という事態を引き起こしている。
- 企画時の名前は「ガガッティ」[要文献特定詳細情報]。ライオン型のメカから人型のロボットへ変形する、というコンセプトは当初より明確に打ち出されており、同時にそれを核として合体・パワーアップしたロボット(ガオガイガー)ではなく、この変形ロボット単体(と、サイボーグ)で作品を構築していこうという構想があった[15]ことから、従前までのシリーズ作品とはイメージを変えるべく、大河原はかなり勇者っぽくないものを初稿として仕上げたという[16]。その後タカラ側からの要望を受けて合体の要素が追加されたのを受け、ドリルガオーとのジョイントとして膝に板状のパーツが追加された他[16]、同じくタカラ側からの提案で、玩具的な「売り」の要素となるライフルや、ガトリング銃といった携行武器を持たせるという方向性も模索されたが、後に格闘戦を主体とする設定が固まったのに伴い、これらの武器については米たにによって没とされている[15]。この他、肩の形状にはエヴァンゲリオン辺りも参考にされているという[17]。大河原曰く、人間の場合の肩が構造上横に広くなるからといって、そのまま横に突き出した形にするとライオン形態の時に格好悪くなることから、なるべく幅を持たせない処理としたとのことである[18]。
- 武装
-
- ガイガークロー
- 両前腕に装備された鉤爪。ガイガー時のギャレオンクローに相当する装備で、人型になったことで用途にも柔軟性が増し、垂直登坂も可能となっている。
- ガオーマシン装着形態
-
- ガイガー・ドリルガオー装着モード
- ガイガーの両腕に、左右分割したドリルガオーを装着した状態。通常より攻撃力が向上する。
- ガイガー・ステルスガオー装着モード
- ガイガーの背部にステルスガオーを装着した状態。ガイガー単体でも多少の飛行はできるが、この形態では単体時に比べて機動性が向上し、長時間・長距離の飛行を可能とする。三段飛行甲板空母内でフュージョンして出撃する際は、大抵この形態で第三カタパルトから発進する。
- ガイガー・ステルス & ドリルガオー同時装着モード
- 上記2モードを併用した形態。機動力はステルスガオー単体での合体時よりも劣るが、その代わり防御力が向上する。
- ガオーマシン
- ガイガーの戦闘をサポートする目的で、GGGによって開発されたマシン[19]の総称。ギャレオンの解析によって得られたデータを基とし[20]、それを地球の科学力によって再現したものであり、各機ともガオガイガーの基本動作を支えるOSと、戦闘動作プログラムが搭載されている[19]。
- 作中ではまず3機が開発され、そのうちの1機であるステルスガオーは後に宇宙戦仕様へのマイナーチェンジも図られた。後述するガオファイガー用のガオーマシンも、このガオガイガー用のそれをベースに新たに設計・開発されたものであり、さらにガイガーに代わって、機体の中核を担うメカノイドのガオファー(ファントムガオー)も、純地球製であることからガオーマシンの括りに含まれている[21]。
ステルスガオー | |
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分類 | ガオーマシン |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全幅 | 34.7m |
重量 | 164.0t |
内蔵タンク総量 | 120.0t |
装甲材質 | レーザーコーティングG装甲 |
動力源 | Gドライブ |
推進機関 | スクラムGタービンジェット |
出力 | 80000kw |
推力 | 320t×2 |
最高速度 | マッハ0.95 |
武装 | 非武装 |
防御装備 | Gパワーバリアシステム |
特殊装備 | マルチプルパイロン |
乗員人数 | 4人 |
搭乗者 | 火麻激(マニュアル時) |
その他 | GSライドクラス:機密 コンピュータ:SGC-10000 |
- ステルスガオー
- 全翼機タイプのガオーマシン。そのフォルムは、ステルス爆撃機として知られるノースロップB-2に近似したものとなっており[19]、その機体名称やフォルムからも窺えるように、機体にはレーダー電波反射剤が塗布され、レーダーに補足されず隠密行動を取ることも可能となっている[22]。ガオガイガーへの合体時には背部、翼部および前腕部を構成。背後からの攻撃に耐えられるよう、装甲は頑強な構造となっている[22]。
- 機体内部には、ガオガイガーのヘルメットパーツが格納されており、合体時にアームと繋がれた状態でガイガーの頭部に装着される。これ以外にも、前述の通りガイガーの背部に合体して高機動戦を展開する[注 3]他、EI-13戦では下部アーム(マルチ・パイロン[22])にライナーガオーを吊り下げ輸送したこともある。ファイナル・フュージョン・マニュアル(以降F.F.M.)時には火麻が操縦を担当。3機のガオーマシンの中では、F.F.プロセスが最終段階に入ってからガイガーへと合体するが、これは例えF.F完了までに要する時間が1分前後であるとしても、合体を阻止すべくフィールド内に侵入しようとする敵を警戒するためである[22]。
ステルスガオーII | |
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分類 | ガオーマシン |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全幅 | 38.5m |
重量 | 250.0t |
内蔵タンク総量 | 155.0t |
装甲材質 | レーザーコーティングG装甲 |
動力源 | Gドライブ ウルテクエンジン |
推進機関 | スクラムGタービンジェット×2 ウルテクエンジン制御プラズマジェット×2 |
出力 | 1.2×107kW |
最高速度 | マッハ0.95 |
防御装備 | Gパワーバリアシステム (最大エネルギー衝撃負荷:1.8×1015ジュール) |
特殊装備 | マルチパイロン ファントムリング ウォールリング |
乗員人数 | 4人 |
その他 | DPSシステム:SGC-11000A |
- ステルスガオーII
- ステルスガオーの宇宙戦仕様。
- 両翼端に、宇宙用ウルテクエンジン[注 4]ポッドが装備されており、これにより出力も大幅に増大。このエンジンポッドの後端部には、合体後のガオガイガーの攻撃手段を強化する、ファントムリングとウォールリングも搭載されている。コクピットブロックは従来までの機体前部のものに加え、後部にも備わっており、作中では護が後部コクピットブロックに乗り込み、宇宙戦に同行したこともある。大気圏内でも運用可能[26]だが、ステルスガオーに比べて空気抵抗を受けやすいフォルムであることから、大気圏内における飛行能力は改修前よりも低下しているのが弱点である。
- 作中での初出は、後出のスターガオガイガーよりも遅いNumber.41。元々、それ以前の脊髄原種との宇宙戦の際、従来のステルスガオーが大気圏内での運用が前提であったために、宇宙空間での活動時に推進機関が動作不良を起こし、さらにその状態で出力を上げようとして破損するなどの事態に見舞われており、これを受けステルスガオーの宇宙戦仕様として強化が図られることになったという経緯を持つ。
- テレビシリーズ最終回での機界新種戦では、ボルフォッグの超AIが搭載され、凱も乗り込んでいた。
- ギャレオン離脱後も、ガオファーやガイゴーと互換性があるためアップデートが繰り返されており、『FINAL』ではレプリジンガイガーと合体、ガオファイガーとの戦闘で爆散し消失するが、続編『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』ではステルスガオーなどと共に再製造され、同時運用されるシーンも存在する[注 5]。
ライナーガオー | |
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分類 | ガオーマシン |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全長 | 24.6m |
重量 | 55.4t |
内蔵タンク総量 | 5.2t |
装甲材質 | レーザーコーティングG装甲 |
動力源 | Gドライブ |
推進機関 | ジャンプスラスター(補助) |
出力 | 50000kW |
推力 | 120t×2000 |
最高速度 | 526km/h |
防御装備 | Gパワーバリアシステム |
特殊装備 | 万能連結器 |
乗員人数 | 4人 |
搭乗者 | 獅子王麗雄(マニュアル時) |
その他 | GSライドクラス:機密 コンピュータ:LGC-1000 |
- ライナーガオー
- 新幹線タイプのガオーマシン。そのフォルムは500系新幹線のそれに近似しているものの2両編成となっており、ガオガイガーへの合体時には肩部および上腕部を構成する。車体には、あらゆる鉄道路線の軌道上で作戦活動が取れるよう、ゲージ幅を変えられる軌間可変台車[27]や、様々な種類の鉄道車両と連結できる万能連結器[27]が装備され、短時間ながら滑空も可能となっている[注 6]。また、線路の無い場所へ出動する場合、ステルスガオーのマルチ・パイロンへ車体を固定し、懸架状態で輸送される。逆にライナーガオーが輸送を担当することもあり、車両の間に簡易型爆裂射出カタパルト搭載の専用車両を挟み込むことで、強襲揚陸補給船を運用できない内陸部へディバイディングドライバー(以降D.D)を運搬することもできる[28]。
- 超高速での変形合体を余儀なくされる都合上、全ガオーマシン中、このライナーガオーが最も負荷のかかる部位であり[27]、初回合体時にはフリクションダンパーの耐久限界を超過して、右腕関節の破損という事態を引き起こした。これは後のソフト更新によって回避できたものの、以降もヘル・アンド・ヘヴンの行使による破損が絶えない状態にあった[27]。作中にて凱が最初に操縦したガオーマシンでもあり、F.F.M.では麗雄も操縦。機界新種戦では氷竜と炎竜の超AIが搭載された。『FINAL』ではレプリジンガオガイガーの破壊に伴い失われているが、アップデートされた状態で再製造されたのか待機している。
ドリルガオー | |
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分類 | ガオーマシン |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全長 | 18.2m |
重量 | 298.0t |
装甲材質 | レーザーコーティングG装甲 |
動力源 | Gドライブ |
推進機関 | ジャンプスラスター |
出力 | 110000kW |
推力 | 115t×6 |
最高速度 | 120km/h |
防御装備 | Gパワーバリアシステム |
特殊装備 | Gドリル |
乗員人数 | 6人 |
搭乗者 | 牛山一男(マニュアル時) |
その他 | 内蔵タンク総量:105.0t GSライドクラス:機密 コンピュータ:DGC-1000 |
- ドリルガオー
- 重戦車タイプのガオーマシン。ガオガイガーへの合体時には両足部を構成する他、前述の通りガイガーの両腕に接続することもできる。
- 車体前方に2基のドリルを搭載し、陸海空どこでも運用できる万能車両でもあるが、駆動系が一対でなくては本来の機動力を引き出せない無限軌道式であることから、分割時の単独走行はできない[30]。また、未完成状態の合体プログラムを使用していた頃に、合体失敗が多発したのもドリルガオーであり、F.F.M.では牛山が操縦するも、ここでもやはりガイガーの脚部収納タイミングが合わずに一度合体に失敗している[30]。機界新種戦では風龍と雷龍の超AIが搭載され、ゾヌーダロボ相手に分離による牽制も行った[注 8]。
ガオガイガー | |
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型式番号 | GBR-1 |
分類 | G-stone driven Brave Robot Special |
形式 | スーパーメカノイド |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 31.5m |
重量 | 630.0t |
内蔵タンク総量 | 264.2t |
装甲材質 | レーザーコーティングスーパーG装甲 (最大衝撃負荷:7.822×108ジュール相当) |
動力源 | Gドライブ接続(4基) |
推進機関 | 翼端インパルスドライブ |
最大出力 | 10,000,000馬力 (7,500,000 kW)以上 |
推力 | 1200t×2 |
最高走行速度 | 172km/h |
最高飛行速度 | M3.0(補助ロケット噴射時) |
武装 | プラズマホールド ドリルニー ブロウクンマグナム |
防御装備 | プロテクトシェード (最大エネルギー衝撃負荷:7.788×1015ジュール相当) |
選択式装備 | ディバイディングドライバー ガトリングドライバー ディメンジョンプライヤー ゴルディオンハンマー マーグハンド モレキュルプラーネ ゴルディオンモーター グランドプレッシャー |
必殺技 | ヘル・アンド・ヘブン ハンマーヘル・アンド・ヘブン |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | 獅子王凱 |
その他 | GSライドクラス:機密 F.F.所要時間:62.328秒(初回時点。以降毎回更新) |
ガオガイガー・スペック15 ゴルディオンハンマー接続 | |
動力源 | ウルテク統合Gドライブ接続 |
最大出力 | 20,000,000馬力 (15,000,000 kW)以上 |
推力 | 5,500t×2 |
最高走行速度 | 195km/h |
- ガオガイガー
- ガイガーと3機のガオーマシンが、「ファイナル・フュージョン」することで完成する、重機動スーパーメカノイド。
- 搭乗している凱に備わったGSジェネレーターと、機体を構成する各ガオーマシンのGSライドとが連動することにより、地球上の如何なる兵器よりも強力なパワーを発揮することができる[31]。また両腕には、それぞれ攻撃用と防御用に特化した装備が設けられており、左腕は敵の攻撃を相殺、あるいは増幅し跳ね返す防御フィールドとして、右腕は高速回転させながらGパワーを充填させ射出させる攻撃技としてそれぞれ機能。それらを応用した戦術などで多様な局面に対応できる。一方で、EI-07戦にて大河が「装甲は耐っても衝撃波で中の凱は…」と口にしていることからも窺えるように、堅牢な表面装甲に反して内部への衝撃緩和能力は高くなく、装甲耐熱限界も5,000度とされる。
- あらゆる戦局において、決定的な突破戦力となりうるガオガイガーであるが、現存しているのが1機のみであるがゆえに、その投入には極めて慎重な判断が求められる。そのため、F.F.の実行に際してはまず現場から発せられた要請シグナルをGGG長官が受理し、戦況分析の結果それを承認した上で、オペレーターがF.F.管制・制御プログラムを起動(プログラムドライブ)するというプロセスが必要不可欠となる[32][33]。また、F.F.のプロセスは合体プログラムによって実行され、当初は限りなく0%に等しかった合体成功率[34]、それに62.328秒もかかっていたF.F.完了までの所要時間[33]も、プログラムの改善によってそれぞれ上昇・短縮を実現している[33]が、EI-15戦のように何らかの要因でプログラムが機能しない場合は、ガオーマシン各機にGGG隊員が搭乗し、マニュアル操作によるF.F.を実行する必要がある。基地からのサポート込みとはいえ、合体成功率は60%に留まる状態にあったものの、ここでも凱を含む搭乗者4人が「一人10%ずつ、勇気で補えば100%」との意気込みで臨んだこともあり、無事合体に成功している。
- このように、合体自体がガイガーやガオーマシンにダメージを及ぼすなどといった機構面での不完全さ、そしてゾンダー撃退の切り札となっていた最大の必殺技もまた搭乗者に著しい肉体的負担を強いるものとして強調されることで、物語により強い緊張感を生み出していた。物語後半、機界原種との初戦において大破した際、改修を受けると同時にウルテクエンジンが搭載され、さらなる強化を果たした。
- 企画時の名前は「ガガガッティー」「ガルガイガァ」「GOギーガー」[要文献特定詳細情報]。前述の通り、当初のサンライズ側の構想ではガオガイガーに相当する合体ロボットは存在せず、主役ロボとして考えられていたガイガーに色々なパーツが組み合わさって合体するという要素は、タカラ側からの「こういう合体にしてくれないか」という提示があった上で追加されたものであった[35]。サンライズ側としてはこうした合体については出したくないという考えもあったものの、タカラ側としても商品アイテムが足りないという事情があり[35]、当初の構想通りでは流石に玩具にしづらいものがあったため、実現可能な方向へとシフトしていく形となった[36]。
- 本作品自体が新機軸を打ち出すと同時に、シリーズの集大成を目指していた[36]だけに、デザイン上でも子どもの好きなライオンや、当時新型の新幹線、ドリルといった過去の勇者の集大成的なものが発想の根幹にあることが指摘されている[37]が、同時に「攻撃の右・防御の左」というコンセプトを反映した両腕や、「怖く、牙に見えるように」との意向で盛り込まれた、従前までのシリーズ作品とは明らかに異なるラインのフェイスマスク[注 9]など、米たにの打ち出したコンセプトの数々も随所に盛り込まれたものとなっている[37]。全体的なフォルムも、当初は決定稿に比べてスマートなものとされていたものの、「ドッシリと」との要望を受けて変更が加えられているが、これについて大河原は「結局そうせざるを得なかったのではないか」「ガイガーが曲線的なので、やはりある程度のマスがないとそれが収まらないということだろう」と、後に語っている[40]。
- 勇者シリーズ中、唯一2号ロボとのグレート合体が行われなかったガオガイガーであるが、これについても米たにの意向によるところが大きく、後年のインタビューにて「合体を積み重ねていくと弱そうになるような気がしていた」「最初のロボットを最後まで大切に使いたかった」とも語っている[41][注 10]。企画当初はガイガーの時点で主役ロボットが完成していることを考えると、ガオガイガーこそが既にグレート合体であるとする見方[注 11]も存在する。同様に必殺武器についても、光線や剣で戦闘シーンを構成した方が楽であると前置きしつつ、番組を視聴する子供たちが殺人兵器を肯定したまま育つような世の中になってほしくなかった[36][41]という考えから、銃と剣は意地でも出さないようにしたという[41]。
- テレビシリーズの放送当時に発売された「DX 超人合体ガオガイガー」は、約10万個もの売上を記録し当初の目標である「主役玩具の大ヒット」を達成する[43]とともに、後述のキングジェイダーの登場にも繋がった[41]。
- 武装
- 実現には至らなかったものの、ブロウクンマグナムは玩具としての商品化も検討されていた。実際に、腕に装着可能なサイズで試作品が製作され、本体内部のレバーを操作することで指を動かせるというギミックも盛り込まれていた[44]。
- プロテクトシェード
- 左腕に内蔵された防御装備で、かざした手の先に防御的反発フィールド[32]を発生させ敵の攻撃を無効化、あるいは反射する。EI-13戦では反発効果で海面を押し退けているほか、ガオガイガーがグランドノヴァに囚われた際にはギャレオンの意思によって全身に展開されている。
- ドリルニー
- 両膝のドリルを活用した膝蹴り。
- プラズマホールド
- プロテクトシェード展開の際に発生する、反発的防御フィールドを反転させることで、その内部に対象を捕縛し、フィールドの反発作用によって敵の行動を封じる。その際、フィールド内では激しい電離現象が発生するため、対象の電子機器を破損させる付随的効果もある。
- 作中ではテレビシリーズで2回、『FINAL』でレプリガオガイガーが1回、それぞれ使用している。
- ゴルディオンマグナム
- 右前腕に装着したマーグハンドを射出し、対象へと直撃させる。EI-72・73の合体ゾンダーロボにハンマーヘル・アンド・ヘブンを破られた直後、一度だけこの技の使用が確認されている。
- 専用装備
- 詳細についてはハイパーツール群の節を参照。
- ディバイディングドライバー
- ディメンジョンプライヤー
- ゴルディオンハンマー
- マーグハンド
- モレキュルプラーネ
- ゴルディオンモーター
- グランドプレッシャー
- 必殺技
-
- ヘル・アンド・ヘブン
- 物語前半におけるガオガイガーの必殺技。「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…」の詠唱とともに、右掌に発生させた攻撃的エネルギーと、左掌より生じる防御的エネルギーを強引に融合させることで、その反発によって爆発的なエネルギーを生み出し[32]、これを組んだ拳に乗せつつE.M.T.の照射によって拘束した敵めがけて突撃。目標物を摘出すると同時に、掌に集中させた融合エネルギーを目標機体内で解放し、プロテクトシェードで核を保護しつつ目標を内部から完全に破壊する。
- 非常に強力な技であり、なおかつE.M.T.による拘束により100%に近い命中率を叩き出す[32]ものの、前述の呪文は物語開始時点でも不完全な形でしか判明しておらず、それに伴い技自体も不完全なまま使用されていたため、本来の威力が発揮されるまでには至っておらず、GSライドに過剰な負担を強いるという欠点も抱えている[32]。また、発動時のGストーン同士の共振作用が、Gストーンに生命維持を依拠している凱にも深刻な影響を及ぼす[32]他、掌で敵の核を掴みだすという技の性質上、両腕が無事でなければ使えないという難点も有している。
- 前述した負担の蓄積が、一時は凱の生命を脅かすまでになったことから、ゴルディオンハンマーとマーグハンドの投入後は、それを活用したハンマーヘル・アンド・ヘブンがもっぱら使われるようになり、物語後半での使用は機界原種との初戦、それにスターガオガイガー時でのゾヌーダロボ戦での2回のみに留まっている[注 12]。いずれの場合も相手には通用せず、前者では逆に自身の腕を破損してしまい、また後者においても一度は受け止められたものの、能力が低下した隙に繰り出した2発目により撃破している。
- ハンマーヘル・アンド・ヘブン
- 物語後半からの新たな必殺技。ゴルディオンハンマーとマーグハンドを装備した状態で使用され、まず「ハンマーヘル!」の掛け声とともに、ハンドから引き抜いた光の釘を対象の核へとゴルディオンハンマーで打ち込む。さらに「ハンマーヘブン!」の掛け声とともに、ハンドに備わっているバールで核ごと釘を引き抜き、最後に「光になれ!!」の掛け声と共に、抜け殻となった相手の身体へとハンマーを叩きつけ、重力衝撃波で光に分解・消滅させる。
- 釘とバールは、それぞれマーグハンドに2つずつ備わっていることから、一度の使用で核を2個回収することもできる[注 13]。
スターガオガイガー | |
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型式番号 | GBR-1 |
分類 | スーパーメカノイド |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 38.5m |
重量 | 716.0t |
内蔵タンク総量 | 264.2t |
装甲材質 | レーザーコーティングスーパーG装甲 |
動力源 | Gドライブ ウルテクエンジン |
推進機関 | ウルテクエンジン制御プラズマジェット |
出力 | 3.8×109kw+ |
推力 | 2.8×106t |
武装 | プラズマホールド ドリルニー ブロウクンマグナム ブロウクンファントム |
攻撃用装備 | ファントムリング |
防御用装備 | ウォールリング |
防御装備 | プロテクトウォール |
選択式装備 | ディバイディングドライバー ガトリングドライバー ディメンジョンプライヤー ゴルディオンハンマー モレキュルプラーネ ゴルディオンモーター グランドプレッシャー |
必殺技 | ヘル・アンド・ヘブン ハンマーヘル・アンド・ヘブン |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | 獅子王凱 |
- スターガオガイガー
- 物語後半より登場する、ガオガイガーの宇宙戦仕様。作中では終始「ガオガイガー」、もしくは「宇宙用装備ガオガイガー」と呼ばれており、スターガオガイガーの名称が確認できるのはアイキャッチ及び、最強キャラクターセットVol.5のCDドラマ「還ってきたマモル」のみである。
- ステルスガオーに代わって、ステルスガオーIIが背面他に合体した状態であり、基本的な武装こそガオガイガーと同じながらも、ステルスガオーII搭載の巨大ウルテクエンジンによって出力は大幅に上昇[45]。さらにエンジンポッドに備わった各種リングによって左右の腕の武装も強化される他、これまでのデータの蓄積により各種ハイパーツールの能力をより完璧に引き出せるようになる[45]など、全体的な能力は従前までのガオガイガーよりもパワーアップしている。左右ポッド及びステルスガオー後部パーツをパージすると通常のガオガイガーに戻る。
- 作中での初出はNumber.37で、以降頭脳原種戦を皮切りに宇宙戦では本形態を、地上では通常のガオガイガーを、それぞれ使い分ける形での運用を基本としているが、最終回でのゾヌーダロボ戦では、勇者ロボたちの超AIを搭載した状態で初の地上戦を行った。
- スターガオガイガーは、本作品のもう一つのスポンサーであったカバヤ用に、米たにが急造で考案したバリエーション的強化型である[46]。勇者シリーズコラム「俺と勇者」によると当初、スターガオガイガーは護が操縦する「スターガオー」という宇宙空間用の龍型メカと合体する予定だったという[要文献特定詳細情報]。
- 追加武装
-
- ブロウクンファントム
- ファントムリングを装着して強化したブロウクンマグナム。
- ブロウクンマグナムが通用しない、機界原種のバリアシステムに対して有効な装備であり、機界最強7原種戦ではアメリカ海軍空母・インディペンデンスと融合した耳原種のボディを貫いているが、機界新種戦ではファントムリングを物質昇華されたことで破られている。
- プロテクトウォール
- ウォールリングを装着して強化したプロテクトシェード。バリアシステムが強化される一方、反射機能は使えないという欠点もある。
- ガオガイガー最大加速仕様
- 外伝作品『超弩級戦艦ジェイアーク 光と闇の翼』に登場する派生形態。
- 黒いキングジェイダーがいる太陽付近へ迅速に移動するため、急遽セッティングしたもので、ゴルディオンハンマーをメインフレーム代わりにして2基のクライマー1を連結、それぞれの補助翼を切り欠いてスターガオガイガー(マーグハンド装着済)の左右ウルテクポッドに接続し、これらをブースターとする。加速時には強烈なGがかかるため、ステルスガオーIIの増設コクピットに同乗した護は、浄解モードの発動によりこれを耐えきっている。
ガオファイガー関連
[編集]機界原種との攻防(原種大戦)、そして機界新種との死闘を経て、GGGが組織の再編成[47]と併せて新たに着手したのが「ガオファイガー・プロジェクト」である[48]。この計画は、護とともにギャレオンが宇宙へと旅立ったことで、失われる格好となった勇者王を地球の技術で作り上げることを目的としており、原種大戦にて立証された地球外文明の存在と、それが地球の脅威となる危険性への備えとして必要不可欠なものであった[48]。
地球製の勇者王の開発に当たり、ガイガー(ギャレオン)に代わってコアとなる新たなメカノイドには、異星由来のテクノロジーで作られたガイガーと同等ないしそれ以上の性能が求められ[48]、結果として機動部隊隊長たるエヴォリュダー・ガイの活動支援に重点を置きつつ開発が進められたそれは、ガオファー(ファントムガオー)という形で結実を見ることとなる[48]。
2006年6月頃[48]より進められたこの計画は、ガオファーや新型ガオーマシンの度重なる試験可動や、その過程で発生したバイオネットによるガオーマシン強奪事件などを経て、半年余り後の2007年1月に新生勇者王「ガオファイガー」の起動に成功、一応の成果を上げるに至った[49]。
ファントムガオー | |
---|---|
型式番号 | F-111 |
分類 | Tactical support and Air superiority Fighter |
所属 | 国際連合 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 5.5m |
全長 | 21.2m |
全幅 | 20.1m |
乾燥重量 | 39.5t |
全備重量 | 82.1t |
動力源 | Gストーン動力ウルテクエンジン アップデート型 GE 112-BA-G |
出力 | 理論上無限(ウルテクエンジン) |
推力 | 5.2t(GE 112) |
巡航速度 | 540kt |
最高速度 | 大気圏内:20,000kt |
航続距離 | 理論上無限 |
上昇限度 | 大気圏外 |
武装 | 非武装 |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | 獅子王凱 |
その他 | 計画責任者:Dr.雷牙(GGGアメリカ) 初期上昇:毎分150,000m メインプロセッサ:デルフト型量子コンピュータ初期型 コンピュータ言語:Raiga ver.8.1 処理能力:150tflops 特殊装備:ガオファイガー ドッキングシステム |
- ファントムガオー
- エヴォリュダー・ガイの搭乗する、戦闘機型のガオーマシン。
- テレビシリーズ最終回にて宇宙へ旅立った、ギャレオンの代替機として新たに開発されたもので、幻影を意味するphantom(ファントム)の機体名からも窺えるように、ファントムカモフラージュという光学迷彩機能を搭載。この機能は、ボルフォッグに装備されたホログラフィックカモフラージュをさらに発展させたものであり[50]、市街地での活動に際してその姿を周囲に溶け込ませることで、機影を隠せるようになっている[50]。
- 前述した通り、開発に際しては凱の活動支援に重点が置かれていることから、目的地への速やかな移送を目的とし[48]、同時に技術的に安定していることから通常のガオーマシン形態は飛行メカとされ[50]、ギャレオンのようなメカライオンとしての自律性を排除することにより、設計期間の短縮と運用時のメンテナンスの大幅な軽減に繋がった[48]。また当初の設計では、単独での戦闘に対応すべく通常兵装の搭載も盛り込まれていたが、「勇者王そのものが最大の武器」との観点から[48]、本形態では一切の武装が施されないまま完成とされている[47]。
- 作中に登場した凱の専用機の他、オービットベース内にはもう一機、「XF-111」の形式番号が与えられたプロトタイプも保管されている[21]。
ガオファー | |
---|---|
分類 | 可変ロボット |
所属 | 国際連合 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 22.3m |
重量 | 39.5t |
内蔵タンク総量 | 3Gt |
装甲材質 | モノクリスタルメタル |
動力源 | Gストーン動力ウルテクエンジン |
推進機関 | 腰部Gインパルスドライブ |
最大出力 | 計測不能 |
推力 | 計測不能 |
巡航速度 | 280kt |
最高速度 | 大気圏内:350kt |
航続距離 | 理論上無限 |
武装 | ファントムクロー |
防御装備 | Gパワーバリアシステム |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | 獅子王凱 |
その他 | GSライドクラス:機密 メインプロセッサ:デルフト型量子コンピュータ初期型 コンピュータ言語:Raiga ver.8.1 処理能力:150tflops |
- ガオファー
- エヴォリュダー・ガイとファントムガオーが、フュージョンすることで完成するメカノイド。フュージョンの際のコールは、ガオファーの場合のみ呟くような小声になっている。
- 地球のテクノロジーで作り上げられた[50]、「地球製ガイガー」とも言うべき機体であり、F.F時の役割もやはりガイガーのそれに準じているが、一方で武装は両前腕のファントムクローのみ[注 14]ながらも、白兵戦においてはガイガーを凌ぐほどの戦闘能力と機動力を発揮し、変形前と同様にファントムイリュージョンを活用しての超速移動も可能とする[53]。
- また、腹部には「リングジェネレーター」と呼ばれる部位が備わっており、ガオファイガーへのF.Fの際にはここからプログラムリングを生成し、これを他のガオーマシンが読み込むことで合体を可能とする。理論上では他のリングも生成可能であるが、映像作品中での生成はこのプログラムリングのみに留まっている[注 15]。後述する新型のガオーマシンとの合体を前提としているものの、従前までのガオーマシンとの互換性も保たれており、そちらとのF.F.も可能となっている[50]。
- ガオファーは、「ガオファイガー・プロジェクト」の始動から間もない2006年8月には既に完成と起動に至っており、完成とともにバイオネットなどの犯罪組織撲滅を目的とした実戦任務に就いている[47]。とはいえ、この時点ではまだF.F.プログラムまでは完成に至っておらず[47]、ガオファイガーの完成にはさらに数ヶ月の期間を要することとなる。
- ドリルガオーII
- 全長:18.2m / 重量:299.0t
- 重戦車タイプのガオーマシン。そのフォルムや基本的な機能・役割はドリルガオーに準じており、作中では披露されなかったもののガオファーの前腕への装着も可能であるが、搭載されているドリルには4枚のフィンが新たに追加され、さらに節目ごとに逆回転することで、貫通力や掘削力よりも破砕を目的とした構造となっている。
- このドリルガオーIIとライナーガオーIIは、作中において最低3機建造されているのが確認されている[注 16]。
- ライナーガオーII
- 全長:13.1m / 重量:133.3t
- ロケットタイプのガオーマシン。
- ライナーガオーの後継機であり、ガオファイガーの合体時に両肩と上腕を構成する点も引き継いでいるものの、2両編成の新幹線型であった同機とはフォルムを大きく異としており、機体後部には6基の補助ロケット[55]を搭載。
- このフォルムの変更により、「線路の上しか走れない」というライナーガオー最大の特徴兼問題点を解消している。F.Fの際にはこの補助ロケットを排除し、本体そのものを上下に大きく割り開くように展開することで、ガオファーとの合体を可能とする。また本機は、ガオファイガーが破壊された際の脱出装置としての役割も持つ[注 17]。
- ステルスガオーIII
- 全幅:35.0m / 重量:122.7t
- 全翼機タイプのガオーマシン。前身たるステルスガオーやステルスガオーIIと同様にステルス爆撃機型の機体であるが、それらと比べると多少のダウンサイジングが図られている。
