中野藤生
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中野 藤生(なかの ふじお、1922年12月8日[1] - 2009年8月12日[2])は日本の統計力学者。線形応答理論への寄与で知られる。大阪市出身。
人物
[編集]1922年、大阪に生まれる。 1944年(昭和19年)9月、大阪帝國大学(現大阪大学)理学部物理学科を繰り上げ卒業後、海軍技術見習尉官となって海軍兵学校にて物理教官となる。戦後、大阪帝國大学理学部副手、大阪大学助手を経て、1955年1月に名古屋大学教授となる。
1955年に「電気伝導度の公式」を、1973年には「対称破りポテンシャルの方法」を発表[1]。 1986年、停年退官ののち名古屋大学名誉教授。2009年8月、肺炎のため名古屋市にて死去。86歳であった。
著書
[編集]- 『相転移の統計熱力学』中野藤生・木村初男(著) 朝倉書店 1988年
- 『エルゴード性とは何か(パリティ物理学コース―クローズアップ)』中野藤生・服部真澄(著) 丸善 1994年
- 『ハリソン固体論』Walter A.Harrison(著)、中野藤生・野口精一郎・服部真澄(翻訳) 丸善 1976年
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 木村初男, 服部真澄, 山下護, 杉山勝「中野藤生先生インタビュー~線形応答理論から半世紀を経て~(特別企画)」『物性研究』第84巻第2号、物性研究刊行会、2005年5月、157-204頁、hdl:2433/110179、ISSN 0525-2997、NDLJP:10941115。
- 中嶋貞雄「線形応答理論の成立」『日本物理学会誌』第51巻第10号、日本物理学会、1996年、699-705頁、doi:10.11316/butsuri1946.51.699、ISSN 00290181。
- 京都大学「研究最前線からのメッセージ」番外編 益川敏英名誉教授 (PDF)
- 名古屋大学理学研究科広報誌「理 philosophia」 No. 19, p2 (2010) (PDF)
- 名古屋大学理学同窓会報 No. 21, p5 (2014) (PDF)