九州沖縄八県連合共進会
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九州沖縄八県連合共進会(きゅうしゅうおきなわはちけんれんごうきょうしんかい)は明治時代に催された地方博覧会。
概要
[編集]1882年(明治15年)に長崎県において第1回が開催され、農産物や工業製品の出品・展示を中心として、以降基本的には毎年、第9回からは隔年で開催された。なお、第1回開催時には佐賀県、宮崎県がそれぞれ長崎県、鹿児島県に編入されていたため6県での開催となっていた。
会期・会場
[編集]回 | 期間 | 会場 | 品目 | 備考 |
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第1回 | 1882年(明治15年) 10月1日-10月30日(30日間) |
長崎県長崎区 (長崎公園 博物館) |
砂糖,生糸,繭,茶,櫨蝋(はぜろう) | 佐賀県,宮崎県がそれぞれ長崎県,鹿児島県に編入されていたため,6県での開催 |
第2回 | 1883年(明治16年) 10月20日-11月28日(40日間) |
鹿児島県鹿児島郡城山町1丁目[1] (鹿児島興業館) |
煙草,砂糖,麻苧(あさお),繭,生糸,織物 | |
第3回 | 1884年(明治17年) 11月1日-11月30日(30日間) |
熊本県熊本区新町1丁目 (物産陳列場) |
綿,麻苧(あさお),砂糖,紙,生糸,織物 | |
第4回 | 1885年(明治18年) 10月1日-11月9日(40日間) |
佐賀県佐賀郡松原町54番地 (市中仕組所) |
綿,茶,砂糖,繭,織物,鯣(するめ) | |
第5回 | 1887年(明治20年) 2月10日-3月31日(50日間) |
福岡県那珂郡春吉村岡新地[2] | 米,櫨蝋(はぜろう),茶,繭,生糸,織物 | |
第6回 | 1888年(明治21年) 2月20日-3月30日(40日間) |
大分県大分郡大分町字南新地 | 繭,生糸,茶,砂糖,鯣(するめ),織物 | |
第7回 | 1889年(明治22年) 2月20日-3月31日(40日間) |
宮崎県宮崎郡上別府村
(勧業物品陳列場内) |
小麦,葉煙草,櫨蝋(はぜろう),茶,繭,生糸,織物 | |
第8回 | 1894年(明治27年) 2月10日-3月21日(40日間) |
沖縄県那覇久茂地259番地 | 鯣(するめ),茶,麻,砂糖,繭,生糸,織物 | |
第9回 | 1897年(明治30年) 2月10日-3月21日(40日間) |
長崎県長崎市長崎公園 (長崎商品陳列所他) |
小麦,繭,生糸,茶,砂糖,製造烟草,織物,花莚,陶磁器,鯣(するめ),乾鮑,鱶鰭(ふかひれ),海参(いりこ:干しなまこ) | |
第10回 | 1899年(明治32年) 2月10日-3月21日(40日間) |
鹿児島県鹿児島市山下町 (県庁構内から物産陳列場) |
米,大豆,繭,生糸,紅茶,緑茶,砂糖,木蝋,製造煙草,絹織物,綿織物及雑織物,花莚,紙,椎茸,陶磁器,鯣(するめ),乾鮑,鱶鰭(ふかひれ),鰹節 | |
第11回 | 1901年(明治34年) 2月10日-3月31日(50日間) |
熊本県熊本市 | 米,麦,繭,生糸,紅茶,緑茶,砂糖,木蝋,製造煙草,絹織物,綿織物小及雑織物,麻,紙,椎茸,陶磁器,酒類,鯣(するめ),鱶鰭(ふかひれ),鰹節 | |
第12回 | 1906年(明治39年) 3月11日-4月29日(40日間) |
佐賀県佐賀市三の丸 | 米,麦,大豆,繭,生糸,紅茶,緑茶,砂糖,木蝋,絹織物,綿織物及雑織物,麻,紙,椎茸,木炭,陶磁器,酒類,醤油,柑橘,素麺,莞莚(かんえん:はなござ),鯣(するめ),鱶鰭(ふかひれ),鰹節,海参(いりこ:干しなまこ),干鮑,農具 | |
第13回 | 1910年(明治43年) 3月11日-5月9日(60日間) |
福岡県福岡市因幡町(佐賀堀埋立地) | ||
第14回 | 1921年(大正10年) 3月15日-5月13日(60日間) |
第1会場:大分県大分市(大分県庁) 第2会場:大分県大分市大字勢家新川海岸一郭 |
脚注
[編集]- ^ 大分県勧業課「勧業報告第17回」-国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 『官報第1092号』,1887年2月23日-国立国会図書館デジタルコレクション