- 両翼端にウルテクエンジンが搭載されている点も、やはりステルスガオーIIより踏襲しているが、合体後に使用されるリングをエネルギー粒子で構成する方式に変更したのに伴い、本機では従来までの大型エンジンポッドから、ニューロノイド用グリアノイドから発展した、小サイズの新型ウルテクエンジンへと変更。これによりステルスガオーIIでは失われていたステルス性の回復に成功している。
- ガオファイガーへと合体した状態では、推進機関を用いる際に両翼端が展開し、緑翠色に発光噴射する可変機構が用いられている。本機は最低2機の建造が確認されている[注 18]。
- デザイン的には、ウルテクエンジンの意匠をどう処理するかに重点が置かれており、検討用の画稿の中には両翼端の2基に加え、さらに機体中央にもう1基を追加した、立体的な構成のものも存在する[51]。
ガオファイガー | |
---|---|
形式番号 | GBR-11 |
分類 | ファイティング・メカノイド |
所属 | 国際連合 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 32.0m |
全幅 | 35.0m |
重量 | 660t |
動力源 | Gストーン動力ウルテクエンジン アップデート型 |
推進機関 | ウルテクエンジン×2 |
最大出力 | 20,000,000kw以上 |
推力 | 1500t×2 |
最高走行速度 | 185km/h |
最高飛行速度 | 宇宙空間内:M600以上 |
航続距離 | 理論上無限 |
武装 | ブロウクンファントム ドリルニー |
防御装備 | プロテクトウォール |
選択式装備 | ディバイディングドライバー ガトリングドライバー ゴルディオンハンマー マーグハンド |
必殺技 | ヘル・アンド・ヘブン ハンマーヘル・アンド・ヘブン |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | 獅子王凱 |
その他 | 計画責任者:Dr.雷牙(GGGアメリカ) |
- ガオファイガー
- ガオガイガーに代わる地球防衛の要「ガオファイガー・プロジェクト」の中核として建造された、ファイティングメカノイド。正式名称は「ファイティング・ガオガイガー」。
- ガオファーを中核とし、そこに他の3機のガオーマシンが合体するという基本的な部分、それに使用するハイパーツールは概ねガオガイガーより引き継いでおり、Gストーン[注 19]以外は純地球製ながらも、弾丸Xのシステムを再検討しエヴォリュダー能力とリンクさせることによって実現された新システム「エヴォリュアル・ウルテク・パワー」によって、出力や機動力などといった基本性能はガオガイガーを凌駕する[56]。また、従前までのガオガイガーのような換装を必要とせずに、大気圏内外での運用も可能としている[56]。合体前のガオファーと同様に、この形態でもリングジェネレーターを活用でき、後述の攻撃・防御の際にリングを生成することでその能力を発揮する。
- 時系列上、ガオファイガーが初めてF.F.を実行したのは2007年1月、香港でのバイオネットとの戦闘に際してのことであり、その際には開発プロジェクトの中枢を担っていたアルエットの助けを得て合体に成功。同時に最終的なプログラムも完成に至っている[49]。この時の経緯は、外伝コミック『エヴォリュダーGUY』で描かれており、その後は『FINAL』における物語前半の主役機として、作中ではバイオネットのロボットやレプリガオガイガーと干戈を交え、パルパレーパ・プラスとの戦闘においても相手と互角に渡り合うも、凱がペイ・ラ・カインの姿を見て動揺した隙を突かれ、大破・敗北を喫することとなる。
- 企画時の仮称は「ガオガイガー改」[57]。ガオファイガー(とジェネシックガオガイガー)の登場は、『FINAL』の制作が決定した時点で既に決まっており、デザインに当たってはスターガオガイガーの延長線でスタイリングを模索しつつ[57]、「地球製のガオガイガーの胸部に何を持ってくるのか」という点が課題とされた[51]。デザインは合体前のガオファーも含めて藤田一己が手がけており、最終的に砲口を思わせる意匠を胸部に配することで、前述の課題をクリアしている[51]。また、頭部各所にあしらわれたリブや追加装甲は、単なるデザイン的なアクセントではなく、機界原種との戦闘の際に破損した箇所への強化策という意味合いも含まれている[57]。
- 武装
-
- ブロウクンファントム
- スターガオガイガーと同様に、ファントムリングを併用する形で放つ右腕からのパンチ攻撃。従前までのそれとは異なり、ガオファイガーの場合はエネルギー粒子によってリングを生成することで、リングを破壊されると使用できないという弱点が克服されており、レプリガオガイガーとのブロウクンファントムの撃ち合いでは、相手方のそれを正面から破っている。
- 企画段階では、右腕に内蔵されたフィン状のパーツが展開するなどといったギミックのアイディアも検討されており、その一部はジェネシックガオガイガーの腕部ギミックへと流用される格好となった[54]。
- プロテクトウォール
- こちらもウォールリングを併用する形で、左手より展開する防御フィールド。スターガオガイガーのそれとは異なり反射機能が復活しており、作中でもギムレット・アンプルーレの荷電粒子砲を跳ね返している。
- ヘル・アンド・ヘブン
- パイロットの凱がサイボーグからエヴォリュダーに転生したことで、ヘル・アンド・ヘブンの負担も減少したが、不完全な必殺技であることに変わりはない。
- 作中では2度にわたって使用され、1度目はレプリガオガイガーのヘル・アンド・ヘブン・ウィータとのヘル・アンド・ヘブン合戦を制するも、2度目の相手となったパルパレーパ・プラスとは、相手の繰り出すゴッド・アンド・デビルと競り合いながらも、前述の経緯ゆえに押し負ける形となった。
竜シリーズ
[編集]ガオガイガーのサポートを目的に開発された勇者ロボ群で、竜型ビークルロボとも呼称される。一部の例外を除いて2体1組の「兄弟(姉妹)」として扱われており、大元となった氷竜・炎竜の2体は、世界初の汎用AIを搭載したロボットとして開発され、自己判断能力や人間と同様の感情を有している[58]。後に、GGGが世界各国へと技術供与を行ったのに伴い、作中では日本も含めた3カ国にて計6体[注 20]が開発されるに至った。
同シリーズの最大の特徴として、シンメトリカルドッキングと呼ばれる左右合体機構と、それによるパワーアップが挙げられる。これはシンパレートと呼ばれるAI同調値[58]を、90%以上に高めることで実現可能なものであり、2つのGSライドの相互増幅作用と属性の異なる複合攻撃により、単体時の能力を単純に足した以上の力を発揮できる[59]他、シンメトリカルアウトで分離することで敵の攻撃を回避したり、ダメージを最小限に抑えることも可能となっている。この他にも、天井の低い場所での活動や安定姿勢での高速移動の際には、上半身をビークルロボ形態、下半身をビークルマシン形態としたセミビークル形態への変形機構も備わっている[注 21]。
氷竜(ビークルマシン形態) | |
---|---|
形式番号 | GBR-2 |
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | ビークルマシン |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全長 | 18.5m |
全幅 | 5.0m |
重量 | 240t |
装甲材質 | レーザーコーティングスーパーG装甲 |
最大モーター出力 | 1,350馬力 (1,010 kW) |
最高走行速度 | 300km/h ブースター使用時の瞬間最高速度:450km/h |
駆動システム | Gモーター8基 |
特殊装備 | パワークレーン |
乗員人数 | 2名 |
その他 | ホイールトレッド:3.8m 構造:スーパーモノコック 可変式側面タイヤ:640/65XR30 前部ブレーキシステム:エレクトリックパウダー・6ピストンキャリバー 後部ブレーキシステム:エレクトリックパウダー 0 - 1,000m:25.0秒 |
氷竜(ビークルロボ形態) | |
形式番号 | GBR-2 |
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | ビークルロボ |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 20.5m |
全幅 | 10.5m |
重量 | 240t |
内蔵タンク総量 | 55t |
装甲材質 | レーザーコーティングスーパーG装甲 (最大衝撃負荷:1.285×109ジュール相当) |
動力源 | Gドライブ |
噴射推進系 | 後部ジャンプスラスター |
最大出力 | 300,000馬力 (220,000 kW)以上 (ウルテクエンジン装備後:450,000馬力 (340,000 kW)以上) |
推力 | 1,000t |
最高走行速度 | 300km/h |
最高飛行速度 | ウルテクエンジン装備後:955km/h |
装備 | パワークレーン(フリージングライフル、クレーントンファー) フリージングガン チェストスリラー |
防御装備 | Gパワーバリアシステム (システムチェンジ時のバリア衝撃負荷:7.611×1015ジュール相当) |
拡張装備 | ペンシルランチャー |
その他 | GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック システムチェンジ所要時間:21.780秒 |
氷竜 ()- 声:山田真一
- クレーン車に変形する、青い竜型ビークルロボ。一人称は「私」。冷却系の装備を駆使し、消火などレスキュー活動にも対応している。
- AIは炎竜と共に半年間かけて育てられ、AIの起動が5秒早かったことから炎竜の兄として位置付けられている他、物語が進むにつれて機動部隊の副隊長的存在としても扱われるようになった。冷静沈着で、「私の計算では〜」という口癖からも窺えるように理論を優先する性格の持ち主である。
- 炎竜とともに、作中での初出はNumber.05。同話数のEI-06戦で初出撃に及ぶも、ロボットモードへの変形は行えずにいたが、護の力でGSライドが高まったことで、兄弟揃ってロボットモードへの初変形を果たす。
- 企画時の名前は「ダムダー」[要文献特定詳細情報]。ビークル形態がクレーン車という点は当初から想定されていたものである[60]が、カラーリングは黄色とされていた他、2体のロボの差異もそこまで全面に押し出されておらず[60]、「氷と炎のロボット」という個性付けがなされた段階で、頭部を中心にそれに合わせた意匠と左右非対称な部分がデザインされた[61]。クレーンアームは当初、2段階折りたたみ式の放水アームユニットもオプションとして考案されていたものの、最終的にクレーンアームの先端に放水口を設ける形に落ち着いている[62]。
- 作中で「チェストスリラー(ウォーマー)」として描写された胸部の開閉ギミックは、当初DX玩具でも再現される予定であったがコストが嵩むことから断念されており、後に登場する風龍・雷龍の2体については玩具とアニメとの連動性を考慮し、当初からこのギミックの描写が割愛される格好となった[63]。
- 武装
- パワークレーン
- 背部に装備された伸縮式のクレーンアーム。ビークルマシン形態では救助活動に用いられるほか、ビークルロボ形態ではライフルやトンファー(クレーントンファー)としても活用される。基部の左側には、超竜神の頭部(ビークルマシン形態でのクレーン操縦席に相当)も配されているが、作中ではビークルロボ形態への変形後には描写が割愛されている。
- フリージングガン
- 右脚に収納された冷線銃で、シンメトリカルドッキングの際には右前腕を構成する。ザ・パワーで強化された際はパワーフリージングガンと呼称される。
- フリージングライフル
- 右肩、左腰に構える冷線砲。氷竜にウルテクエンジンが搭載されてからはウルテクライフルになった。
- チェストスリラー
- 胸部装甲を展開し、内部から対象を凍結させる冷風を出す。温度の調節ができ、広範囲の消火にも用いられる。
- ペンシルランチャー
- 氷竜・炎竜の共通装備で、ボールペンに近似した形状を持つランチャー型のツール。通常の炸裂弾以外にも、2種の混合によって固まる硬化弾ブルー、ネット弾といった多彩な弾丸を放つことができる。
炎竜(ビークルマシン形態) | |
---|---|
形式番号 | GBR-3 |
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | ビークルマシン |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全長 | 18.5m |
全幅 | 5.0m |
重量 | 235t+25t(ミラーシールド) |
装甲材質 | レーザーコーティングスーパーG装甲 |
最大モーター出力 | 1,350馬力 (1,010 kW) |
最高走行速度 | 300km/h ブースター使用時の瞬間最高速度:450km/h |
駆動システム | Gモーター8基 |
特殊装備 | パワーラダー |
乗員人数 | 2名 |
その他 | ホイールトレッド:3.8m 構造:スーパーモノコック 可変式側面タイヤ:640/65XR30 前部ブレーキシステム:エレクトリックパウダー・6ピストンキャリバー 後部ブレーキシステム:エレクトリックパウダー 0 - 1,000m:25.0秒 |
炎竜(ビークルロボ形態) | |
形式番号 | GBR-3 |
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | ビークルロボ |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 20.5m |
全幅 | 10.5m |
重量 | 235t+25t(ミラーシールド) |
内蔵タンク総量 | 55t |
装甲材質 | レーザーコーティングスーパーG装甲 (最大衝撃負荷:1.285×109ジュール相当) |
動力源 | Gドライブ |
噴射推進系 | 後部ジャンプスラスター |
最大出力 | 300,000馬力 (220,000 kW)以上 (ウルテクエンジン装備後:450,000馬力 (340,000 kW)以上) |
推力 | 1,000t |
最高走行速度 | 300km/h |
最高飛行速度 | ウルテクエンジン装備後:955km/h |
装備 | パワーラダー(メルティングライフル、ラダートンファー) メルティングガン チェストウォーマー |
防御装備 | Gパワーバリアシステム ミラーシールド |
拡張装備 | ペンシルランチャー |
その他 | GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック システムチェンジ所要時間:21.780秒 |
炎竜 ()- 声:山田真一
- はしご車に変形する、赤い竜型ビークルロボ。高熱系の装備を駆使し、寒冷地でのレスキュー活動にも対応している。
- 兄である氷竜とは同じ環境下でAIの教育が行われているものの、彼とは逆に感情豊かで気性が激しく、敵との交戦時にはよく「オラオラオラオラァ!!」と気勢を上げるのが常である。他方で、一人称は「僕」である他、普段の喋り方もどことなくお坊ちゃん的なきらいがある。また弟であるがゆえに、後に弟妹(特に妹)が出来た時は非常に喜んだ。
- メルティングガンとライフルに加え、ミラーシールドを装備していることに起因した重量バランスの偏りのために、出撃の際に着地がいつまでたっても上手くならないという欠点を持っており[64]、作中でも成功したのは2回のみ[注 22]である。
- 企画時の名前は「ゼロダー」[要文献特定詳細情報]。こちらもビークルマシン形態が消防車、そしてカラーリングが赤という点は当初からの想定であり[60]、ビークルマシン形態の基本的なスタイリングも回転灯の部分(ビークルロボ形態の膝に相当)など細部を除けば、デザイン作業の初期段階からほぼ決定稿に近いものとされている[62]。
- 共通装備のペンシルランチャーは、ガオガイガーがドライバーをメインの装備としていることから、それに横並びになるものとしてサンライズ側から発注があった装備である[62]。この他にも、ドリル・三連ビット・万力・ハンダごての4種類のツールガンが、氷竜・炎竜兄弟の装備として考案されていたものの、最終的にガオガイガーが大工道具系、竜シリーズが文房具系という形に落ち着いたことで、作中への登場は見送られた[65]。
- 武装
- パワーラダー
- 背部装備された伸縮式の梯子。先端からの放水が可能であり、主にビークルマシン形態での消火活動に用いられるほか、ビークルロボ形態ではライフルやトンファー(ラダートンファー)としても活用される。
- Number.10では先端にウインチを外付けし、超竜神に合体した状態でパワークレーンと併用することで、海中からガオガイガーを引き上げてもいる。
- メルティングガン
- 左脚に収納された熱光線銃で、シンメトリカルドッキングの際には左前腕を構成する。ザ・パワーで強化された際はパワーメルティングガンと呼称される。
- メルティングライフル
- 左肩、右腰に構える熱光線砲。炎竜にウルテクエンジンが搭載されてからはウルテクライフルになった。
- チェストウォーマー
- 胸部装甲を展開し、内部から対象を溶解させる熱風を出す。こちらもチェストスリラーと同様に温度の調節ができるが、作中での使用数は少ない。
- ミラーシールド
- 炎竜専用のツールで、表面に半永久的ミラーコーティングが施された盾。このコーティングを利用し、敵のエネルギー弾を撃ち返す用途にも用いられる。
- シンメトリカルドッキング時には胸部装甲を構成する。
- ペンシルランチャー
- 氷竜が使用するのと同一の装備。
超竜神 | |
---|---|
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | 合体ビークルロボ |
所属 | GGG機動部隊 |
全高 | 28.0m |
全幅 | 18.0m |
重量 | 495t |
装甲材質 | レーザーコーティングスーパーG装甲 |
動力源 | Gドライブ接続 |
噴射推進系 | 肩部ジャンプスラスター×2 |
最大出力 | 8,000,000馬力 (6,000,000 kW)以上(シンパレート92.5%想定時) ウルテクエンジン装備後:12,000,000馬力 (8,900,000 kW)以上 |
推力 | 750t×2 |
最高走行速度 | 195km/h |
最高飛行速度 | ウルテクエンジン装備後:716km/h |
装備 | パワークレーン(フリージングライフル、クレーントンファー) フリージングガン パワーラダー(メルティングライフル、ラダートンファー) メルティングガン |
防御装備 | ミラーシールド |
拡張装備 | イレイザーヘッド |
必殺技 | ダブルガン ダブルライフル ダブルトンファー スーパーノヴァ(計画中) |
その他 | 構成機体:氷竜 / 炎竜 GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック シンメトリカルドッキング所要時間:39.009秒 |
超竜神 ()- 声:山田真一
- 氷竜と炎竜がシンメトリカルドッキングすることで完成する、合体ビークルロボ。
- 合体の際には氷竜が右半身と頭部、炎竜が左半身と胸部装甲をそれぞれ構成。人格は彼らが備える超AIのそれを足して2で割ったものとなっているが、どちらかというと兄の意識が強く、一人称も氷竜と同様に「私」を用いる。
- イレイザーヘッドの射出など、ガオガイガーのサポートが主な役割であるが、合体前と比べて攻撃力は上昇しており、さらに瞬間出力だけでいえばガオガイガーをも上回る。物語後半では、後述のSPパックやクライマー1を追加で装備し宇宙戦にも対応している。
- 作中での初出はNumber.06。当初はシンパレートが規定値を超えず、訓練でも合体成功には至らなかったが、EI-07撃破時に発生するとされる大規模な爆発からガオガイガーを救いたい一心でシンパレートが上昇、合体を果たすに至った。物語後半の頭脳原種戦では、敵の置き土産である小惑星をESウインドウの向こう側であるアステロイドベルトに押し戻すという活躍も見せるが、自身もその際ESウインドウの向こう側へと消失、一時物語からも姿を消すこととなる。後に、ザ・パワーの力で小惑星ともども6,500万年前の地球にタイムスリップを遂げていたことが判明、伊豆諸島にて地層に埋もれた状態で発見された[66]超竜神は機体も劣化していたものの、体内に残留していたザ・パワーの効果によりAIとGSライドが保護されたことで、休眠状態のまま現代への”帰還”を果たすに至った。発掘後もなお眠り続けていた超竜神は、護の涙に反応したザ・パワーで奇跡的に復活を遂げ、戦線へと復帰することとなる。
- クレーンの操縦席を兼ねる都合上、頭部の基本的な形状は当初から定まっており、デザイン作業は耳や角の有無などの検討を中心に進められる形となったが、最終的にサンライズ側からの要望でそれらの装飾をなくした、よりシンプルな形へとブラッシュアップされた[69][70]。同様に、ボディについても胸部の形状以外はほぼ決まった状態にあり、様々なアイディアが検討された末に、米たにの「ガオガイガーは攻めるやつ、超竜神は守りのやつ」というアイディアを元に、攻撃を避けるのではなく跳ね返すミラーシールドとして設定され[71]、作業車両のラジエーターグリルなどのイメージをそのまま持っていく形で決定稿に至っている[72]。
- 作中での超竜神のパワーアップは前述した外付け装備の追加や、撃龍神との変則的な合体といった形に留まっているが、企画段階では「氷竜・炎竜の兄に当たるロボットが、超竜神の真ん中にサンドイッチ状に挟まれる形で合体し、飛行能力を付加する」というパワーアップ案も、タカラ側より提示されていた[73]。実際に、「5号長男」と記されたビークルロボ形態や、YF-23辺りをモチーフにしたと見られるビークルマシン形態、そして強化合体形態のデザイン画稿も起こされているが、「超竜神は空を飛ぶことがない」という米たにの演出コンセプトと反することから没とされている[73]。設定上でも、この「5号長男」の開発がゴルディーマーグの開発を優先させるため凍結され、与えられるはずであったGBR-5の機体番号も欠番とされたという設定が、テレビシリーズの時点で追加されており[74][75][43]、さらに後年の『覇界王』ではこの設定を活かす形で、「翔竜」と呼ばれる勇者ロボとして復活する格好となった[43]。
- 装備
- ダブルガン
- 両腕に装備されたフリージングガン、メルティングガンを交互に撃つことで、対象を熱疲労させる。
- ダブルライフル
- 両腰に装備されたフリージングライフル、メルティングライフルの交互斉射。こちらも効果としてはダブルガンと同様で、ウルテクエンジン搭載後は、ダブルガンと併せてウルテクビームが発射可能となった。
- ダブルトンファー
- 両腕にパワークレーン、パワーラダーを装備した状態。トンファーのように敵を殴りつけるなど近接戦闘時の武器として機能するほか、イレイザーヘッド射出時の衝撃吸収にも活用される。
- イレイザーヘッド
- 超竜神の専用ハイパーツール。高出力の振動波によって物質や衝撃波を細分化し、大気圏外へと排除する。詳細についてはハイパーツール群の節も参照。
- SPパック
- 物語後半より投入された宇宙用の追加スラスター[76]。両肩に装着することにより、機動性を強化する働きを持つ。
- スーパーノヴァ
- 超竜神に秘匿されている装備。
- 本来は合体状態で使用するものだが、『FINAL』ではピーヴァータ戦にて、分離した氷竜と炎竜の捨て身の攻撃として使用されており、その際には氷竜のチェストスリラーと炎竜のチェストウォーマーを限界出力で同時に繰り出し、急激な冷却と加熱を与えて攻撃する技として描写されている。有効射程は0距離で、接近しなければ効果はない。
- 名称自体はテレビシリーズの時点で存在しており、Number.08のアイキャッチにてその記載が確認できる[75][77]。また、撃龍神の使用するシャントゥロンは、計画中のスーパーノヴァの断片情報から中国が作り出したのではないか、と推測する資料もある[78]。
風龍(ビークルマシン形態) | |
---|---|
形式番号 | GBR-6 |
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | ビークルマシン |
所属 | 科学院航空星際部 (一時、GGG機動部隊に移籍) |
設計 | 科学院航空星際部 |
開発 | 科学院航空星際部 |
製造 | 科学院航空星際部 |
全長 | 18.5m |
全幅 | 5.0m |
重量 | 235t |
動力源 | ウルテクエンジン一体化型Gドライブ |
最大モーター出力 | 2,000馬力 (1,500 kW) |
最高走行速度 | 340km/h |
駆動システム | ウルテクGモーター8基 |
特殊装備 | ジャオダンジィ |
乗員人数 | 2名 |
その他 | GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック 可変式側面タイヤ:640/65XR30 前部ブレーキシステム:エレクトリックパウダー・6ピストンリムブレーキ 後部ブレーキシステム:エレクトリックパウダー 0 - 1,000m:21.3秒 |
風龍(ビークルロボ形態) | |
形式番号 | GBR-6 |
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | ビークルロボ |
所属 | 科学院航空星際部 (一時、GGG機動部隊に移籍) |
設計 | 科学院航空星際部 |
開発 | 科学院航空星際部 |
製造 | 科学院航空星際部 |
全高 | 20.5m |
全幅 | 10.5m |
重量 | 230t |
動力源 | ウルテクエンジン一体化型Gドライブ |
噴射推進系 | ジャオダンジィ |
最大出力 | 452,000馬力 (337,000 kW)以上 |
最高走行速度 | 325km/h |
最高飛行速度 | M0.9(1,074km/h) |
装備 | ジャオダンジィ フォン・ダオ・ダーン |
防御装備 | トルネードフィールド |
その他 | GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック |
風龍 ()- 声:山田真一
- ミキサー車に変形する、緑の竜型ビークルロボ。
- GGGからの技術供与により、中国科学院航空星際部にて開発された機体であり、ガオガイガーのサポート役として、レスキューなどに主眼を置く形で開発された氷竜・炎竜に対し、風龍・雷龍はともに純粋な軍事兵器として開発されているのに加え、当初からウルテクエンジン搭載を考慮して設計されている[79]ために高い戦闘能力を発揮することができ、風龍は主に風を駆使した攻撃手段を用いる。また、兄弟共通の仕様として、胸部のダイヤル操作により兵装の切り替えも可能となっており、切り替えの段階は「ティガオ[注 23]」と呼称される。
- 同時に開発された雷龍に7秒先んじて起動したことから、彼の兄として位置付けられている。また、AIが氷竜のそれをモデルとしていることから、冷静かつ穏やかな性格の持ち主である一方、氷竜が大人びているのに対し風龍は「僕」を一人称とするなど、それよりもやや若さが目立つ。趣味は麻雀[80]。本来は中国語で思考しており、日本語圏の相手との会話には翻訳ソフトを用いているが、このソフトがバグを抱えているらしく、汚い場所に長時間居続けるなどして精神の乱れを生じた場合、語尾に「〜アル」とつけたり、日本語を含めた支離滅裂な言葉をわめき散らすことがある[注 24]。
- 初陣となったNumber.35の脊髄原種戦の時点では、敵の殲滅を第一、自己防衛が第二、人命優先は第十四という考えだったためにGGGからの反発を招くも、そのGGGの姿勢に感化されたことで人命第一に考えを改め、合同演習を経て兄弟共々GGGに転属することとなる。
- 基本的には、先行する氷竜・炎竜の頭替えバリエーションとしてデザインされているが、ビークルマシン形態で車体後部に何を乗せるかについてはなかなか決まらず、提示されたアイディアの中には戦闘用というキャラクター設定を踏まえ、ミサイルやレーザー砲を積むという案もあったという[81]。
- 装備
- 風龍専用銃[注 25]
- 専用の銃。『エヴォリュダーGUY』第6話で使用された。
- ジャオダンジィ(攪転槽)
- コンクリートミキサーに近似した形状のマルチポッド。通常は背部に装備されており、状況に応じ飛行ユニットとして、また前方へ展開することでフォン・ダオ・ダーンを繰り出すミサイルポッドとして、それぞれ活用することができる。また、シンメトリカルドッキング時には右前腕部を構成し、他の竜シリーズの兄弟たちが合体後の前腕部を格納するスペースには、それに代わって自爆装置[注 26]が搭載されている。
- ティガオ1(空を飛ぶ)
- ティガオ2(風道弾/フォン・ダオ・ダーン)
- ティガオ3(風のシールドを作る)
- ティガオ4(電磁竜巻)
雷龍(ビークルマシン形態) | |
---|---|
形式番号 | GBR-7 |
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | ビークルマシン |
所属 | 科学院航空星際部 (一時、GGG機動部隊に移籍) |
設計 | 科学院航空星際部 |
開発 | 科学院航空星際部 |
製造 | 科学院航空星際部 |
全長 | 18.5m |
全幅 | 5.0m |
重量 | 230t |
動力源 | ウルテクエンジン一体化型Gドライブ |
最大モーター出力 | 2,000馬力 (1,500 kW) |
最高走行速度 | 340km/h |
駆動システム | ウルテクGモーター8基 |
特殊装備 | デンジャンホー |
乗員人数 | 2名 |
その他 | GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック 可変式側面タイヤ:640/65XR30 前部ブレーキシステム:エレクトリックパウダー・6ピストンリムブレーキ 後部ブレーキシステム:エレクトリックパウダー 0 - 1,000m:21.3秒 |
雷龍(ビークルロボ形態) | |
形式番号 | GBR-7 |
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | ビークルロボ |
所属 | 科学院航空星際部 (一時、GGG機動部隊に移籍) |
設計 | 科学院航空星際部 |
開発 | 科学院航空星際部 |
製造 | 科学院航空星際部 |
全高 | 20.5m |
全幅 | 10.5m |
重量 | 230t |
動力源 | ウルテクエンジン一体化型Gドライブ |
推進機関 | デンジャンホー |
最大出力 | 452,000馬力 (337,000 kW)以上 |
最高走行速度 | 325km/h |
最高飛行速度 | M0.9(1,074km/h) |
装備 | デンジャンホー レイドゥーン 電磁銃(仮称) |
防御装備 | 電磁バリア |
その他 | GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック |
雷龍 ()- 声:山田真一
- ダンプカーに変形する、黄色の竜型ビークルロボ。一人称は「俺」で、特技は太極拳。戦闘では電気を駆使した攻撃を主としている。
- こちらも兄である風龍とは同じ環境下でAIの教育が行われ、翻訳ソフトの搭載なども兄に準じているものの、やはり性格は対照的なものとなっている。また、炎竜をモデルにしたAIであるがゆえの荒っぽい性格を引き継ぎつつも、口調についてはひねたものとなっているのが特徴で、その炎竜からは性格のみならず、着地が苦手という難点までも受け継いでいる。
- 装備
- エレキガン
- 左脚に格納されている電撃銃で、設定上では屋内など限定された空間内での使用が想定されている[83]。シンメトリカルドッキング時には左前腕を構成する。
- デンジャンホー(電磁荷台[注 27]
- ダンプカーのデッキ(荷台)を模した形状のユニット。通常は背部に装備されており、状況に応じ飛行ユニットとして、また左腕に装着することでシールドとして、それぞれ活用することができる。シンメトリカルドッキング時には本体が左前腕部に装着され、前部のパネルは胸部装甲を構成する。
- ティガオ1
- デンジャンホーに乗って空を飛ぶ。
- ティガオ2(レイ・ドゥーン)
- ティガオ3(電磁シールド)
- ティガオ4(ヴァン・レイ)
- 指先から電撃を放射。
撃龍神 | |
---|---|
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | 合体ビークルロボ |
所属 | 科学院航空星際部 (一時、GGG機動部隊に移籍) |
全高 | 28.0m |
全幅 | 18.0m |
重量 | 465t |
装甲材質 | レーザーコーティングスーパーG装甲 |
動力源 | Gドライブ接続 |
噴射推進系 | 背部ブースター |
最大出力 | 12,600,000馬力 (9,400,000 kW)以上 |
最高走行速度 | 205km/h |
最高飛行速度 | M0.7 |
装備 | ジャオダンジィ フォン・ダオ・ダーン デンジャンホー レイドゥーン 最終装置 |
必殺技 | 双頭龍 |
その他 | 構成機体:風龍 / 雷龍 GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック |
撃龍神 ()- 声:山田真一
- 風龍と雷龍がシンメトリカルドッキングすることで完成する、合体ビークルロボ。
- 合体の際には風龍が右半身と頭部、雷龍が左半身と胸部装甲を構成。風龍の冷静な人格と、雷龍のような荒っぽい口調を併せ持ち、一人称も後者同様の「俺」を用いる。後述の通り「勇者」としての心が芽生えてからは、それを教えられる格好となった超竜神に対して、先輩として尊敬の念を抱いている[84]。
- 後述の通り必殺技を繰り出すこともできるなど、超竜神に比べて火力の充実が図られているのが特徴である。一方で超竜神と構造を同じくする都合上、彼と同様にSPパックやクライマー1を装備することも可能である。
- 初出はNumber.36。当初は風龍と雷龍が敵の殲滅を優先していたために、シンパレートが既定値を超えず合体に至らなかったが、GGGの勇気に感化されたことで合体を果たし、ゾンダー大砲の核とされていた人々を「救う」ことで、その変化を示してみせた。
- 装備
攪拌槽 ()電磁荷台 ()- SPパック
- 宇宙用の追加装備。カラーリングが撃龍神のそれに対応している点を除けば、機能や用途は超竜神用のものに準じている。
- 必殺技
双頭龍 ()- 「唸れ疾風、轟け雷光」の掛け声と共に、右腕から風のエネルギーを、左腕から雷のエネルギーをそれぞれ放つ。発射されたエネルギーは龍を模した形状をとり、攻撃のみならず超竜神を乗せて移動させたり、一種のバリアとしても使える。また、初使用時の相手である量産型ゾンダーロボで構成された大砲のように、複数の敵に対して有効であるだけでなく、ヘルアンドヘブン同様に核の摘出も可能となっている。
