五族協和 (満洲国)
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五族協和(ごぞくきょうわ、英語: Five Races Under One Union)とは、満洲国の民族政策の標語で「和(日)・朝・満・蒙・漢(中)」の五民族が協調して暮らせる国を目指した。清の後期から中華民国の初期にかけて使われた民族政策のスローガン「五族共和」に倣ったものであるが、こちらの「五族」は「満・蒙・回・蔵・漢」を指しており構成が異なる [1]。
なお、毎日新聞社編『大日本帝国の戦争1 満洲国の幻影』には「国旗の「五色旗」は黄、紅、青、白、黒で日・満・漢・朝・蒙の五族協和を象徴させた」との記述があるが[2]、公式には国旗と五族協和は無関係である。これは、赤(南方)、青(東方)、白(西方)、黒(北方)、黄(中央)を示したもので、中央が四方を統一する意味をあらわしたものとなる[3]。
脚注
[編集]- ^ 五族協和(コトバンク)
- ^ 毎日新聞社編『大日本帝国の戦争1 満州国の幻影 1931-1936』、1999年9月 41頁、ISBN 4620791245
- ^ 塚瀬進『満州国』吉川弘文館