コンテンツにスキップ

伊万里鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊万里鉄道
運行 1898–1898
後継 九州鉄道国鉄JR九州を経て松浦鉄道西九州線
軌間 1067mm
テンプレートを表示
伊万里鉄道
STR
自社路線
exSTR
他社路線

九州鉄道合併直前

九州鉄道
KBHFxaq xABZq+r
有田
BHF
蔵宿
BHF
夫婦石
KBHFe
伊万里

伊万里鉄道(いまりてつどう)は、明治時代中期に現在の松浦鉄道西九州線のうち有田駅 - 伊万里駅間を建設・運営した鉄道会社である。

主な建設の目的は、現在の有田町で造られる陶磁器有田焼)の伊万里港への輸送、初代の九州鉄道伊万里との連絡、伊万里地区の炭田で産出する石炭の輸送であった。しかし、物価騰貴のための増資を度々行い、資本金を40万円としたが、それでも資金が不足し借入金に頼ることになる。これが経営の足かせとなり、開業から1年を経ずに九州鉄道に合併された。

沿革

[編集]

松浦鉄道西九州線の項目も参照されたい。

駅一覧

[編集]

有田駅 - 蔵宿駅 - 夫婦石駅 - 伊万里駅

現在上記のほかにある中間駅は国鉄・松浦鉄道により開業したものである。

車両

[編集]

九州鉄道に引き継がれた車両は機関車2両、2軸客車8両、貨車20両

1, 2
1898年、クック製、車軸配置0-6-0 (C) 型タンク機関車。九州鉄道合併後は、140形 (140, 141)国有化前に売却された。

脚注

[編集]
  1. ^ 「私設鉄道敷設仮免状下付」『官報』1896年2月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ 「私設鉄道敷設免許状下付」『官報』1896年6月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 「明治31年度鉄道線路開業哩数細別表」『鉄道局年報. 明治31年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 「解散会社」『鉄道局年報. 明治31年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)

参考文献

[編集]
  • 『日本鉄道史 中編』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  • 『伊万里市史』近世近代5 2007年、813-817頁

関連項目

[編集]