- 秘匿装備
- 最終装置(自己自自暴奔清一蓮托生)
- 右肩内に格納された、機密保持用の自爆装置。作中では『FINAL』でのペチュルオン戦にて使用。
- 特殊合体
テレビシリーズ終盤にて登場した、変則的なシンメトリカルドッキング。ザ・パワーの働きにより、シンパレートが理論限界を上回る200%にまで高まることで初めて可能となったもので、通常のシンメトリカルドッキングよりも桁外れな力を発揮できる。また、合体後の思考パターンは、各組み合わせのミックスとは一概に言い切れない部分もある。
一方で、初合体時の雷龍の台詞からも示唆されているように、本来プログラムにはない合体である[注 28]上、合体を可能とするザ・パワーの制御も困難なため、各ビークルロボにかかる負担も多大なものとなっている。加えてザ・パワーの存在に依拠した合体であるため、実際にこの特殊合体形態が登場したのも原種大戦末期の2回のみに留まっている。
幻竜神 | |
---|---|
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | 規格外合体ビークルロボ |
全高 | 28.0m |
全幅 | 18.0m |
重量 | 470t |
動力源 | ウルテク統合Gドライブをザ・パワーにより増幅 |
最大出力 | 計測不能 (推定26,820,000馬力 (20,000,000 kW)以上) |
推力 | 計測不能(通常時の185%以上) |
装備 | パワークレーン(ウルテクライフル、クレーントンファー) パワーフリージングガン デンジャンホー レイドゥーン |
防御装備 | 未確認(ザ・パワーフィールド) |
必殺技 | オーロライリュージョン サンダーブリザード |
その他 | 構成機体:氷竜 / 雷龍 GSライドクラス:機密 合体時のシンパレート:180〜200%以上 出力変換率:0.775〜1.998 |
幻竜神 ()- 声:山田真一
- 氷竜と雷龍がシンメトリカルドッキングすることで完成する、合体ビークルロボ。
- 合体時には氷竜が右半身と頭部、雷龍が左半身と胸部装甲をそれぞれ構成。一人称は「私」で、超竜神に近似した人格を有する。戦闘においてはスピードを活かした攻撃に加え、幻惑、攪乱戦法も得意とする。
- 作中での初出はNumber.43で、腸原種と鼻原種が合体したゾンダーメタルプラントとの戦いで初陣を飾る。木星決戦では強龍神と共に生殖器原種を撃破し、Zマスターの体内に突入した際には脊髄原種とも交戦している。
- 装備
- フリージングガン
- パワークレーン(フリージングライフル、クレーントンファー)
- デンジャンホー
- 必殺技
- オーロライリュージョン
- 微細な氷の粒を空間上にスクリーンとして展開し、複数の虚像を投写することで敵を幻惑させる。
- サンダーブリザード
- 「吹けよ氷雪、轟け雷光!」の掛け声と共に、右腕から氷のエネルギーを、左腕から雷のエネルギーをそれぞれ放つ。いわば幻竜神版の双頭龍とも言うべき技であり、鼻原種に対する決まり手となった。
- マキシマムトゥロン
- 強龍神との合体技で、サンダーブリザードとバーニングハリケーンを同時に繰り出す。木星決戦で胸原種と臍原種相手に使用し、両者を撃破せしめた。
強龍神 | |
---|---|
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | 規格外合体ビークルロボ |
全高 | 28.0m |
全幅 | 18.0m |
重量 | 490t |
動力源 | ウルテク統合Gドライブをザ・パワーにより増幅 |
最大出力 | 計測不能 (推定26,820,000馬力 (20,000,000 kW)以上) |
推力 | 計測不能(通常時の185%以上) |
装備 | ジャオダンジィ フォン・ダオ・ダーン パワーラダー(ウルテクライフル、ラダートンファー) パワーメルティングガン |
防御装備 | 未確認(ザ・パワーフィールド) |
必殺技 | バーニングハリケーン |
その他 | 構成機体:風龍 / 炎竜 GSライドクラス:機密 合体時のシンパレート:180〜200%以上 出力変換率:0.775〜1.998 |
強龍神 ()- 声: 山田真一
- 炎竜と風龍がシンメトリカルドッキングすることで完成する、合体ビークルロボ。
- 合体の際には炎竜が左半身と胸部装甲、風龍が右半身と頭部を構成。ドスの効いた低音の口調など、撃龍神をベースとした人格となっているが、一人称は炎竜同様の「僕」を使用。戦闘においてはパワーを活かした攻撃を得意とする。
- 作中では、腕原種と胃袋原種が合体したゾンダーメタルプラントとの戦いが初出で、Zマスターの体内に突入した際には鼻原種とも交戦している。
- 装備
- メルティングガン
- メルティングライフル
- ラダートンファー
- ジャオダンジィ
- 必殺技
- バーニングハリケーン
- 「唸れ疾風、燃えろ灼熱」の掛け声と共に、右腕から風のエネルギーを、左腕から炎のエネルギーをそれぞれ放つ。いわば強龍神版の双頭龍とも言うべき技であり、胃袋原種に対する決まり手となった。
- マキシマムトゥロン
マルチロボ
[編集]元々ハイパーツールの一種として、ゴルディオンハンマーとともに開発されたマーグハンドであるが、後にこれらを最適化する[85]に当たって、ゴルディオンハンマーの強大なパワーを制御すべく、マーグハンドの側にシステムチェンジ機構と超AIが搭載されることとなる[86]。このような特異な事情から、本来ツールロボでありながらもビークルロボとしての性質も兼ね備えたゴルディーマーグは、両者の中間ともいうべき独自のカテゴリに分類されているのである。
ゴルディーマーグ | |
---|---|
形式番号 | GMX-GH101 |
分類 | Gツール |
形式 | マルチロボ |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 25.5m |
乾燥重量 | 625t |
装甲材質 | ウルトラG装甲 |
噴射推進系 | ロケット・スラスター |
最大出力 | 1,000,000馬力 (750,000 kW) |
推力 | 750t×2 |
最高走行速度 | 125km/h |
装備 | マーグキャノン |
その他 | 製造コンセプト:G.O.R D.I.(G-Tech Origin Resisting and Damage control Idea) GSライドクラス:機密 機能:エネルギー吸収、接続デバイス |
ゴルディータンク | |
形式番号 | GMX-GH101 |
分類 | Gツール |
形式 | ビークルマシン |
所属 | GGG機動部隊 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全長 | 24m |
乾燥重量 | 625t |
最大登坂能力 | +100°〜-100°(コンディション良好時) |
装甲材質 | スーパーG装甲 |
噴射推進系 | ロケット・スラスター |
最大出力 | 25,000軸馬力×6 |
推力 | 750t×2 |
最高走行速度 | 156km/h |
装備 | マーグキャノン |
その他 | 製造コンセプト:G.O.R D.I.(G-Tech Origin Resisting and Damage control Idea) GSライドクラス:機密 グリップ・コントロール:スーパービットドライブ |
- ゴルディーマーグ
- 声:江川央生
- 物語中盤より登場する、橙色のマルチロボ。
- 人型のロボット形態の他、戦車型のビークルマシン「ゴルディータンク」、腕型のハイパーツール「マーグハンド」の3つの形態への変形機構を備えており、作中ではNumber.21でのEI-20戦で初投入され、ゴルディータンクはEI-21戦で初披露された。
- ゴルディオンハンマー使用時の負荷軽減を目的として開発されたことから、その機体構造は勇者ロボ随一とも言える頑強なものとなっており、作中でも爆弾を踏んでも気にも留めず、タンク形態で超高度から落下しても殆ど損傷なしと、圧倒的な耐久性を示している。パワーに関しても、GSライドのエネルギー変換効率の高さゆえに、単純なパワーだけでいえば単体の勇者ロボとしては最高で、それを活かした格闘戦も得意とする。この他にも単独での飛行能力を有し、状況に応じてディバイディングドライバーなどの輸送を担うこともある[87]。
- 大雑把にして独断専行の多い、熱血バカの火麻とほぼ同様の性格の持ち主で、常にゴルディオンハンマーを使える状態にしておくことを最優先に考え、時には命令を無視することも辞さない[88]。これはゾンダーとの戦闘が激化したことにより、開発期間の短縮を企図して火麻の思考を、サンプリングモデルとしてほぼそのままコピーしたことに起因しており、そのためゴルディーマーグ自身も、搭載されているAIに対するコンプレックスを持ち火麻を怒らせることも少なくないが、一方では火麻譲りの鋭い直感と咄嗟の機転力を発揮することもあり、それが勇者ロボ軍団を救った事例も少なくない。
- 『FINAL』ではレプリガオガイガー戦にて大破したものの、無事であったAIユニットはタケハヤへと組み込まれ、ゴルディオンクラッシャーのAIユニットとしてその使命を全うした。
- ゴルディーマーグは、ゴルディオンハンマーを商品化するに当たってハンマー自体に変形させる部分が乏しいことから、タカラ側から提示された「巨大な手」というアイディアを元に[89]、米たにの「あくまでもツールでロボットはおまけ」という意図[90]も組み込む形で考案された。デザイン作業に際しては、米たにから「無機質な顔にして欲しい」といった指示もあったといい[91]、また当初は超AI搭載ロボではないという設定であった[91]ことから、頭部については機械っぽい無骨なラインが志向されていた他、タンク形態での頭部の処理についても決定稿とは大きく異なる形とされていた[91]。頭部についてはその後、目のないゴーグル状ではあるものの顔らしい造作が盛り込まれた試案[89]を経て、最終的にロボット形態以外では目の部分が収納されるというギミックを盛り込む形へと落ち着いている[90]。
- 装備
- マーグキャノン
- ゴルディータンクの主砲である長距離砲。ゴルディオンハンマーの柄が変形したもので、ロボット形態でもうつ伏せになれば使用することができる。宇宙での戦闘時にはタンク形態でアマテラスの甲板に固定され、同艦の砲台としても活用された。
- コネクトケーブル[87]
- 胸部に内蔵されたツールで、コンピューターへのアクセス時に使用される。
GGG諜報部
[編集]GGGにおける勇者ロボは、ゾンダーとの実戦に当たる機動部隊だけでなく、後方支援を主目的とする諜報部にも配備されている。担当任務の性質上、他の勇者ロボたちとは異なり単独での行動が多く見られる[92]が、ゾンダーとの戦いが激化するにつれて直接戦闘に当たる機会も多くなり、その際には持ち前の明晰な頭脳と数々の擬装装置による敵の虚を突いた戦法で、幾度もの危機的局面を打開している[93]。
作中ではビークルロボのボルフォッグ、そして彼の活動のサポートを目的に開発された「ガンマシン」2体の、計3体が諜報部所属として扱われている。ガンマシンは、ビークルロボのように人型ロボット[注 29]とビークルの2形態への変形機構こそ備えているものの、超AIまでは搭載されていない独自のカテゴリ[93]として設定されている。そのため簡易AI[95]による自律行動こそ可能ながらも[97]、自らの意思は持ち合わせておらず、ボルフォッグからの指令によって行動するのが常であり[98]、また各機ともビークル形態ではGGGメンバーの移動手段として使用されることも多い[99]。彼らもまたボルフォッグを中心とした変形合体により、ゾンダーロボとも渡り合えるだけの戦闘能力を発揮することができる[96][100]。
ボルフォッグ(ビークルマシン形態) | |
---|---|
形式番号 | GBR-4 |
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | ビークルマシン |
所属 | GGG諜報部 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全長 | 7.3m |
乾燥重量 | 9.5t |
全備重量 | 13.5t |
動力源 | Gドライブ |
最大出力 | 130,000馬力 (97,000 kW)以上 |
最高走行速度 | 巡航:485km/h 瞬間:630km/h |
防御装備 | ミラーコーティング (最大衝撃負荷:機密) |
特殊装備 | フォッグガス噴射装置 内蔵ミラーコーティングアーマー ホログラフィックカモフラージュ メルティングサイレン |
乗員人数 | 2名 |
その他 | GSライドクラス:機密 |
ボルフォッグ(ビークルロボ形態) | |
形式番号 | GBR-4 |
分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | ビークルロボ |
所属 | GGG諜報部 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 10.7m |
乾燥重量 | 9.5t |
全備重量 | 13.5t |
動力源 | Gドライブ |
最大出力 | 130,000馬力 (97,000 kW)以上 |
最高走行速度 | 250km/h |
武装 | フォッグガス噴射装置 プロジェクションビーム シルバーブーメラン ジェットワッパー |
防御装備 | ミラーコーティング (最大衝撃負荷:機密) |
特殊装備 | 内蔵ミラーコーティングアーマー ホログラフィックカモフラージュ メルティングサイレン |
その他 | GSライドクラス:機密 システムチェンジ所要時間:20.655秒(0〜完了) |
- ボルフォッグ
- 声:小西克幸
- 物語中盤より登場する、紫色の隠密型ビークルロボ[101]。
- パトカー型のビークルマシン形態[注 30]から、忍者的な意匠を持つ[102]ビークルロボ形態へと変形し、諜報・偵察・撹乱といった後方支援活動を主に担当[103]。後述する各種能力、素粒子Z0センサーを始めとした装備類も、それに即したものとされている[101]。中でも、GGG特別隊員となった護の護衛を第一の任務としており[103][101]、そのこともあって勇者ロボたちの中でも彼とは特に親しい関係にある。
- 搭載されているAIは、ゾンダリアンの攻撃激化を予想して完成が急がれ、政府調査機関の協力の元3ヶ月という短期間で育成が行われた[94]。かつての内閣調査室諜報員にして、猿頭寺の親友[101]でもあった犬神霧雄[注 31]が人格モデルとされており[103][92]、冷静沈着な人柄もまた彼譲りである。誰に対しても丁寧な口調で接する[92]のも特徴の一つであり、「凱機動隊長」や「護隊員」のように、他人を呼ぶ際には名前と肩書きを組み合わせることが多い。その点は敵であるゾンダーに対しても通底しており、機界四天王の中でも執拗に護を排除しようとしたペンチノンとは、数々の戦いを通して因縁浅からぬ関係となり、浄解後のトモロ-0117とは共闘時に連携したこともあって「良き友人」と呼んでいる。
- 一方で、勇者ロボたちの中でも良識的な方ではあるものの、その良識はどこかずれている節もあり、『最低勇者ロボ軍団』や『五月(メイ)探偵リオン』、それに『金の牙・銀の爪』といった外伝作品では、パパラッチ並みの隠し撮りや闇商人顔負けのあこぎな商売を行う様が描かれている他、ルネの機嫌を損ねる発言を繰り返して容赦なく銃撃されるなど、どこか空気を読めないところもない訳ではない。
- 作中での初出はNumber.09で、この時はEI-10から護と華を助けるためにビークルマシン形態で登場。その後Number.11より本格的に戦闘に参加し、ここでは窮地に陥った麗雄たちや他の勇者ロボを救うとともに、ゾンダーメタルのサンプル回収という鮮やかな戦果を挙げている。物語後半にて主戦場が宇宙へ移ってからは、後述の事情からスサノオに搭乗した状態で、間接的な支援に回ることが多くなった。
- 企画時の名前は「ザ・キル」[要文献特定詳細情報]。玩具化に当たって、電池や基盤を本体内に仕込むことが決定していた都合上、変形パターンは当初から固まっていた一方、忍者ロボであるというキャラクターまでは決まっていなかったようで[104]、キャラクターの決定後もコンセプトがハッキリしていた本作品には珍しく、頭部と胸部の意匠については鎖帷子状のディテールをどのように反映させるかについて、多数の検討用スケッチが描かれている[104][105]。最終的には他の勇者ロボとも共通のデザインコンセプトを汲み、頭部は極端に派手な角や飾りパーツを排した形とされているが、額にGストーンの意匠を盛り込むというアイディアは決定稿の直前まで検討されていたようで、そちらはビッグボルフォッグへと転用されることとなった[106]。ビークルマシン形態は、当時のフェラーリ風の最新車種がベースとされており[102]、屋根に配された合体後の爪先やリアスポイラー中央の支柱など、一部は変形を考慮した形でデザインされている[102]。
-
- 装備
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- シルバーブーメラン
- くの字型のブーメランで、同型のものが2本配備されている。2連続で投げつける「ダブルブーメラン」や、ミラーコーティングを施した上での「シルバームーン」といった投擲技だけでなく、接近戦にも活用される。また、合体させることで十字手裏剣「シルバークロス」としても使用可能で、単体では最大の破壊力を発揮する。
- ジェットワッパー / ロケットワッパー
- 前腕部に装備された大型の手錠。後端部に一対のバーニアが備わっており、ワイヤーと繋がった状態で目標に向けて発射しその動きを封じる他、人命救助にも用いられる。また、ビッグボルフォッグに合体した状態でも使用が可能となっている。機界原種との戦闘が始まってからは、宇宙空間でも使える「ロケットワッパー」に換装された。
- フォッグガス
- 攪乱用に用いられる煙幕装備。ビークルマシン形態では排気筒、ビークルロボ形態では両手を収納した状態の前腕から、それぞれ噴射する。
- プロジェクションビーム
- フォッグガスなどの気体に、立体映像を投影する光学装備。両肩に内蔵されており、虚像を作り出して敵を幻惑させることもできる[103]。
- メルティングサイレン
- サイレンより固有振動を発生させ、ゾンダーバリアーなどの力場を無力化させる。ギャレオンのバリア分解機構を解析して搭載された装備で、前述の通りバリア分解機構を使えないガイガーやガオガイガーに代わり、これを行うという重要な役目を担う。この役割分担は結果として、三次元的な連携攻撃も可能となるなどといったメリットをも生む格好となった。
- 小型マニピュレーター[107]
- 指先に内蔵されており、先端に備わった接続端子によって情報端末へのアクセスやハッキングを行うことができる[107][92]。
- 特殊装備
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- 内蔵ミラーコーティング
- ボルフォッグのみに搭載された特殊装備。体内機関保護を目的としたもので、これにより電磁波の中でも自在に動ける。
- ホログラフィックカモフラージュ
- ミラー粒子技術を応用したもので、機体の特定の面に当たる光をその反対面へと屈折誘導することで、あたかも光が透過したかのように錯覚させる効果を持つ。これにより、ボルフォッグは機体全体を見た目の上で透明化させ、周囲の景色に同化することができる[32]。
- ウツセミ
- ボルフォッグのみに与えられた対要人護衛装備の一つで、キットナンバー「No.08」。2つ折り式の携帯電話のような形状[93]をした、遠隔プロジェクションビーム発生装置で、『FINAL』での対ポルタン戦にて使用された際には、ホログラフを囮にすることでラウドGストーンを貫いた。
ガンドーベル(ガンマシン形態) | |
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形式 | Gun machine |
所属 | GGG諜報部 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全長 | 4.05m (ホバーモード時:3.95m) |
全幅 | ホバーモード時:3.75m |
乾燥重量 | 750kg |
全備重量 | 1,000kg |
動力源 | Gモーター×2 |
推進機関 | Gタービン |
最大出力 | 1,600馬力 (1,200 kW)×2 |
最高走行速度 | 305km/h 瞬間:345km/h |
最高飛行速度 | 瞬間:197kt(365km/h) |
上昇限度 | 3,110m (ホバリング時:4,085m) |
装備 | マルチバレットランチャー Zセンサー(計画中) |
乗員人数 | 2名 |
その他 | コンピュータ:ガンドーベル1 GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック ホバーモードへの変形所要時間:0.400秒 |
ガンドーベル(ガンロボット形態) | |
形式 | Gun machine |
所属 | GGG諜報部 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 8.9m |
乾燥重量 | 750kg |
全備重量 | 1,000kg |
動力源 | Gモーター×2 |
最大出力 | 1,600馬力 (1,200 kW)×2 |
最高走行速度 | 120km/h |
装備 | アイアンカラー ドーベルガン |
防御装備 | ミラーコーティング (最大衝撃負荷:機密) |
乗員人数 | なし |
その他 | コンピュータ:ガンドーベル1 GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック システムチェンジ所要時間:6.733秒 超分身殺法時のシステムチェンジ所要時間:1.034〜2.554秒 |
- ガンドーベル
- ボルフォッグのサポートを目的とする、ガンマシンの一体。
- パトロールバイク型のビークル形態[93]を持ち、さらに両輪を左右に展開することにより、ホバーバイクとして短時間の飛行も可能となっている[98][99]。
- 作中での初出はNumber.04で、当初はビークル形態が先行して登場し、主に火麻や凱の移動手段として度々活用された[98]。『FINAL』やコミック『エヴォリュダーGUY』では命が搭乗したこともある。ロボット形態はNumber.14におけるEI-14戦にて、ガングルーとともに初めて披露している。
- スペック上ではミラーコーティングも装備しているが、これはボルフォッグとの連動でなければ使用できず、その点はガングルーも同様である。
- 企画時の名前は「ザ・バイカー」[要文献特定詳細情報]。デザインを手掛けた大河原曰く、作業に当たっては「飛ぶもの」と「走るもの」との説明があったといい、ガンドーベルについては犬や狼をモチーフとする形で検討が重ねられている[108]。またガンマシンの2機とも、ボルフォッグとの関連性を示すためにパトライトの意匠が追加されている[109]。ビークル形態については、ヘリコプターから変形するガングルーのサイズに合わせて超大型バイクとして設定されており、搭乗するライダーとの対比を示す画稿も描き起こされている[110]。
- 装備
-
- ドーベルガン
- ロボット形態の胸部に装備された2門のバルカン砲。ビークル形態ではカウルに配置されており、マルチバレットランチャーとも呼称される。『FINAL』では命がルネの拘束を解くためにこの装備を使用した。
- アイアンカラー
- ガンドーベルの専用武器。トゲ付きの2つの首輪を、ワイヤーでつないだような形状が特徴で、近距離での投擲に用いられる。
ガングルー(ガンマシン形態) | |
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形式 | Gun machine |
所属 | GGG諜報部 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全長 | 12.3m |
乾燥重量 | 2,550kg |
全備重量 | 3,500kg |
動力源 | Gモーター |
最大出力 | 4,000馬力 (3,000 kW) |
巡航速度 | 最大270km/h |
最高速度 | 瞬間:320km/h |
上昇限度 | 3,450m (ホバリング時:4,150m) |
装備 | 7.62mmチェーンガン |
防御装備 | ミラーコーティング (最大衝撃負荷:機密) |
乗員人数 | 2名以上 |
その他 | コンピュータ:ガングルー1 GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック |
ガングルー(ガンロボット形態) | |
形式 | Gun machine |
所属 | GGG諜報部 |
設計 | GGG |
開発 | GGG |
製造 | GGG |
全高 | 9.0m |
乾燥重量 | 2,550kg |
全備重量 | 3,500kg |
動力源 | Gモーター |
最大出力 | 4,000馬力 (3,000 kW) |
最高走行速度 | 100km/h |
装備 | トライフェザー イーグルカッター |
防御装備 | ミラーコーティング (最大衝撃負荷:機密) |
乗員人数 | なし |
その他 | コンピュータ:ガングルー1 GSライドクラス:機密 構造:スーパーモノコック システムチェンジ所要時間:6.505秒 超分身殺法時のシステムチェンジ所要時間:0.930〜2.228秒 |
- ガングルー
- ボルフォッグのサポートを目的とする、ガンマシンの一体。
- パトロールヘリコプタータイプのビークル形態[93]を持ち、ガンドーベルと同様に有人操縦も可能となっている。作中でもビークル形態が先行してNumber.01より登場し、主に火麻が搭乗して現場での作戦指揮に活用されている[97][99]。『FINAL』では命が乗り込んだこともある。
- 企画時の名前は「ザ・リプター」[要文献特定詳細情報]。ガンドーベルも含め、頭部デザインについてはタカラ側の「ロボットには顔をつけたい」という希望と、米たにの「勇者ではなく、ツールロボと同じようなものなので顔はいらない」という、ゴルディーマーグと同様の意見の衝突がそのまま起こったようで[109]、そのため当初のデザイン画稿では決定稿にもあるような無機的な顔だけでなく、顔のあるスタンダードな勇者ロボ風なものも考案されていた[108]。また決定稿に至るまでには、額にGストーンの意匠を配する方向性も検討されており[109]、最終的にガングルーについては鳥や鷹をモチーフとする形でまとめられている[109]が、その処理については(ガンドーベルも含め)顔そのものを動物モチーフにするという案も提示されている[110]。ビークル形態はガンドーベルとは逆に、ヘリコプターとしては小型かつ1人乗り[注 32]の機体として考案されている[111]。
- 装備
-
- 7.62mmチェーンガン
- 胸部に配された2連装の機関砲。ビークル形態でも使用可能な装備で、こちらでは機首に配されている。
- トライフェザー
- 三方手裏剣。持ち手に鳥の羽を模した刃が付けられており、これを折りたたむことで近接戦闘にも活用される。
- イーグルカッター[注 33]
- 背部のローターを取り外し、手裏剣のように投げつける。
ビッグボルフォッグ | |
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分類 | G-stone driven Brave Robot |
形式 | 合体ビークルロボ |
所属 | GGG諜報部 |
全長 | 21.8m |
乾燥重量 | 12.3t |
全備重量 | 18.0t |
動力源 | Gドライブ結合 |
最大出力 | 1,300,000馬力 (970,000 kW) |
最高速度 | 超分身殺法時:470km/h以上 |
最高走行速度 | 380km/h |
装備 | 4000マグナム ジェットワッパー→ロケットワッパー ムラサメソード |
防御装備 | ミラーコーティングアーマー (最大衝撃負荷:機密) |
特殊装備 | フォッグガス噴射装置 内蔵ミラーコーティングアーマー ホログラフィックカモフラージュ メルティングサイレン |
必殺技 | 超分身殺法 大回転魔弾 |
その他 | GSライドクラス:機密 「三身一体」所要時間:18.055秒(0〜完了) |
- ビッグボルフォッグ
- 声:小西克幸
- ボルフォッグとガンマシンが、「三身一体(さんみいったい)」することで完成する、合体ビークルロボ。
- 合体の際には、ボルフォッグを中核として右腕をガンドーベル、左腕をガングルーがそれぞれ構成。合体前からの技に加え、さらにゾンダーロボとも渡り合えるだけの技も複数使用可能となる[100]など、他の勇者ロボたちにも劣らない戦闘能力を発揮することができる[93]。合体前のボルフォッグが諜報活動を主目的とすることから、その戦闘能力を強化したものとも言える[112]。
- 作中での初出はNumber.14におけるEI-14戦で、以降もゾンダーロボを相手にする際にこの形態を多用。EI-16戦では、相手のボディを爆散させながらも両腕を失ったガオガイガーに代わって、ゾンダー核を回収する働きも見せている[113]。元々が地上戦用の機体であることから、戦いの場が宇宙へと移ってからは活躍の場も減少しており[100]、作中でもビッグボルフォッグとして宇宙戦に臨んだのはZマスターとの決戦など、ごく一部のケースに留まっている。ここではボルフォッグが搭乗していたスサノオが撃沈された際、艦内からの脱出の際に合体しており、そのままZマスターの体内へ突入した後には耳原種とも交戦している。
- 企画時の名称は「ザザザッキル」[要文献特定詳細情報]。ギミックが合体前との兼ね合いから決まっていた都合上、ビッグボルフォッグをデザインする上で考えたのは頭のみであると大河原は語っており[114]、デザイン作業の初期に描かれた画稿の中には、過去の勇者シリーズ作品に登場する忍者ロボにも見られた意匠を盛り込んだものも複数見られる[114]。また、最初に描き起こされたデザイン画稿では、変形前がパトカーであることから胸部も警察官的なイメージでまとめられている[115]が、これは前述したギミックとの兼ね合いからパトライトを付けなければならないことを、大河原が忘れていたことに因るものでもあり、第2稿ではそのパトライトも含める形でほぼ決定稿に近い形へと変更された[114]。
- 装備
-
- ジェットワッパー / ロケットワッパー
- ボルフォッグの使用するものをそのまま使用。当初は合体時での使用の方が多く、DX玩具でもビッグボルフォッグのみが保持可能な仕様とされている。
- 勇者ロボに「何らかの武器を持たせたい」というタカラ側の意向を汲み、諜報部のロボットにふさわしい武器として米たにが考案した武器であり、忍者なのに武器が手錠であるという点については、「素早い動きで敵を撹乱し、動きを封じるため」という演出上の意図も関係している[116]。
- フォッグガス
- メルティングサイレン
- 4000マグナム
- 右前腕部に配された射撃用武装。ガンドーベルのマフラーを転用した機銃であり、近・中距離の射撃に用いる。名称のうち、「4000」の数字は「4000kW出力」を意味する[117]。
- ムラサメソード / ムラサメブレード
- 左前腕部に装着された斬撃用武装。
- ガングルーのメインローターを活用したもので、ミラーコーティングを施した状態で回転させることにより、攻撃だけでなく防御にも用いられる。
- 物語後半にてウルテクエンジンが搭載されてからは、ムラサメソードも「ムラサメブレード」へとパワーアップしており、ゴルディーマーグにも使われているウルトラG装甲を採用することで強度の向上も図られた。それでも機界原種相手には力不足な面も否めず、胃袋原種の溶解液を防御しようとした際には、防ぎきれずにローター自体が溶け落ちてしまった。
- 特殊装備
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- 内蔵ミラーコーティング
- 必殺技
-
- 超分身殺法
- 前述の内蔵ミラーコーティングを活用し、全身にミラーコーティング処理を施した状態から、瞬時に合体を解いて多角的な攻撃を加える[93]。非常に強力な技だが、スピードとタイミングが重要でもあり、EI-27戦では地下水路という狭所での使用であった上に、予想以上の敵の巨大化などもあって通用せず、逆にガンドーベルやガングルーが各個撃破され弱点を露見する結果となった。
- 大回転(大)魔弾 / 大回転(大)魔断
- 同じく内蔵ミラーコーティングを用い、全身に定着したミラー粒子を高速回転しながら周囲に高速で射出する技が大回転魔弾である。ミラー粒子を纏ったまま、体中線を軸にして独楽のように高速回転し敵に突撃、これを切り裂くというパターンも存在し、こちらは大回転魔断と呼称される。ウルテクエンジン搭載後には、これらの技も「大回転大魔弾(断)」へと強化されており、作中では「大回転大魔断」が使用された。
マイク・サウンダース部隊
[編集]アメリカ製の勇者ロボ群「マイク・サウンダースシリーズ[118]」によって編成された部隊。GGGとNASAの協力の元、獅子王雷牙らの研究チームによって開発された同シリーズは、コミカルなフォルムが特徴の「コスモロボ」と、戦闘に特化した「ブームロボ」の2形態への変形機構を有し、各種サウンドディスクの使い分け[119]と、専用の飛行ユニットとの連携を活かした迎撃用のインターセプター、すなわち純然たる攻撃兵器・軍事兵器として設計されている[120][121]のが特徴の一つである。
中でも強力な攻撃手段が、アメリカのGGGが独自に研究・開発を進めていた「ソリタリーウェーブライザー」[119]で、目標の分子構造さえ把握していれば理論上破壊できないものはないとされている[119]。勇者王さえその例外ではない[121]ことから、アメリカ側がマイク・サウンダースシリーズを開発に踏み切った理由として、勇者王を擁するGGG機動部隊が暴走した際の抑止力を求めてのことではないかとの指摘さえある[121]。ともあれ、前述した性質ゆえにソリタリーウェーブライザーの取り扱いには慎重を期す必要があり、これを行使可能なブームロボへの変形機能には雷牙の手によってプロテクトが施されている。
また、当初から大量量産を念頭に置いて開発されている[119]のも、マイク・サウンダースシリーズの特徴の一つである。実際に、作中でも計13体が完成・実戦投入され、機界原種との戦闘において多大な戦果を挙げているが、度重なる激戦の中でそのほとんどが喪われる結果となり、最終的に残ったのは後述のマイク・サウンダース13世一体のみである。
マイク・サウンダース13世(コスモロボ形態) | |
