井上逸兵
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井上 逸兵(いのうえ いっぺい、1961年9月10日 - )は、日本の言語学者。慶應義塾大学文学部教授。専門は、社会言語学・英語学。博士(文学)。慶應義塾中等部部長(校長)。エッセイスト。
人物情報 | |
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生誕 |
1961年9月10日(63歳) 日本・石川県金沢市 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
慶應義塾大学法学部 慶應義塾大学文学部 慶應義塾大学大学院文学研究科 |
学問 | |
研究分野 | 社会言語学 |
研究機関 | 慶應義塾大学 |
学位 | 博士(文学)(慶應義塾大学) |
公式サイト | |
https://ipinoue.jp/ |
来歴
[編集]石川県金沢市出身。1985年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1987年同大学文学部卒業。1989年同大学院文学研究科修士課程修了。
1989年富山大学講師、助教授。1994年信州大学人文学部助教授、2002年慶應義塾大学法学部助教授、教授を経て、現在同大学文学部教授。2018年より慶應義塾中等部部長(校長職に該当)を兼任。
相互行為の社会言語学、談話分析、社会語用論などの観点から、英語と日本語の諸側面を研究している。
日本英語学会評議員。地球ことば村・世界言語博物館理事長。慶應言語教育研究フォーラム主宰。
社会言語科学会研究大会委員長、社会言語科学会事業委員長、日本語用論学会運営委員、日本認知言語学会理事を歴任。
人物
[編集]担当するゼミの卒業生には日本テレビアナウンサーの水卜麻美がいる。
慶應義塾体育会水泳部部長を長年務めている。水泳部OBにはフジテレビアナウンサーの榎並大二郎・内野泰輔、ロンドンオリンピック競泳男子200m平泳ぎ銅メダリストの立石諒がいる[1][2]。
慶應義塾大学文学部教授の堀田隆一とともにYouTubeチャンネル「井上逸兵・堀田隆一英語学言語学チャンネル」を運営。
著書
[編集]単著
[編集]- 『伝わるしくみと異文化間コミュニケーション』(南雲堂、1999年)
- 『ことばの生態系-コミュニケーションは何でできているか-』(慶應義塾大学出版会、2005年)
- 『サバイバルイングリッシュ』(幻冬舎エデュケーション 2011年)
- 『バカに見えるビジネス語』(青春新書インテリジェンス、2013年)
- 『グローバルコミュニケーションのための英語学概論』(慶應義塾大学出版会、2015年)
- 『パラグラフは英語プレゼンの基本 ―世界でいちばんシンプルなアカデミックライティング教本―』[英文作成: Ash Spreadbury](同学社、2017年)
- 『おもてなしの基礎英語 1語からのかんたんフレーズ100 上』NHK CD BOOK(NHK出版、2019)
- 『おもてなしの基礎英語 1語からのかんたんフレーズ100 下』NHK CD BOOK(NHK出版、2019)
- 『おもてなしの基礎英語 全フレーズ集』NHK CD BOOK(NHK出版、2020)
- 『英語の思考法 話すための文法・文化レッスン』(ちくま新書、2021年) ISBN 978-4480074102
- 『もっともシンプルな英語ライティング講義』(慶應義塾大学出版会、2022)
編著
[編集]- 『社会言語学(朝倉日英対照言語学シリーズ 発展編1)』(朝倉書店、2017年)
共著・分担執筆
[編集]- 『英語学文献解題・言語学Ⅱ』(唐須教光編、研究社、2000年)
- 『入門語用論研究』(小泉保編、研究社、2001年)
- 『認知言語学のキーワード事典』(辻幸夫編、研究社)2002年
- 『応用言語学事典』(小池生夫編集主幹・井出祥子、河野守夫、鈴木博、田中春美、田辺洋二、水谷修(編)、研究社、2003年)
- 『新編 認知言語学のキーワード事典』(辻幸夫編、研究社、2003年)
- 『開放系言語学への招待―文化・認知・コミュニケーション―』(慶應義塾大学出版会、2008年)
- "Advances in Discourse Approaches" (edited by Marta Dynel, Cambridge Scholars Publishing, 2009)
- 『ことばの意味と使用―日英語のダイナミズム―』(澤田治美・高見健一編、鳳書房、2010年)
- 『くらべてわかる英文法』(畠山雄二編、くろしお出版、2012年)
- 『酒運び(サケハコビ)─情報と文化をむすぶ交流の酒- 』(ほろよいブックス、社会評論社、2013年)
- 『Writing Seeker―文法からパラグラフライティングへ』(金星堂、2015年)[共著者:飯島あす香]
