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中野慎詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中野 慎詞
Shinji Nakano
基本情報
愛称 しんちゃん
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1999-06-08) 1999年6月8日(25歳)
出身地 岩手県花巻市
身長 176.0cm
体重 83.8kg
選手情報
登録番号 015596
所属 日本競輪選手会青森支部
ホーム 紫波町営自転車競技場
期別 121期
脚質
登録地
2022- 青森
選手情報 KEIRIN.JP

自転車競技情報
所属 チーム楽天Kドリームス
分野 トラックレース
所属歴
アマチュア経歴
2015-2017 岩手県立紫波総合高等学校
2018-2021 早稲田大学
プロ経歴
2020-2022 Dream Seeker
2023- チーム楽天Kドリームス
獲得メダル
日本の旗 日本
トラックレース
UCIトラック・ネーションズカップ
2023 第2戦(カイロ 男子ケイリン
■最終更新日:2023年3月18日  テンプレートを表示

中野 慎詞(なかの しんじ、1999年6月8日 - )は、岩手県花巻市出身の競輪選手自転車競技選手。日本競輪選手会青森支部所属(登録地は岩手県)。日本競輪選手養成所(以下、養成所)第121期生。師匠は佐藤友和(88期)。ホームバンクは紫波自転車競技場

来歴

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岩手県立紫波総合高等学校在学中の2017年ジャパントラックカップ高校総体国体で優勝を果たすなど、早くから注目される。

高校卒業後は早稲田大学スポーツ科学部に進学。大学在学中も自転車競技で実績を残し、アマチュアながら日本自転車競技連盟よりトラックレース短距離強化指定選手「A」指定選手(ポディウム)を受けた(なお、現在はワンランク下の「B」(アカデミー)指定)[1]ほか、2020年には新田祐大率いる自転車競技ナショナルチーム「ドリームシーカー」にも加入し、来る2024年パリオリンピックを目指すことになった[2]

大学在学中に[3]養成所第121回選手候補生入所試験を受験し、2021年1月合格[4]。養成所に入所[5]後は、第2回記録会ゴールデンキャップを獲得[6][7]するなど競走訓練で優秀な競走成績を収めた。養成所が定める早期卒業者要件を満たしたことで、早期卒業候補者として選定され[8]、自身も早期卒業する意思を示したことで、12月に競輪選手資格検定を受験。同試験に合格したことで、2021年12月17日太田海也とともに早期卒業認定され[9]22日に早期卒業証書授与式が行われ、他の同期に先駆け年内で養成所を卒業した[10]

2022年1月1日前橋FIIにてデビュー。デビュー戦で初勝利を挙げた。前橋FIIは3日間とも1着で完全優勝しただけでなく、続く取手FII、立川FIIと3場所完全連続したことで2月13日付でA級2班に特別昇班[11]。さらに平塚FII、いわき平FIIと連続完全優勝し15連勝を記録。4月14日からの青森FIでも完全優勝しデビュー戦から18連勝(6場所連続完全優勝)を達成、翌4月17日付にてS級2班へ特別昇級を果たした(デビュー戦から105日)[12]。A級3班によるチャレンジレースを導入した2008年1月以降において、本格デビュー場所から負けなしの6開催連続優勝(18連勝)でS級特別昇級を果たしたのは史上6人目[13]、また早期卒業者では寺崎浩平以来2人目の快挙であった[14]6月24日函館FI(ナイター)でも完全優勝し、2008年1月のチャレンジ戦導入後では新記録となる、デビューから無傷の21連勝を達成した[15]。さらに8月14日静岡FIでも完全優勝したことでデビュー以降27連勝となり、チャレンジ戦導入以降(但し、記録上は1997年以降)では山口拳矢が持っていたルーキーシリーズも含む26連勝の記録も更新した[16][17]9月8日からの青森記念でGIIIに初参戦、準決勝まで3連勝とし通算30連勝としたが、9月11日の決勝戦では9着となり、連勝記録も止まった[18]。ただ、最終的に同年は、新人としてはトップとなる2135万7000円もの賞金を獲得した[19]

2023年3月17日、2023UCIトラックネーションズカップ英語版第2戦(カイロ)・3日目の男子ケイリンにおいて、自身初のメダルとなる金メダルを獲得した[20]

2024年パリオリンピックの自転車競技では、男子4000メートル団体追い抜き予選に今村駿介窪木一茂橋本英也とともに出場したが、3分53秒489のタイムで10位となり予選敗退となった[21]。男子ケイリンでは決勝に進出し、最終コーナーで中野を含む3選手が競り合っていたが、接触により3人とも転倒して落車し最終順位は4位となった[22]

主なタイトルと記録

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  • 静岡競輪場バンクレコードタイ記録(10秒8) - 2022年8月13日[23]
  • デビュー以降最多連勝記録(30連勝。2008年1月からのチャレンジ戦導入以降) - 2022年9月10日