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形式番号 | XCR-13 |
分類 | GGG:G-stone driven Brave Robot |
形式 | コスモロボ |
所属 | NASA(原種襲来前) GGG機動部隊(原種襲来後) アメリカGGG宇宙センター(原種大戦後) |
設計 | NASA |
開発 | NASA |
製造 | NASA |
全高 | 33.5フィート (10.2 m) |
乾燥重量 | 85,000ポンド (39,000 kg) |
推進機関 | 機密 |
最大出力 | 208,000馬力 (155,000 kW) |
最高走行速度 | 111km/h |
その他 | プロトタイプ開発メーカー:ラッキード/グラマー社 管理責任者:獅子王雷牙 GSライドクラス:機密 電子装備:総合オープンアーキテクチャ 公表上戦闘力評価レベル:D- 特殊装備:中央フルフェイス・ディスプレイ装置 |
マイク・サウンダース13世(ブームロボ形態) | |
形式番号 | XCR-13 |
分類 | GGG:なし アメリカ:死の兵器 |
形式 | ブームロボ |
設計 | NASA |
開発 | NASA |
製造 | NASA |
全高 | 66.5フィート (20.3 m) |
乾燥重量 | 85,000ポンド (39,000 kg) |
出力 | 208,000馬力 (155,000 kW) |
最高走行速度 | 195km/h |
選択式装備 | ギラギラーンVV ドカドカーンV ブカブカーンV ディスクM ディスクP ディスクX ディスクF |
その他 | プロトタイプ開発メーカー:ラッキード/ダグロン社 電子装備:総合オープンアーキテクチャ、攻撃ディスクシステム |
マイク・サウンダース1〜12世(コスモロボ形態) | |
形式番号 | XCR-1〜12 |
分類 | GGG:G-stone driven Brave Cosmo Robot |
形式 | コスモロボ |
所属 | NASA(原種襲来前) GGG(原種襲来後) |
設計 | NASA |
開発 | NASA |
製造 | NASA |
全高 | 33.5フィート (10.2 m) |
乾燥重量 | 85,000ポンド (39,000 kg) |
推進機関 | 機密 |
最大出力 | 208,000馬力 (155,000 kW) |
最高走行速度 | 111km/h |
その他 | プロトタイプ開発メーカー:ラッキード/ダグロン/JD社 管理責任者:獅子王雷牙 GSライドクラス:機密 電子装備:総合オープンアーキテクチャ 公表上戦闘力評価レベル:D+ 特殊装備:中央フルフェイス・ディスプレイ装置 |
- マイク・サウンダース13世
- 声:岩田光央
- 物語中盤より登場する宇宙環境対応型ロボット[118]で、マイク・サウンダースシリーズの13体目に当たる最新鋭の個体[122][119]である。一人称は「マイク」で、以降の文中でも特記のない限りはこの13世を指してマイクと表記するものとする。
- 他の勇者ロボと同様に超AIを搭載しており、その人格はスワンの兄であるスタリオン・ホワイトのそれがモデルとされている[118]。それだけに、性格も陽気で楽天的なアメリカンそのものであり[119]、基本形態であるコスモロボ形態ではその頭身の低いコミカルなフォルムを反映してか、特徴的な「モンネ」という語尾など、子どものような無邪気さが前面に表れている[123]。またコスモロボ形態では、モニター状のフェイス部分にその時々の感情を映し出す機能が搭載され[注 34]、他の勇者ロボ以上に豊かな感情表現を可能としている。とはいえ、この形態での戦闘能力は皆無に等しく、作中でもEI-22戦にてガオガイガーを助けようとしながらも、全く役に立たずに終わるという失態を演じており、直後に他の勇者ロボと対面した際にも、各々が様々な能力の持ち主である彼らと比較して自分には取り柄がないと落ち込む一幕も見られた[124]。
- マイクの真価は、ブームロボへとシステムチェンジすることによって発揮される。この形態では他の勇者ロボと同様に頭身も八頭身にまで上がり、性格も陽気さやフレンドリーな部分こそ変形前と共通しながらも、語尾も「ダッゼ」へと変化するなどより凛々しさが強調されている[123]。戦闘の面でも、胸部内に装填される各種ディスクや後述のサウンドツール群、そしてスタジオ7を活用したユニークな戦いを得意とし、前述のソリタリーウェーブライザーによる攻撃だけに留まらず、GSライドの活性化といった他の勇者ロボの支援までもこなす。
- 作中での初出はNumber.23で、日米協定によりGSライドの供与とそのAI研修を名目に訪日していたが、輸送途中のアクシデントをきっかけに脱走した後、護やそのクラスメートたちがいたラジロボ会場に現れ、前述したフレンドリーさもあって対等の友達として打ち解けることとなる。その後も彼らやGGGの面々と交流を続けつつ、一方ではGGGの全戦闘記録をコピーしたり、ブームロボ形態へ変形し正体不明の謎のロボットとして護たちの危地を救うといった、自身の意図しない行動に及んでいるが、EI-23・EI-24との戦闘で他の勇者ロボたちが窮地に追い込まれた際、これを救いたいという強い想いで再びブームロボ形態へと変形、GGGにも謎のロボットがマイクと同一であるという事実が露見する。実はこのプロテクトの解除には、超AIの人格モデルがスタリオンであるという点も関係しており、後のEI-01との決戦に際しプロテクトが解除され、自発的な変形が可能となるまでは、スワンが危機に直面した際に潜在的に彼女を守ろうという意識が働き、それに反応して強制的に変形していたという側面もあった。
- 本来、雷牙とともに帰米の途につくはずマイクであったが、前述の一件以降もそのままGGG機動部隊と行動を共にし、機界原種の襲来後は一時的に同部隊へと転属することとなる。マイクの同型機で兄たちに当たる1世から12世[注 35]も、時同じくして戦列に加わることとなり、集束ソリタリーウェーブライザーによる集団攻撃で様々な活躍を見せるも、一方で作中での初陣となった顎門原種との戦闘のように、完成型であるマイクと比べて性能や実戦経験に差がある他の個体は、敵からの攻撃や消耗により破損したり、行動不能に陥る場面も度々見られた。木星における衛星原種軍団戦でもまず7体が破壊され、1世を初めとした5体もZマスターに跳ね返された集束ソリタリーウェーブを浴びたことで全滅。1世の最期を間近で看取り、「兄弟」たちの中で唯一の生き残りとなったマイクは木星決戦を終えて地球圏に帰還した後、兄たちの冥福を祈った。さらにその後はオービットベースを去り、アメリカGGG宇宙センターへ移籍している。
- マイクの登場に当たっては、タカラ側から提示された「SD形態から変形する音楽の出るロボ」という機構アイディアを元に、米たにを始めサンライズ側が設定を構築しており、本作品の世界観とはあまりに違うことから「NASA製にすればOK」との鶴の一声によりコンセプトが固まったという[125]。
- デザインの面でも、米たにによるデザインアイディアのラフと、タカラ側からの機構案は早期にできていたと大河原は述懐しており、それに合わせてデザインを起こす形とされた[126]。コスモロボ形態についてはブームロボ形態に対応した意匠の違いや、若干の頭身の違いこそ見られるものの、基本的なユニット構成は決定稿に至るまで大きな変化はない[126]が、ブームロボ形態は当初米たにからの「ヘビメタ野郎をそのままロボットにしてほしい」との要望を受け、モヒカンやロンドンブーツなどの要素を取り入れたデザインが志向された[127]。サンライズ側としてはOKであったものの、子供を直接相手にするタカラ側からはNGが出たため、後者から出されたスピーカーなどのアイディアを含め、メトロノームの要素を持つ頭部やLEDイコライザー的な意匠を盛り込む形で方向性が固められていった[128]が、初期稿にもあったスリット状の目については決定稿にも活かされており[129]、当時まだ民生用の機種が発売されて間もない、ヘッドマウントディスプレイを模した形ともされている[129]。
- 装備
バリバリーン | |
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形式番号 | XCV-1 |
分類 | GGG:G-stone driven Cosmo Vehicle アメリカ:コスモビークル |
全長 | 78.5フィート (23.9 m) |
全幅 | 70.5フィート (21.5 m) |
乾燥重量 | 125,000ポンド (57,000 kg) |
全備重量 | 225,000ポンド (102,000 kg)+CR |
特殊装備 | 内蔵ミラーコーティング装置 バリバリーンティース(噛みつき圧力:5,300ポンド (2,400 kg)/cm2) |
その他 | プロトタイプ開発メーカー:ラッキード/グラマー社 管理責任者:獅子王雷牙 GSライドクラス:機密 電子装備:CRとの統合アーキテクチャによるリンク CR搭乗時の瞬間最大荷重:75%推力で5.5G 公表上の戦闘力評価レベル:D- |
スタジオ7(Gutsy Galaxy Guard参加後) | |
形式番号 | XCV-7 |
分類 | GGG:G-stone driven Cosmo Vehicle アメリカ:コスモビークル |
全長 | 78.5フィート (23.9 m) |
全幅 | 70.5フィート (21.5 m) |
乾燥重量 | 125,000ポンド (57,000 kg) |
全備重量 | 225,000ポンド (102,000 kg)+CR |
エンジン | ウルテクエンジン |
推進機関 | 機密 |
最大出力 | 機密 |
特殊装備 | ギラギラーンVV ドカドカーンV |
その他 | プロトタイプ開発メーカー:ラッキード/グラマー社 管理責任者:獅子王雷牙 GSライドクラス:機密 電子装備:CRとの統合アーキテクチャによるリンク ブームロボ搭乗時の瞬間最大加速力:75%推力で2.7G 公表上の戦闘力評価レベル:D- |
- バリバリーン/スタジオ7
- マイク・サウンダースシリーズの標準装備であるサブフライトシステム[119]。
- 大気圏の内外を問わぬ飛行機能を有し、マイクを搭載することで彼の移動の足として機能する。また、機首が口のような形状となっているのが特徴で、実際にこの部位を開閉して敵に噛みついたり、機内のカーゴスペースへと人間を収容することも可能となっている[119]。底面にはミラーコーティング機能も内蔵されており、これを活用して大気圏再突入を敢行したこともある[119]。
- また、機体内部には各種サウンドツールやサウンドディスクが格納されており、これらは機体を上下反転させたブームロボ対応形態「スタジオ7」において活用される。この形態でも飛行能力は健在で、さらにサウンドディスクによる攻撃を支援・増幅する機能も備わっている[119]。
- DX玩具での名称は「ステージ7」[130]。同商品におけるサウンドギミックはこちらに集約されており、本体前面に配されたボタン操作でリズム音や演奏音を奏でることができるようになっている[130]。元々は米たにのデザインイメージを汲み、バリバリーン後部に実際に子供が持てるサイズのハンドマイクが大砲のように配され、ボイスチェンジャーとして遊べるというギミックが想定されていた[129]が、コスト的にリズムボックスぐらいしか内蔵できなくなってしまったため、ハンドマイクも付属しない仕様に変更されたという[43]。デザインも当初、前述したマイクを付属させるというアイディアを反映した案が提示された他、やはり実現には至らなかったものの、底面を開くことで巨大なスピーカーとなるというギミック[131]や、カスタネットと木琴(もしくは鉄琴)を内蔵させるという案も存在した[129]。
- ギラギラーンVV(ダブルブイ)
- スタジオ7に収納されているサウンドツールの一つ。エレキギターとミュージックキーボードを組み合わせたような形状が特徴で、使用の際にはコスモロボ形態での両腕[注 36]も駆使し、超絶的な演奏テクニックを披露しながら戦う[123]。
- ドカドカーンV
- 同じくスタジオ7に収納されているサウンドツールで、マイクロフォンに近似した形状を持つ。『FINAL』における対ペルクリオ戦では、ディスクFを使用する際に両膝部分の円柱状の突起が飛び出し、コスモロボ形態時の腕で保持される形で使用された。
- ブカブカーンV
- ハーモニカ型のサウンドツール。『FINAL』が初出で、指向性の催眠音波によって任意の人間を無力化する働きを持つ。
- ハーモニカ型の武器は、マイクのデザイン作業の過程で作中演出に即して考案されたものであるが、玩具化に際して収納状態を再現するためのパーツが細かくなりすぎ、コストがかかることからオミットされており、テレビシリーズにおいても「玩具にないものは使わない」という米たにの意向で登場が見送られたという経緯がある[128]。
- ディスクP
- サウンドディスクの一種。GSライドやジュエルジェネレーターを活性化させる働きを持ち、使用するマイク自身にも効果を及ぼす。
- ディスクM
- 同じくサウンドディスクの一種で、特定の機械の機能を麻痺させるマイクロ波を放射することができる。攻撃能力は持たず、あくまで敵を幻惑させる[120]といった用途に用いられるが、その性質上非常に危険なディスクでもある。
- ディスクX
- 究極の破壊兵器とも称される[119]サウンドディスク。
- エネルギー伝播効率のよいソリタリーウェーブを音楽に乗せて掃射し、目標の固有振動数と同調させることでこれを破壊せしめるという効果を持ち、前述の通り固有振動数さえ解析できれば理論上破壊できないものはないとされる[119]。有効範囲内の広域破壊を可能としつつ、対象物以外には影響を及ぼさないという性質から、主にゾンダーメタルプラントや原種に対して使用された。
- 一方で、固有振動数の解析がなくとも使用自体は可能であるものの、その分目標の分解効率が低下することが作中でも明示されており、実際に地球へ飛来した機界原種への迎撃に当たった際に、未知の敵である彼らに対し集束ソリタリーウェーブで有効打を与えながらも、原種核の破壊にまでは至らなかった[132]。また、使用するマイク自身にも過負荷を与えたり、コスト面による量産体制が整っていないという都合上、連続使用が困難というデメリットも抱えている。
- テレビシリーズ終盤では、浄解されたZX-06の原種核から得られたデータをフィードバックした改良型のディスクXも開発され、これにより原種核の破壊さえも可能となった。折しもディスクの完成は、七原種がオービットベースを襲撃中のことであり[133]、直後の原種巨人戦で初投入された際には、ガオガイガーがガトリングドライバーで展開した重力レンズでソリタリーウェーブを集束し、その威力を増強することで目標に大打撃を与えた。後の木星決戦でもZマスター相手にこの攻撃を繰り出しているが、こちらは前述の通り通用せず跳ね返される結果に終わった。
- このディスクを開発する上でのヒントとなったのは、ベターマン・ネブラのサイコ・ヴォイスを雷牙が目撃したのが始まりとされる[134]。
- ディスクF
- 『FINAL』が初出のディスクで、ソリタリーウェーブを照射して目標の分子構造を劣化させた後、グラヴィティ・ショックウェーブ[注 37]による追撃で敵を粉砕する。同じくソリタリーウェーブによる攻撃を可能とするディスクXとは異なり、目標の固有振動周波数を解析する必要はない。ディスクXを超える強大な破壊力を持たせる形で開発されたが1枚しか存在せず、作中でもペルクリオ戦でのみ使用された。
ハイパーツール群
[編集]ガオガイガーを始め、勇者ロボの活動をサポートする目的で開発された特殊ツール、それがハイパーツールである。その大半は勇者ロボと同様に、ギャレオンの解析によって得られたGストーンの技術を、地球の科学力にて再現したものであり[1]、研究・開発は三式空中研究所や、アメリカGGGの宇宙センター[121]を中心に日夜行われている。
大まかには、戦闘フィールドの形成や損傷の修復といった補助的な役割を果たすものと、ゾンダーの撃破を目的として直接使用されるものの2種類に大別されるが、いずれも使用後は回収・整備・調整のプロセスを経る必要がある点では共通している。またその大半に共通する部分としては他にも、ドライバーやハンマー、シャープペンシルなどといった工具・道具をモチーフとしていること、カラーリングがオレンジを基調としているといった点が挙げられる。
ディバイディングドライバー(ガオガイガー用) | |
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分類 | FB-1 Mk-II Space Bending Tool |
形式 | アレスティングフィールド・レプリションフィールド発生装置 |
全長 | 35.0m |
重量 | 235.0t |
その他 | エネルギー供給源:KT-88 真空ヒューズ×1 エネルギー供給時間:80ミリ秒 通常発生可能な戦闘フィールドの大きさ:最大半径15km 戦闘フィールドの最大発生限界時間:3,000秒 湾曲空間面の重力ポテンシャル:1010 戦闘フィールド内で発生する重力加速度:1030m/s2 |
- ディバイディングドライバー
- 物語序盤より使用される、マイナスドライバー型のハイパーツール。
- ガオガイガーの左腕に装着され[注 38]、先端部を特定の地点に打ち込むことにより、その地点を中心とした空間そのものを周囲へ押しのけ、円筒形の戦闘フィールドを作り出す[注 39]効果を発揮する。一定時間経過後、レプリションフィールドのエネルギーが減衰消滅すると、アレスティングフィールドが収縮し、空間湾曲にて開けられた巨大な穴は原初の状態に戻される。
- 外形こそ、後述のボルティングドライバーを基にしているが、原理としては赤の星のESミサイルと同様である。能力的には不完全であり、ガオガイガーのいる次元と隣の狭間にある壁を地中の断面図が見られるほんの僅かの空間だけ押し広げている状態である。その程度とはいえ、戦闘フィールドを生成するためにはツールに込めた全てのエネルギーを使用せねばならず、戦闘フィールド自体は約30分間しか維持できない。厳密には、後述するようにガオガイガーを包む程度の空間湾曲にはエネルギーを使わないので長時間使用可能なものの、攻撃に転じた場合は即エネルギーを放出してしまう。そのため、維持可能な時間内にフィールドから脱出しないと、最悪の場合フィールド内にある物体は空間融合に巻き込まれて圧壊、大惨事を引き起こしてしまう。
- あくまでも武器ではなく、主に戦闘時に発生する被害を抑えるためのツールであるが、道具や武器として使えることは対ゾンダリアン戦で実証済みで、EI-08戦では強力な電磁波を吹き飛ばして無効化し、EI-09戦ではその天井部分に空気穴を開けてゾンダーを萎ませ、EI-11戦では自身の周囲を包むようにしてフィールドを形成し、水深10,000mでの強力な水圧から機体を保護[135]。EI-16戦では砲弾のエネルギーを弱め[注 40]、EI-21戦では高高度から落下したゴルディーマーグを閉じ込めて市街地へのダメージを抑えるなど、作中でも空間をこじ開ける・歪めるという特性を利用した、多様な応用ぶりが度々描写されている。
- ガオファイガー開発に伴う再設計後は、本体とブレード部分がミラーカタパルトから別個に射出されて空中で連結する方式になり、ブレードごとに複数のセッティングが施されたディバイディング・コアを用意しておくことで、状況に応じた最適なキットの選択とブレード交換による連続使用が可能になった。この仕様変更は、後述のガトリングドライバーにも施されている。
- 前述した米たにの要望により、剣や銃といった武器を持たない代わりに、それらでなくても格好いい装備として考案されたのがこのディバイディングドライバーである[41]が、タカラ側としてはこの「ドライバーで地面を割って戦う」というアイディアは、実際に映像を見るまでは何だか分からなかったと後に振り返っている[67]。
- 当初のデザインでは先端部こそ実際の映像作品と同様であるものの、基部については前腕部を完全に包み込む形状とされていた[46]。大河原曰く、ドライバーそのままを武器には出せないので、遠くから見ればドライバーに見えるぐらいでおさめているといい、同時にちょっとお笑い系の部分も入っているという[136]。立体物はDX玩具などロボの武器という形での他にも、「DX超人合体ガオガイガー」の初回生産分のみの特典として、ビニール製のなりきり玩具「ぼくのディバイディングドライバー」が製作されている[137]。
- 実際の映像作品には採用されなかったものの、『FINAL』への登場に際しては新規にデザインも起こされており、内側に設けられたグリップバーを展開、右腕で保持することにより両手で使用する形とされている[54]。
- ガトリングドライバー
- 全長:37.0m / 重量:260.0t(いずれもガオガイガー用)
- 物語後半より登場する、宇宙空間用のハイパーツール。
- 前出のディバイディングドライバーの派生装備[138]にして、その空間湾曲能力を発展させる形で開発されたもので[139]、ヘッド部分(空間湾曲波発生装置)がY字ドライバーを模した形状となっているのが特徴である。
- ディバイディングフィールドを連続形成し、空間だけでなく重力場までも湾曲させ[86]、対象物を引き寄せる[138]働きを持ち、敵の足止めや重力レンズを展開する目的で使用される[26]。肺原種のクラインスペース内部から突破口を開くべく、ディバイディングドライバーとの同時使用によるダブルヘッドドライバーを行った際には、これを右手に装着してその破壊エネルギーを利用した。
- イレイザーヘッド
- 全長:38.0m / 重量:1,200.0t(ノーマルサイズ)
- 超竜神専用の消しゴム型メガトンツール。
- 高出力の振動波を発生させ、爆発や電磁波などのエネルギーを集約・中和させると同時に、被害が出ない方向へ偏向させる働きを持つ。弾頭は一度の使用ごとに消費される仕組みとなっており、偏向する対象のエネルギー量に合わせてノーマル、L、LL、XLなど複数のサイズの弾頭が存在する。対応した距離を使い、エネルギーの消費運動の原理「使えば減る」を短期間で行う。作中ではEI-07戦にて、超竜神とともに初投入され、続くEI-08戦ではガオガイガーのヘルアンドヘブンと同時使用されている。
- 連続発射も可能であるものの、弾頭を射出する際には軽微ながらも本体や使用する超竜神へもダメージを及ぼすため、一度の作戦行動における使用回数にも限度がある[140]。実際に作中でも、グランドノヴァ内に閉じ込められたガオガイガーを救出すべく連続発射を行った際、最後の一発を発射した後にダメージの蓄積により半壊に追い込まれており、グランドノヴァも完全には消し去ることが出来なかったものの、ガオガイガーの救出には成功している。
- プライヤーズ
- 全高:約10m前後 / 最大出力:機密
- 物語中盤より登場するツールロボ群で、開発は獅子王雷牙が担当[141]。元々はGGGに貸与されていたものであったが、GGGの拠点が宇宙へと移ったのを機に正式に機動部隊に配属された[142]。
- 後述する3体の小型ロボによって構成されており、いずれも小型GSライドを搭載。空間修復パターンの予測に膨大な処理負荷がかかり、そちらにAIのマシンパワーを取られた都合上[143]、他の勇者ロボのような会話機能は使用できないが、意思疎通を図ることはできる。
- 各々飛行能力を有しており、ゴルディマーグが開発されるまではゴルディオンハンマーの輸送も行っていた。後に量産され、カーペンターズに組み込まれる。
- DP-C1
- 落ち着きのあるリーダー格で、ディメンジョンプライヤーへの合体時にはくわえ部と中央作用点を構成。他の2体を通して送られてくるブロウクン・プロテクトの両エネルギーを統合制御し、空間に干渉する力場を発生させるという最重要な役割を担う[141]。
- DP-R2
- ポーズにこだわる性格の持ち主で、ディメンジョンプライヤーへの合体時にはガオガイガーの右腕との接合部を構成。
- DP-L3
- バランス感覚に問題がありながらも陽気な人柄で、ディメンジョンプライヤーへの合体時にはガオガイガーの左腕との接合部を構成。
- ディメンジョンプライヤー
- プライヤーズの合体によって完成する、空間修復用プライヤー型ツール。直列合体によってスパナ形態にもなることができ、この状態では空間壁を突破することも可能である。
- ディバイディングドライバーのセーフティツールとして開発され、異常が発生した空間をねじ切り、宇宙空間に排除するのが主用途となっている。この他にも、作中ではEI-19戦にてゴルディオンハンマー使用時のショックアブソーバー的な形で運用されたこともあったが、ハンマーの衝撃に耐えきれずに中破。EI-01戦ではプラチナ・フォーメーションに用いられたものの、破られて大破した。
- ゴルディオンハンマー
- 全高:37.0m / 重量:300.0t
- 物語中盤より登場する、ハンマー型のツール。正式名称は「グラビティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ツール」で、「Gツール」とも呼ばれている[3]。
- 重力波を形成し、高速で叩きつけることで対象を光速にまで強制的に加速させて光子に変換、消滅させる効果を持つ。使用時にはガオガイガーの全身が金色に輝くが、これは内蔵されているGSライドやウルテクエンジンのエネルギーが、機体を保護するために特殊なエネルギーコーティングを展開するためであり、このコーティングもまた光に変換する特性を有し、防御にも使われる。
- 元々ゴルディオンハンマーは、ヘル・アンド・ヘブンの多用による凱への負荷の軽減を目的として開発されたが、こちらも使用時の衝撃がガオガイガーのボディに多大な負荷を及ぼすという難点を抱えており、ウルテクエンジンを使って初めて完全なものとなる[注 41]。初使用時には凱こそ無事ながらも、ガオガイガーは右半身が半壊するという結果となったため、この難点を克服すべく前出のディメンジョンプライヤーとの併用(ダイヤモンドフォーメーション[143])を経て、制御役のゴルディーマーグが開発され、以降はゴルディーマーグのAIがその頭部とともに搭載されている。このように、ガオガイガー自体にまでも深刻な影響を及ぼしかねないツールであることから、使用の際にはGGG長官の承認、そしてマスターキー[注 42]と命が所持するキーカードによるセーフティデバイスの解除(リリーブ)が必要となる。
- 企画時の名前は「ゴールデンハンマー」[要文献特定詳細情報]。元々は、タカラ側による超竜神のパワーアップ案に対し、米たにが提示したロボット強化案から発展したものであり[73]、こちらもディバイディングドライバーなどと同様に、「大人が使いこなす身近にある道具が格好いいことをメインの視聴者層にも知ってほしい」という米たにの考えを反映・具現化したアイテムである[41]。商品化については「弟を殴るから」などといった理由で難航したものの、最終的にピコピコハンマー状にすることで対応している[89]。
- 実際に登場までには至らなかったものの、『FINAL』ではゴルディオンハンマーのヘッド部分に、八角柱状のモジュールを取り付けた「ゴルディオンマッシャー」と呼ばれるツールも考案されていた[54]。
- マーグハンド
- ゴルディーマーグのボディが変形した、右腕型のハイパーツール。
- ガオガイガーと「ハンマーコネクト」することにより、ゴルディオンハンマー使用時に生じる衝撃を軽減し、ガオガイガーの機体を保護する役割を担う。合体の際には、ガオガイガーの元々の右前腕は分離・再変形し、ステルスガオー時と同様の状態となる。
- タンク形態でのタイヤ部分には、ゾンダー核を捕捉するための光の釘「ハンマーヘル」が収納されており、またロボット形態の脛前面の装甲は「ハンマーヘブン[88]」として、打ち込まれた釘を核ごと引き抜く際に活用される。ゴルディオンハンマーが使用不能になるなど、緊急の際にはハンド自体をロケット噴射で強制分離しながら、短・中距離用の射出武器(ゴルディオンマグナム)とすることもできる。
- 決定稿、並びに実際の映像作品中では右腕に装着されるマーグハンドであるが、当初の検討用の画稿では左腕として描かれているものもある[90]。
- モレキュルプラーネ
- 全長:45.0m / 重量:1,200.0t / 最大出力:2,500,000kw
- 鉋型のマテリアルトランスツール。
- ラム部分にアンチメゾトロンフィールドを発生させ、これを高速で移動させることによって、対象の物質の分子結合を崩壊させ、芥子粒のように削り取るという効果を発揮する[145][146]。その際、ゾンダーの自己修復防止のために、本体左右に設けられたタンク内にあるGリキッドを活用することで、対象の糟を固めて排出する働きも持つ[145]。また、使用の際にはガオガイガーの右腕に装着され、空いた左手でレバーを高速操作しながら保持する必要がある。
- ツール自体のサイズが巨大な上に重量もあり、さらに肝心のゾンダー核まで削り取ってしまうという危険性も指摘されたため、GSライドを外された状態でフツヌシ内部に封印されていた[145]。作中での初出は、そのフツヌシがバイオネットによって悪用された外伝小説『獅子の女王』でのことであり、彼らが生み出したGギガテスクとの戦闘に際し、頭脳原種戦を経てメンテ中であったゴルディオンハンマーの代わりに本ツールを投入。本体にルネを組み込んだ簡易ユニットを増設する形で運用された[146]。トドメのセリフは「芥子粒になれ!!」。
- ゴルディオンモーター
- 全高:42.5m / 重量:777.0t
- 削岩機型のエマージェンシーツールで、別名は「エネルギー・ディシペイティング・ツール[145]」。
- 使用するガオガイガー以上のサイズの持ち主であり、ゴルディオンハンマーが暴走した際の対策として、強力なグラビティバーストを発生させる[145]ことで重力衝撃波を中和させる効果を発揮、ハンマーの威力を相殺することができる[147]。本体両側面のグリップを保持し、先端を地面に突き立てるようにして用いられる。
- 開発は平田昭子の手によるものだが、度重なる実戦を経てゴルディオンハンマーの制御プログラムが完璧であると証明されたため、アメリカGGGの宇宙センターにて保管され、平田が中心となってさらなる研究が進められていた。
- 初出は『BLOCKADED NUMBERS』の一編である「金の牙・銀の爪」で、作中ではゾンダー化した大河と火麻に試作型CRごと取り込まれたことにより、誕生した合体ゾンダーロボが前述の能力を行使しゴルディオンハンマーを破る一因となってしまう。その後はアマテラスの右側ブロック内に移管されていたが、ゾヌーダがここを占拠した際にアマテラスもろともゾヌーダロボの一部とされ、やはりガオガイガーとの戦いでゴルディオンハンマーを破る際にその能力を利用された[145]。
- グランドプレッシャー
- 圧力釜型のハイパーツール。こちらもアメリカGGGの宇宙センターにて、野崎通の手により開発された。
- 空間湾曲を利用し、ゾンダーロボをその内部へと閉じ込め、高い圧力をもってゾンダー核以外を破壊せしめる[148]という効果を発揮する。後述するサイズの都合上、使用の際には本体に備わったコネクタ部にガオガイガーの両腕を接続、さらに両足後部のクローラーを展開することで機体の安定を図る必要がある[148]。また、オペレーターは専用のグローブ[注 43]をはめた状態でコンソールの操作を行う[149]。
- 数あるハイパーツールの中でも飛び抜けて巨大なサイズ[148]、かつゴルディオンハンマーをも上回る出力[147]と高い安全性[146]を備えており、さらに対象のサイズに合わせて5種類の直径のものが用意されている[148]。
- しかし、「想定より巨大な敵には使用できない」「射出・着地時に複数のクライマー1や勇者ロボを配備する必要がある[注 44]」など、戦況に合わせた柔軟な運用を困難とする複数の難点も抱えており、その都合上実戦への投入回数も他のツールと比べ非常に少ない。メディア作品における使用例も、『BLOCKADED NUMBERS』の一編である「金の牙・銀の爪」での1回のみに留まっており、最終的にはアマテラス内部にて保管されていたところ、艦や他のツールとともにゾヌーダロボの一部とされてしまった。
- カーペンターズ
- プライヤーズの後継機として開発された、修復用量産型ツールロボ[141]。
- プライヤーズと同型の3種類に加え、新たに追加された後述の3種類の計6種類が存在し、全種ともプライヤーズと同型の簡易型AIを搭載。育成が比較的簡易かつ、短期間での量産も可能という利点を持つこのAIの存在が、カーペンターズの短期間での大量生産を可能とした要因となっている[141]。
- 空さえも埋め尽くすほどの、圧倒的なユニット数を背景とした人海戦術により、戦闘で被害を受けた都市などの人工物を驚異的なスピードで再建するのが彼らカーペンターズの主目的である[150]。作中でもテレビシリーズ最終回にてカナヤゴとともに出動し、壊滅状態に陥った首都圏の再生作業に従事することで、その実力を遺憾なく発揮してみせた。また、『FINAL』でも同様にバイオネットとの戦闘で被害を受けたパリの復興に尽力した他、国連宇宙軍との戦闘では平時とは逆に、相手方からのミサイルを分解するという支援任務にも従事している[151][141]。
- ゴルディオン・クラッシャー
- 「ガオファイガー・プロジェクト」の一環として開発された、ガオファイガー用の最終ツール[152][153]で、正式名称は「グラヴィティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ディビジョン・ツール」。
- 「Zマスター」級の敵への対抗を目的とし、後述の新造ディビジョンフリート3隻の変形合体(フォーメーションG[32])によって完成する、巨大な金槌型の重力波発生装置[152]であり、使用の際にはまずマーグハンドを装備したガオファイガーが本ツールと「クラッシャーコネクト」し、GSライドと直結した各艦のレプトントレベラーの全動力をフルドライブさせることで圧縮重力場を発生させる[56]。その上でゴルディオンハンマーと同じ要領で目標に叩きつけることにより、惑星規模の目標でさえも光子レベルにまで分解・消去することができる[59]。またその際、ツールの一部を構成するヒルメの船体パーツが分離し、ハンマーのヘッドに当たる部分を囲むように展開することで、各パーツの間に本体以上のサイズの重力波エネルギーフィールドを構成。その規模は実に全長20km、全高・全幅10kmにまで及ぶ。
- このように規格外の規模・能力を備えたツールであるだけに、誤って使用されれば地球すら破壊しかねない危険性もあるため、発動に際しては2本の発動キー[152][注 46]を必要とし、これを口頭によるキーコードの暗唱に続けて同時に解錠することではじめて、起動を可能としている。
- 作中では本来想定されていたガオファイガーではなく、ジェネシックガオガイガーが本ツールを使用しているが、コネクタ部やプログラムが規格と合わない問題点は、コネクタ部を破壊した上で、凱のエヴォリュダー能力でプログラムを書き換えてコネクトするという荒業で対応。物質復元装置もろともピサ・ソールを完全消去せしめ、ソール11遊星主との死闘に終止符を打った。
