加藤哲郎 (政治学者)
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人物情報 | |
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全名 |
加藤 哲郎 (かとう てつろう) |
生誕 |
1947年1月16日(77歳) 日本 岩手県盛岡市 |
学問 | |
研究分野 |
政治学 比較政治学 現代史 |
研究機関 |
名古屋大学 一橋大学 早稲田大学 |
称号 | 一橋大学名誉教授 |
加藤 哲郎(かとう てつろう、1947年1月16日 - )は、日本の政治学者。一橋大学名誉教授。早稲田大学客員教授。「尾崎=ゾルゲ研究会」代表[1][2]。
略歴
[編集]- 1947年 - 岩手県盛岡市生まれ。
- 1965年 - 岩手県立盛岡第一高等学校卒業。
- 1970年 - 東京大学法学部第3類(政治コース)卒業。株式会社大月書店に入社。
- 1978年 - 名古屋大学法学部助手に就任。
- 1980年 - 一橋大学社会学部専任講師に就任。
- 1981年 - 一橋大学社会学部助教授に就任。
- 1989年 - 一橋大学社会学部教授に就任。
- 1993年 - 論文「コミンテルンの世界像 ―世界政党の政治学的研究-」で名古屋大学より博士(法学)の学位を取得。
- 1996年 - デリー大学中国日本研究所客員教授に就任。
- 1999年 - メキシコ大学院大学客員教授に就任。
- 2000年 - 一橋大学大学院社会学研究科教授に就任。
- 2010年 - 早稲田大学大学院政治学研究科客員教授に就任。一橋大学を定年退職し、名誉教授に就任。
- 2022年 - 11月、「尾崎=ゾルゲ研究会」を設立。代表に就任[1][2]。
人物
[編集]- 「永続民主主義革命」論に基づいた市民社会の構築を目指している。
- 丸山真男を高く評価している。
- 北朝鮮による日本人拉致問題解決を求める意見広告をニューヨーク・タイムズに掲載する運動を行なった「意見広告7人の会」呼びかけ人(残りの6人は有田芳生、勝谷誠彦、重村智計、高世仁、日垣隆、湯川れい子)。
- 指導学生に丹野清人(東京都立大学)、堀江孝司(東京都立大学)、白井聡(京都精華大学)、木下ちがや(明治学院大学研究員)など[3]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『国家論のルネサンス』(青木書店、1986年)
- 『ジャパメリカの時代に――現代日本の社会と国家』(花伝社、1988年)
- 『社会主義と組織原理』(窓社、1989年)
- 『戦後意識の変貌』(岩波書店、1989年)
- 『東欧革命と社会主義』(花伝社、1990年)
- 『社会主義の危機と民主主義の再生――現代日本で市民であること』(教育史料出版会、1990年)
- 『コミンテルンの世界像――世界政党の政治学的研究』(青木書店、1991年)
- 『ソ連崩壊と社会主義――新しい世紀へ』(花伝社、1992年)
- 『社会と国家』(岩波書店、1992年)
- 『国民国家のエルゴロジー――『共産党宣言』から『民衆の地球宣言』へ』(平凡社、1994年/平凡社ライブラリー、2002年)
- 『モスクワで粛清された日本人――30年代共産党と国崎定洞・山本懸蔵の悲劇』(青木書店、1994年)
- 『現代日本のリズムとストレス――エルゴロジーの政治学序説』(花伝社、1996年)
- 『20世紀を超えて――再審される社会主義』(花伝社、2001年)
- 『象徴天皇制の起源――アメリカの心理戦「日本計画」』(平凡社新書、2005年)
- 『情報戦の時代――インターネットと劇場政治』(花伝社、2007年)
- 『情報戦と現代史─―日本国憲法へのもうひとつの道』(花伝社、2007年)
- 『ワイマール期ベルリンの日本人――洋行知識人の反帝ネットワーク』(岩波書店、2008年)
- 『日本の社会主義――原爆反対・原発推進の論理』(岩波現代全書、2013年)
- 『ゾルゲ事件――覆された神話』(平凡社新書、2014年)
- 『「飽食した悪魔」の戦後─―731部隊と二木秀雄『政界ジープ』』(花伝社、2017年)
- 『731部隊と戦後日本─―隠蔽と覚醒の情報戦』(花伝社、2007年)
- 『パンデミックの政治学─―「日本モデル」の失敗』(花伝社、2020年)
共著
[編集]- (伊藤正直・高橋祐吉・田端博邦・寺西俊一)『これからの日本を読む――現代社会入門』(労働旬報社、1987年)
- (井上純一・鈴木浩・橋本和孝・三井逸友)『東京――世界都市化の構図』(青木書店、1990年)
- (川上武)『人間 国崎定洞』(勁草書房、1995年)
- (小河孝)『731部隊と100部隊 知られざる人獣共通感染症研究部隊』(花伝社、2022年)
共編著
[編集]- (ロブ・スティーヴン)『国際論争・日本型経営はポスト・フォーディズムか?』(窓社、1993年)
- (田口富久治・小野耕二・中谷義和)『講座現代の政治学(全3巻)』(青木書店、1994年)
- (石上英一・工藤善通・五味文彦・高埜利彦・西成田豊・藤井譲治・由井正臣・和田晴吾)『岩波日本史辞典』(岩波書店、1999年)
- (渡辺雅男)『20世紀の夢と現実――戦争・文明・福祉』(彩流社、2002年)
- (島崎爽助)『島崎蓊助自伝――父・藤村への抵抗と回帰』(平凡社、2002年)
- (國廣敏文)『グローバル化時代の政治学』(法律文化社, 2008年)
- (田中ひかる・堀江孝司・小野一)『国民国家の境界(政治を問い直す)』(日本経済評論社、2010年)
- (神山伸弘・今井晋哉)『差異のデモクラシー(政治を問い直す)』(日本経済評論社、2010年)
- (丹野清人)『民主主義・平和・地球政治』(日本経済評論社、2010年)
- 『劉暁波と中国民主化のゆくえ』矢吹晋・及川淳子共著訳(花伝社、2011年)
- (井川充雄)『原子力と冷戦―日本とアジアの原発導入』(花伝社、2013年)
訳書
[編集]- マーティン・カーノイ『国家と政治理論』(御茶の水書房、1992年)
- ウィリアム・F・フィッシャー、トーマス・ポニア編『もうひとつの世界は可能だ――世界社会フォーラムとグローバル化への民衆のオルタナティブ』(日本経済評論社、2003年)
- オーウェン・マシューズ『ゾルゲ伝―スターリンのマスター・エージェント』
脚注
[編集]- ^ a b 林啓太 (2023年6月3日). “<土曜訪問>プーチン氏の原点は ゾルゲ研究からウクライナ侵攻探る 加藤哲郎さん(一橋大名誉教授)”. 東京新聞. 2023年9月8日閲覧。
- ^ a b 加藤哲郎 (2023年5月18日). “岸惠子主演『真珠湾前夜』が可能にした学術的ゾルゲ事件研究”. みすず. 2023年9月8日閲覧。
- ^ “気分はもう、焼き打ち——栗原康×白井聡対談【後篇】”. cakes. 2021年3月3日閲覧。