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中谷真一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中谷 真一
なかたに しんいち
内閣広報室より公表された肖像
(2022年 撮影)
生年月日 (1976-09-30) 1976年9月30日(48歳)
出生地 日本の旗 日本 大阪府寝屋川市
出身校 防衛大学校
前職 陸上自衛官(一等陸尉)
佐藤正久参議院議員秘書
所属政党 自由民主党茂木派
称号 学士(理学)
公式サイト 自由民主党 衆議院議員 中谷真一(なかたにしんいち) オフィシャルサイト

選挙区比例南関東ブロック→)
山梨1区→)
比例南関東ブロック
当選回数 5回
在任期間 2012年12月21日[1] - 現職
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中谷真一
所属組織 陸上自衛隊
軍歴 2000 - 2010
最終階級 一等陸尉
除隊後 衆議院議員自由民主党
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中谷 真一(なかたに しんいち、1976年9月30日 - )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(5期)、自由民主党国会対策副委員長、自由民主党総務。

経済産業副大臣内閣府副大臣外務大臣政務官等を歴任。

略歴

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大阪府寝屋川市生まれ(現住所は山梨県韮崎市一ツ谷[2][3]。甲府市立北西中学校、山梨県立甲府第一高等学校を経て、2000年防衛大学校(第44期)を卒業[4]。防衛大学校在学中はラグビー部に所属[5]陸上自衛隊幹部候補生学校卒業後、陸上自衛隊第一空挺団に配属される。

2010年8月に一等陸尉をもって退官。民間企業を経て、同年10月に参議院議員・佐藤正久の秘書になる。

2011年、自由民主党衆議院山梨県第三選挙区支部長に就任。

2012年第46回衆議院議員総選挙に、山梨3区から自民党公認で出馬。民主党前職の後藤斎に172票差で敗れたが、比例南関東ブロックで復活し初当選した。1期目在任中は党政策調査会国防部会の副部会長などを務めた。

2013年には選出選挙区である山梨3区が選挙制度改革を目的とした公職選挙法改正(0増5減)の区割り改定で全域が山梨1区に組み込まれ消失した。山梨1区には既に党所属候補者として宮川典子がいたため、山梨県内の選挙区割りについて自民党は2009年を最後に廃止していた小選挙区と比例代表の候補を選挙ごとに入れ替える「コスタリカ方式」の復活を決めた。これにより2014年第47回衆議院議員総選挙に際しては、中谷を比例南関東ブロックの単立優遇1位とし[6][7]、再選した(なお、自民党は同選挙において同ブロックで8議席を獲得、小選挙区での当選と合わせて擁立した前職全員が再選した)[8]

2017年の第48回衆議院議員総選挙には山梨1区から出馬し、中島克仁に1,131票の僅差で敗れるも、比例復活で3選を果たした[9]

2019年9月13日第4次安倍第2次改造内閣外務政務官に就任[10]

2021年の第49回衆議院議員総選挙は前回同様山梨1区から出馬[注 1]。前回敗れた中島克仁に7,102票差をつけ、3度目の挑戦で初めて小選挙区で勝利した[11]

2024年9月12日、自民党総裁選挙が告示され、旧茂木派からは会長の茂木敏充加藤勝信の2人が立候補した。石破茂高市早苗小泉進次郎の3人が競り合う構図が固まった終盤[12]麻生太郎は9月25日に茂木と「反石破」での連携を確認し、茂木派議員の一部も取り込んだ[13][注 2]。9月27日総裁選執行。高市が得票数1位で決選投票へ進むも、岸田文雄首相の後押しを受けた石破に敗れた[16][13]。中谷は1回目の投票では茂木に投じた[17]。決選投票については、テレビ山梨の取材に対し、投票先を公表しなかった[17]

2024年の第50回衆議院議員総選挙には山梨1区から出馬し、中島克仁に敗れるも、比例復活で5選。

政策・主張

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憲法改正

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安全保障・治安

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  • 自衛隊日報の情報公開請求について、海外では軍事に関する文書は一定期間は完全不開示とし、数十年後に開示するのに対し自衛隊の日報は、他省庁の行政文書と同等に扱われ情報公開がされている現状に対し、危機管理上の問題を提起[19][20]
  • 日本の核武装について今後の国際情勢によっては検討すべきだとしている[18]

地域経済・地域振興

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  • 山梨県などで工事中のリニア整備に関し、住宅地への配慮が必要[21][22]

エネルギー政策

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家族制度

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  • 2017年の朝日新聞によるアンケートにおいて、選択的夫婦別姓制度導入について、どちらかと言えば反対、としている[23]

その他

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人物

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旧統一教会との関係

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ジャーナリスト鈴木エイトが作成した「旧統一教会関連団体と関係があった現職国会議員168人」によれば、旧統一教会関連団体との関係について、2019年に教団系の自転車イベント「ピースロード山梨2019」に来賓出席しており、2020年にも「ピースロード山梨2020」に出席していたとされる[24]

所属団体・議員連盟

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選挙歴

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当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
比当 第46回衆議院議員総選挙 2012年12月16日 36 山梨県第3区 自由民主党 5万190票 33.27% 1 2/4 1/6
第47回衆議院議員総選挙 2014年12月14日 38 比例南関東ブロック 自由民主党 % 22 / 1/8
比当 第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 41 山梨県第1区 自由民主党 10万5876票 43.87% 1 2/4 2/8
第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 45 山梨県第1区 自由民主党 12万5325票 50.46% 1 1/3 /
比当 第50回衆議院議員総選挙 2024年10月27日 48 山梨県第1区 自由民主党 9万9129票 42.48% 1 2/4 2/7

