コンテンツにスキップ

中音更駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中音更駅
なかおとふけ
NakaOtofuke
東瓜幕 (9.3 km)
(9.6 km) 上士幌
所在地 北海道河東郡士幌町字中音更
北緯43度10分49.57秒 東経143度12分34.89秒 / 北緯43.1804361度 東経143.2096917度 / 43.1804361; 143.2096917座標: 北緯43度10分49.57秒 東経143度12分34.89秒 / 北緯43.1804361度 東経143.2096917度 / 43.1804361; 143.2096917
所属事業者 北海道拓殖鉄道
所属路線 北海道拓殖鉄道線
キロ程 44.7 km(新得起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1929年(昭和4年)11月26日
廃止年月日 1949年(昭和24年)9月1日
備考 路線廃止による廃駅
テンプレートを表示

中音更駅(なかおとふけえき)は、かつて北海道河東郡士幌町字中音更にあった北海道拓殖鉄道である。同鉄道の廃止に伴い廃駅となった。

概要

[編集]

元々人口が希薄である上、例年の冷害凶作により当地域からの農作物の出荷も少なく、前後共敷設距離が9㎞以上、間に音更川の橋梁もあって、保線除雪の手間がかかる割に収入はほとんど見込めなかった。終戦直後に軍事需要による人員や貨物輸送がなくなって収入が大きく低下した当鉄道は、経営再建を図るため真っ先にこの区間を廃止、当駅は廃駅となった。

余談として、然別湖畔の全焼した旅館の経営者となった北海道拓殖鉄道の社長により、当駅の駅舎を解体した古材が旅館の仮設再建材として使用された[1]

歴史

[編集]

駅名の由来

[編集]

当地の地域名に由来する。「音更」の由来については士幌線音更駅を参照。

駅構造

[編集]
  • 駅舎は上士幌駅へ向かって右側(東側)にあった。
  • ホームは初期には千鳥状にずれた相対式ホーム2面2線を有していたが、1942年(昭和17年)に駅裏側が撤去されて駅舎側の単式ホーム1面となった。
  • 駅舎横の瓜幕側に貨物ホームと2本の引込線、その他駅裏側に側線1本を有した。
  • 駅裏側に機関車の方向転換のためのY線(デルタ線)を有していた。
  • 開設当初にダイヤ上の理由により機関車夜間滞泊用に機関庫と給炭台が駅裏の側線上に設置された[8]

駅周辺

[編集]

周囲は畑作地帯。

  • 音更川
  • 北中音更小学校

隣の駅

[編集]
北海道拓殖鉄道
北海道拓殖鉄道線
東瓜幕 - 中音更駅 - 上士幌

脚注

[編集]
  1. ^ 鹿追町史 P792。
  2. ^ 昭和12年度現在鉄道停車場一覧 鉄道省発行 P259。
  3. ^ 中音更外一停車場設備変更ノ件 国立公文書館 デジタルアーカイブ。免許日。
  4. ^ 南新得停車場設備変更ノ件 国立公文書館 デジタルアーカイブ。免許日。
  5. ^ 中音更及鹿追停車場設備変更ノ件 国立公文書館 デジタルアーカイブ。免許日。
  6. ^ 中音更及南新得停車場設備変更ノ件 国立公文書館 デジタルアーカイブ。免許日。
  7. ^ 停車場設備変更ノ件 国立公文書館 デジタルアーカイブ。免許日。
  8. ^ 中音更駅仮設物設置ノ件 国立公文書館 デジタルアーカイブ。この記述では1930年(昭和)5年7月末日までの仮設となっているが、機関庫は1933年(昭和8年)に、炭水設備は1934年(昭和9年)に南新得駅へ移設されるまで置かれていたと思われる。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]