GGG基地
[編集]- GGGベイタワー基地
- 東京湾上に所在する浮体式人工島・Gアイランドシティに設けられた秘密基地。シティ中央に建てられた「宇宙開発公団」本部ビルの直下に存在し、Gアイランドシティも含めた四層(ライン)構造となっている。各ラインの概要は以下の通り。
- Aライン:Gアイランドシティ(宇宙開発公団タワー)
- Bライン:GGGバリアリーフ
- Cライン:交換パーツ格納庫、マシン発進施設、海中通路出入口
- Dライン:GGG隊員居住区、動力炉等
- 基地の中心部たる「GGGバリアリーフ」は、対ゾンダー戦を想定した機動要塞群[155]であり、ヘキサゴンと呼ばれる要塞と、それに連結する6つのエリアで構成されている。内部のシステムを司るメインコンピューターには、かつてのID5メンバーの一人である猿頭寺耕市の開発した基本OSを基に、これをGGG諜報部オペレーターの猿頭寺耕助が完成させたものを導入[156]。ゾンダーとの戦いから隊員の日常生活に関わる部分に至るまで、基地内のあらゆるシステムを総括運営する[157]。また、Dラインに位置する居住区には、隊員の快適な作業の保証を目的として、食堂やコインランドリーなどといった各種福利厚生施設も充実しており、有事の際にもある程度の期間内であれば、ベイタワー基地内だけで独立した生活圏を確保できるようになっている[157]。
- ベイタワー基地の建造は、Gアイランドシティと同様に1990年代末から始まったとされ、当初はいわゆるジオフロント構想の一環であったものの、EI-01落下事件やそれを受けてのGGG結成などを経て、建造の途中から現在の秘密基地としての使用を目的としたものへと移行したと見られる[157]。各エリアは同盟国へも建造が依頼されていることが示唆されているものの、具体的にどの国が協力したかについては機密扱いとされている[158]。これに限らず、基地建設の経緯そのものが構造情報の漏洩防止を目的として機密扱いとなっており、その正確なところは大いに不明点を残す形とされている[157]。
ヘキサゴン | |
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分類 | GGG Center Base |
形式 | Mooring Unit of GGG Barrier reef |
全高 | 96m |
排水量 | 120,000t(満載時) |
外装 | チタン合金モノコック構造 |
動力源 | 第4反応炉 |
出力 | 1,400,000kw/h |
その他 | 直径:265m 予備動力:HT400Mk.II燃料電池 通信装置:Fug 16ZYデータリンク(UHF)、Fug 12ELF トランスミッター、SC6Mk.III衛星通信システム 中央処理装置:Crev M 1180(×2) データバス:US Mil.std3556B |
- ヘキサゴン
- 基地の中心部を成す要塞で、宇宙開発公団タワーの直下、水深80mの地点に位置する[159]。
- 内部には、GGGメインスタッフが勤務する「メインオーダールーム」があり、これを勇者ロボたちの会議室となるBラインの「ビッグオーダールーム」にリフトダウンさせることで、人間とロボット達が合同で会議を行うことも可能である。このヘキサゴンに接続される各エリアは、ヘキサゴン側のメインコンピュータールームからの指示と、エリア側に設けられた監視室からのコントロールによって、分離・接合が行われる[160]。
- 技術確立に伴って、ウルテクエンジンを用いた緊急脱出機能も実装されており、機界原種の襲撃の際にはヘキサゴンだけが宇宙へ逃れることに成功する。
三段飛行甲板空母 | |
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分類 | Multi Role Carrier Vessel |
全高 | 120m |
全長 | 200m |
排水量 | 7,9000t(満載時) |
外装 | チタン合金モノコック構造 |
動力源 | 第4反応炉 |
最大出力 | 4,800,000馬力 (3,600,000 kW) |
メインコンピューター | Krey8000スーパーコンピュータ |
装備 | T-180ミラーカタパルト×2 |
その他 | 電力発生装置:AT3000 E/D トランスミッター C3装置:HP210デジタル・データリンク装置、AS160衛星通信システム、 KT1000 FM/UHF/I-バンド通信機、SOX2000 IPS データバス:US MIL-STD-3353 Rev.B レーダー:ライセオン E8000 フェーズドアレイ・レーダー |
- エリアI 三段飛行甲板空母
- GGG機動部隊所属。各マシンやハイパーツールを、作戦領域まで迅速に輸送する役割を担っており[161]、ヘキサゴンからの分離時には2基の磁力反発式射出装置「ミラーカタパルト[注 47]」と、通常の平甲板の計3つの甲板[161]を備えた巨大飛行空母として機能する。また、地球への飛来後にギャレオンが修復を受けていたのもこのエリアであり、覚醒を果たした後もエリア内部の「ギャレオンルーム」に常駐していることが多い。このように格納施設やカタパルトを内蔵している都合上、戦闘や防御にまつわる装備は本エリアには搭載されていない[161]。
- 2基のミラーカタパルトのうち、主に使用されるのは第1ミラーカタパルトの方であり、竜シリーズやハイパーツールなどといった、単独での飛行能力を有さないマシンの射出はこちらで行われる。射出の際には、電磁波やエネルギーを反射するミラーコーティングが対象に施され、これによって最長で2,000mにも及ぶ輸送を可能とする[161]。ギャレオンやステルスガオーといった、飛行能力を有するマシンについては第3平甲板が活用される[161]。艦体下部の第2ミラーカタパルトは、「危険が伴う」との理由から長らく改装工事が行われていた。EI-01戦ではこれをミラー粒子砲として使用し、ミラー粒子を放出することで、敵のレーザー攻撃の照準を狂わせた。
- 前述した役割もあってか、各エリアの中でも最も出撃回数が多く、発進エリアであるとともに作戦行動時における空中指令拠点としても活用される[161]。機界原種の最初の侵攻が行われた際、ガイガーとガオーマシンを搭載して出撃した直後、原種の攻撃を受けて破壊されてしまう。ガイガーとガオーマシンはEMTにいたために無傷であり、ガオガイガーへの合体を果たすも直後にベイタワー基地は崩壊してしまった。
強襲揚陸補給船 | |
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分類 | Amphibious Submarine |
形式 | High Mobility Transport Ship |
全高 | 112m(非展開時) |
全長 | 208m(非展開時) |
排水量 | 82,000t(満載時) |
外装 | 高温遷移ステンレス鉱モノコック構造 |
動力源 | 第4反応炉 |
推進機関 | 電磁加速ウォータージェットシステム |
最大出力 | 4,000,000馬力 (3,000,000 kW) |
巡航速度 | 65Kt |
メインコンピューター | Crey780-IIIスーパーコンピュータ |
装備 | St-22爆裂射出カタパルト |
その他 | 電力発生装置:AT3000 E/D トランスミッター C3装置:HP210デジタル・データリンク装置、AS160衛星通信システム、 ベックス111-830輸送物資管理システム、T-02A データバス:US MIL-STD-3353 Rev.B 潜行限界深度:320m |
- エリアII 強襲揚陸補給船
- GGG機動部隊所属。作戦行動時における、機動部隊の面々への補給や輸送、それに修理・整備を目的としたコンテナエリア[162]であり、ヘキサゴンからの分離時には海上へと浮上した後、中央部から割り開くようにして前後に展開させることで、タンカー形態へと変形する[162]。
- 艦体前部に設けられている「メタルロッカールーム」には、ディバイディングドライバーなどのハイパーツール、それにガオガイガーの右腕やドリル部などといった消耗部品が格納されており、上陸ポイントに港湾施設がない場合は、接岸後に前部を展開することでルーム全体を陸地へと押し出すという機能が備わっている[162]。また通常時には、艦に搭載された陸揚げ用のクレーンによって揚陸作業が行われる。
- さらに艦の中央部には、火薬式で作動する「爆裂射出カタパルト」[162]も搭載されており、連続射出能力を備え[163]勇者ロボ級の質量も発射できるこのカタパルトによって、より迅速なツールの現場到達を可能とする。これは本エリアが、格納庫や補給船としての性能を追求した都合上、三段飛行甲板空母のようなカタパルトを設置する余裕がなかったがゆえの代用品として開発されたものであった[163]。
- 物語後半にて、機界原種の攻撃でベイタワー基地ごと破壊された。
弾丸X | |
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分類 | 機密 |
全長 | 200m(非伸長時) |
全幅 | 機密 |
排水量 | 機密 |
外装 | チタン合金モノコック構造 |
動力源 | 機密 |
推進機関 | GSブースター |
最大出力 | 機密 |
飛行速度 | 機密 |
装備 | 機密 |
その他 | 動作環境:機密 電力発生装置:機密 データバス:US MIL-STD-3353 Rev.B 倒立時間:機密 システムアクセス時間:機密 インターフェース応答時間:機密 システムセットアップ時間:機密 |
- エリアIII 弾丸X
- GGG研究開発部所属。
- GGGバリアリーフを構成するエリアの中でも、特に謎に包まれたエリアであり、作中でもこのエリアに話題が及ぶ際には、運用を忌避するかのような反応を見せるなど、早い段階から「禁断の切り札」とも言うべき存在であることが示唆されていた。設計・開発は犬吠崎実の手によるもので、彼が退職してからの管理責任者は猿頭寺、さらに麗雄へと引き継がれている[164][注 48]。
- 弾丸Xに秘められた真の役割は、物語前半の最大の山場たるEI-01との最終決戦にて初めて明かされることとなる。それは「エリア内部にGSライド搭載のメカ、すなわち勇者ロボを収容し、搭載されたGSブースターによって彼らのGストーン内部に封印された高エネルギー集積体を、爆発的に開放させる[165]」というもので、短時間ながら勇者ロボに限界を超えたパワーアップをもたらす一方、弾丸の名の通り一度しか使用できないというデメリットも抱えている上、パワーを出し尽くしたGストーンが、その活動を停止してしまうという危険性も孕んでいる。実際に作中でも、EI-01を倒すのと引き換えにガオガイガーを始めとする勇者ロボたちは、一度は完全な活動停止状態に陥っており、護の呼びかけにGSライドが反応して事なきを得たとはいえ、ガオガイガーを除く勇者ロボたちはその後もしばらくの間戦線離脱を余儀なくされている。
- 弾丸Xの機能の一切が極秘事項とされ、度重なる窮地に際しても運用が躊躇われていたのも、正しくこうした勇者ロボの生命にまで係わる危険性に因るところが大きく、それゆえにあらゆるシステムから独立し、起動スイッチとなる麗雄のデスク両サイドのディスプレイは、平時にはガムテープによって厳重に封印されている。発射時にはヘキサゴンが回転、巨大な撃鉄で発射される。また、Gストーンの活性化まで1分かかるため、使用時は護衛が不可欠であり、作中ではマイクと三段飛行甲板空母がその役目を担った。
- 弾丸Xには前述した機能の他、サイボーグ・ガイ専用のメンテナンスルーム「Xルーム」も備わっている。戦闘用サイボーグ化手術直後から昏睡状態にあった凱は、Xルームに安置されたまま1年を過ごしており、弾丸Xの暴走事故に伴う室内のGパワー上昇の影響によって覚醒を果たしたという経緯がある[166]。
- 作中での運用は、後にも先にもEI-01戦での一回のみ[注 49]であり、その後も再度建造されることはなかったものの、その技術はガオファイガーや天竜神など、後発のGGGの各種戦力にも活かされることとなった。
水陸両用整備装甲車 | |
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分類 | Amphibious Submarine |
全長 | 205m |
排水量 | 200,000t(満載時) |
動力源 | G-Driver Mk-II |
最大出力 | 160,000,000馬力 (120,000,000 kW)以上 |
最高走行速度 | 80km/h |
装備 | メンテナンスデバイス、サポートシステム他 |
その他 | 作業用アームの長さ:120m 潜航限界深度:800m(緊急時) |
- エリアIV 水陸両用整備装甲車
- GGG整備部所属。作戦完了後の勇者ロボの回収と整備を目的とした、言わば移動整備工場に相当するエリアであり、上部ハッチを展開することで全長130mにも及ぶ大型クレーンアームを伸長させ、ガオガイガーを始めとする勇者ロボをエリア内部へと回収することができる。
- 回収された勇者ロボは、内部に設けられたメンテンナンスルームにおいて洗浄、走査といったプロセスを経て整備作業が行われるが、複雑な変形合体システムを持つガオガイガーはそれに加えてフュージョンアウト、即ち合体分離解除作業も併せて実施される。こうした一連の整備・点検作業は、作戦完了後に留まらず平時においても定期的に行われている。
- 整備機能に膨大なスペースを割いている都合上、本エリアには飛行能力を搭載するだけの余裕がなくなってしまったものの、効率の良い移動方法を持たせなければならないという事情から、結果として無限軌道が搭載されており、これによってその名の通り水陸両方での移動を可能としている。
- 機界原種によるベイタワー基地への攻撃の際、各エリアの中で最初に破壊された。
多次元諜報潜水艦 | |
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形式 | C3I(指揮管制・通信情報システム) |
全高 | 110m(非展開時) |
全長 | 230m(非展開時) |
排水量 | 78,000t(満載時) |
外装 | チタン合金モノコック構造 |
動力源 | 多次元エンジン |
巡航速度 | 38kt |
最高速度 | 42kt(緊急時) |
その他 | C3装置1:ジエメンスGH7880-II Xバンド対水上レーダー C3装置2:トーバシ H1920 デジタル・レーザー通信機 C3装置3:HP 580 GPS航法システム C3装置4:ベリMX-3000FM/UHF/VLFバンド送受信機 制御・解析用コンピュータ:ハイテック M 980 データバス:US MIL-STD-3356 Rev.B 潜航限界深度:3,000m |
- エリアV 多次元諜報潜水艦
- GGG諜報部所属。偵察や情報収集・分析を目的として建造された[167]情報潜水艦[168]で、艦内にはこれらを効率的に行うための多次元コンピューターが搭載されている。ヘキサゴンからの分離時には、強襲揚陸補給船と同様に中央部から艦体を大きく割り開くことで、潜水艦形態への変形を可能とする。
- 多次元コンピューターは、ベイタワー基地のメインコンピューターと同様に猿頭寺がプログラムの開発を手掛けているものの、そのシステムはメインコンピューターとは独立したものとされており[167]、基地に緊急事態が発生した際でもこちらが緊急システムとして稼働し、基地内のシステム運営を代行することもできるようになっている[167]。一方で、この多次元コンピューターを含め、本エリアには世界最高とも言うべき情報分析能力を持たせるために、飛行能力については備わっておらず[167]、また武装についても防御機能としての水中ミサイル[167]が艦首下部に配備されるに留まっている。
- ブリッジには、ビークルマシンが常駐可能な「I.Bルーム」が確保されており、その内部に設けられたボルフォッグ専用の座席に彼が着座することで、多次元コンピューターへとリンク、各種情報を分析しながらの作戦立案を可能とする[167]。また、艦載機として小型ジェット機「フライ1」を艦首に、小型潜航艇「マリン1」を艦内にそれぞれ搭載しており、前者については緊急脱出艇としての役割も兼ねたものとされている[167]。
- 物語中盤でのEI-27との戦闘の折に、相手に取り込まれながらも自爆によってこれを撃破せしめているが、後にその残骸はバイオネットによる回収とデータ分析を受けており、同組織によるメタルサイボーグ開発へと繋がった[169]。
三式空中研究所 | |
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分類 | Amphibious Submarine |
形式 | Movable Laboratory |
全高 | 87.0m |
全長 | 205.0m |
全幅 | 84.0m |
翼幅 | 180m(展開時) |
排水量 | 65,000t(満載時) |
外装 | 単一構造結晶のウルテク合金 |
動力源 | Gストーン制御によるウルトラテクノロジーエンジン |
推進機関 | 熱タービン機関/ウルテクエンジン |
最大出力 | 計測不能(理論上無限) |
飛行速度 | 1,111km/h(600kt) |
巡航速度 | 35kt(潜航時) |
上昇限度 | 24,000m |
装備 | 多種多様な実験装置 |
その他 | 動力供給:光ファイバー送電 推進形式:重力場制御 C3装置:光学通信システム 中央情報処理装置:SE580 スーパーコンピュータ(メインフレーム) データバス:US MIL-STD-3353 Rev.B 潜航限界深度:600m |
- エリアVI 三式空中研究所
- GGG研究開発部所属。各種研究やメカニックの開発を目的としたエリアであり、事実上管理責任者を務める麗雄の私物ともなっている[170][168]。
- ヘキサゴンからの分離時には両側面から主翼を、下部からコックピットブロックをそれぞれ伸長させることで飛行船のような形態をとる。メインエンジンとして、実験的にウルテクエンジンも搭載されているが、エリア内に数多くの研究セクションがあり、現代科学の最先端技術から異星のテクノロジーに至るまで重要機密の数々が集積されている[168]都合上、緊急時以外の発進は許可されていない[170]。
- 凱のサイボーグ手術が行われたのも本エリアであり、彼の覚醒後はエリア内のメンテナンスルームにおいて、定期的な点検・検診が実施されている[171]。また、ガオガイガーを始めとする勇者ロボやハイパーツールの開発、AIの人格サンプリング、Gストーンやゾンダーメタルといった異星由来のテクノロジーの調査・解析、そして隊員の健康面の管理に至るまで、本エリアが果たす役割は極めて重要かつ多岐にわたる。
- 本エリアもまた、機界原種の襲撃による破壊を免れることはできなかったものの、前述のウルテクエンジンは後の原種大戦において様々に活用されることとなる。
GGG宇宙基地
[編集]- オービットベース
- 物語後半からのGGGの拠点である、大型の宇宙ステーション。元々国連が建設中であった人工衛星「アイランド2」を改造したものであり[172]、ヘキサゴンを収容した中枢部と、それに連結される4基の「ディビジョンフリート」によって構成される。内部のシステムのうち、各種セキュリティは犬吠崎実が、重力制御ユニットと人工重力発生システムは平田昭子がそれぞれ開発を担当[173]。動力系統には、原子力発電に加えてGSライドも併用されており[172]、全周4方向にはこれを活用する形でプロテクトシェードの発生装置も備わっている[172]。またベイタワー基地と同様に、基地内部には全隊員用の居住区域や保養施設も設けられている。
- 正しく、GGGによる地球防衛の要とも言うべきオービットベースであるが、原種大戦の折には機界最強七原種による侵入に遭い、メイン動力炉をゾンダーメタルプラントにされかけた他、テレビシリーズ最終盤にてゾヌーダが誕生した際、直後に基地のエネルギーを奪われ、全機能停止という事態に陥っている。こうした危機的状況に度々見舞われながらも、オービットベースは『FINAL』においても引き続きGGGの本拠として運用されており、原種大戦からGGGによる三重連太陽系遠征までの間には、後述のディビジョンフリート3隻の新造に加えて、中枢部にもソフト面での見直しが図られている[47]。具体的には、前述したような外敵からの侵入・掌握といった非常事態に備えてのプロテクトシステムであり、有事に際しては遠隔操作によってベース全ての機能を停止させるとともに、F.F.のプログラムを完全消去することも可能となっている[47]。
ディビジョンフリート
[編集]ベイタワー基地の各エリアに相当する、宇宙用の巨大防衛艦艇[173]。弾丸Xを除く各エリアのコンセプトや役割を引き継いでおり、各艦のシステム設計は野崎通が担当[173]。区画名称は『日本書紀』に登場する神々の名に由来する[173]。中枢部とは「ガントリー・クレーン」と呼ばれる特殊装備で接続されており、通常時はメインオーダールームからの指令により分離・接続が行われるが、緊急時には内蔵火薬に直接点火することで、強制的に分離させることもできる[13]。
作中ではオービットベースの登場に合わせて、ディビジョンIからVまでの5隻が建造・運用されたが、その後の機界原種やバイオネットとの戦闘の中で、カナヤゴ以外の4隻が喪われたため、「ガオファイガー・プロジェクト」の一環としてディビジョンI・III・IVの後継艦が新たに建造されるに至った[153]。これらの新造艦3隻はいずれも、それまでの戦闘から得られた情報をフィードバックし、さらに外宇宙航行機能も付加されるなど、既存のディビジョンフリートとは比較にならない性能を備えている[174]。
- ディビジョンI 高速転槽射出母艦 イザナギ
- GGG機動部隊所属。
- 三段飛行甲板空母と強襲揚陸補給船の役割を担う母艦[172]であり、前者と同様のミラーコーティング射出システムである「リボルバーカタパルト」[175]を搭載、複数の勇者ロボやハイパーツールの発進に活用される。また、艦内には整備施設も設けられており、作戦行動の支援機能が本艦に集約された形となっているが、それに留まらず攻撃手段として、ミラーコーティングの応用技術である「ミラー粒子砲」も装備されている。
- 木星における機界原種との決戦において、Zマスターの攻撃で破壊されたが、搭乗していた雷牙たちは間一髪脱出した。
- ディビジョンII 万能力作驚愕艦 カナヤゴ
- GGG研究部所属。
- 道具箱のようなフォルムと展開機構を持つ特務艦[176]であり、被災地に急行しての復旧作業を主目的とする[141]。展開式の三段デッキ[141]には、大量のカーペンターズとプライヤーズが搭載されており、彼らによる修復作業を総合的に指示・監督する役割を果たす[176]。
- ディビジョンフリートの中でも最後に完成した艦であり、作中ではゾヌーダロボとの戦いが終わった直後に初めて出撃。物質昇華された新宿や勇者ロボの修復に当たった。
- ディビジョンIII 百式司令部多次元艦 スサノオ
- GGG諜報部所属。多次元諜報潜水艦の特性を受け継いだ艦[176]であり、ブリッジにボルフォッグが常駐して操艦・指揮を執る[175]点もまた同様である。
- 他のディビジョンフリートよりも機動性に優れた面を発揮し、搭載された多次元コンピューターによる情報収集・分析に当たる他、大出力のビームを増幅・反射する働きを持つ多数の「FF(フリー・フライング)ミラー」を艦内より展開し、艦の上部から発射するリフレクタービームと併用することにより、変幻自在の攻撃を行う。また、多次元諜報潜水艦でのフライ1に相当する、強襲偵察宇宙艇 ムラクモも艦首に搭載されている。
- 木星決戦ではGGGの旗艦として用いられ、ムラクモも麗雄の操縦によって出撃、クラインスペースに閉じ込められたGGGの脱出に貢献している[177]。そのムラクモが翼原種の攻撃で撃沈した後も旗艦として使われ続けたが、その後の戦闘でスサノオにも多大なダメージが及んだため、搭乗していた大河たちもアマテラスへの移乗を余儀なくされた。唯一、ボルフォッグだけは本艦に残り攻撃を続行したものの、イザナギと同様にZマスターの攻撃で破壊された際に、ビッグボルフォッグへと合体して間一髪で脱出した。
- ディビジョンIV 全域双胴補修艦 アマテラス
- GGG整備部所属。水陸両用整備装甲車の後継機となる艦[176]で、その名の通り双胴式の艦体は、向かって右側が整備ブロック、左側が資材・武器庫ブロックとされている[176]。
- 機動部隊の回収を目的としていることから、2基の大型クレーンが装備されている他、艦内には整備・修理用の施設も完備されており、航行中にも整備作業が行えるようになっている[177]。左側ブロックは勇者ロボたちの待機室も兼ねており、メタルロッカールームと同様の機能も備えている。
- 木星決戦では、前述の通りスサノオに代わる第2の旗艦として用いられた。木星から帰還した後にゾヌーダが誕生した際にはその侵入を受け、凱の手で右側ブロックに隔離されたもののゾヌーダに操られてオービットベースより分離。地球に降下後に融合されゾヌーダロボと化してしまう。残された左側ブロックは凱とガオーマシン、ゴルディオンハンマーを搭載し、マイクの軌道計算の下に大気圏突入を決行。ゾヌーダロボの攻撃で破壊されながらも、凱たちはすんでのところで脱出している。
- ディビジョンV 物質瞬間創世艦 フツヌシ
- フランスGGG所属。
- 外伝小説『獅子の女王(リオン・レーヌ)』に登場するディビジョンフリートで、艦内にはあらゆる物質を瞬時に創世する「創世炉」を持つが、ゾンダーのそれに酷似するその能力が危険視されたために、光竜と闇竜を創世した後にGSライドを撤去。実働されることなくフェリックスボレール競技場の地下に封印されていた[165]。姉妹の教育を終えた後は廃艦となる予定だったが、バイオネットが洗脳した光竜をGSライドとし、シェンドガルデとGギガテスクを創世するために悪用されてしまう。最終的にはGギガテスクに創世炉を奪われて破壊された。
- ディビジョンVI 無限連結輸槽艦 ミズハ
- DVD-BOX映像特典『プロジェクトZ』に登場。
- 木星から採取したザ・パワーを輸送する目的で、原種大戦後に設計された艦であるが、大河の猛反対により開発は凍結されていた。後に大河たちが三重連太陽系へ向かったことで計画が再開され、後述の新造ディビジョンフリート3隻よりも後に完成した。
- ディビジョンVII 超翼射出司令艦 ツクヨミ
- GGG機動部隊所属。
- イザナギの後継艦[178]で、機動部隊の指令母艦として機能する。艦体には、全幅1km近くにも及ぶ開放型ミラーカタパルトが一対装備され、搭載されたメカを迅速に目的地まで輸送。また後述の2隻も含め、惑星間航行用推進器として「レプトントレベラー」を実装[153][179]。クォークとレプトンに干渉し、分子運動エネルギーをベクトライズすることで推進力を得ることができる[32]この推進システムにより、大気圏を自在に行き来でき、輸送後には戦闘空域外から戦闘の指揮・支援に当たる[179]。ゴルディオンクラッシャーの使用時にはクラッシャー部分下部を構成する。
- ディビジョンVIII 最撃多元燃導艦 タケハヤ
- GGG諜報部所属。
- スサノオの後継艦[178]で、こちらもボルフォッグがブリッジに搭乗し、最新鋭のセンサーと多次元コンピューターによる速やかな戦況解析を行う[180]他、搭載された兵装も「リフレクタービームII」へとバージョンアップされ、太陽光を初めとした光エネルギーを拡大させて使用することができる[153]。
- また、スサノオでのムラクモに相当する脱出艇「クシナダ」も艦首に搭載。クシナダは単独での大気圏突入も可能である他、これまでの実戦経験から多くの乗務員を収容できる設計とされており[174]、ゴルディオンクラッシャーの使用時には乗組員がそちらへと移乗し退避を行う。そのゴルディオンクラッシャーのグリップ部分を構成するタケハヤ本体には、後にゴルディーマーグのAIも組み込まれた。
- ディビジョンIX 極輝覚醒複胴艦 ヒルメ
- GGG整備部所属。
- アマテラスの後継艦[178]で、大型移動整備工場機能を有し[153]、各種ハイパーツールや勇者ロボの整備・修復を行う。艦体は資材庫を兼ねる中央部を、総合補修用メタルロッカールームを内蔵した4つのブロックが取り巻く形で構成されており、同時に4機のメカの修復を迅速に行えるようになっている[181]。また、ブリッジは中央部の後方に位置しており、非常時には前述した4つのブロックをパージすることで、中央部のみでの航行も可能としている[181][153]。ゴルディオンクラッシャーの使用時にはクラッシャー部分上部を構成する。
CR部隊
[編集]国連宇宙軍所属の戦闘実務部隊。後述するソリタリーウェーブライザー搭載型機動兵器(コスモロボ)によって構成されており[59]、作中では『FINAL』にて、三重連太陽系への遠征を強行せんとするGGGを阻止すべく、国連宇宙軍の第2陣として出撃しているが、ガオファイガーのガトリングドライバーによる湾曲空間で動きを封じられる結果に終わった[151]。
- コスモロボR33 / コスモロボR34[注 50]
- GGGアメリカの主導により開発されたコスモロボ。
- マイク・サウンダースシリーズに蓄積されたデータをベースとした機体であるが[182]、人型ないしデフォルメ体型のロボと支援機の組み合わせで構成される同シリーズに対し、これら2機種はバリバリーンに似た飛行マシンに、大型のアームユニットとディスクリーダーを搭載した特異なフォルムを有する。また、2機種とも機体後部のスラスター形状がそれぞれ異なるのも特徴の一つである。
- 武装として、各種サウンドディスクが搭載されている他、機種内部に大型のミサイル2基が装備されている[182]。前述したフォルムのまま、マイクと同じくソリタリーウェーブの放射が可能[182]で、何十体もの同型機による編隊行動時に、全機が「ディスクX」を使ったソリタリーウェーブ放射を行えば、オービットベースすら粉砕可能とされる。
- また、超AIによって自律行動する勇者ロボたちとは異なり、これらの2機種はパイロットを必要とする有人機として設計されている[59]。これについては、AIのコントロールを奪われることで、ディスクXが敵の手に落ちることを憂慮したための措置ではないかとの指摘もある[59]。
- 初出となった『BLOCKADED NUMBERS』の「金の牙・銀の爪」では、当時開発中だった機体がEI-72・EI-73と融合しゾンダーロボの素体とされている[183]。CR部隊に配備された機体は、この一件の後に上記2機種を基にして量産化されたものである[59]。
シャッセール
[編集]GGGによる技術供与が行われた国のうち、フランスにおいても独自に勇者ロボやディビジョンフリートなど、様々な戦力の開発が行われている。作中では、前出の竜シリーズの系譜に連なる姉妹ロボ「光竜」「闇竜」、それにボルフォッグを下敷きに設計された諜報用ロボ「ポルコート」が登場しており、いずれもGGGと協力関係にある対特殊犯罪組織「シャッセール」に所属[184]。同組織のメンバーであるルネの統率下にあり、命令もGGGよりも彼女のそれが優先される[185]。
一方で、これらの勇者ロボは既存のそれをベースとしつつも、自国に誇りを持つGGGフランスの意向から、提供されたノウハウをそのまま用いるのではなく、強引とも言える仕様変更や改修が施されている[186]のも特徴の一つである。そのため、同時期に中国で開発が行われた風龍・雷龍と比べて3ヶ月以上遅れての起動となり、機界大戦への参戦が間に合わなくなるという結果となった[186]。
- 光竜(こうりゅう)
- 型式番号:GBR-8
- 全高:17.5m / 重量:210.0t[187][188][注 51]
- 声:田村ゆかり
- メーザー光線車両[189]から変形する、白い竜型ビークルロボ。
- GGGフランスとシャッセールによって共同開発され、氷竜・炎竜を原型としつつも、前述した組織の意向により既存の「兄弟」たちとは異なり、女性型のロボットとして開発されている[187]。そのためフォルムも彼らと比べて華奢である他、後頭部には髪の毛状のセンサーが追加され、胸部の機能ダイヤルも乳房のように2つへと増設されるなど、随所に新しい設計が取り入れられている[189]。一方でそうした外見とは裏腹に、GGG所属の勇者ロボの中でも最強クラスとも称される火力の持ち主であり、敵の撹乱と防御を担当する妹の闇竜との連携で、その威力を最も効率的に発揮することができる[189]。ビークルマシン形態も、当初はパワーショベルという氷竜・炎竜に近いレスキュー任務に即したオプションが装備される予定であったのが、開発当時の機界原種との戦闘激化を受け、より直接的な火力を増強すべく前述した形へと変更された[186]。
- 一人称は「あたし」で、兄たちのことは「にいちゃん」もしくは「おにいちゃん」と呼ぶ。AI育成時のトラブルが元で、そのパーソナリティは妹であるはずの闇竜に比べるとやや幼く、天真爛漫にして人懐っこさが目立つ、お転婆娘といった趣きとなっている[189]。とはいえ、姉としての自覚は持ち合わせており[184]、誰よりも妹を気にかけており、彼女の前では姉らしい一面をみせることもある。また、同型のGSジェネレーターで稼働するルネに対し、姉のように慕う一面も有している。この他、宇宙空間で上手くブレーキングできないという原因不明のバグを抱えてもいる。
- 初出となった外伝小説『獅子の女王』では、フツヌシを狙うバイオネットの手により輸送途中のところを襲撃され、未成熟であるが故の精神面のゆらぎを利用されロジックボムで支配下に置かれ拉致されてしまう。彼らはフツヌシから取り外されたGSライドの代わりに光竜を利用し、これを起動せんと目論んでおり、後にルネや闇竜らの活躍で救出されるものの、結果としてフツヌシの起動とGギガテクスの創世を許すこととなる。直後のGギガテクス戦では天竜神として戦闘に参加、その際受けたダメージにより原種大戦への参戦こそ叶わなかったものの、妹とは異なりAI自体には損傷はなかったため、AIへの改修が行われず認識年齢はほぼそのままになった。
- 『FINAL』においても引き続きシャッセールに属し、ルネや闇竜とともにバイオネットとの戦いを継続。Qパーツの一つを巡ってパリで繰り広げられた攻防にてGGGと共同戦線を張り[190]、そのまま彼らと合流しオービットベースに赴いた際には国連宇宙軍に属していた風龍・雷龍とも干戈を交えるが、最終的に彼らも含めたGGGとともに三重連太陽系への遠征に加わるに至った[191][184]。
- 武装
- 必殺技
- 闇竜(あんりゅう)
- 型式番号:GBR-9
- 全高:16.9m / 重量:230.0t
- 声:田村ゆかり
- ミサイル装甲車[186]から変形する、黒い竜型ビークルロボ。
