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侍中群要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

侍中群要(じちゅうぐんよう)は、平安時代以後、朝廷にあって機密の事務をつかさどった高級官僚の蔵人侍中)に関する種々な事例を集めて記した有職故実書である[1]。全10巻。著者・成立ともに不明だが、最新の記事は延久3年(1071年)であることから[2]、それ以降の成立である。橘広相を著者とする説もあるが[3]、成立時期からすると誤りである[4]

現存する最古の完本は、鎌倉幕府第15代執権北条貞顕が嘉元4年(1306年)に書き写させた金沢文庫本で、名古屋市が所有(蓬左文庫保管)し、国の重要文化財である。この「金沢文庫本(蓬左文庫蔵、重要文化財)を翻刻し解説と索引を付した目崎徳衛 校訂・解説『侍中群要』吉川弘文館1985年、オンデマンド版、2023年、ISBN 9784642721332 がある。

記載例

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脚注

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  1. ^ 侍中群要(金沢文庫本)文化財ナビ愛知
  2. ^ 角田清美「中世から近世における石灰の利用」『専修人文論集』第90巻、専修大学学会、2012年3月、149-187頁、doi:10.34360/00002680ISSN 0386-4367CRID 1390009224825417088 
  3. ^ 侍中群要. 第1-10 / 橘広相 [撰 ]古典籍総合データベース
  4. ^ 『世界大百科事典 』kotobank
  5. ^ 『日本の犬・歴史散歩』真壁延子、文芸社, 2001
  6. ^ 『当世女装一斑』泉鏡花青空文庫