八戸市美術館
![]() Hachinohe Art Museum | |
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![]() 八戸市美術館(2023年5月) | |
施設情報 | |
正式名称 | 八戸市美術館 |
収蔵作品数 | 約3,000点 |
館長 | 佐藤慎也[1] |
事業主体 | 八戸市 |
管理運営 | 八戸市 |
建物設計 | 西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体 |
延床面積 | 4,844.95㎡ |
開館 | 2021年11月3日に再開館(1986年11月21日)[2] |
所在地 |
〒031-0031 青森県八戸市番町10-4 ![]() 本八戸駅の南約500mに位置する |
外部リンク | 八戸市美術館 |
プロジェクト:GLAM |
八戸市美術館(はちのへしびじゅつかん、英称:Hachinohe Art Museum[3])は、青森県八戸市にある市立美術館。
八戸市美術館は、1986年(昭和61年)に開館した美術館で、開館当初から2016年まで八戸市の中心市街地の番町の旧八戸税務署ビルを使用した(現八戸税務署はラピア近くに存在する)。青森県内で初めて博物館法に基づいた美術館として設立された。
青森県内の美術館5館[4]で構成する「AOMORI GOKAN」の一つである。
歴史
[編集]設立の経緯とコレクション形成
[編集]美術館の最初のコレクションとなったのは、元々八戸市博物館が収蔵していた宇山博明《是川作品群》と、小山田孝が八戸市に寄贈し、当初は八戸市社会教育課が管理していた陶磁器や渡辺貞一の油彩画などの美術作品(小山田コレクション)である[6]。1963年(昭和38年)に今渕正太郎が収集し、妻の今渕せつが八戸市に寄贈した「今渕コレクション」の一部もこの時に収蔵になったが、後に八戸市博物館へ管理換された。開館当初は収蔵点数が379点(前述の今渕コレクションを除く)だったが、1988年(昭和63年)の八戸市議会で収蔵品が少なく同じ作品を何度も展示しなければならない状況を指摘されたことを機に、美術館としての本格的な収集が始まった。郷土作家の作品を中心に収集を行い、美術館資料検討委員会で行われた。コレクションのうち、2,298点は寄贈によって収蔵され、1989年(平成1年)〜1998年度(平成10年度)の10年間には約240点の作品を購入・収蔵した[7]。七尾英鳳、豊島弘尚、月舘れい、渡辺貞一、名久井由蔵、樋口猛彦、戸村茂樹、舟越保武、石橋忠三郎、佐々木泰南、和井田要などの絵画や書が、平成30年度時点で2,808点収蔵されていた[8]。また、特徴的なコレクションに教育版画がある。教師の坂本小九郎が、自身が八戸市の中学校で指導した1950〜1970年代の教育版画約540点を2004年(平成16年)に寄贈した[9]。中でも、八戸市立湊中学校養護学級生徒による《虹の上をとぶ船総集編Ⅱ》の内の「星空をペガサスと牛が飛んでいく」は、スタジオジブリ制作のアニメーション映画作品「魔女の宅急便」に登場するウルスラが描いた作品のモデルになっている。
しかし、展示室と収蔵庫の不足や1969年に竣工した建物の老朽化のため、2016年から新美術館の整備に取り掛かり、2017年(平成29年)4月に一旦閉館した[1][10]。
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建て替え前の八戸市美術館(2009年1月)
新美術館の整備
[編集]八戸市美術館は2021年(令和3年)11月3日に再開館した[10]。新美術館は総工費約32億円で、鉄骨3階、延べ床面積約4590平方メートルとなっている[10]。多様なレイアウトが可能な約835平方メートルの「ジャイアントルーム」が設置された[10]。
アクセス
[編集]- JR東日本八戸線:本八戸駅下車。徒歩約10分。
- バス:JR東日本/青い森鉄道:八戸駅(東口バスプール1番・2番乗り場)から乗車、八戸市営バス・南部バス・十和田観光電鉄バス:「八戸中心街ターミナル(八日町)」バス停下車。徒歩約3分。
- 自動車:八戸自動車道:八戸インターから、車で15分。
出典
[編集]- ^ a b “八戸市美術館、17年4月に閉館 新館整備のため (デーリー東北新聞社)”. Yahoo!ニュース (2016年5月14日). 2016年6月12日閲覧。
- ^ “美術館について”. 八戸市美術館. 2016年6月12日閲覧。
- ^ 旧館ではHachinohe City Museum of Artを使用
- ^ 他に、青森県立美術館・青森公立大学国際芸術センター青森・弘前れんが倉庫美術館・十和田市現代美術館。
- ^ 『持続するモノガタリ−語る・繋がる・育む 八戸市美術館コレクションから』八戸市美術館、2022年3月19日、18頁。
- ^ 『持続するモノガタリ−語る・繋がる・育む 八戸市美術館から』八戸市美術館、2022年3月19日、13, 16, 18頁。
- ^ 『持続するモノガタリ−語る・繋がる・育む 八戸市美術館コレクションから』八戸市美術館、2022年3月19日、23頁。
- ^ 『八戸市新美術館管理運営基本計画』八戸市、2019年1月、19ページ
- ^ 『持続するモノガタリ−語る・繋がる・育む 八戸市美術館コレクションから』八戸市美術館、2022年3月19日、78-81頁。
- ^ a b c d “総工費32億円、八戸市美術館がリニューアルオープン”. 河北新報. 2021年11月4日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯40度30分42.3秒 東経141度29分28.7秒 / 北緯40.511750度 東経141.491306度