- 前述の理由から、光竜とともに女性型として改修された闇竜であるが、このような強引な仕様変更にもかかわらず、起動の遅れをわずか3ヶ月にまで抑えられた理由として、通常の手段での建造ではなく、前出のフツヌシの機能を活用して「創世」されたことが挙げられる[189]。ビークルロボ形態は概ね光竜と同様のフォルムを持つ一方、目元がバイザーに覆われている他、側頭部にはエネルギーアキュメーターがお下げ髪のように備わっている、といった差異も見られる。直接的な戦闘能力の高さを重視した点も光竜に準じているものの、火力重視の光竜に対してこちらは状況に応じたミサイル弾頭の使い分けや、クリスタルシールドによる防御を活かした支援を主としている。
- 性格は姉と比べて大人しく控えめで、兄たちを「お兄様」もしくは「兄様」と呼ぶが、バイオネットの暗躍によって光竜が拉致されたことで、若干ではあるが活動時期が長いのに加え、Gギガテクス戦で受けたダメージの修復の際、併せて損傷したAIの改修を受けたことにより、姉よりも認識年齢がちょっと上がり「ちょっとドジな妹」的性格になる[193][注 52]。また、竜シリーズの下の兄弟姉妹であることから、同じく「弟」ポジションの炎竜と同様に着地を苦手としている[注 53]他、CCISの99年物のロボジュースがいいと、好みにうるさい面も持ち合わせている。
- ビークルマシン形態は、こちらも氷竜・炎竜に準じた形状の車体で検討されていたが、最終的にはフロント部分が丸みを帯びたデザインへと改められている[192]。フレキシブルアームドコンテナは地対空ミサイルをイメージしたものとして、初期の画稿では前方からミサイルを発射する想定で描かれているが、後に側面から発射する形へと変更され、併せてコンテナ自体の形状にも修正が加えられた。変更が加わった段階でも、当初は左面が発射口、右面が排煙ダクトを兼ねた噴射ノズルとして考えられていたものの、決定稿ではコンテナが2つに分かれ、両面からミサイルを発射する形で落ち着いた[192]。ビークルロボ形態の頭部は、エネルギーアキュメーターの処理を巡って複数の案が検討されており、その中にはドレッドヘア風のものも存在する[192]。
- 武装
- 必殺技
- 天竜神
- 全高:28.0m / 全幅:18.0m / 重量:440.0t
- 声:田村ゆかり
- 光竜と闇竜がシンメトリカルドッキングすることで完成する、合体ビークルロボ。
- 合体の際には光竜が右半身と頭部、闇竜が左半身と胸部装甲をそれぞれ構成。人格については、光竜の素直で無邪気な部分と、闇竜の冷静でやや現実的な性格とが前面に押し出された形となっている。このように、基本的な部分は他の竜シリーズの合体ビークルロボとも近似したものがある一方で、前述の通りフツヌシで創世されたという経緯や、合体用コネクタの形状の違いなどもあり、彼らとの特殊合体はできない。
- 高出力と機動性を併せ持ち[185]、後述の「光と闇の舞」や内蔵弾丸Xなど、過去のGGGの戦闘から得られたデータをフィードバックした装備を複数装備。両肩に備わった砲撃兵装は、展開させることで超竜神のダブルトンファーと同様に打突武器としても活用可能[195]で、これにより遠近双方の敵にも対応できるようになっている。
- 合体前と同様に初出は『獅子の女王』で、姉妹の精神にトラウマが発生したために合体に支障をきたしていたが、Gギガテスクとの戦闘に際して初めてシンメトリカルドッキングを成功させるに至った。そのGギガテスクとの戦闘で中破したのに伴い、再フォーマットを経て機体にも改修が加えられ、これによりスタイリッシュなボディへと変化を遂げた[196]。
- 氷竜と炎竜、風龍と雷龍に次ぐ第3のビークルロボが女性型であることは当初からの決定事項であり、それを踏まえて天竜神も他のビークルロボのビークルモードをベースにデザイン作業が進められた[197]。合体時の頭部デザインも前述した決定事項を踏まえ、より女性らしさを意識する形でお団子ヘアをイメージしたものとされた[197]他、胸部のクリスタルシールドは様々なアイディアが検討された末に、女性的なスタイリングのものを採用[197]。
- 一方でその胸部や両肩など、一部のデザインは『獅子の女王』の雑誌連載時には他のビークルロボのそれに準じたものとされており、後に『FINAL』の制作に当たってさらなる変更が加えられた[197]。
- 武装
- メーザーガン
- ミサイルガン
- いずれも当初、両前腕に装備されていた兵装で、改修に伴ってオミットされる格好となった。
- パワーアームメーザー砲
- フレキシブルアームドコンテナ
- いずれも合体前の武装をそのまま活用。他の竜シリーズの合体ビークルロボとは異なり、肩の後ろに装着されている。
- ダブル・リム・オングル[注 56]
- 天竜神の固有兵装の一つ。Gストーンから抽出されるエネルギーを収束し、両腕からエネルギーソードとして発生させたもので、ソードの表面を構成するナノマシンが、高速で縦横無尽に動き回ることによって対象を切削する[165]。作中では『FINAL』でのプラヌス戦にて使用し、一時はこれを撃破せしめている[195]。
- クリスタルシールド
- 闇竜の武装をそのまま転用したもので、通常は胸部装甲として装着されているが、取り外して手持ちのシールドとしても使える。
- 必殺技
- ナイトメア・ハードレイン / シェルブールの雨
- ライトニング・ランス / プライムローズの月
- 光と闇の舞
- 天竜神の究極の攻撃[196]。
- フレキシブルアームドコンテナに搭載された、複合ジャミング弾を発射して敵の知覚を奪った上で、パワーアームメーザー砲による攻撃をしかけるというもので、ジャミング弾とともに散布した無数のFFミラー[注 57]にメーザー砲からの砲撃を反射させ、全方位から多角的な射撃を加えることで、敵の局部防御の死角を突くことも可能となっている[195]。また同時に、攻撃者の位置を特定させないことで反撃を封じる効果もある[165]。
- この攻撃法は、東京決戦におけるEI-01の全方位レーザー攻撃[199]などを解析して編み出されたものであり[195][198]、発動時の複雑を極める反射角の計算処理は、光竜・闇竜の2つのAIによる超演算処理能力によって初めて実現可能となる[195]。そのため、特にメーザー発射後は機体制御が制限され、物的な消費もかなり大きいといったデメリットもあるものの、EI-01による攻撃以上の威力を叩き出す。
- 特殊装備
シャッセール諜報部
[編集]ポルコート | |
---|---|
型式番号 | GBR-10 |
分類 | ビークルロボ |
所属 | シャッセール |
設計 | GGG シャッセール |
開発 | GGG シャッセール |
製造 | GGG シャッセール |
全高 | 10.5m(ビークルロボ時) |
全長 | 2.89m(ビークルモード時) |
全幅 | 1.8m(ビークルモード時) |
本体重量 | 1.4t |
全備重量 | 1.5t |
動力源 | Gドライブ |
出力 | 5400kW |
最高速度 | 422km/h(ビークルモード時) |
武装 | アームパンチ グランドランチャー 12.5mmマシンガン 地対空ミサイル ポータブルM弾 |
特殊装備 | イオンセンサー |
乗員人数 | 2人 |
- ポルコート
- フランスGGGとシャッセールが共同開発した、赤茶色の諜報ロボ。
- ビークルマシン形態は、擬装性の高い大衆車であるローバーミニ1998年型を模しており[200]、同じく諜報ロボのボルフォッグの設計を基にしつつも、ホログラフィックカモフラージュやガンマシンとの三身一体など、モデル機に存在した各種特殊機構を排したことで、GBRシリーズの中でも最小となる全高10m強という究極の小型化を実現している[200]。
- その一方で、独自の特殊機構としてイオンセンサーが搭載されている。これは本来ロボットには理解しがたい「匂い」と電位差反応を感知し、あらゆる電磁的・工学的欺瞞を打ち破って目標の位置を知覚することができるもので[200]、同時に「豚車」を意味するポルコート(Porc Auto)の名称の由来ともなっている[200]。この他にも、戦闘時には両腕のアームパンチや、擬装としても使える各種トランクに内蔵した、多彩な武器を駆使する。
- ボルフォッグがそうであったように、ポルコートもまた実在の人物を超AIの人格モデルとしており、彼の場合はシャッセールの捜査官で、任務中に殉職したエリック・フォーラーのそれが採用されている[201]。一方で、エリック本人は大人の落ち着いた中年男性口調であるのに対し、ポルコートは少年的な口調であるという点で相違している。
- 初出は外伝小説『獅子の女王』で、同作ではバイオネットによるフツヌシ強奪事件において、先に殉職したエリックに代わる新たなパートナーとしてルネの前に姿を現し行動を共にする。その過程で、ラプラスの攻撃からルネを庇い銃弾に倒れており、この時にGSライドに重大な損傷を負った結果、通常動力のローバーミニにAIとイオンセンサーを載せ替えることにより、変形機能を持たない特捜車として復活を果たす[200][201]。GGGが木星決戦に向かった日、タクシーのふりをしてエリックの妻子を乗せるが、その際に娘から「父親の匂い」がすると言われた。
- 『FINAL』では、第2話の冒頭に前述の特捜車として登場している他、第7話のエンディング映像では、フツヌシ事件で殉職した際のロボットモードが描かれた。また、ルネと一緒に三重連太陽系に赴くことができず、結果として存在が確認されるロシアとアメリカのGBR型諜報ロボと共に、地球へ残留した数少ない勇者ロボの1人となる。上記の作品群以外にも、ドラマCD[要文献特定詳細情報]ではボルフォッグと対面していたという台詞が存在する。
バイオネット
[編集]国際犯罪組織バイオネットは、かねてより新技術や未知のテクノロジーの獲得・簒奪に極めて貪欲な面を見せており[202]、Gストーンを始め異星の技術の数々を保有するGGGは、その点において彼らの格好の標的とも言える存在であった[49]。作中においても、フツヌシ事件やガオーマシン強奪事件など、度々GGGの保有する技術を目当てとした事件を引き起こしており、その過程で入手した技術は、フェイクGSライドや大型機動兵器「AT[注 58]」の開発に繋がることとなる。
- クロイツ/ヘルツ/カーロ/ビーク
- いずれもコミカライズ「final00」に登場。前出の多次元諜報潜水艦でのデータ解析の後に開発され、鰐淵シュウをプロトタイプとするならば、これら4体は動力機関としてフェイクGSライドを持つ、最新型のメタルサイボーグである。各個体の違いは頭部に付いた武器装置にあり、クロイツは破砕斧、ヘルツは電磁鞭、カーロは冷却砲、ビークは機関砲装置をそれぞれ装備している。
- 作中では、パリにて探索中の凱たちと対峙し、ビークはルネによって倒され、クロイツ以下3体は連携で凱に圧倒するも、合流したアルエットの改造で一時的に増強されたルネとの連携で3体とも撃破された。
- シェントガルテ
- フェイクGSライドを最初に搭載した、侵入者撃退用のメカ。
- Gギガテスク
- メビウスとラプラスが、前出のフツヌシの機能を活用して創世した巨大ロボ。フェイクGSライドを搭載している他、フツヌシの創世炉までも取り込んでおり、そのエネルギーにより自らを再生させることができる。外伝小説『獅子の女王』に登場し、パリに甚大な被害をもたらすも、合体を果たした天竜神との戦闘を経て、最後はガオガイガーの繰り出すモレキュルプラーネによって、搭載していた各種機関もろとも完全に破壊された。
- ギガテスクドゥ
- Gギガテスクの後継機に当たる巨大ロボ。Gギガテスクと異なり、自己修復機能こそ持ち合わせていないものの、触手状のケーブルからハッキングコマンドを送り込むことにより、メカノイドやビークルロボに搭載されたソフトウェアに直接攻撃を仕掛けることができる。原種大戦の後、ドイツのドルトムントに出現しガオガイガーと交戦。一時はガイガーとガオーマシン間の情報伝達を絶ってみせたものの、エヴォリュダーとなった凱の能力によって無効化され、逆に自らが機能停止に追い込まれた末に撃破されてしまう。
- シャポー・ド・ソルシエール
- ギムレットの乗艦である移動要塞。彼の被る帽子を模したフォルムが特徴であるが、香港にてガオファイガーの攻撃に遭い、ギムレットごと破壊された。
- ギムレットアバンアンプルーレ
- バイオネットの開発したATの一つ。
- メタルサイボーグと化したギムレットが、強奪したQパーツを使い自身の所有するリング状の小型モジュールを取り込むことで完成する。武装は小型モジュールを伸ばした鞭。シルエットは細身で、ギムレット・アンプルーレの前段階ということもあってか、戦闘能力はガオファーに劣る。
- ギムレット・アンプルーレ[注 61]
- アバンアンプルーレが、全ての小型モジュールを取り込むことでパワーアップした状態。
- 本体が細かくモジュール化されている点を活かし、損傷箇所も即座に修復可能という特性を持つ[203]だけでなく、モジュールの組み換えにより23種類もの特殊能力を使うこともできる[203]。さらに取り込んだQパーツのパワーにより、従来バイオネットが使役してきたロボットとは比較にならないパワーを有しており[204]、作中でもガオファーを追い詰めるが、F.F.を果たしたガオファイガーの敵ではなく、最後はハンマーヘル・アンド・ヘブンで倒された。
- 特殊能力
- 前述の通り、その特殊能力は23にも及ぶとされるが、作中で披露されたのはそのうちの3つに留まった。
アベルの残せし災い
[編集]機界文明への対抗を目的として、三重連太陽系「赤の星」で作られた機動兵器群。緑の星におけるガオガイガーと双璧をなす存在であり[206]、Jジュエルを動力源とする巨大戦艦「ジェイアーク」、それとフュージョンする戦闘用サイボーグ「ソルダート」、これらをサポートする役割を果たす生体コンピューター「トモロ」、そして機界原種を浄解し対消滅する複製人間「アルマ」の、4つの要素からなるシステムとして構成されている。機界原種の数に合わせて、後述のジェイアーク級戦艦31隻が建造され、それらによる艦隊(アーク艦隊[207])が各原種と対消滅するものとして想定されていた[208]ものの、機先を制した機界原種によってメインコンピューターシステムであるトモロが失われたことで、前述の通り各要素が揃って初めて真価を発揮するこのシステムもまた、それぞれが個別に行動する事態に陥ってしまう。結果、これらジェイアーク級戦艦も本来の実力を発揮できぬまま、その大半が軒並み敗北・喪失の憂き目に遭った[207]。
この時に残存した艦が、テレビシリーズ後半より登場するキングジェイダーであり、艦とともに地球へと流れ着いたアルマの一人である戒道幾巳、それにゾンダーの尖兵として地球に送り込まれながらも、浄解され本来の姿を取り戻したソルダートJとトモロ0117が揃ったことにより、キングジェイダーは当初想定された通りのシステムとしてようやく完成を見ることとなる。このキングジェイダーが叩き出した、機界原種との戦いにおける多大な戦果を根拠として、仮にアーク艦隊が本来の想定通り正常に運用されていれば、三重連太陽系での戦闘においても機界文明を殲滅していた可能性は極めて高いとも指摘する声もある[207]。
ジェイアーク | |
---|---|
分類 | ジェイアーク級戦艦 |
所属 | アーク艦隊 |
設計 | アベルの一族 |
開発 | アベルの一族 |
製造 | アベルの一族 |
全長 | 107m |
重量 | 32,720t+980t(ジェイクォースの重量) |
装甲材質 | 単一構造結晶装甲 |
動力源 | Jジュエル制御反応炉 |
エンジン | J-φ歪曲反応炉 |
推進機関 | インパルスドライブ |
最大出力 | 約4.887×107kw |
巡航速度 | 約43,200,000km/h(1.2×107m/s) |
最高速度 | 約108,000,000km/h(3×107m/s) |
武装 | ジェイクォース 二連装反中間子砲4基 ESミサイル発射管4門 無限ミサイルランチャー6門 対地レーザー砲8門 ES爆雷 牽引ビーム |
防御装備 | フィールドジェネレーティングアーマー |
乗員人数 | 2名 |
その他 | Jジュエルクラス:計測不能 補助推進装置:ESウィンドウ空間転移装置 冷却機関:光子エネルギー変換翼×2 コンピュータ:Jタワーコンピュータ GGGコードネーム:「白い戦艦」 形式不明の探知装置:重力波探知機、中間子探知機、J-φ歪曲検出機 |
- ジェイアーク
- 対原種用の超弩級戦艦。ジェイアークという名称は、合計で31隻建造されたこの戦艦の総称であると同時に、それらジェイアーク級1番艦の艦名でもある。
- 超弩級と名乗るだけあり、作中でも木星における原種との決戦の際に、ガオガイガーを始めとする他の勇者ロボたちを艦上に載せて航行したこともある[209]など、圧倒的に巨大な艦体の持ち主として描かれており、艦内の設備の方も、メインコンピューターである生体AIが組み込まれている中央制御室は、ボルフォッグが入り込んで作業できるほどの空間的余裕がある。また搭乗者が飛行できることから、艦内の通路は断面が逆三角形と独特の形状を持つ。艦体はジェネレイティングアーマーに覆われていることから熱に非常に強く、マントル内で戦闘を行うことも可能。艦首の補助翼は光子エネルギー吸収板を兼ねており、これより吸収した光子を物質へ変換することで、機体の修復やミサイルの精製も行える。
- ジェイアークは、艦橋に相当するユニット(ジェイダー)と、それ以外の部位(ジェイキャリア)によって構成される機体でもあり、これらが分離・変形し再合体(メガフュージョン)した人型ロボットの状態が、後述のキングジェイダーである。主武装はジェイダー側に装備されている反中間子砲で、これ以外にもESミサイルなどといった武装を多数備えている他、艦首のジェイクォースはこの形態でも使用可能である。
- 作中において、現存が確認されているのはアルマ(戒道幾巳)を乗せて地球に飛来した1隻のみ。その戒道が覚醒し、ピッツァ(No.J-002)とペンチノン(トモロ-0117)が浄解されるまでは、阿蘇山の火口に隠されており、機界原種の襲来に際して初めてGGGの前に姿を現すに至った。
- デザインについては当初、タカラ側の要望である「ドリルや動物のモチーフを入れたい」という意見と、「戦艦というキャラクター性にしたい」という米たにの意見とのせめぎ合い[210]から、特に艦首周りのデザインについては難航を極める形となった[211]。最終的には双方の意見の折衷案として鳥の嘴をデザイン化し[211]、艦首に眼をモールドすることで「鳥に見えなくもない」形とされているが[210]、最初期のデザイン案の中には、ワニもしくは龍を模した形状の艦首の両側に一対のドリルを配したもの[210]や、艦首そのものが巨大なドリル状となっている案[211]なども存在する。艦橋がロボ形態の頭部に変形するという要素は、青島文化教材社が1970年代に展開していた「合体シリーズ」の影響があることを、タカラの幸日佐志が後に明かしている[212]他、艦首下部のジェイクォースは、デザイン作業の後半にて米たにから提示された「戦艦では鳥が錨をくわえていて、ロボ形態で腕から飛ばす」というアイディアを反映したものである[213][210]。
- 玩具は当初、後述した潜水戦艦の要素を反映しお風呂でも遊べる方向性も模索されていたが、実際に水中でのテストを行った際に内部から水が抜けなかったり、シールが剥がれるなどしたために見送りとされた[41]。
-
- 武装
-
- ジェイクォース
- 反中間子砲
- ジェイアークの主武装である、2門4基の砲塔。中間子と対消滅するフィールドを形成・発射し、対象となる物質を中間子の対消滅により、その物理的な強度を無視して一気に原子崩壊へと導く[207]。戦艦形態のみならず、後述の各種形態においても活用され、強力な火力を発揮する。
- 空対空メーザーミサイル
- ESミサイル
- ES機雷[207]
- 艦内に積載された投下型のES兵器。艦体の下方にESウインドウを開くことにより、敵拠点を別次元へと放逐したり、逆に自らを別次元へと緊急回避させるといった目的で使用される[207]。
- 牽引ビーム
- コミカライズ版、Number.43.5「光と闇の翼」にて使用。ESウィンドウ越しにジェイバトラー目掛けてこれを発射し、太陽宙域へ引き込んだ。
- バリア形式
-
- フィールドジェネレーティングアーマー
ジェイバード | |
---|---|
設計 | アベルの一族 |
開発 | アベルの一族 |
製造 | アベルの一族 |
全長 | 41.5m |
重量 | 204t |
装甲材質 | 単一構造結晶装甲 |
エンジン | J-φ歪曲反応炉 |
推進機関 | インパルスドライブ |
最大出力 | 195,500kw |
武装 | 二連装反中間子砲4基 ESミサイル発射管4門 |
防御装備 | フィールドジェネレーティングアーマー |
乗員人数 | 1名 |
その他 | Jジュエルクラス:計測不能 形式不明の探知装置:重力波探知機、中間子探知機、J-φ歪曲検出機 |
- ジェイバード
- ジェイアークの艦橋が分離した軽巡洋艦モード[214]で、ジェイダーのビークル形態に相当する。
- ジェイアークに比べて小型かつ機動力があり[214]、またジェイアークの主武装である反中間子砲もこちら側に備わっていることから、戦闘能力なども向上している[215]ものの、作中では基本的に分離して即ジェイダーへの変形、もしくはキングジェイダーへの合体に及ぶことが通例であり、ジェイバードの状態で運用された事例は殆ど確認されていない[215]。
- 武装
-
- 反中間子砲
- ESミサイル
ジェイキャリア | |
---|---|
分類 | ジェイアーク級戦艦 |
所属 | アーク艦隊 |
設計 | アベルの一族 |
開発 | アベルの一族 |
製造 | アベルの一族 |
全長 | 107m |
重量 | 32,516t |
装甲材質 | 単一構造結晶装甲 |
エンジン | J-φ歪曲反応炉 |
推進機関 | インパルスドライブ |
出力 | 約4.887×107kw |
武装 | ジェイクォース 無限ミサイルランチャー6門 ES爆雷 牽引ビーム |
防御装備 | フィールドジェネレーティングアーマー |
特殊装備 | 第二艦橋 |
乗員人数 | 1名 |
その他 | 補助推進装置:ESウィンドウ空間転移装置 冷却機関:光子エネルギー変換翼×2 コンピュータ:Jタワーコンピュータ 形式不明の探知装置:重力波探知機、中間子探知機、J-φ歪曲検出機 |
- ジェイキャリア
- ジェイアークからジェイバードが分離した空母モード[214]。この状態では、トモロ-0117が艦全体の制御を担当し、また戒道は艦の右後方に設けられた第二艦橋へと移る。こちらも基本的には合体時に登場するのが殆どであるが、テレビシリーズの終盤では機界原種を追ったジェイアークが、木星にて彼らからの待ち伏せに遭ったため、戒道を退避させるべくジェイキャリアのみがESウインドウを経由して地球へ送られ、一時的にGGG艦隊と行動を共にしたこともある[216]。
ジェイダー | |
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分類 | Soldato J fusion mode |
形式 | 可変形態コアロボット |
所属 | アーク艦隊 |
設計 | アベルの一族 |
開発 | アベルの一族 |
製造 | アベルの一族 |
全高 | 25.3m |
重量 | 204t |
装甲材質 | 単一構造結晶装甲 |
エンジン | J-φ歪曲反応炉 |
推進機関 | プラズマウィング |
最大出力 | 391,000kw |
最高走行速度 | 405km/h |
最高飛行速度 | 約5×108m/s |
武装 | プラズマソード 二連装反中間子砲4基 ESミサイル発射管4門 つま先のランチャー(使用未確認) |
防御装備 | フィールドジェネレーティングアーマー |
乗員人数 | 1名 |
その他 | Jジュエルクラス:計測不能 |
- ジェイダー
- ソルダートJ(No.J-002)が、ジェイバードとフュージョンすることで完成するメカノイド形態。キングジェイダーへの合体時には頭部および両腕を構成する。
- ガオガイガーで言うところのガイガーに相当するポジションの機体であるが、ジェイダーの場合は単騎でも機界原種と渡り合えるほどの高い戦闘能力の持ち主であり、作中でもこの形態で戦闘を行うことが多い。
- 反中間子砲はこの形態でも使用可能である他、手首からはプラズマソードを形成できるなど遠近両面に対応した装備も充実しているが、ジェイダーの最大の武器はその機動力にこそあり、背面から扇状のエネルギー翼(プラズマウイング)を展開しての飛行能力と速度は、他の勇者ロボを圧倒するほどである[215]。テレビシリーズ終盤では、肺原種が生み出した湾曲空間クラインスペースに閉じ込められた際、スターガオガイガーの協力を得て内部からの脱出を敢行。ダブルヘッドドライバーをもってしても1/50秒=0.02秒間しか開かなかった次元ゲートを突破している。
- 巨大戦艦の艦橋から変形するという基本的な構成、それにプラズマウイングがビーム状であるという点はデザイン作業の初期段階から固まっていた[217]が、同時にロボへの合体後の頭部も兼ねることから、特に上半身周りについてはより艦橋としてのイメージを推し出したものなど様々な案が提示されており、決定稿では肩の内部に収まる両前腕は、当初は合体後に頬当てとなる形とされていた[218]。また額のJジュエルは、米たにがストーリーへの絡ませ方を検討した末に、Gストーンに対応するアイテムとして考案・追加されたものである[219]が、そちらについても決定稿にもある三角形に近い形状とは別に、初期稿の名残とも言える鳥を模した意匠という方向性も検討されている[218]。
-
- 武装
-
- プラズマソード
- 腕先を包むように形成される光の刃。攻撃と防御の両面で活用される。
- 反中間子砲
- ジェイアーク(ジェイバード)の主武装をそのまま用いたもので、本形態では両脛に配されている。
- プラズマウイング
- 背面より展開する、5枚一対のエネルギーの翼。一種の推進装置として機能し[207]、これにより、ジェイダーは全メカノイド中最速ともいえるスピードと飛行能力を発揮できる。
- ESミサイル
ジェイライダー | |
---|---|
所属 | アーク艦隊 |
設計 | アベルの一族 |
開発 | アベルの一族 |
製造 | アベルの一族 |
全長 | 107m |
重量 | 32,720t+980t(ジェイクォースの重量) |
装甲材質 | 単一構造結晶装甲 |
動力源 | Jジュエル制御反応炉 |
エンジン | J-φ歪曲反応炉 |
推進機関 | メガ・インパルスドライブ |
最大出力 | 約4.9261×107kw |
最高速度 | 約3.0×107m/s |
武装 | プラズマソード ジェイクォース 二連装反中間子砲4基 ESミサイル発射管4門 無限ミサイルランチャー6門 対地レーザー砲8門 ES爆雷 牽引ビーム |
防御装備 | フィールドジェネレーティングアーマー |
乗員人数 | 2名 |
その他 | Jジュエルクラス:計測不能 補助推進装置:ESウィンドウ空間転移装置 冷却機関:光子エネルギー変換翼×2 コンピュータ:Jタワーコンピュータ 形式不明の探知装置:重力波探知機、中間子探知機、J-φ歪曲検出機 |
- ジェイライダー
- ジェイダーとジェイキャリアのもう一つの合体形態。下半身のみをビークル形態に戻したジェイダーが、ジェイキャリアに再度プラグインした状態で、ジェイアークとジェイダー両方の武装を使用することができる。
キングジェイダー | |
---|---|
分類 | ジャイアントメカノイド |
所属 | アーク艦隊 |
設計 | アベルの一族 |
開発 | アベルの一族 |
製造 | アベルの一族 |
全高 | 101m |
重量 | 32,720t+980t(ジェイクォースの重量) |
装甲材質 | 単一構造結晶装甲 |
動力源 | Jジュエル制御反応炉 |
推進機関 | メガ・インパルスドライブ |
出力 | 325,000,000仏馬力 (239,000,000 kW) |
最高走行速度 | 195km/h |
武装 | ジェイクォース 二連装反中間子砲4基 ESミサイル発射管4門 5連メーザー砲2門 無限ミサイルランチャー6門 対地レーザー砲8門 |
防御装備 | フィールドジェネレーティングアーマー |
乗員 | 2名 |
その他 | 発動機:J-φ湾曲反応炉 Jジュエルクラス:計測不能 補助推進装置:ESウィンドウ空間転移装置 冷却機関:光子エネルギー変換翼×2 コンピュータ:Jタワーコンピュータ |
- キングジェイダー
- ジェイダーとジェイキャリアが「メガフュージョン」することにより完成する、ジャイアントメカノイド。
- 全高100mを優に超える巨躯の持ち主で、ボディの内部には主動力源であるJジュエルのパワーを効率的にエネルギーへと変換するジュエルジェネレーターを備える。これにより、機界原種さえも圧倒するほどの攻撃力を発揮することが可能で、前述した巨躯から繰り出される圧巻の格闘攻撃はもちろん、両腕の反中間子砲をはじめとした無数の火器も強力そのものであり、ガオガイガーを凌駕する多彩にして強大な兵装群を駆使する。
- 防御の面でも、単一結晶装甲や自己修復機能、そして機体全体をJパワーで覆うドジェネレイティングアーマーによる鉄壁の防御能力を備え、ウルテクエンジン搭載後のガオガイガーによるブロウクンマグナムさえも軽々と弾き飛ばす。陸海空から宇宙、そしてマントル内など、あらゆる極限空間において前述した戦闘能力を発揮し、さらにはES兵器による空間跳躍までも可能と、その活動範囲の広さも目をみはるものがある。
- 従来のシリーズ作品における、「2号ロボ」に相当するポジションのキングジェイダーであるが、当初はこれとは異なる「MGロボ」のコードネームを持つロボットの登場が想定されていた[220]。ガオガイガーの指南役的な位置付けで、棒術を駆使する格闘戦メインの機体として設定されていた[220]MGロボは、胸部の巨大なフィンから放出したエネルギー粒子を、両手の気によって自在に操ることができる他、武器として振るう棒を相手に突き刺しゾンダー核をえぐり出すという技も備えていたという[220]。また玩具的には予算的な都合から、マイトガイン(『勇者特急マイトガイン』)の金型流用が想定されており[41][212]、実際にそれに則した形でデザイン画稿も描き起こされている[220]が、前述した「DX 超人合体ガオガイガー」の売れ行き好調もあり、最終的に新規デザインで作る流れとなった[212]。
- 元々アニメ制作側からは、米たにの持つ潜水戦艦や主役機を超える存在への憧れ[43]に起因した「巨大な潜水艦ロボ」という案が、番組開始当初から提示されていた[221]。これ自体は実現には至らなかったものの、一方のタカラ側からも「巨大戦艦」というアイディアが逆に提示されており、そこから前述した憧れも踏まえ、米たには作中に登場させるに当たって凄くでかいマイティジャックや、凄く強いグレートマジンガーを意識した他、宇宙戦艦ヤマトやアイアン・ギアー(『戦闘メカ ザブングル』)からの影響についても、後年のインタビューにて言及している[43]。
- 玩具的には「とにかく大きいロボを出して商品棚のインパクトを強めたい」というタカラ側の意向[43]もあり、キングジェイダーは他のロボとは一線を画す大きさが個性とされている[212]。そうしたコンセプトで設計したために、実際に開発されたDX玩具でも足の可動などがオミットされ、使用するパーツや材料も全て大型化のために用いられている[67]。
- 武装
-
- ジェイクォース
- キングジェイダーの主武装にして、対原種用最終兵器である巨大な錨[207]。キングジェイダーへの合体時には右前腕に装着されており、射出と同時にJパワーのオーバーロードによって発生する炎を纏うことで[207]、火の鳥を象りつつ機界原種の身体を貫きコアを抉り出す[208]という、ヘル・アンド・ヘブンと同様の効果を発揮する。
- 単純な破壊力こそゴルディオンハンマーに劣るものの、威力はヘル・アンド・ヘブンを上回り、また遠距離の相手に対しても使用可能という利便性も備えている。
- 反中間子砲
- 本形態では前腕に配置され、戦艦形態と同様に高火力を発揮する。
- 5連メーザー砲
- 指部に備わった砲撃兵装で、宇宙空間に漂う分子雲を、電磁波を放ちやすい高密度の逆励起状態に保ちつつ密閉し、誘導放射によって電磁波を増幅させ目標へと照射する[207]。反中間子砲と共にメイン火器として位置づけられており、両手での同時発射により10連メーザー砲となる。作中ではテレビシリーズにて脊椎原種・合体原種を撃破した他、『FINAL』でもピア・デケム・ピークに対して使用し、至近距離からコアを撃ち抜いて倒した。
- ESミサイル
- 両腕から連装式2セットで放たれる、空間転移型ミサイル。発射後に宇宙空間からES空間に移動し、予測できない位置から現れて敵を攻撃する他、ソルダートJを乗せて通常では侵入不可能なブロックへ送り込むといった応用もできる。
- ES爆雷
- 空対空メーザーミサイル
- 脚部から放たれるミサイル。あまり威力はなく、弾幕防御で使用される。
- ジェネレイティングアーマー
- 正式名称は「フィールドジェネレイティングアーマー[207]」。Jジュエルのジェネレーター出力を高揚させることにより、エネルギーの鎧とも言うべきフィールドで全身を覆う。このジェネレイティングアーマーにより、キングジェイダーはマントルの中でも活動できる。
- 対地レーザー砲
- 足先に装備した連装式の小型火砲。作中では、全身の火器による一斉掃射の際にのみ使用している。
- ジェイフェニックス
- ジェネレイティングアーマーの出力を最大以上に引き揚げ、リミッターを解除して展開する。これによりキングジェイダーは全身が赤いエネルギーを纏った不死鳥のようになり、その巨体自体をジェイクォースとして使用するが、使用後には動けなくなってしまう程大量のエネルギーを必要とする。
- 作中での初出は『FINAL』でのピア・デケム・ピーク戦であるが、後に外伝コミック『キングジェイダー -灼熱の不死鳥-』において、レプリジンのキングバトラーとの戦闘データを基にして、キングジェイダーに施された改良の結果備わった能力との設定が追加された。
- 『スーパーロボット大戦W』では武装の一つとして搭載されており、一定の条件でキングジェイダーでピア・デケム・ピット、またはピア・デケム・ピークを撃墜すると追加される。既出の映像作品と異なり、同作品ではENの許す限り連続使用が可能となっている。
- シルバリオンハンマー
- ゴルディオンハンマーのキングジェイダーバージョンとも言うべき必殺技。本来、ゴルディオンハンマーはキングジェイダーが使用することを想定しておらず、その巨体ではハンマーは持ててもマーグハンドまでは装着できないため、使用の際にはジェネレイティングアーマーの出力を最大限に上げることで、ハンマーのエネルギー負荷から機体を保護する必要がある。技の名称も、アーマーの出力上昇の際にハンマーと周辺部が銀色に輝くことに起因したものである。
- 初出はゲーム『勇者王ガオガイガー BLOCKADED NUMBERS』で、後に『スーパーロボット大戦BX』にも登場。前者では、合体ゾンダーロボに取り込まれていたゴルディオンモーターのフル稼働を難なく上回るだけの強さを発揮し、これを撃破せしめた。その際、コアの摘出と回収には、左手人差し指と小指のメーザー砲砲口が活用され、それぞれ「ジェイダーヘル」「ジェイダーヘブン」と呼称されている。
