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今谷明

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今谷 明
人物情報
生誕 (1942-09-29) 1942年9月29日
日本の旗 日本京都府京都市
出身校 京都大学
学問
研究分野 日本史(日本中世史)
研究機関 横浜市立大学国際日本文化研究センター都留文科大学
学位 文学博士
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今谷 明(いまたに あきら、 1942年[1]9月29日[2] - )は、日本歴史学者大蔵官僚横浜市立大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。専門は日本中世史[1]

経歴

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出生から修学期

1942年、京都府京都市で生まれた[1]京都大学経済学部[1]を卒業。

経済官僚として

1967年、大蔵省に入省し[1]近畿財務局に勤務した[3]。1969年からは経済企画庁に勤務[1]。一方で、京都大学大学院文学研究科で日本史学を専攻し、博士課程を単位取得退学[1]。1987年に学位論文『室町幕府解体過程の研究』を提出して文学博士の学位を取得[4][1]

日本史研究者として

国立歴史民俗博物館助教授に着任。1998年、横浜市立大学教授となった。2004年に横浜市立大学を定年退官し、名誉教授となった[5]。その後は国際日本文化研究センター教授となり、2008年に同センターを定年退官、名誉教授となった。2008年、都留文科大学第11代学長に就任し、2010年まで務めた。その後は、帝京大学文学部特任教授をつとめている。

研究内容・業績

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専門は日本中世史。戦国時代における天皇の権威が、従来の説で論じられていたよりも強かったと主張する一連の著作で知られる。近年は、ヨーロッパ・オリエント封建制と日本中世の封建制との比較研究も行っている。

著書

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単著

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編著

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  • 『天皇家はなぜ続いたか 対談集』新人物往来社 1991
  • 『王権と神祇』思文閣出版 2002
  • 『王権と都市』思文閣出版 2008
  • 『現代語訳 神皇正統記北畠親房著、新人物文庫 2015

共編著

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  1. 『20世紀の歴史家たち(1) 日本編(上)』1997
  2. 『20世紀の歴史家たち(2) 日本編(下)』1999
  3. 『20世紀の歴史家たち(3) 世界編(上)』1999
  4. 『20世紀の歴史家たち(4) 世界編(下)』2001
  5. 『20世紀の歴史家たち(5) 日本編(続)』2006

論文

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  • 「平泉澄の皇国史観とアジール論」『創造の世界』95(小学館、1995年)
  • 「平泉澄と権門体制論」上横手雅敬編『中世の寺社と信仰』(吉川弘文館、2001年)
これらの論文で歴史学者・黒田俊雄の「権門体制論」を、戦前の皇国史観の学者・平泉澄による研究の剽窃ではないかと指摘した。

外部リンク

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 今谷 明(いまたに・あきら)”. PHP研究所 (2008年). 2017年1月6日閲覧。
  2. ^ 『著作権台帳』
  3. ^ 『新訂現代日本人名録 2002,第1巻』日外アソシエーツ、2002年1月発行、883頁
  4. ^ CiNii(学位論文)
  5. ^ 今谷明教授 略歴・執筆目録 (今谷明教授退職記念号) 横浜市立大学論叢 人文科学系列 56(1), 1-3, 2004