脚注

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注釈

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  1. ^ 本来であれば宮川が選挙区、中谷は比例区であるが、2019年に宮川が逝去したためコスタリカ方式は解消され中谷が山梨県第1区の公認候補となった。
  2. ^ 麻生派会長の麻生太郎はさらに踏み込み、河野太郎などの陣営に入っていた派閥メンバーに対し、側近議員を通じて「1回目の投票から高市に入れろ」と指示を飛ばした[14][15]

出典

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  1. ^ 平成24年(2012年)12月21日中央選挙管理会告示第37号(平成二十四年十二月十六日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
  2. ^ 自由民主党山梨県支部連合会 政治資金収支報告書(平成30年分定期公表)” (PDF). 山梨県選挙管理委員会 (2019年11月29日). 2019年12月2日閲覧。
  3. ^ 中谷真一君_衆議院
  4. ^ 衆議院総選挙における同窓生の活躍!
  5. ^ NDARGOB - 防衛大学校ラグビー部OB会ホームページ”. thanks.yahoo.co.jp. 2024年10月26日閲覧。
  6. ^ “自民、山梨1区で「コスタリカ方式」復活”. 日本経済新聞. (2014年8月1日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS31H0O_R30C14A7PP8000/ 2014年12月19日閲覧。 
  7. ^ 「コスタリカ方式」に則れば、次回衆院選時には中谷が山梨1区、宮川典子が比例南関東ブロックに回る。
  8. ^ 中谷真一(比例・南関東・自民): 衆院選2014(衆議院選挙) : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)”. web.archive.org (2014年12月19日). 2024年10月26日閲覧。
  9. ^ “山教組の電話作戦に敗れた自民候補が土下座を始めるが…「ほめてやってください」とコスタリカ方式の女性候補が介抱 ”. 産経新聞. (2017年10月23日). https://www.sankei.com/article/20171023-37OUSGELW5LCRNWRVE5N54AO2A/ 208-4-22閲覧。 
  10. ^ “政務官決まる、第4次安倍第2次改造”. Qnewニュース. https://qnew-news.net/news/2019-9/2019091602.html 2019年10月24日閲覧。 
  11. ^ “自民中谷氏が選挙区を制し当選確実 山梨1区”. 産経新聞. (2021年11月1日). https://www.sankei.com/article/20211101-TTL3VTXWXFNJPAGPCNGWN72SAM/ 2021年11月1日閲覧。 
  12. ^ 石破、高市、小泉の3氏が競る 決選投票確実な情勢”. 共同通信 (2024年9月25日). 2024年10月9日閲覧。
  13. ^ a b 中田征志、太田晶久「『反高市』票流れる 石破新総裁 決選 岸田・菅氏が支持」 『読売新聞』2024年9月28日付朝刊、3面。
  14. ^ 『週刊文春』2024年10月17日号、32頁、「『高市支持』で求心力が低下 麻生太郎が政治生命の危機」。
  15. ^ <独自>自民・麻生副総裁が高市氏支持へ、麻生派議員にも指示 1回目から”. 産経新聞 (2024年9月26日). 2024年9月30日閲覧。
  16. ^ 川口峻、竹内望 (2024年9月27日). “1回目投票2位からの逆転劇 石破氏の総裁選勝利を生んだ「秋波」”. 毎日新聞. 2024年10月11日閲覧。
  17. ^ a b 自民党の総裁選 県関係の自民党国会議員は誰に投票? 石破新総裁に野党は? 山梨(2/3ページ)”. テレビ山梨 (2024年9月27日). 2024年10月11日閲覧。
  18. ^ a b c d e f “2012衆院選 山梨3区 中谷真一”. 毎日jp (毎日新聞社). http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A19003002002 2014年4月9日閲覧。 
  19. ^ “日報公開で自衛官に危機 「行政文書」扱いは世界の非常識”. 産経新聞. (2018年4月16日). https://www.sankei.com/article/20180416-5RDF3VL3X5MHTNCD7QRQRRI5IU/ 2018年4月17日閲覧。 
  20. ^ 衆議院インターネットライブラリ  2018年4月12日(木)安全保障委員会国の安全保障に関する件(イラク派遣の日報等)
  21. ^ “「リニア整備で住宅地配慮を」衆院国交委で中谷氏要望 ”. 山梨日日新聞. (2018年4月5日). http://www.sannichi.co.jp/article/2018/04/05/00262706 2018年4月17日閲覧。 
  22. ^ 衆議院インターネットライブラリ 2018年4月4日(水)国土交通委員会
  23. ^ 2017年衆院選、候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査)
  24. ^ 鈴木エイト『自民党の統一教会汚染-追跡3000日』小学館、2022年。ISBN 978-4093801232 p307~318
  25. ^ “2019年12月号_2面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年11月25日). https://zenkyou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/07/2019%E5%B9%B412%E6%9C%88_%EF%BC%92%E9%9D%A2.pdf 2020年7月21日閲覧。 
  26. ^ a b c 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
  27. ^ 当時の本人によるツイート(現在は削除されたため、グーグルのキャッシュより)
  28. ^ 『現代印章 2019年4月号』(ゲンダイ出版)

関連項目

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外部リンク

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公職
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