- ジェイバトラー
- ジェイアークと並ぶ、ジェイアーク級超弩級戦艦の数少ない生き残りの一つ。
- 三重連太陽系防衛戦後、青の星に逃れたジェイアークと同様に、とある惑星の火山帯の中で眠りについていた。J-019に発見された後は彼の手足となり、ブリッジの船長席には自らの手で殺めた女性型アルマを模したアンドロイドが置かれている。植え付けられたゾンダーメタルによって変質し、驚異的な再生能力を持つ。
- 後述の各形態も含め、メディア作品における初出は外伝コミック『超弩級戦艦ジェイアーク 光と闇の翼』で、後に外伝コミック『キングジェイダー -灼熱の不死鳥-』にも登場。同作品では、ソール11遊星主によってゾンダリアンではないレプリジンとして復活したものとされ、カラーリングも銀色へと変化していた。
- 武装
- ジェイクォース
- 反中間子砲
- ESミサイル
- ES爆雷
- 空対空メーザーミサイル
- ゾンダーバリアー
- 黒いジェイキャリア
- ジェイバードが分離した状態のジェイバトラー。本来ならばトモロ型の生体コンピューターが機体の指揮権を持つジェイアーク級であるが、同艦にはトモロが存在せず、ゾンダーメタルは意思を持たない為停止状態となる。
- バトラー
- No.J-019がジェイバトラーのジェイバードとフュージョンした姿。通常のジェイダーとは異なり、胸部のJジュエルはゾンダーメタルに置き換わっており、ゾンダリアン化したJ-019と融合が可能。元来のカラーリングとは異なる漆黒の姿となったのもそれに起因したものである。『キングジェイダー -灼熱の不死鳥-』でレプリジンとして復活した際には、こちらもカラーリングが銀色へと変化しており、また後述のキングバトラーと併せ、それまで言及されていなかった正式名称についても同作品で明かされる格好となった。
- 武装
- プラズマソード
- 反中間子砲
- ESミサイル
- ゾンダーバリアー
- キングバトラー
- バトラーとジェイキャリアが「メガフュージョン」することにより完成する、ジャイアントメカノイド。
- 合体前と同様に、こちらも額など本来Jジュエルが置かれている箇所はゾンダーメタルへと置き換えられており、機界四天王が地球の物体と融合したEI-26から29のゾンダーロボ群とは異なり、その機体からは素粒子Z0も検出されている。ES兵器などの基本的性能はキングジェイダーと同様だが、ゾンダーメタルの力を上乗せしているため性能は原型機を上回り、刺客としてJ-019を送り込んだ腕原種からは「原種にも匹敵するかも知れない」とも評されていた。
- 外伝コミック『キングジェイダー -灼熱の不死鳥-』で復活した際には、宇宙収縮現象の中心地へ向かうジェイアークを襲撃するも、ジェネレイティングアーマーを戒道に解除されたことで、撃ち返されたジェイクォースが直撃し再度撃退された。
- 武装
- ジェイクォース
- 反中間子砲
- 10連メーザー砲
- ESミサイル
- ES爆雷
- 空対空メーザーミサイル
- 対地レーザー砲
- ゾンダーバリアー
カインの遺産
[編集]テレビシリーズにおいて、「カインの遺産」とは緑の星の生き残りであるラティオ(護)とギャレオンを指す語句であった[222]が、『FINAL』にて明かされたその実態はギャレオンに加え、さらに5体の「ジェネシックマシン」と、それらがギャレオンと合体した「ジェネシックガオガイガー」なども含めた、ソール11遊星主に対する「破壊プログラム」[223]とも言うべきオーバーテクノロジーの産物の総称である。
機界文明の侵攻よりさらに以前、滅びの危機に直面していた三重連太陽系では、その再生計画を巡って緑の星と赤の星の主張が対立し、赤の星にてその計画遂行のために作り出されたソール11遊星主の暴走を危惧した緑の星の指導者カインは、それらへの対策として前述する「遺産」を用意していた[222]。機界文明による侵攻はその矢先に発生したもので、カインは「遺産」を機界昇華に対応した形に改修することで対抗を試みようとする。その要因として、機界昇華の速度が当初の予想以上に急激だった上、「遺産」の力の根幹をなすGストーンがGクリスタルのテクノロジーによる産物であったことから、システム的にも高い親和性を持ち合わせていたことなどが挙げられる[224]。
しかし、ギャレオンの改修が終わった時点で緑の星もまた機界昇華されてしまったため、やむなくカインはギャレオン以外のジェネシックマシンをGクリスタル内に封印。そして自らの息子であるラティオ(護)を最後の希望としてギャレオンに載せた上で、Gストーンと共にギャレオリア彗星の彼方にある惑星へと送った。こうして緑の星を離れ、遥か遠く離れた地球へとギャレオンが到達したことは、Gストーンやそれに付随した三重連太陽系のテクノロジーが、地球人類にもたらされることに繋がり、GGGによって解析された異星のテクノロジーは、サイボーグ・ガイおよび地球製ガオーマシン誕生の鍵となったのである。
一方で、ソール11遊星主の側もこの「カインの遺産」の危険性は認識しており、後に護とギャレオンが遊星主たちと交戦状態に陥った際、彼らはペイ・ラ・カインをギャレオン(ジェネシックギャレオン)にフュージョンさせることで、「破壊神」の力を無力化[225]ないし掌中に収めようとしていた[223][226]。しかし、その目論見に反してギャレオンは紆余曲折の末に再び凱との再会を果たし、「カインの遺産」は彼とともにその本来の役割を果たすべく行動を開始することとなる。
ジェネシックギャレオン | |
---|---|
全高 | 9.8m |
重量 | 118.1t |
動力源 | Gドライブ |
出力 | 210000kW |
最高速度 | 450km/h(地上)、マッハ2.8(空中) |
武装 | ギャレオンファング ギャレオンクロー ジェネシックオーラ ジェネシックボルト |
ジェネシックガイガー | |
分類 | メカノイド |
全高 | 23.5m[注 65] |
重量 | 118.2t[注 66] |
動力源 | Gドライブ |
武装 | ジェネシッククロー |
搭乗者 | 獅子王凱 |
- ジェネシックギャレオン / ジェネシックガイガー
- 緑の星にて開発されたメカライオン、およびそれが変形しエヴォリュダー・ガイとフュージョンすることで完成するメカノイドで、地球にてGGGとともに戦ったギャレオン(ガイガー)の本来の姿でもある。
- 地球における機界新種との戦いの後、護とともに宇宙へと旅立ったギャレオンは、三重連太陽系におけるソール11遊星主との遭遇を経て、護をGクリスタルへと導き前述した「真実」を知らしめている。その真実に従い、護がGクリスタル内部にて改修を施したことで、ギャレオンは本来の姿と役割を回復するに至った。
- 鬣や腰アーマーの形状など、一部の形状を除けば従来のギャレオン(ガイガー)との外見上の差異こそ少なく、武装についても従来のそれに準じているものの、ジェネシックオーラによる強化により、攻撃力や機動力などその機体性能は比較にならないほど向上し、中でも後者についてはジェイダーに比肩するほどの向上を見せている[228]。また、地球製のガオーマシンとの合体にも対応している。
- 企画段階では「真ギャレオン(ガイガー)」「ギャレオン(ガイガー)2」の仮称が付けられており、「ガイガーの本来あるべき姿」というコンセプトの元、当初は異星文明の要素を全面に押し出す形でスタイリングやディテールが模索された[229]。もっとも、後に米たにの意向により、テレビシリーズのガオガイガーからの飛躍は最小限に留められるよう方向が定められており[229]、ギャレオン(ガイガー)のデザインもテレビシリーズのそれに準じた形が基本とされたが、そうした中でもガオファーやレプリギャレオンとの差別化を視野に入れ[230]、より人間に近いプロポーションを目指した案[229]や、ガイガーの頭部に牙をイメージした意匠を盛り込むという案[226]なども様々に検討されている。
- 武器
-
- ジェネシッククロー
- 両前腕に装備された鉤爪。従来のガイガークローに相当する装備だが、それを遥かに上回る威力を秘めており、遊星主のパーツキューブを一撃で粉砕した[226]。
- ジェネシックオーラ
- ジェネシックギャレオンの口腔内から放つ破壊エネルギー波で、遊星主にダメージを与える。作中ではギャレオンの状態で使用。
- ジェネシックマシン[注 67]
- ギャレオンとともに開発された、5機のメカニック群。真のガオーマシンとも言うべき存在であり、地球にてGGGが開発したガオーマシンも、ギャレオンによってもたらされたこのジェネシックマシンのデータを基としている[20][注 68]。各機ともその性能はGGG製ガオーマシンを遥かに上回り[231]、ジェネシックガオガイガーの各部を構成するのみならず、ジェネシックギャレオン(ガイガー)と同様にジェネシックオーラを展開することが可能で、これを共鳴させることによりバリアフィールドを展開することもできる[231]。
- 前述の通り、緑の星の機界昇華に際してGクリスタル内部に封印されていたが、護がパスキューマシンを奪取した際に封印を解かれ、囮としてソール11遊星主と戦闘を繰り広げる。その際にダメージを受けたために、再びGクリスタル内にて修復を受けており、後に命のジェネシックドライブによって最終安全装置が開放された[231]ことにより、ジェネシックギャレオンとともにジェネシックガオガイガーへのF.F.を果たすに至った。
ブロウクンガオー | |
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分類 | ジェネシックマシン |
設計 | カイン |
開発 | カイン |
製造 | カイン |
全長 | 15.1m |
重量 | 26.8t |
装甲材質 | アルティメットG装甲 |
動力源 | Gドライブ |
推進機関 | Gハイドロジェット |
出力 | 781000kW |
最高速度 | 65ノット(水中) |
防御装備 | アルティメットGパワーバリアシステム |
特殊装備 | 万能可変連結器 ブロウクンボルト |
その他 | 最大潜行深度 6400m |
プロテクトガオー | |
---|---|
分類 | ジェネシックマシン |
設計 | カイン |
開発 | カイン |
製造 | カイン |
全長 | 15.1m |
重量 | 31.4t |
装甲材質 | アルティメットG装甲 |
動力源 | Gドライブ |
推進機関 | Gハイドロジェット |
出力 | 781000kW |
最高速度 | 65ノット(水中) |
防御装備 | アルティメットGパワーバリアシステム |
特殊装備 | 万能可変連結器 プロテクトボルト |
その他 | 最大潜行深度:6400m |
スパイラルガオー | |
---|---|
分類 | ジェネシックマシン |
設計 | カイン |
開発 | カイン |
製造 | カイン |
全長 | 20.3m |
重量 | 156.5t |
装甲材質 | アルティメットG装甲 |
動力源 | Gドライブ |
出力 | 1700000kW |
最高速度 | 210km/h(地上)、90km/h(掘削時) |
武装 | スパイラルドリル |
防御装備 | アルティメットGパワーバリアシステム |
ストレイトガオー | |
---|---|
分類 | ジェネシックマシン |
設計 | カイン |
開発 | カイン |
製造 | カイン |
全長 | 20.3m |
重量 | 156.5t |
装甲材質 | アルティメットG装甲 |
動力源 | Gドライブ |
出力 | 1700000kW |
最高速度 | 210km/h(地上)、90km/h(掘削時) |
武装 | ストレイトドリル |
防御装備 | アルティメットGパワーバリアシステム |
ガジェットガオー | |
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分類 | ジェネシックマシン |
設計 | カイン |
開発 | カイン |
製造 | カイン |
全長 | 36.0m |
全幅 | 37.5m |
重量 | 195.3t |
装甲材質 | アルティメットG装甲 |
動力源 | Gドライブ |
推進機関 | アルティメットGスクラムジェット×2 |
出力 | 2500000kW |
最高速度 | マッハ10 |
防御装備 | アルティメットGパワーバリアシステム |
特殊装備 | ガジェットフェザー ガジェットツール |
ジェネシックガオガイガー | |
---|---|
分類 | ジェネシックメカノイド |
設計 | カイン |
開発 | カイン |
製造 | カイン |
全高 | 34.7m |
頭頂高 | 31.5m[注 69] |
全幅 | ガジェットフェザー収納時:34.68m[注 70] ガジェットフェザー最大展開時:64.08m[注 71] |
重量 | 684.7t[注 72] |
装甲材質 | ジェネシックアーマー |
動力源 | Gドライブ(Gクリスタル使用) |
武装 | ジェネシックボルト ゴルディオンネイル ストレイトドリル スパイラルドリル ウィルナイフ ブロウクンマグナム ボルティングドライバー ゴルディオンクラッシャー |
防御装備 | プロテクトシェード |
特殊装備 | ブロウクンボルト プロテクトボルト ガジェットフェザー ガジェットツール ギャレオリアロード |
必殺技 | ヘル・アンド・ヘブン・アンリミテッド |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | 獅子王凱 |
- ジェネシックガオガイガー
- ジェネシックガイガーと5体のジェネシックマシンが、F・Fすることにより完成するジェネシックスーパーメカノイド。「最強の破壊神[238]」「勇気の究極なる姿[238]」「人類がたどり着いた大いなる遺産」とも称される。
- ソール11遊星主へのアンチプログラム[238]であると同時に、ジェネシックギャレオンが後述の各種ガジェットツールを使用するための形態として開発されたもの[239][240]であり、前述の経緯からこちらこそが真のガオガイガーとも言える[238]。
- ガオガイガーでは外部オプション扱いとされていた各種ツールを、全て本体に備えており[239][240]、状況に応じてこれを使い分けることができる[241]。また、各部に備わった金色の部位は、オプションに頼らずともゴルディオンハンマーと同等の攻撃を、遊星主に対して繰り出すことが可能であることを意味している[239][240]。
- 再生を司る遊星主に対し、破壊を象徴する存在[237]としてそれに対抗しうるだけの実力を備えており、搭乗者の勇気が向上する程に限界以上の出力を発揮することができる。とはいえ、それだけの力を持ちながらも、無限に等しい再生能力を持つ遊星主との戦いは熾烈を極め、最終的にそれを制したとはいえジェネシックガオガイガーもまた、その機体に著しいダメージを負うこととなる。
- 企画段階での仮称は「真ガオガイガー[242][243]」「ガオガイガー2[244]」。ジェネシックガオガイガーのデザイン作業は、まだテレビシリーズが放送中であった1997年の時点で既に始められており、藤田一己によるスケッチを基に、米たにや堀口との間で度重なるディスカッションが行われ、最終的に米たにのスケッチが結びつく形で決定稿に至っている[245]。
- 当初は、前述した異星文明の遺産という点を意識した案[246]や、「リアルロボットとしてのガオガイガー」を模索した案[230]など様々な方向性が提示されているが、決定稿にも見られる「合体後の背面装甲が羽を広げるように展開する」というアイディアはこの段階で既に一貫して盛り込まれている[247]。これらの案は1997年11月時点で提示されていたもので、その後2000年1月に提示された第2稿では、正統派ヒーローからの脱却を目指し、「凶々しいキャラクター」としてのガオガイガーが考案された[243]。前述した「オブジェのような飛翔体が合体する」というジェネシックマシンの案はこれに対応したものであると見られ[233]、藤田としてはここからさらに大幅にディテールを減らすことも考えていたようである[243]が、その後前述したディスカッションを通して、ジェネシックマシンを生物モチーフとするという点も踏まえつつ、ガオガイガー自体もまた生物感を強調したものとして、2001年4月の時点までにイメージが固定されていくこととなる[247][234]。土管のような形状の前腕、手足に生えた爪、背部から伸びる尾など、決定稿にも見られるアイディアはいずれも米たにから提示されたもので[248]、これらの案を整理する形で米たにが描き起こしたラフスケッチを元に、最終的なイメージが固められた[247]。
- 装備
-
- ブロウクンマグナム
- ガオガイガーと同様に右拳から繰り出すパンチ。ガオガイガーの場合、前腕部全体を射出していたこの技は、ジェネシックガオガイガーでは拳の部分のみを射出する方式とされている。ブロウクンファントム以上の攻撃力と追尾性能を併せ持ち、作中でも複数のパーツキューブを瞬時に貫いた。
- プロテクトシェード
- こちらもガオガイガーと同様に、左手より発生させる防御フィールド。ジェネシックガオガイガーの場合、使用時には左手首に備わった赤い板状のパーツが放射状に展開し、プロテクトウォール以上の防御力を備えたバリアを発生させる。後述するジェネシックオーラで構成されたこのバリアは、作中ではソールウェーブを防いだその余波でパーツキューブを消滅させている。また、360度全方向に展開可能であり、作中では全身に纏わり付くポイズンオーラを弾き飛ばしている。パルパレーパ・プラジュナーとの戦闘の過程で、ポイズンソリッドの直撃を受け発生基部を破壊された。
- スパイラルドリル
- 右膝に備わった螺旋状のドリルで、後述のストレイトドリルと合わせてガオガイガーのドリルニーの原型となった。粉砕力に優れ、広域破壊に適している。一方で衝撃を広範囲に渡って拡散させる性質上、局部破壊には不向きであり、単純な攻撃力ではストレイトドリルに及ばない。作中ではパルパレーパ・プラスのボディを一撃で粉砕した。
- ストレイトドリル
- 左膝に備わった直線状のドリル。貫通力に優れ、局部破壊に適している。単純な攻撃力こそ上ではあるものの、衝撃を一点に集束させる性質上、スパイラルドリルのような広域破壊には不向きとされる。また、ドリル本体はパワーが先端部分に集中するため側面からの攻撃には脆く、パルパレーパ・プラジュナーにより複数のドリルで側面を攻撃され破壊された。
- ジェネシックボルト
- ジェネシックギャレオンから射出される、ボルティングドライバーのアタッチメントの一つ。ドライバーによって発生させた湾曲空間を介し、物理的防御壁を無視する形でジェネシックオーラを直接目標へと伝播させる[222]。以下の2つのボルトも含め、「ガジェットツール」と併用されることでその効果を発揮する。
- ブロウクンボルト
- ブロウクンガオーから放たれるボルティングドライバーのアタッチメント。設定上では内部爆発の効果を発揮することができる[222]。
- プロテクトボルト
- プロテクトガオーから放たれるボルティングドライバーのアタッチメント。設定上では空間湾曲の効果を発揮することができる[222]。
- ジェネシックアーマー
- 装甲表面に張り巡らされているバリア。ジェネレイティングアーマーと同様の性質を持つ防御兵装であるが、ジェネシックオーラで構成されていることから、これを弱点とする遊星主は触れただけでもダメージを受ける。
- ゴルディオンネイル
- ジェネシックガオガイガーの両手に備わった、金色の爪。局所的に重力衝撃波を発生させ、触れた物質を光に変換するというゴルディオンハンマーと同様の効果を発揮することができるが、出力や攻撃範囲の点ではゴルディオンハンマーに譲るところもある。作中ではパルパレーパ・プラスと組み合った際、その拳を消滅させている。
- ガジェットフェザー
- ガジェットガオーに備わった、4対8枚の可変翼。高い機動性を生み出す。
- エネルギーアキュメーター
- 後頭部に備わった、補助用のエネルギータンク。一見すると毛髪のように見えるその一筋一筋が、サイボーグ・ガイのそれと同様のチューブの集合体となっており、瞬間的に出力を上げる際に用いられる[222]。
- ガジェットツール
- ジェネシックガオガイガーの補助ツール。尾部を構成するガジェットガオーの首の各節が分離し、変形合体することで形成されるもので、GGGの特殊ツールの多くもこれらを参考に開発された。
- ガジェットガオーの首の各節のうち、第4節のみガジェットツールとしては使用されていないが、これについては設定制作の段階で明示されていたものである[249]。
- ウィルナイフ
- ガジェットガオーの首のうち、第1節(頭部)が変形した切断用のツールで、搭乗者の意思によってその切断力を変えることができる。ジェネシックガオガイガーの右手に装着され、主に局部破壊に使用される。サイボーグ・ガイのウィルナイフもこの装備が原型となった。
- ボルティングドライバー
- ガジェットガオーの首のうち、第2節と3節によって構成される空間湾曲用のツールで、ジェネシックガオガイガーの左手に装着される。ディバイディングドライバーの原型となったツールであるが、同装備がその効果を戦闘フィールドの形成などに用いていたのに対し、ボルティングドライバーは各種ボルトとの併用により、主に対象物の破壊を目的としたものであり、その破壊速度はピサ・ソールの再生波動をも凌駕する。
- ヘル・アンド・ヘブン・アンリミテッド[228]
- ガジェットガオーの首のうち、第5・6・7節が変形したナックルガードを両手に装着し、その状態から繰り出す真のヘル・アンド・ヘブン[222]。「ジェネシック・ヘル・アンド・ヘブン」とも称される[250]。発動の際に読み上げられる詠唱は「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ」に続けて、生命を意味する「ウィータ」の文言が追加されている[222]。
- ガオガイガーのヘル・アンド・ヘブンとは異なり、純粋に対象の破壊を目的とした攻撃であるようで[222]、食らった対象は粉々に粉砕されるなど絶大な威力を有する反面、発動後にはジェネシックアーマーが一時的に消失する弱点もある。
- 作中ではパルパレーパ・プラジュナーへの決まり手として繰り出されているが、これ以前にも護がZマスターを消滅させた際、それにレプリジンの護がレプリガオガイガーでガオファイガーと干戈を交えた際に使用されている[222]。
- ギャレオリアロード
- ガジェットガオーの首のうち、第8・9節が変化したツール。『FINAL』の時点ではその全容は明かされなかったものの、GGGがギャレオンを解析した当時から、既に麗雄も本ツールの存在を認識しており、この情報が後に雷牙へと共有されたことにより、アメリカにて開発されたのがディメンジョンプライヤーである[251]。
- 後に、続編のWeb小説『覇界王 〜ガオガイガー対ベターマン〜』において、「次元の壁を超えるためのゲートを開く」ためのツールであることが明らかにされている[251]。使用の際にはランマーに近い形状をとり、ジェネシックガオガイガーの両腕へと装着。緑色に輝く先端部によってシールド掘削機の要領で空間に穴を穿ち、次元を突破することができるが、使用には高いエネルギーを必要とする[251]。
- 作中では、ジェネシックギャレオンのブラックボックスに凱がアクセスできるようになったことで、初めて彼らにもその存在が知られ、三重連太陽系からGGGが脱出するためにぶっつけ本番で使用された[251]。
紫の星
[編集]以下の中には、遺跡などの建造物を素材とするメカニックとは呼びがたい個体も含まれるが、便宜上これらも合わせて記述する。
ゾンダーロボ
[編集]ゾンダーの詳細は勇者王ガオガイガー#作中用語を参照。
- EI-02
- 元建設業者で、ホームレスに落ちぶれた小宝山金蔵がゾンダー化されて夢の島にある大量の産業廃棄物と融合して誕生したゾンダーロボ。チューブ状の走行形態で地下鉄内を走り、東京都庁へ到着するとこれの破壊を図った。右腕は電子レンジの塊から成る荷電粒子砲、左腕は冷蔵庫の塊から成る冷凍光線砲となっている。倒産回避のため小宝山が競馬で大勝負に挑んで敗れた影響か、頭部が馬の顔に似ている。
- EI-03
- 強いゾンダーを作るには強い素体が必要と考えたペンチノンによって悪役レスラーのボンバー死神がゾンダー化し、試合会場付近の重機と融合して誕生したゾンダーロボ。両手を組み合わせて鉄球の形にして、これを振り回して攻撃する。ファイナルフュージョンを力業で阻止しようとしたが、結局合体を許し破れる。
- EI-04
- 鉄道マニアの山野口少年がゾンダー化し蒸気機関車3台と融合して誕生したゾンダーロボ。両腕の先から石炭型の弾を発射する。今回は合体妨害を防ぎきったガオガイガーに倒されて核を摘出されるが、このとき護はGGG基地に居たためその場で浄解ができずゾンダーに戻り、逃亡してしまった。
- EI-05
- EI-04の核となったゾンダーが逃亡の後、今度はピッツァに誘われて宇宙開発公団のスペースシャトルに融合して誕生したゾンダーロボ。宇宙に逃亡しようとしたが、ガイガーに燃料タンクを破壊され、海へ墜落したのちガオガイガーに倒される。
- EI-06
- 渋滞に悩む運転手がゾンダー化し、自身のトラックと融合して誕生したゾンダーロボ。巨大なロードローラー状の車輪を持ち、渋滞を潰し車を取り込んで巨大化する。プリマーダは「プリティーホイラーちゃん」と呼んでいた。
- EI-07
- かつて座礁事故を起こしたタンカーの元船長がゾンダー化し、自身のタンカーと融合して誕生したゾンダーロボ。体内に数十万tのガソリンを取り込んでいたが、ガオガイガーがヘル・アンド・ヘブンを決めた際の大爆発は超竜神のイレイザーヘッドが消し去った。
- EI-08
- 鉄道がらみの土地の利権問題から新幹線を憎むようになった代議士の御手盛金之輔がゾンダー化し、300系新幹線と融合して誕生したゾンダーロボ。強力な電磁波と衝撃波を撒き散らしながら線路を暴走し、勇者ロボをもってしても接近が困難とされた。そのためMCを施した氷竜と炎竜の二機による大掛かりな捕獲作戦が行われることとなった。
- EI-09
- 生活に疲れた男がゾンダー化し、飛行船と融合して誕生したゾンダーロボ。誕生の際に近くで行われていた気球大会の気球達も取り込んでいる。直径300kmの黒雲と化したその体内には大量の濃縮酸素を蓄えており、迂闊に攻撃すると東京の空が火の海となるリスクを孕む。撃破に日数がかかったため、ガオガイガーが核を摘出する瞬間には大量の発射寸前のゾンダー胞子が確認された。
- EI-10
- ピザ配達員の山葉いすずがゾンダー化し、配達用バイクと融合して誕生したゾンダーロボ。昼間は普通の人間に戻っているためGGGにゾンダーとして感知されず、夜になるとゾンダーとなって活動を開始する。当初はバイクと同等の大きさであったが、モーターショー会場より大量のバイクを取り込んで巨大ロボと化した。やられたと見せて無数のバイクに分身しガオガイガーを撹乱するが、本体を見破られ破れる。
- EI-11
- 新型潜航艇の艇長に選ばれなかった潜水艇船長の兵頭がゾンダー化し、深海潜航艇りゅうぐう9000と融合して誕生したゾンダーロボ。護と華を艦内に乗せたままマリアナ海溝を目指し、途中で自衛隊の潜水艦も取り込んでさらに巨大化した。
- EI-12
- 粒子加速器イゾルデの運用責任者である野崎通がゾンダー化し、イゾルデと融合して誕生したゾンダーロボ。タワー型の本体に粒子加速用ケーブルが変形したドラゴンのようなキャノン砲を持ち、強力なEMPと加速ビーム砲を武器とする。さらにその絶大なエネルギーにより、同時にゾンダーメタルプラントの生成も行っていた。
- EI-13
- 沖縄のテーマパークのアルバイト男性がゾンダー化し、同パークのマスコットキャラクターであるウッポ君の着ぐるみを着たままジェットコースターと融合して誕生したゾンダーロボ。EI-02と同様、走行形態と人型形態の二形態を取る。走行形態は龍のようなシャープな姿だが、人型形態はほぼウッポ君そのものである。ロープ状光線を放ち敵を捕縛するが、ガオガイガー登場後は純粋な力比べを挑み破れる。
- EI-14
- 実戦を渇望するアメリカ空軍の輸送部隊隊員のデイブがゾンダー化し、自身の乗る輸送機C-11やビッグボルフォッグに破壊された数々の兵器の残骸と融合して誕生したゾンダーロボ。人間態では箱根一帯にジャミング機能を持つ濃霧を発生させ、その中でドローン化した兵器群や対人トラップを使って護達を付け狙った。ロボット形態では特殊部隊員のような姿をとり、機銃やコンバットナイフ等、多数の武器を駆使する。
- EI-15(非公式)
- 住み慣れた水族館からの引っ越しでストレスを抱えていた鯱のヴァルナーがゾンダー化し、Gパークシー付近に停泊中のホバークラフトと融合したゾンダーロボ。人間以外の生物がゾンダー化した珍しい例であり、ライナーガオーを捕獲してF.F.を妨害する力業も見せた。諸事情により、戦闘後にEIナンバーから登録抹消されている。
- EI-15
- かつてGGG設立当時に猿頭寺とシステム担当役を争って敗れた犬吠崎実がゾンダー化し、GGG予備パーツ格納庫の中身と融合して誕生したゾンダーロボ。ガオガイガーに似た顔を持つも、パーツが不完全なため全体的には似ても似つかない異形の姿である。戦闘能力もガオガイガーと同等のものを見せるが、ヘル・アンド・ヘブンの押し合いの末に敗れる。犬吠埼はGGG基地の機能を乗っ取った際にガオガイガーのF.F.のオートプログラムを抹消していたことから、凱は麗雄、牛山、火麻と共にマニュアル操作でF.F.を行った。
- EI-16
- 浪人生の堀口五浪がゾンダー化し、太平洋戦争時に日本に持ち込まれていた80cm列車砲グスタフと融合して誕生したゾンダーロボ。そのコンプレックスから毎日正午になると都内の大学や予備校を一つずつ砲撃していた。牛山いわくグスタフは弾頭の再装填に10分もの時間が掛かるとされるが、ゾンダー化により素早い再装填と再発射、そして方向転換が可能となっている。なお、80cm列車砲グスタフが敵ロボットと化すアイデアは、東映特撮『大鉄人17』第9~10話にインスパイアされたものらしい[252]。
- EI-17
- 大阪在住の大食い巨漢がゾンダー化し、古タイヤの山と融合して誕生したゾンダーロボ。ガオガイガーに難なく倒されるが、その際に飛び散った残骸がDDの湾曲空間に干渉して超次元ポッドを形成し、ガオガイガーをディバイディングフィールド内に閉じ込め、さらにフィールド復元時に生まれるポッドとの反発作用を利用してガオガイガーを消滅させようとした。プリマーダは「ラブリープティちゃん」と呼んでいた。
- EI-18
- 宇宙開発公団職員の安藤弘一がゾンダーとなって誕生したゾンダーロボ。マジシャンのような形態を持つが、全身ナノマシンの塊であり、これを人間に取り付かせて傀儡として操る。さらにこの姿自体は本体が操る囮であり、ガオガイガーのヘル・アンド・ヘブンのエネルギーを起爆剤として全てのナノマシンが一斉に核融合炉と化し、地上の太陽・グランドノヴァを形成、その中でゾンダーメタルプラントの生成も行った。地下水路に潜む本体はグランドノヴァを制御する負担によりゾンダーコア状態のまま動けず、ゾンダリアンに護衛されるも掻い潜られ浄解を受ける。
- EI-19
- 護の通うカモメ第一小学校の校則に厳しい教頭がゾンダーとなり、校舎の理科室と融合して誕生したゾンダーロボ。護ら学校児童全員を閉じ込め、生徒達に校舎の掃除や給食を残さず食べるよう強要する。外にいるボルフォッグには立体映像で彼の目を欺くが、常に同じ映像を流していたためその存在が露見、理科室のみを分離させて正体を現し、試験管型ミサイル、濃硫酸、ニクロム線等を武器としてGGGに応戦した。
- EI-20
- 人工重力の研究を行っていた平田昭子がゾンダーとなり、自身の開発した人工重力装置と融合して誕生したゾンダーロボ。Gアイランドシティ全域に超重力をかけ、大きな被害をもたらした。その重力波の前にGGGはほぼ活動不能に陥ったが、その中で唯一動けたゴルディーマーグの行動が偶然にも本体への攻撃につながって重力波を停止させられ、最期はゴルディオンハンマーによって粉砕された。
- EI-21
- B-52展示会場の一般客がゾンダーとなり、その機体に融合して誕生したゾンダーロボ。華とあやめを乗せたまま飛翔(後に二人は自力で脱出)し、Gアイランドシティに空爆を行おうとした。ゴルディーマーグを振り落として機能停止させ、ブロウクンマグナムをミサイルで破壊してガオガイガーを隻腕とし二大必殺技を封じるが、ゴルディーマーグが想像を超えた頑強さで復旧した事でゴルディオンハンマーに破れる。
- EI-22
- 自身が伝える天気予報が当たらないことで非難されていた気象予報士の女性がゾンダーとなり、気象観測用人工衛星と融合して誕生したゾンダーロボ。一つ目のヒトデのような形態を持つ。異常気象を発生させ、暴風雨や竜巻などの天候を操って攻撃する。雲を纏って存在を隠していたが、ディバイディングドライバーで拡散させられたことであっさり撃破される。
- EI-23
- EI-24
- 前者はアイスクリーム屋の男性、後者は駅員がゾンダーと化し、それぞれが持っていたスピーカーなどの拡声器と融合して誕生したゾンダーロボ。二機で同時に放つ超音波により勇者ロボの体内からGリキッドを噴出させてこれらを無力化し、さらに超音波砲を発射してGGG基地にも攻撃を仕掛けた。両者は変形や合体を行うことで自在にその音波の出力を高められる。
- EI-25
- 海難事故で父を失ったトオル少年が機界四天王が保有する最後のゾンダーメタルを植え付けられてゾンダー化し、XF2Y-1の模型と融合して誕生したゾンダーロボ。並列空間を自由自在に移動する能力を持ち、着弾した対象を並列空間へ飛ばすミサイルを武器とする。しかし、子供はゾンダーの素体に向かないことから護の浄解を受けることなく元の人間に戻ってしまった。
- EI-30 - 71[253][注 73]
- 脊椎原種が万里の長城の観光客達をゾンダーとして大量生産したゾンダーロボ。デザインは丸、三角形、四角形モチーフの三種に大別。全機が融合して巨大砲台と化し、脊椎原種を攻撃中のガオガイガーを狙い撃ちしようとしたが、撃龍神の双頭龍によって全てのゾンダー核を摘出される。
- EI-72
- 原種対策会議のためアメリカGGG宇宙センターを訪れた大河幸太郎が腕原種の手でゾンダーとなり、試作型CRと融合して誕生したゾンダーロボ。顔に虎の意匠を持つ。腕原種が生き残りの原種核を探す際の陽動に利用された。
- EI-73
- 火麻激が腕原種の手でゾンダーとなり、試作型CRと融合して誕生したゾンダーロボ。顔にピューマの意匠を持つ。EI-72と同じくGGGへの陽動に利用され、凱の手の内を知り尽くした強敵となる。
- 合体ゾンダーロボ
- EI-72、73が左右合体した形態。合体前の頭部は両肩に位置する。ガオガイガーにダミーのゾンダー核を摘出させたうえで、「パーフェクトディフェンスモード」への変形により取り込んでいたゴルディオンモーターの能力を発動させ、Gハンマーを防ぎきった。撃退方法はゲームの進め方により、複数存在。
- EI-74[253]
- 人気TVアニメ『がががっち』のプロデューサーがゾンダーとなり、TV局と融合して誕生したゾンダーロボ。世界中の放送網を乗っ取って『がががっち』を発信したが、同時に強力なジャミング能力も持っており、機界31原種の生き残りが木星を目指す際の陽動を担った。
