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今枝蝶人

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今枝 蝶人(いまえだ ちょうじん、1894年明治27年)10月22日 - 1982年昭和57年)9月17日)は、徳島県出身の俳人

今枝尚春。蝶人は俳号。

生涯

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1894年(明治27)徳島市生まれ。

1915年(大正4)、徳島師範学校を卒業。徳島市小学校、香蘭高校等で教職に奉じた。

1916年(大正5)頃俳句を始める。

1917年(大正6)臼田亜浪主宰の「石楠」に参加。後に最高幹部となる。

1930年(昭和10)「鳴門」を創刊、主宰。

1935年(昭和15)「海音」を創刊、主宰。

1946年(昭和21)「向日葵」を創刊、主宰。

1951年(昭和26)初の句集「草樹」刊行。

1965年(昭和40)3月、俳句観の相違から「向日葵」と決別。

1965年6月、新たに「航標」を創刊し主宰。

1966年(昭和41)、第二句集「幹」刊行。

1981年(昭和56)、第三句集「沙羅」刊行。

▪句碑が徳島市、鳴門市にある(別項参照)

徳島県立文学書道館3階の文学常設展示室で、徳島ゆかりの文学者として紹介されている。

句碑等と俳句

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徳島県内に句碑等は4か所ある。 第一第二は生前に、第三以下は蝶人没後に建立された。

▪第一句碑、1956年 徳島県鳴門市、鳴門公園お茶園展望台

「松は実に 潮鳴りの昼 遠くなりぬ」

▪第二句碑、1985年 徳島市、藍場浜公園

「雛の日の 雪淡く木に触れて 降る」

▪第三句碑、1990年 徳島市多家良町中津峰山如意輪寺

「仏体の 豊麗昏し(くらし) ほととぎす」

▪三代歌碑▪句碑 徳島市福島、慈光寺

「天涯や 寒の鴉の声 棄て去る」

(2025年現在の状況)


著書

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  • 『句集 草樹』石楠社、1951年。 
  • 『今枝蝶人第二句集 幹』航標俳句会、1966年。 
  • 『今枝蝶人』出版〈現代徳島詩歌選集 1〉、1974年。 
  • 『今枝蝶人第三句集 沙羅』航標俳句会、1981年。 
  • 『定本今枝蝶人句文集』航標俳句会、1990年。 
  • 今枝立青 編『今枝蝶人の一句』今枝立青、1998年。 

参考文献

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  • 『現代俳句大事典』 三省堂

関連項目

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