- 『最新英語学・言語学用語辞典』社会言語学分野執筆担当(中野弘三・服部義弘・小野隆啓・西原哲雄 共同監修、開拓社、2015年)
- 『三田文学 No.130(2017年夏季号)』随筆「スマホの中の人類」(慶應義塾大学出版会、2017年)
監修
[編集]- 『よく見るのに読めない漢字』(幻冬舎エデュケーション、2011年)
- 『おもてなしの基礎英語 早苗のゲストハウス開業編』NHKテレビDVD BOOK(主婦の友社、2019)
- 『おもてなしの基礎英語 早苗の奮闘編』NHKテレビDVD BOOK(主婦の友社、2019)
- 『おもてなしの基礎英語 ニッポン追いかけっこ 旅の始まり編』NHKテレビDVD BOOK(主婦の友社、2020)
対談・鼎談
[編集]- 『行動する文学部』第一章「伝えるしごと・ことばのしごと」水卜麻美との対談(慶應義塾大学出版会、2016年)
- 『三田評論』2018年1月号「<三人閑談> 少数言語を旅する」佐藤歩武、藤田護との鼎談(慶應義塾大学出版会、2018年)
翻訳(単訳)
[編集]- ペーテル・ヤーデンフォシュ『ヒトはいかにして知恵者(サピエンス)となったのか―思考の進化論』(研究社、2005)(原典:Peter Gärdenfors, 2003. How Homo became Sapiens: On the Evolution of Thinking. Cambridge University Press)
翻訳(共訳)
[編集]- ジョン・ガンパーズ『認知と相互行為の社会言語学-ディスコース・ストラテジー-』(松柏社、2004年)[共訳者:出原健一・花崎美紀・荒木瑞夫・多々良直弘](原典:John J. Gumperz. 1982. Discourse Strategies. Cambridge University Press.)
- ヤムナ・カチュルー 、ラリー・E・スミス『世界の英語と社会言語学―多様な英語でコミュニケーションする 』(慶應義塾大学出版会、2013年)[共訳者:多々良直弘、谷みゆき、八木橋宏勇、北村一真]
翻訳(共監訳)
[編集]- レイモンド・W. ギブズ Jr. 『比喩と認知―心とことばの認知科学』(研究社、2008年)[共監訳者:辻幸夫、訳者:小野滋、出原健一、八木健太郎](原著:Raymond W. Gibbs. 1994. The poetics of mind: figurative thought, language, and understanding. Cambridge University Press.)
雑誌
[編集]- 月刊ニュータイプ(Newtype) 連載「井上逸兵のしましまにしまっしま!」(角川書店、1999年1月号~2000年3月号)
- PRESIDENT NEXT vol.13 「はじまりの学者インタビュー」 (プレジデント社 2016年3月15日号)
- PRESIDENT NEXT vol.17 「あなたが英語を話せない言語学的な理由」(副島淳との対談)、「連続マンガドラマ 酒場の教養「ふじ」第2話」、「慶應義塾大学教授が教えるシチュエーション別「3語フレーズ」のお手本155」(プレジデント社 2016年7月15日号)
- PRESIDENT 2016.10.31号 「うっかり使うと赤っ恥「バカに見えるカタカナ語」図鑑」(プレジデント社、2016年)
テレビ
[編集]過去の出演番組
[編集]- ニュースで英会話(NHK教育テレビジョン、2017年2月 - 2018年3月)- 講師[3]
- 林先生が驚く初耳学!(TBS)- VTR出演(2017年9月24日、2017年11月5日放送分)
- おもてなしの基礎英語(NHK教育テレビジョン、2018年4月 - 2020年3月)- 講師
ラジオ
[編集]過去の出演番組
[編集]- InterFM BARAKAN MORNING(DJ:ピーター・バラカン)"Talking About Language"のコーナー(2010年6月3日〜2012年3月28日)
- InterFM CATCH UP!(DJ:柳井麻希)"CATCH UP!@COLUMN Talking about language"のコーナー(2012年6月27日〜2013年3月27日)[4]
- InterFM BARAKAN MORNING(DJ:ピーター・バラカン/稲葉智美)"Talking About Language"(水曜日)のコーナー(2014年4月2日〜2014年9月24日)[5]
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 井上逸兵 - researchmap
- 井上逸兵 - J-GLOBAL
- 井上逸兵のページ
- 井上逸兵 (@ippeiinoue) - X(旧Twitter)
- 井上逸兵 (ipinoue2) - Facebook
- 井上逸兵 - 慶應義塾大学
- 井上逸兵・堀田隆一英語学言語学チャンネル - YouTube