伊香保神社
伊香保神社 | |
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所在地 | 群馬県渋川市伊香保町伊香保2 |
位置 | 北緯36度29分45.33秒 東経138度54分57.05秒 / 北緯36.4959250度 東経138.9158472度 |
主祭神 |
大己貴命 少彦名命 |
社格等 | 式内社(名神大)・県社兼郷社 |
創建 | 天長2年 |
例祭 | 9月19日 |
伊香保神社(いかほじんじゃ)は、群馬県渋川市にある神社である。伊香保温泉を守護する神社。式内社(名神大社)で、旧社格は県社兼郷社。上野国三宮とされる。伊加保神社とも書かれる。かつては三宮神社(北群馬郡吉岡町大久保)が本宮だったという。
祭神
[編集]現在の主祭神は大己貴命と少彦名命の二座で、温泉・医療の神を祭る。
ただし当社が現在の温泉地に移転する以前は、「いかほ」(榛名山も含むこの地域の旧称)の山々を山岳信仰の場とした「いかつほの神」一座が祭神であったとされる。また三宮神社祭神を考慮した説では、十一面観音であるとされる。
歴史
[編集]現在の温泉街内の伊香保神社の由緒では825年(天長2年)の創建。旧本社とされる三宮神社は750年(天平勝宝2年)創祀。
六国史初出は『続日本後紀』835年(承和2年)9月辛未条で、名神に列している。同6年6月甲申に従五位下となり、以後昇階して880年(元慶4年)5月25日に赤城神社と並ぶ従四位上となった。
延喜式では「群馬郡 井加保神社 名神大」と記載されており、名神大社に列した。「上野国交替実録帳」では正一位。上野国三宮。しかし後援豪族が衰退したらしく、中世以後は社勢衰微した。
尾崎喜左雄「伊香保神社の研究」によると、当初の山岳信仰時代には現在地に鎮座しておらず、里宮として今の三宮神社の地に伊香保神社はあったという。また豪族・有馬氏(阿利真公)が祭祀を行い、若伊香保神社のある渋川市有馬に最初は鎮座していたともいう。
少なくとも平安以降に伊香保温泉街へ移転し、温の守護神となった。近世に入ると社号を「温泉神社」と称した。別当は寛永年間創建の温泉寺。
1873年(明治6年)、社号を「伊香保神社」に戻した。同年9月19日には県社兼郷社となる。
社殿については、1878年(明治11年)3月火事により全焼したため、同時に消失していた摂社の温泉神社(もと医王寺の薬師堂)を1884年(明治17年)合祀してその跡地に現社殿(仮宮)を再建、現在に至る。
境内
[編集]神社は長さ300m、360段ある伊香保温泉の石段街の最上部にある[1]。
関連する神社
[編集]出典
[編集]- ^ “観光社会資本の事例 伊香保温泉の石段街”. 国土交通省. 2022年10月23日閲覧。
参考文献
[編集]- 尾崎喜左雄「伊香保神社の研究」『上野国の信仰と文化』尾崎先生著書刊行会、1970年5月。
- 尾崎喜左雄『上野国神名帳の研究』尾崎先生著書刊行会、1974年12月。