コンテンツにスキップ

児雷也 (漫画家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
児雷也
生誕 (1967-04-28) 1967年4月28日(57歳)
日本の旗
国籍 日本
職業 漫画家イラストレーター
活動期間 1998年 - 現在
ジャンル ゲイ漫画
代表作五人部屋
仰ゲバ尊シ
三羽のカラス
公式サイト 新児雷也組
テンプレートを表示

児雷也(じらいや、1967年4月28日 - )は、日本漫画家イラストレーター。本職を別に持っており、本職をこなしながら創作活動を行っているため、短編集のあとがきや著者近影などでは「会社員画伯」「兼業画伯」と自己紹介している。

来歴

[編集]

1998年より、ゲイ雑誌G-men』上にて男絵と呼ばれるイラストレーションを発表し、1999年11月に同誌上に読み切り「竜首神社例大祭奉納神楽」を掲載し、ゲイ漫画家としてデビューする。また、漫画と並行して2001年6月号(63号)から2006年7月号(124号)までの約5年間に渡り、『G-men』の表紙イラストを担当した。他にも、同誌内にイラスト付きのコラムを多数寄稿している。現在も『G-men』や姉妹誌にてイラストレーションや漫画を発表している。掲載された作品は短編集としてまとめられ、これまでに3本(新装版を含めると7本)が刊行されている。

商業誌での活動以外にも、日本のゲイアーティストの作品を集めた企画展に作品を出展したり、ゲイナイトフライヤーコンドームパッケージなどにイラストを提供している。フランスでイラスト集が出版され、海外からも注目を集めている。

画風・作画方法

[編集]

『G-men』に漫画を発表した当初は製図サインペンペン入れを行っていたが、2002年6月に同誌上にて掲載された「五郎」からはCGで漫画を作成している。PhotoshopIllustratorQuarkXPressなどを使用して描かれた男絵は、漫画的なイラストから写実的なイラストまで細緻に描き込まれ、『G-men』において掲載された同誌の表紙や男絵は写実的である。

彼が描くキャラクターのほとんどは、筋骨隆々とした大柄で、体毛が濃く、短髪で眉毛が太く、を生やした、いわゆる「熊系」や「ガチムチ」と呼ばれる男性であり、作品には体育会系学生も登場する。初期の作品は性行為の描写を伴わないものもあり、基本的には男同士の明るい恋愛を描いたものが多いが、「秘密」や「蔵の中の鬼」などのように、性行為の強制や暴力近親相姦などを題材とした作品もある。発表された漫画作品のほとんどは1話完結の読み切りである。

人物像

[編集]

自画像は丸顔に坊主頭で口髭と顎髭を生やし、眼鏡をかけている姿で描かれていることが多い。田亀源五郎と面識があり、彼を師匠と呼んでいる。

作品

[編集]

漫画

[編集]

G-men

[編集]
  • 竜首神社例大祭奉納神楽(46号 1999年11月)
  • 藍の匂い(50号 2000年3月)
  • 大漁旗ゆれた(53号 2000年6月)
  • 八吉神社例大祭奉納相撲(56号 2000年9月)
  • 恋女房(59号 2000年12月)
  • 約束(62号 2001年3月)
  • 五人部屋(65号 2001年6月)
  • 港祭天狗岩卸縄飾(68号 2001年9月)
  • 親父の恋人【前編】(72号 2002年1月)
  • 親父の恋人【後編】(73号 2002年2月)
  • 五郎(77号 2002年6月)
  • 泣き虫トロ(89号 2003年6月)
  • 喝っ!(96号 2004年1月)
  • 百貫でぶの百太郎(100号 2004年7月)
  • 仰ゲバ尊シ(112号 2005年5月)
  • 海彦山彦(125号 2006年6月)
  • 野良犬ジロー(130号 2006年11月)
  • 希望町三丁目富士乃湯物語(139号 2007年8月)
  • 秘密(150号 2008年7月)
  • 三羽のカラス(156号 2009年1月)
  • 金太のキンタマ(172号 2010年5月)
  • つむじ風どこへ吹く(181号 2011年2月)
  • 火のー用ー心!! (196号 2012年5月)
  • 百太郎 対 二百太郎(200号 2012年11月)
  • 真昼の花火(210号 2013年7月)
  • 青い空 入道雲 通り雨【前編】(216号 2014年1月)
  • 青い空 入道雲 通り雨【後編】(217号 2014年2月)
  • 恋人たちのありふれたやりとり(236号 2015年9月)

爆男

[編集]
  • 木村厳五郎一家(Vol.1 2004年10月 -Vol.6 2006年2月 全6話)

激男

[編集]
  • 顧問はつらいよ(Vol.7 2006年12月)

ウラゲキ

[編集]
  • 格技室(Vol.1 2007年8月)
  • 蔵の中の鬼(Vol.2 2007年11月)
  • 真田十勇士 旅の一夜(Vol.5 2008年10月)

G-Bless

[編集]
  • 坑ん中(Vol.01 2009年2月)

コミックG.G.

[編集]
  • 課長玩具(No.2 2011年5月)
  • オンヤマさんと白い酒(No.6 2012年5月)

同人誌

[編集]
  • 獣太22歳(漢祭 第2号 2017年6月)
  • 七福島(漢祭 第19号 2022年10月)

描き下ろし

[編集]
  • 恋女房 その後(短編集『五人部屋』『五人部屋 新装版』収録)
  • 五人部屋 HARD MIX(短編集『五人部屋』 『五人部屋 新装版』収録)
  • 木村厳五郎一家 第七話(短編集『仰ゲバ尊シ』『仰ゲバ尊シ 新装版』収録)
  • 三羽のカラス VS 秘密(短編集『三羽のカラス』『三羽のカラス 特盛り!』『三羽のカラス 特盛り! 新装版』収録)
  • 三羽のカラス 純情篇 (短編集『三羽のカラス 特盛り!』『三羽のカラス 特盛り! 新装版』収録)

短編漫画集

[編集]

画集

[編集]
  • 『THE ART OF JIRAIYA』 フランス H&O EDITIONS発行
  • 『児雷也1998-2012』 2012年4月25日発行 ISBN 978-4-89236-463-1

同人誌

[編集]
  • 『CAVEMAN GUU』 アメリカ MASSIVE発行
  • 『縄文人グウ』(CAVEMAN GUUの日本語版) BIG GYM池袋店 2015年3月7日発行
  • 『TWO HOSES』 アメリカ MASSIVE発行
  • 『ホースが2本』(TWO HOSESの日本語版) BIG GYM池袋店 2017年2月14日発行
  • 『ヨコヅナ先生』 BIG GYM池袋店 2019年4月27日発行

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]