コンテンツにスキップ

人類滅亡-LIFE AFTER PEOPLE-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
人類滅亡-LIFE AFTER PEOPLE-
ジャンル 科学ドキュメンタリー
ナレーター ストルアン・ロジャー(スペシャル版)[1]
ジェームズ・ルーリー(シリーズ版)[2]
音楽 エリック・アムダール
言語 英語
シーズン数 2
話数 20+1
製作
製作総指揮 ダグラス・コーヘン[2]
ルイス・タランティーノ[2]
ポール・キャバナ[2]
放送局ヒストリーチャンネル
放送期間2008年1月21日 - 2010年3月16日
放送分45分
テンプレートを表示

人類滅亡-LIFE AFTER PEOPLE-』(じんるいめつぼう ライフ・アフター・ピープル、原題: Life After People)は、2009年から2010年にかけてヒストリーチャンネルで放送された、人類が突如として消滅した1日後から1万年後の世界を追うテレビシリーズ。全2シリーズ20話であるが、2008年1月21日にはその先駆けとなる2時間のテレビ映画版スペシャルがアメリカ合衆国で放送された[3]

2時間スペシャルの視聴者数は540万人を記録し、当時のヒストリーチャンネル史上最高記録を樹立した。同年3月18日にDVDが発売された[4]

コンセプト

[編集]

人類絶滅後の地球表層の変貌をCGで描く[5]植物学生態学生物学地質学気候学考古学などの学問分野の専門家が集まって考察を重ね、人類の消滅した世界で建築物がいつまで耐久するか、齧歯類鳥類などの生物がどれほど繁栄を遂げるか、といった内容を紹介する[6]。具体的には、燃える高層ビル・崩落する橋・洪水に襲われる地下トンネル・森林に覆われて姿を消す都市が描写された[7]

人間が忽然と姿を消した世界を推測する材料として、チェルノブイリ原子力発電所事故による放射線の危険から立ち入り禁止となったウクライナプリピャチが参考にされている[7][6]

なお、人類が絶滅した理由などは劇中で一切説明されていない。人類が一斉に姿を消した設定であるため、遺体の腐敗などの問題も無視されている[7]

時系列

[編集]
人類消滅1日目
発電所が停止。地下水の管理が不能となり、地下空間が地下水で満たされる[8]
人類消滅10日目
人類に飼育されていたペットのうち、イヌが多く餓死する。イヌよりも自由に行動できるネコは野鳥などを捕食し、イヌよりも多く生き延びる[8]
人類消滅1年後
タンポポなど植物がアスファルトを割って繁茂し、根を張って数年で建築物を破壊する[8]
人類消滅5年後
植物の繁茂により、道路がほとんど消滅する[8]。植物食性動物が繁栄し、それを狙う動物食性動物も数を増やし始める[8]
人類消滅数十年後
CDDVDなどのデジタルデータが寿命を迎える[8]
人類消滅100年後
ゴールデン・ゲート・ブリッジブルックリン橋などの橋が崩落し始める[8]
人類消滅200年後
エッフェル塔エンパイア・ステート・ビルディングなどの大型建築物が倒壊し始める[8]
人類消滅1000 - 10000年後
河川の形状も変わり、人類が文明を築く以前の自然が回復する。1万年後にもなると、ラシュモア山万里の長城ピラミッドといった石造りの構造物を除き、人類の文明の痕跡はほとんど残存していない[8]

エピソードリスト

[編集]

第1シリーズの放送日と第2シリーズの米国放送日はインターネット・ムービー・データベース[9][10]、第2シリーズの邦題と日本放送日はヒストリーチャンネルの公式サイトの情報による[5]

第1シリーズ

[編集]

第2シリーズ

[編集]

日本において

[編集]

日本では2020年4月にヒストリーチャンネルで第2シリーズまで放送された[5]

2008年11月17日には日本テレビ系列のバラエティ番組世界まる見え!テレビ特捜部』で本作のスペシャル版が特集された[8]。日本テレビ系列では、2010年6月28日にも再構成の上で『人類ZEROの未来!』として放送された[11]

出典

[編集]
  1. ^ ライフ・アフター・ピープル (2008 TV Movie) Full Cast & Crew”. インターネット・ムービー・データベース. Amazon.com. 2020年5月13日閲覧。
  2. ^ a b c d ライフ・アフター・ピープル (2009– ) Full Cast & Crew”. インターネット・ムービー・データベース. Amazon.com. 2020年5月13日閲覧。
  3. ^ ライフ・アフター・ピープル (2008 TV Movie) Release Info”. インターネット・ムービー・データベース. Amazon.com. 2020年5月13日閲覧。
  4. ^ Neely Tucker (2008年3月8日). “Depopulation Boom”. ワシントン・ポスト. https://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/03/07/AR2008030703256.html?hpid=artslot 2020年5月14日閲覧。 
  5. ^ a b c 人類滅亡-LIFE AFTER PEOPLE-”. ヒストリーチャンネル. エーアンドイーネットワークスジャパン. 2020年5月13日閲覧。
  6. ^ a b 人類滅亡後の地球はどうなるのかを描いた「Life After People」”. GIGAZINE. 株式会社OSA (2008年1月22日). 2020年5月13日閲覧。
  7. ^ a b c “Fires, Falling Buildings and No One to Clean Up”. ニューヨーク・タイムズ. (2008年1月21日). https://www.nytimes.com/2008/01/21/arts/television/21hale.html 2020年5月13日閲覧。 
  8. ^ a b c d e f g h i j 地球から人類がいなくなったら”. 世界まる見え!テレビ特捜部. 日本テレビ放送網 . 2009年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月13日閲覧。
  9. ^ ライフ・アフター・ピープル (2009– ) Episode List”. インターネット・ムービー・データベース. Amazon.com. 2020年5月13日閲覧。
  10. ^ ライフ・アフター・ピープル (2009– ) Episode List”. インターネット・ムービー・データベース. Amazon.com. 2020年5月13日閲覧。
  11. ^ 人類ZEROの未来!”. 日本テレビ放送網. 2010年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月29日閲覧。

外部リンク

[編集]