パスダー・機界四天王
[編集]EI-26 | |
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分類 | 飛行機型ゾンダーロボ |
形式 | HST(極超音速旅客機)融合型メカノイド |
全長 | 70m |
全幅 | 最大105m |
最大高 | 45m |
重量 | 185t |
エンジン | RR-マーリン1186ターボラム複合ジェット(原型) |
推力 | 推定360,000t |
最高速度 | M22(観測値) |
装備 | 超速可変型飛行形態 音波攻撃 |
その他 | コアゾンダリアン:ピッツァ 素粒子Z0:未検出 |
- EI-26
- ピッツァがHST(極超音速旅客機)と融合した巨大ロボ形態。飛行時に発する衝撃波と胴体内に格納された格闘用アームが武器。空からポロネズ達が作ったコントラフォールとその中のゾンダーメタルプラントを守ることを使命とし、空中戦でガオガイガーを翻弄するが、乱気流に誘い込まれた一瞬の隙を突かれて敗れる。
- EI-27
- ペンチノンがはるな型護衛艦と融合した巨大ロボ形態。多数の回転式砲台と両舷から伸びる巨大なアームを備えている。地下の下水道内に陣取ってGGGのコントラフォール突破作戦を妨害した。ボルフォッグを撃破寸前まで追い詰めるが、多次元諜報潜水艦を使った罠にかかり敗れる。
- EI-28
- ポロネズが山手線と融合した巨大ロボ形態。EI-29と共に環状線路を高速で疾駆することで生み出したエネルギーで首都圏を囲む障壁コントラフォールの維持とゾンダーメタルプラントへのエネルギー供給を担った。
- EI-29
- プリマーダが首都高速道路およびその上の車両群と融合した巨大ロボ形態。EI-28と同じく環状道路で高速で走りながら膨大なエネルギーを生成してゾンダーメタルプラントを育成した。超竜神の捨て身の策によりEI-28と正面衝突させられて敗れる。
- EI-01
- パスダーの真の姿。巨大な塔と巨人が融合したような姿を持つ。最終決戦では、手当たり次第に取り込んだ周囲の機械を加えて自身の身体を形成、東京中の電力を体内に蓄積して東京の大地ごと宇宙への逃走を図り、それを阻止しようとする勇者ロボ達と激戦を繰り広げた。
- 技
-
- ソニックブーム[199]
- 腕の一振りから衝撃波を放ち、勇者ロボ達を一度に吹き飛ばした。
- 全方位レーザー攻撃[199]
- 無数のガラス片にアルミニウムを瞬間蒸着させたのち、宙に舞い上げたこれらを反射板としてレーザーを複雑に反射させ、弾道予測不能の攻撃を繰り出した。体内へ取り込んだ大量のパソコンを総動員して発射角の計算を行っている。この能力を解析したものが後の天竜神の“光と闇の舞”として搭載された。
- ゾンダーエネルギー放出(正式名は不明)
- 全身から放つ強大なゾンダーエネルギーでGSライドのエネルギーを対消滅させ、勇者ロボ達の機能停止を図った。東京中の電力エネルギーを転用しているため、その出力は全勇者ロボを上回る。
機界31原種
[編集]機界31原種の詳細は勇者王ガオガイガー#作中用語を参照。
- パリアッチョ
- 声:吉田小奈美
- 球体に乗った女道化師の姿をした情報収集および解析、原種達への作戦伝達等を行う生体データベース。その正体は心臓原種の行動端末であり、GGGは最後までその存在に気付かなかった。
機界31原種 オブジェ形態(ZX-01〜03) | |
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分類 | ZX-01〜03 |
形式 | 円柱型原種 |
全幅 | 38m |
最大高 | 145m |
重量 | 推定3,800t |
出力 | 計測不能 |
巡航速度 | 無限(ESウィンドウ使用) |
その他 | エネルギー兵器の出力観測値:推定30,000,000kw以上 材質:未確認 弱点:不明 母星:不明 原型1:HAND ZX-01(巨腕原種) 原型2:HAIR ZX-02(鉄髪原種) 原型3:MOUTH ZX-03(顎門原種) |
- 機界31原種 オブジェ形態
- 恒星間移動を行う際の姿。巨大な八角柱の形状をしており、その下部からビームを発射する。
- ZX-01
巨腕原種 () - 名前は「巨腕」であるが、人体の部位としては「手」を司る。ガオガイガーのヘル・アンド・ヘブンを易々と防ぎ、その両前腕を粉砕した。
- ZX-02
鉄髪原種 () - 髪は飛び道具になる他、束ねてドリル状に変形させられる。ガオガイガーのドリルニーを正面から押し返し、右脚を膝から砕いた。
- ZX-03
顎門原種 () - 人体の部位としては「口」を司る。牙の部分をミサイルとして飛ばす。キングジェイダーの攻撃の前に舌だけの姿で逃亡した後、原種本隊を迎撃中のマイク部隊を襲った。
- ZX-04
巨脚原種 () - 北極海にて、海底探査プラントのエクスプローラー7と融合した原種。強力な電磁波を放って地球のバンアレン帯の消滅を図り、地上の生物の弱体化を目論んだ。他にも電磁波を応用して水の分子に干渉、瞬時に巨大氷山を形成して攻撃や防御に利用する。
- ZX-05
脊椎原種 () - 万里の長城と融合した原種。巨大なムカデに似た姿を持ち、自身の身体の端をマントルまで潜らせ、巨大なマグマエネルギー砲と化してオービットベースを攻撃しようとした。さらに長城に居た多数の観光客を取り込んでゾンダーロボに変えて自身の護衛とした。Zマスター体内では幻竜神がこれに応戦した。
- ZX-06
頭脳原種 () - カザフスタン共和国より打ち上げられた人工衛星と融合した原種。小惑星帯からESウィンドウを通して大量の小惑星を呼び寄せ、これらの地球への落下を図った。さらに放つ波動には、人間に対して強力な幻覚作用を及ぼす効果がある。Zマスター体内ではジェイアークがこれに応戦した。
- ZX-07
腕原種 () - 声:茶風林
- アームストロングという名の巨漢を素体とする機界最強7原種(ZX-07〜13)のリーダー格。腕から発する指向性超重力波が武器。複数の機械へ融合を繰り返し、GGGを苦しめた。
- Number.39〜41
- 真珠湾にて記念艦となっていた戦艦ニュージャージーと融合した形態。艦底より巨大な腕を展開する。全長300m。
- Number.42、43
- ギザの大ピラミッドと融合した形態。重力レンズを形成して太陽光エネルギーを集め、体内にゾンダーメタルプラントの生成を図った。頂点から伸びる腕を振り回して放つ砂嵐には特殊な微粒子が含まれており、これを勇者ロボやキングジェイダーの情報伝達系に取りつかせて機能を麻痺させた。
- Number.43.5
- 太陽観測衛星と融合した形態。ジェイバトラーのもとへ向かうガオガイガー最大加速仕様の前に現れ、これを迎撃した。
- Number.45、46
- 木星第2衛星エウロパと融合した形態。その身体がキングジェイダーに破壊された後も、核だけの姿で木星の大気圏内に逃れ、心臓原種と合体したのち逆に29個のゾンダークリスタルを奪い返す。
- ZX-08
爪原種 () - 声:谷山紀章
- スキンヘッドのニューハーフを素体に潜水艦トラファルガーと融合した原種。艦首より三日月型のビーム弾を発射する。全長160m。人間体では自在に伸びる長い爪を使って基地の壁や床を切り裂く。
- ZX-09
耳原種 () - 声:小西克幸
- テンションの高いロックミュージシャンの男を素体に練習用空母となっていたインディペンデンスと融合した原種。ピアス型のビーム弾を発射する。全長330m。人間体では大きな耳から放つピアス型の弾丸を人間の頭に打ち込んで洗脳状態にしてしまう。Zマスター体内ではビッグボルフォッグがこれに応戦した。
- ZX-10
瞳原種 () - 声:伊藤舞子
- ドレスを着た少女を素体に自衛隊のイージス艦きりしまと融合した原種。側面に複数の目玉を持ち、敵の行動予測などを担う。全長160m。人間体でも遠方探知や精密分析で他の原種をサポートした。
- ZX-11
腸原種 () - 声:森沢芙美
- 戒道幾巳の養母を素体にした原種で、伸ばした管の中で発生させたマイクロブラックホールを武器とする。腕原種と同じく複数の機械と融合する。
- ZX-12
肋骨原種 () - 声:岩田光央
- サラリーマン風の男性を素体に原子力砕氷船アルクチカと融合した原種。側面から肋骨のような突起を展開する。全長135m。人間体では腹の突起からの波動であらゆる物質の原子やエネルギーの粒子を分解して無力化する他、肝臓原種との連携により原種達のGGG基地への侵入なども可能にしている。Zマスター体内ではマイクがこれに応戦した。
- ZX-13
肝臓原種 () - 声:江川央生
- 肥満体の男性を素体に補給艦[254]と融合した原種。肋骨が原子分解した対象の再構築や損傷した味方の即効再生を担っていたが、原種艦隊の中で真っ先にジェイダーに撃破された。全長245m。
- 合体原種(ZX-07〜12)
- 肝臓原種が倒された直後、残った最強7原種艦隊が月面にて合体し、異形の巨人と化した姿。キングジェイダーのボディを片手で握るほどの巨体に加え、原種6体の能力を駆使する。最後は、ガトリングドライバーの湾曲空間で収束されたソリタリーウェイブと、ジェイクオースの連続攻撃を受け、腕原種と腸原種を除いて浄解された。
- ZX-14
胃袋原種 () - ギザの大スフィンクスと融合した原種。口から物質の分子構造を変換する溶解液を吐き、勇者ロボ内のGリキッドを排出させてしまう。ピラミッドと融合した腕原種と共闘し、後に合体も果たす。
- Zマスター体内では、これの触手がスターガオガイガーを襲うが返り討ちに遭った。
- ZX-15
鼻原種 () - モアイ像と融合した原種。巨大な鼻の穴からは強力な突風を放つ。ピラミッドと融合した腸原種と共闘し、後に合体も果たす。Zマスター体内では強龍神がこれに応戦した。
- ZX-16
翼原種 () - 木星第1衛星イオと融合した原種。無限ミサイル攻撃でソルダートJ不在のジェイキャリアを苦しめ、麗雄の乗る強襲偵察艇ムラクモを撃墜したが、Gハンマーに粉砕される。31原種の中で唯一、人間にはない部位である。
- ZX-17
肺原種 () - 木星第3衛星ガニメデと融合した原種。体内に湾曲超空間・クラインスペースを形成し、ジェイダーやGGG艦隊を封じ込めたが、ジェイダーが脱出したのちキングジェイダーに倒される。
- Zマスター体内では、これの触手がスターガオガイガーを襲うが返り討ちに遭った。
- ZX-18
肘原種 () - 木星第4衛星カリストと融合した原種。スサノオのリフレクタービームに倒される。
- ZX-19
膝原種 () - 木星第5衛星アマルテアと融合した原種。スサノオに体当たりを仕掛け、これを中破させた。スターガオガイガーのブロウクンファントムに粉砕される。
- ZX-20
足原種 () - 木星第6衛星ヒマリアと融合した原種。Gハンマーに粉砕される。
- ZX-21
首原種 () - 木星第7衛星エレーラと融合した原種。Gハンマーに粉砕される。
- ZX-22
胸原種 () - 木星第8衛星パシファエと融合した原種。幻竜神、強龍神に倒される。
- ZX-23
臍原種 () - 木星第9衛星シノーペと融合した原種。幻竜神、強龍神に倒される。
- ZX-24
尻原種 () - 木星第10衛星リシテアと融合した原種。Gハンマーに粉砕される。
- ZX-25
生殖器原種 () - 木星第11衛星カルメと融合した原種。幻竜神、強龍神により倒される。
- ZX-26
腎臓原種 () - 木星第12衛星アナンケと融合した原種。キングジェイダーに倒される。
- ZX-27
肩原種 () - 木星第13衛星レダと融合した原種。スサノオのリフレクタービームに倒される。
- ZX-28
膀胱原種 () - 木星第14衛星テーベと融合した原種。キングジェイダーに倒される。
- ZX-29
神経原種 () - 木星第15衛星アドラステアと融合した原種。Gハンマーに粉砕される。
- ZX-30
筋肉原種 () - 木星第16衛星メティスと融合した原種。スサノオのリフレクタービームに倒される。
- ZX-31
心臓原種 () - 木星へ向かった原種の中では衛星との融合を行わず、パリアッチョを取り込んだのち独自に木星へ向かい、ザ・パワーの解析に当たる。Zマスターへの変化後はZマスターの中枢となり、吸収したザ・パワーを全身に供給する役割も担った。
- Zマスター
- 全原種核の集結によって完成した全宇宙の機界昇華を司る存在。推定される全長は約14万㎞程(『てれびくん』1998年2月号では「地球の直径10倍以上もある巨大な敵」と語られていた[255])。単眼の生物的な顔に背中に巨大な翼を生やした細身の巨人の如き姿を持ち、異様に長い右腕の掌にはピエロの仮面のようなものが付いている。木星につなげた頭髪の部分からザ・パワーの力も取り込んで凄まじい攻撃力と防御力を発揮し、機界昇華も通常の数百倍の早さで進めることができる。ほとんど動かずとも左手からのエネルギー波だけでGGGの艦隊を追い詰め、体内に侵入した勇者ロボ達を今まで彼らが戦ってきた原種の力で迎え撃った。
機界新種
[編集]- ゾヌーダロボ
- 命の体を素体に覚醒した機界新種ゾヌーダが、自身を載せたまま分離したアマテラスの一部と融合して誕生したメカノイド。大きな翼を備えた金色に輝くテトラポッドを人型にしたようなボディを持つ。ロケットパンチと頭部から放つビームを武器としている。全身を覆う強力なバリアに加え、接触した物体のエネルギーを瞬く間に奪い絶縁体へと変質させる物質昇華能力を持つ。アマテラスに格納されていたゴルディオンモーターを取り込んだことで、ゴルディオンハンマーを真正面から受け止め、ヘル・アンド・ヘブンも通用しない圧倒的な戦闘能力を誇る。
ソール11遊星主
[編集]- パルパレーパ・プラス
- パルパレーパの戦闘形態であり、分子配列に似た専用の物体とケミカル・フュージョンすることで完成するメカノイド。ガオファイガーと互角の戦闘能力を秘めており、単体での再生復元能力、胸部からのポイズンオーラ、相手を内部から破壊するケミカルナノマシン、両腕を変換してのエアタービン形ドリルやメスなど多彩な戦力を持つ。必殺技は背部シリンダータイプカーベタを変化させた専用鉗子を両腕に装着し、高エネルギーを纏って相手に突貫するゴッド・アンド・デビル。シリンダータイプカーベタはブースターや遠隔攻撃武器に変形したり、またはチューブ状に変化させて相手の体内にナノマシンを注入する際にも用いられる。
- 全高:30.0m
- パルパレーパ・プラジュナー
- 背部のドーピングシリンダーを己の体に突き刺しケミカルナノマシンを注入する事でパルパレーパ・プラスが強化した姿。プラスと比較して全体的に鋭角的な姿となる。ナノマシンによりラウドGストーンの出力限界が飛躍的に向上するも、同時に機能停止の危険性も伴う諸刃の剣であり、言わば遊星主版弾丸Xと言うべき存在。プラス形態の武装や能力も引き続き使用可能で、ポイズンオーラはポイズンソリッドに強化される。ガオガイガーのハイパーツール郡が工具をモチーフになっているのに対して、パルパレーパ・プラス&プラジュナーのツールは医療器具がモチーフになっている。単体での戦闘能力で勝るジェネシックガオガイガーに対し、ケミカル攻撃とピサ・ソールの再生波動を駆使し互角以上の戦いを見せる。
- 全高:38.0m
- ピア・デケム・ピット
- 空母ピア・デケムとも呼ばれる遊星主達の移動艦で、牽引ビーム・対空ビーム等と、少ないながらもJアークに搭載された装備が幾つか存在しておりJアーク級超弩級戦艦を空母に転用した発展型とも言える。普段はピア・デケム自身が操縦している。艦首に衝角を有する。固定装備が少ないが、三層式カタパルトから機雷艦載機を無尽蔵に射出し、それを特攻兵器として用いる。キングジェイダーに掴まれながらも、大気圏を突破するエンジン推力を誇る。衝角部分は分離行動が可能であり、キングジェイダーにおけるジェイダーに相当するメカノイドに変形することも可能だが、劇中での活躍は無く、合体シーンにおいてその存在が確認できるのみ。ジェイアークと違いトモロに相当する自己制御システムは存在しない。ESドライブ機能を持ち、パスキューマシンを持ち出した護を木星付近まで追撃、ジェイアークを戦いの末に捕縛。
- 全長:112.0m /全幅:52.0m /重量:56500t
- ピーヴァータ
- チェーンソーアームとパイルドライバーを有するメカノイド。ラウドGストーンは股間部に搭載されている。背部に装備されたフレキシブルチェーンソーアームによる斬撃と右腕のパイルバンカーから重力場を歪めて放つ重力衝撃波が武器。脚部はキャタピラになっており、陸上戦を得意とする[258]。複製されたインドのタージマハル近郊の砂漠で超竜神と戦う。本来の主目的は三重連太陽系の建築物や地形の構築とされる。
- 全長:42.0m
- プラヌス
- 女性的シルエットを持つ騎士型メカノイド。ラウドGストーンは頭部(眼の部分)に搭載。主な武装はランスと、ビームを反射する半透明の盾。ランス基部にはミサイルが内蔵されており、先端部はメーザー発振器の役目も果たしている。複製されたギリシャのアテネにて天竜神と交戦する。
- 全長:28.0m
- ペチュルオン
- 右腕に電磁石、左手にスクリューアームを持ったメカノイド。水中戦を得意とする[259]。ラウドGストーンの搭載位置は胸部内。2本のフレキシブルアームとの併用で巻き起こす電磁竜巻を武器とする。電磁竜巻の発する電磁波は、EMP防御が為されていない機械に対しては重大な機能障害を及ぼし、身体を覆う半透明な殻のような物を閉じて防御形態も取る。ピア・デケムを除く遊星主の中では最も全高が高い。レプリ中国の三峡で撃龍神と激突する[260]。本来の任務は再生した三重連太陽系の気象と地磁気の管理だとされる。
- 全長:43.8m
- ペルクリオ
- 金管楽器の頭部を持つ指揮者姿のメカノイドで、クジラに酷似したサポートメカ・ブルブルーンとキューブ状の6面スピーカーボシュボッシュ、メトロノーム状の物体を操る。本体のラウドの位置は不明だが、ブルブルーン前部クリスタルには大型のものが搭載されている。本体に比べ、ブルブルーンが巨大である為、劇中においてもアップのシーンでなければ本体を確認しづらい。主な武器はその楽器的な見た目に違わず、スピーカー群から広範囲に放つ超音波攻撃。マイク13の音楽のジャンルがロックなのに対して、ペルクリオの音楽のジャンルはジャズを主体とする。ボシュボッシュを利用し、全方位からの立体ソリタリーウェーブの放射が可能でメトロノーム状の物体は実体弾としても使われる。複製されたロンドン・テムズ川河口付近で音楽合戦を繰り広げる。本来は三重連太陽系に発生したゾンダープラントの破壊が主目的とされる。
- 全長:22.0m(ペルクリオ)/96.8m(ブルブルーン)
- 全幅:80.3m(ブルブルーン)
- ポルタン
- 一本足の独自の姿勢で立ち、腹部に狼の意匠を有する忍者型メカノイド。隠密行動を得意とする。ラウドは腹部の狼の口中に搭載されている。隠密高速戦を得意とし、二振りの小刀と機敏かつテクニカルな戦法で戦う。また強力な強制リンクシステムを持ち、あらゆるコンピュータを制御下に置くことが可能で、敵攻撃システムの伝達系を見抜く力も持つ。戦闘においてはタケハヤのリフレクタービームII中継部を停止させ、ビッグボルフォッグのガンマシン部分のプログラムに介入し半壊状態に追い込んだ。複製されたウラジオストクでボルフォッグと対決。
- 全長:12.3m
- パーツキューブ
- 遊星主の操る兵器群。その名の通り真っ黒な四角い形状をしている。攻撃時にはソールウェーブという電撃波を発射する。一部の遊星主はこれとフュージョンすることで専用メカノイドとなる。
その他のメカニック
[編集]GGG関係
[編集]ピギーちゃん | |
---|---|
分類 | Reo's Original Robo for Brave |
全高 | 5.7m |
重量 | 1,240kg |
動力源 | 4サイクルエンジン&モーター ハイブリッド |
最大出力 | 850kw |
最高走行速度 | 55km/h |
装備 | フレキシブルアタッチメントアーム アームパンチ(計画中) |
その他 | コンピュータ:PIGGY ver.2.4 GSライドクラス:なし 構造:アルミニウム バードケージフレーム 排気量:2,966cc 電源:ニッケル-水素電池 モーター:永久磁石 走行装置:キャタピラダッシュ |
- ピギー
- 女性型給仕ロボット。ピギーちゃんの愛称を持つ。
- 勇者ロボたちにエンジンオイルを配膳。似た体型であるマイクからは好意を抱かれている。
- 『FINAL』にて、GGGが三重連太陽系へ向かった際にも同行し、最後はボルフォッグの横で護と戒道を見送った。
クライマー1 | |
---|---|
分類 | SL-1 Self propellent pack |
形式 | 勇者ロボ用外部宇宙航行パックと高加速ブースター |
全高 | 60.5m |
全幅 | 34.8m |
重量 | 6,800t |
最大出力 | 116×106MJ |
最大加速 | 75G |
推力 | 580MN(ブースターモード) 87MN(サステイナーモード) |
その他 | ユニット構成(超竜神):SL-1外部パック×1 作戦プラットフォーム:超竜神型合体ビークルロボ ブースター:GEPF2010-スーパーS プラズマ加速器×2 サステイナー:GEPF101-GE21プラズマ加速器×3 ノズル:AV-11ベクタードノズル(可動範囲±22°、収束一分岐) 機動制御:AR-111姿勢制御スラスターとベクタードノズル 推進力:レーザープラズマ発生装置により水素から作られた陽子 |
- クライマー1
- 宇宙での長距離作戦活動用に開発された燃料補給艦。
- 超竜神や撃龍神の背部に装着されてブースターの役目を果たし、他にもガオガイガー最大加速仕様への転用やグランドプレッシャーの運搬などに利用されている。
アメリカ関係
[編集]- 潜水艦オーランド
- Number.23にて登場。雷牙がマイクと共に来日した際に使用し、水中で水陸両用整備装甲車とのドッキングも行った。
くじら12号 | |
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分類 | An-12 |
形式 | 輸送機 |
製造 | アンポノフ(企業名) |
全高 | 80.5フィート (24.5 m) |
全長 | 280.8フィート (85.6 m) |
全幅 | 320.0フィート (97.5 m) |
乾燥重量 | 405,500ポンド (183,900 kg) |
ペイロード | 450,000ポンド (200,000 kg) |
エンジン | RB B26 DETT(推力:56,300ポンド (25,500 kg))×4 RB B20 DET(推力:45,200ポンド (20,500 kg))×4 |
巡航速度 | 高度7,200m:918km/h(496kt) |
最高速度 | M0.875(1,044km/h) |
その他 | GSライドクラス:なし 通常離陸滑走距離:2,800m(タキシング距離:2,540m) 短距離離陸距離:720m(タキシング距離:590m) 作戦時の巡航行動半径:10,500km(ペイロード500t、燃料満載時) |
- くじら12号
- Number.25にて初登場。マイクがアメリカへ帰るために乗せられた大型輸送機。Number.31にて、オブジェ形態の原種に撃墜された。
- SR-71
- Number.28にて、雷牙とスタリオンがGGGへ急行する際に使用した。
その他のメカ
[編集]- スピリッツ号
- Number.02の回想シーンで初登場。凱をパイロットとして宇宙開発公団が2003年に打ち上げた新型スペースシャトルで、形状は実際に宇宙開発事業団(NASDA)が計画していたHOPEに類似している。軌道上で地球に落下してくるEI-01と接触し破壊されたことが、凱がサイボーグに改造される原因となった。
- りゅうぐう9000
- Number.10に登場する最新型の深海探査艇。艇長は海野。麗雄が開発に協力しており、深度9,000 m以上の深海まで潜水できる能力を持つ。名称は小学生からの公募によって決定された。進水式の際にゾンダー化した兵頭に融合され、EI-11となる。
- C-11
- Number.14に登場するアメリカ空軍の超大型輸送機。各種兵器を搭載して沖縄から横須賀に向かう途中にゾンダー化したデイブに取り込まれ、EI-14の一部と化した。ゾンダー化したデイブは、この内部から以下の兵器を大量に遠隔操作していた。その後はM-7やAH-69の残骸を取り込み、ゾンダーソルジャーの中核となった。
- M-7 マッコーリフ
- Number.14に登場するアメリカ陸軍の最新鋭機動戦車(主力戦車)。世界中の戦場で戦闘可能なように設計されており、高い不整地走破能力を持つ。武装は主砲と機関銃。C-11に搭載されていた車輛がEI-14によって大量に複製され、遠足中の護達を襲撃した。名称の由来はアンソニー・マコーリフ。
- AH-69 アナコンダ
- Number.14に登場するアメリカ軍の最新鋭戦闘ヘリコプター。胴体両脇にガトリング砲を、大型のスタブウィングに各種ミサイルやロケットランチャーを装備している。C-11に搭載されていた機体がM-7とともにEI-14によって大量に複製された。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ その都合上、カインの実子に当たる護に対しても、作中では懐く様子を見せている[9]。
- ^ 「Electro Magnetic Tornado」の略称で、電磁竜巻を意味する[13]。
- ^ ガイガーは最高飛行速度が変形前の1/2以下にまで低下するため、それを補うための形態でもある[23]。
- ^ 厳密には全環境対応型。資料によっては「スーパーウルテクエンジン」と呼称するものもある[26]。
- ^ メタ的に言えばガオガイガー、ガオファイガー、ガオガイゴーを同時運用するのに丁度必要な分のガオーマシン(ライナーII、ドリルIIが2機、それ以外が各1機)が整備・運用されている。
- ^ F.F.時にはライナーガオーが地理的に不利な位置にあることから、ビークルマシン形態の氷竜・炎龍のクレーンとラダーをジャンプ台として利用することで、E.M.T.内への突入を敢行することもできる[28]。
- ^ 500系新幹線の営業運転は、テレビシリーズ放送開始から遅れること1ヶ月半後の、1997年3月下旬のことである。
- ^ 『第3次スーパーロボット大戦α』では風龍と雷龍が未登場のため、ゴルディーマーグとマイクが代役を務めている。
- ^ このフェイスマスクについては、当初は従前までのシリーズ作品に近いラインのものも検討されていたものの、前述した意向もあって何稿もリテイクが重ねられたという[38][39]。
- ^ 一方でさらに後年のインタビューにて、当初は米たにも伝統を踏襲する形でグレート合体の導入を考えていたものの、制作サイドから「『ガオガイガー』が新しい作品感を目指すなら無理に全合体させなくても良いのでは」と提案されたこともあり、それを受けて定番縛りからの脱却も試みてみようと考えるに至ったとも述懐している[42]。
- ^ 勇者王ガオガイガー.DVDボックスの解説書より[要文献特定詳細情報]。
- ^ 『BLOCKADED NUMBERS』収録のNumber.43.2でも、ゲーム進行によってはヘル・アンド・ヘブンで合体ゾンダーロボを倒す展開になる。
- ^ 実際に作中でも、EI-23とEI-24による合体ゾンダー相手にて2個同時に核を摘出しており、その際本来はガオガイガーの空いた左手で受け止めるゾンダー核を、2個ともマイクが受け取っている。
- ^ これには、ファントムガオーの説明にて触れた「勇者王そのものが最大の武器」との観点が関係している[48]。
- ^ コミカライズではシュウの操縦するガオファーがGGG機動部隊を攻撃するために、ファントムリングを利用した対勇者ウイルスを繰り出している。
- ^ 『FINAL』に登場した機体、『覇界王』でガオガイゴーが使用した機体、『覇界王』でガオファイガーが使用した機体の計3機。
- ^ 作中では、パスキューマシンで複製されたレプリガオファイガーがこの機能を使用。
- ^ 『FINAL』に登場した機体、『覇界王』でガオファイガーが使用した機体の計2機。
- ^ 額のGストーンには従来と異なりGGGのマークが刻まれており、合体完了時にはエヴォリュダー・ガイのように、左手の甲にGストーンの紋様が浮かび上がる。
- ^ 派生作品も含めれば4カ国にて9体。
- ^ 作中にて実際にセミビークルを披露したのは氷竜と炎竜のみ。米たに曰く、このセミビークルは「こちら側でおもちゃをいじっていて気づいたアイデア」であるという[41]。
- ^ 1度目はビークルマシン形態で出撃したEI-08戦で、2度目は機界新種戦の際にライナーガオーへとAIを移した状態で成功している。また、ZX-04戦ではビークルマシン形態で着地失敗しており、「ビークルモードなら成功すると思ったんだけど…」とぼやいてみせてもいる。
- ^ 漢字表記では「提高」。英語でいうところの「level」に相当する。
- ^ CDドラマ「白と黒」参照。
- ^ 作中では正式名称は未呼称。
- ^ 玩具「DX左右合体 撃龍神」および「DX左右合体RIGHT 風龍」では、フォン・ダオ・ダーン用弾丸の格納部とされている。
- ^ 正確には「デン・ジ・ヤン・ホー」と区切る。
- ^ 後に、合体パターンそのものは隠しプログラムとして当初から存在し、それが秘匿されていたという設定に変更された。
- ^ 資料によっては、この形態を「ガンロボ」と呼称するものもある[94][95][96]。
- ^ 物語後半にて、ウルテクエンジンが搭載されてからは水上走行も可能となり[101]、作中では単独で日本から中国大陸へと急行したこともある。
- ^ 2005年時点では故人[103]。
- ^ 実際の映像作品や設定上では3人乗りとされている。
- ^ 作中では未使用。
- ^ この点は、他のマイク・サウンダースシリーズの各個体も共通している。
- ^ マイクとの相違点として、コスモロボ形態の頭部と脚部(ブームロボ形態時での腰部と前腕部)の色が赤ではなく水色となっているという点が挙げられる。
- ^ ブームロボ形態では通常、背面に回されている。
- ^ 発動の際には、ゴルディオンハンマーを持ったガオファイガーを模した形状を取る。盤面もそれを反映してか、「FIGHT」のロゴとともにガオファイガーの姿が描かれている[121]。
- ^ 装着が左腕に限定される理由として、左右の腕ごとに発生するエネルギー機関が異なることが挙げられ、空間湾曲エネルギーが必要なディバイディングドライバーは、防御エネルギーが発生する左腕に装備する必要がある。
- ^ ドライバー先端から射出されるディバイディング・コアは、空間をこじ開け反発膨張するレプリションフィールドと、その膨張を抑え込み戦闘空間を保持するアレスティングフィールドを内包する。
- ^ 正確には砲弾とドライバー間の距離を歪め、勢いが減衰するほどの超長距離と化させた。
- ^ Gハンマー自体のGSライドだけではエネルギー不足なため、初使用時には耐えられずにダメージを受けている。
- ^ ゾンダー編では"内閣総理大臣承認"、それ以降は"国連事務総長承認"と刻印されている。
- ^ 電子回路配線パターンがプリントされた透明な手袋で、五指の爪部分にマニキュア状のマイクロチップが備わっている。
- ^ 作中では、オービットベース内での9面パズルパスワードによって封印を解除し、4機のクライマー1で打ち上げを行った後に、撃龍神と超竜神(ダブルトンファーを衝撃吸収装置として接地)の二人がかりで受け止めるというプロセスが取られた。
- ^ 一部資料では「化学薬品」と表記されている[141]。
- ^ 国連事務総長より、日本・アメリカの各GGGに分割委託されたもので、大河とスワンがそれぞれ管理を任されていた[154]。
- ^ 加速のための距離を稼ぐため、U字型に湾曲している。
- ^ 猿頭寺が引き継いだ時点で、弾丸Xのシステムにかなりのバグが発見されたとされる[164]。
- ^ 未遂に終わったものの、それ以前のEI-23・EI-24との戦闘においても、弾丸Xの発動を承認しようとしたことはある。
- ^ 資料によっては「CRプロダクションモデルタイプ33(34)R」と表記するものもある[182]。
- ^ 一部資料では220tと記載するものもある[185]。
- ^ 米たに曰く、「宝塚の男役」が念頭にあったという[要出典]。
- ^ 『獅子の女王』にて、ソンム川(雑誌連載時はオワーズ川)への着地に失敗したのが初の事例である。もっとも、これには人為的な工作も絡んでいる。
- ^ 直撃した熱エネルギーを減衰させながら蒸発する働きを持つ[186]。
- ^ 元ネタはフランス映画『シェルブールの雨傘』。
- ^ リム・オングルは、フランス語で爪やすりを意味する語句である。
- ^ 資料によっては反射板[196]、もしくは反射鏡[198]と表記するものもある。
- ^ 「Armed and Gigantic Task Force Robot」の略称[202]。
- ^ ガオガイガーを凌駕する機体サイズの持ち主で、両腕に力場集束と放射システムを備えたポッドや、格闘用のクローなどを備えている[54]。
- ^ 流出したウルテクの一部で開発されたもので、強力な自爆装置を搭載。これをヘル・アンド・ヘブンで抜き出すというアイディアも提示されていた[54]。
- ^ 「アンプルーレ」は、フランス語で皇帝を意味する。
- ^ フランス語で「爆発光線」を意味する[205]。
- ^ 作中で呼び上げられたのはここまでで、実際にはさらに「フー・ダルティス」と続く。フランス語で「巨大な燃料系花火」を意味する[205]。
- ^ フランス語で「物質さんごめんなさい」を意味する[205]。
- ^ 正確には23.47777774532m[227]。
- ^ 正確には118.17777774532t[227]。
- ^ 資料によっては「ジェネシックガオーマシン」と表記するものもある[231][232]。
- ^ 内訳として、ライナーガオー系はブロウクンガオーとプロテクトガオー、ドリルガオー系はスパイラルガオーとストレイトガオー、ステルスガオー系はガジェットガオーのデータをそれぞれ基にしている。
- ^ 正確には31.47777774532m[237]。
- ^ 正確には34.67777774532m。
- ^ 正確には64.07777774532m[237]。
- ^ 正確には684.67777774532t[237]。
- ^ 作中ではナンバーについては言及されてない。
出典
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- Dセレクション勇者王ガオガイガー プロジェクトガオガイガーFILE1
- 平成17年度GGG秘密白書
- 勇者王ガオガイガーフュージョンガイド
- 勇者王ガオガイガー ファーストガイド
- 勇者王ガオガイガー フェイズ2
- ガガガ情報局
- 勇者王ガオガイガー外伝 獅子の女王
- ASTOUNDING ANIME ABSTRACT 勇者王ガオガイガー