前田芳實
前田 芳實(まえだ よしざね、1945年1月[1] - )は、日本の農学者。農学博士。専門は畜産学[2]。遺伝子や蛋白質制御についての研究が業績として挙げられる[3]。鹿児島大学第12代学長・名誉教授。同大学の農学研究科・農学部長や理事も歴任。地元鹿児島の肉用牛の研究やトカラ馬の調査などもおこなった[4]。
経歴
[編集]鹿児島県立甲南高等学校を1963年3月に卒業し、在学中は生物部で部活動をおこなっていた[5]。同年4月、鹿児島大学農学部に新設の畜産学科へ1期生として入学し、自主研究会も立ち上げ学業に取り組む[5]。1967年3月、同学科を卒業[4]。1969年3月、鹿児島大学大学院農学研究科(畜産学)を修了し農学修士[1][4]。1969年3月鹿児島大学農学部助手となり、1981年10月助教授に就任[1][4]。その間、1977年3月に論文「ウズラの蛋白質多型現象に関する遺伝育種学的研究」で九州大学から農学博士を取得し[6]、1978年9月から1979年9月にジョージア大学Research Associate[1]。1994年7月鹿児島大学農学部教授へ昇任し、2009年3月まで務める[1]。「家禽における蛋白質代謝制御の遺伝学的解析とその育種への応用」で1994年度日本家禽学会賞を受賞[7]。1996年、Worlds Poultry Science Association Award受賞[4]。1997年からミシガン州立大学客員教授を兼任[5]。
鹿児島大学教授職の間、遺伝子実験施設長(2000年4月-2002年3月)、生命科学資源開発研究センター長(2002年4月-2004年3月)、農学部付属農場長(2005年4月-2006年3月)、農学研究科・農学部長(2006年4月-2009年3月)を歴任[4]。 2009年4月から鹿児島大学理事となり(2013年3月まで)[1]、2013年4月1日から2019年3月31日まで第12代鹿児島大学学長を2期6年間務める[8]。学長を退任した2019年、鹿児島大学名誉教授[2]。
学会では日本畜産学会理事も務めた[5]。2010年度に日本家禽学会功労賞を受け[7]、2017年度には「家畜・家禽のタンパク質およびDNA多型,筋肉タンパク質代謝制御に関する研究の推進と後進者の育成」に対して日本畜産学会功労賞(西川賞)が授与された[3]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f 鹿児島大学学長プロフィール - ウェイバックマシン(2019年3月30日アーカイブ分)
- ^ a b 鹿児島大学名誉教授一覧 2019年7月12日閲覧
- ^ a b 2017年度日本畜産学会功労賞(西川賞)受賞者 2020年2月8日閲覧
- ^ a b c d e f 前田芳實 2009年12月24日更新版を2019年7月12日閲覧
- ^ a b c d 「甲南塾」企画委員会 編『甲南新書 第十八集』(鹿児島県立甲南高等学校、2019年3月)
- ^ CiNii博士論文
- ^ a b 日本家禽学会 受賞者一覧 2020年2月8日閲覧
- ^ 鹿児島大学歴代学長 2019年7月12日閲覧
- ^ 『官報』号外第250号、令和3年11月4日
- ^ “令和3年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 20 (2021年11月). 2023年2月17日閲覧。