主な実績

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いずれもアマチュア時代の実績[24]

2017年

2018年

2019年

2020年

  • 全日本学生選手権自転車競技大会 個人スプリント 優勝
  • 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 個人スプリント 優勝
  • 全日本自転車競技選手権大会 チームスプリント 2位

脚注

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  1. ^ TRACK RACE 強化指定選手 - 日本自転車競技連盟ホームページ
  2. ^ 新田祐大率いるドリームシーカーに中野慎詞 加入”. morecadence(JKA) (2020年10月30日). 2022年4月16日閲覧。
  3. ^ 中野慎詞(スポ科4年)が競輪選手としてプロデビュー! - 早稲田大学自転車部Waseda Cycle Team、2022年1月3日
  4. ^ 日本競輪選手養成所第121回(男子)選手候補生入所試験合格者名簿” (PDF). KEIRIN.JP (2021年1月14日). 2021年1月19日閲覧。
  5. ^ 第121回選手候補生の入所式は2021年5月27日に実施したが、中野は入所直前にUCIトラック・ネーションズカップ香港大会に参加しており、当日は帰国後の隔離期間中であったため入所式には出席できず、後日入所した。
  6. ^ 【史上最多】中野慎詞、太田海也ら8人がゴールデンキャップ獲得/JIK(日本競輪選手養成所)121・122回生 第2回記録会”. moreCADENCE(JKA) (2020年9月10日). 2020年9月13日閲覧。
  7. ^ 第121回生(男子)及び第122回生(女子) 第2回記録会が行われました!”. KEIRIN.JP (2021年9月13日). 2021年9月15日閲覧。
  8. ^ 早期卒業候補者が選定されました!2021.09.24日本競輪選手養成所
  9. ^ 121期生の太田海也と中野慎詞が早期卒業…来年1月初陣/競輪選手養成所 2021年12月17日15時18分 日刊スポーツ
  10. ^ 第121回生中野慎詞候補生・太田海也候補生2名の早期卒業証書授与式について”. KEIRIN.JP (2021年12月22日). 2021年12月22日閲覧。
  11. ^ 中野慎詞選手A級2班特別昇班!”. KEIRIN.JP (2022年2月14日). 2022年4月16日閲覧。
  12. ^ 121期 岩手 中野慎詞選手 デビュー18連勝でS級2班へ特別昇級!”. KEIRIN.JP (2022年4月17日). 2022年4月18日閲覧。
  13. ^ 中野慎詞、デビュー18連勝でS級2班へ特別昇級!”. netkeirin (2022年4月17日). 2022年4月24日閲覧。
  14. ^ “121期早期卒業の中野慎詞がS級特昇! 無傷18連勝の有言実行に「安心の方が大きい」/青森”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年4月16日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202204160001215.html 2022年4月16日閲覧。 
  15. ^ “中野慎詞がデビューから無傷21連勝の新記録 S級初Vで深谷知広と山口拳矢の記録を更新/函館”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年6月24日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202206240001228.html 2022年6月24日閲覧。 
  16. ^ “121期早期卒業の中野慎詞がデビューから無傷27連勝の新記録!山口拳矢26連勝を更新/静岡”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年8月14日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202208140001389.html 2022年8月14日閲覧。 
  17. ^ “【静岡競輪】中野慎詞デビューから無傷の27連勝! 連勝記録更新に「数字を伸ばせるように」”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社). (2022年8月14日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/234237 2022年8月14日閲覧。 
  18. ^ “スーパールーキー中野慎詞の連勝が30でストップ…無傷でG3最速Vに挑むも9着に終わる/青森”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年9月11日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202209110000867.html 2022年9月11日閲覧。 
  19. ^ 1. 新人選手賞金取得上位 10 名一覧表[121 期:デビュー2022 年 5 月~2022 年 12 月]” (PDF). KEIRIN.JP(JKA) (2023年1月6日). 2023年1月7日閲覧。
  20. ^ 2023UCIトラックネーションズカップ第2戦 カイロ大会3日目レポート”. KEIRIN.JP(JKA) (2023年3月17日). 2023年3月17日閲覧。
  21. ^ “自転車 男子チームパシュート 日本 予選敗退 パリオリンピック”. NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240806/k10014538421000.html 2024年8月6日閲覧。 
  22. ^ “自転車男子ケイリン 中野慎詞 4位 他選手と接触 転倒 パリ五輪”. NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240811/k10014546681000.html 2024年8月11日閲覧。 
  23. ^ “驚きの上がり10秒8、中野慎詞がバンクレコードタイで「敢斗賞」/静岡”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年8月13日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202208130000979.html 2022年8月13日閲覧。 
  24. ^ 盛岡広域スポーツコミッション エイト・オリンピアンズ・プロジェクト選手紹介中野 慎詞

外部リンク

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