コンテンツにスキップ

中田易直

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中田 易直(なかだ やすなお、1919年4月6日[1] - 2015年1月21日[1])は、日本歴史学者。学位は、文学博士國學院大學論文博士・1985年)(学位論文「近世対外関係史の研究」)。中央大学名誉教授。日本近世史専攻。特に近世経済史・近世対外関係史を専門とする。米国初期日本占領政策の研究も行った。

来歴

[編集]

秋田県仙北郡角館町(現仙北市)生まれ[1]。本籍は大館町(現大館市)。1943年東京帝国大学文学部国史学科を卒業[2]中村孝也辻善之助坂本太郎に師事する。中村孝也『徳川家康文書の研究』編纂に尽力した[3]1985年「近世対外関係史の研究」で國學院大学より文学博士学位を取得。

1945年文部省国史編修院編修官補[4]となり、その後、文部省科学局科学官補として文部省史料館の設立の事務に携わる[4]1949年東京体育専門学校(のち東京教育大学)教授[5]1955年文部省教科書調査官、1959年茨城大学文理学部助教授、1964年中央大学文学部教授、図書館長、1990年名誉教授、城西大学招聘教授、客員教授、日本学術会議第一部長。三井文庫理事。2009年瑞宝中綬章受勲[6]

父は第四十八銀行取締役・中田亮直。第四代住友総理事中田錦吉は叔父にあたる。妻は千賀千代作の次女。

著書

[編集]

共著編・校訂

[編集]

参考文献

[編集]
  • 太田勝也「中田易直氏の訃(学界消息)」『日本歴史』第804巻、吉川弘文館、2015年、123-124頁、ISSN 0386-9164 
  • 中田易直、伊藤隆、加藤榮一、竹内誠「国史学界の今昔(56)戦中・戦後の文部省学術行政(上)」『日本歴史』第810号、吉川弘文館、2015a、35-48頁。 
  • 中田易直、伊藤隆、加藤榮一、竹内誠「国史学界の今昔(57)戦中・戦後の文部省学術行政(下)」『日本歴史』第811号、吉川弘文館、2015b、25-40頁。 
  • 中村孝也「自序」『徳川家康文書の研究』 上、日本学術振興会、1967年、1-4頁。全国書誌番号:67001584 
  • 『中央大学文学部紀要』史学科第35号、pp.137-151、1990
  • https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200901066546667870
  • 中田易直先生談「戦後の三井文庫と文部省史料館について」(『三井文庫論叢』35号、2001年)

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 太田勝也 2015
  2. ^ 『東京大學卒業生氏名録』東京大學、1950年11月10日、485頁。NDLJP:2529965/257 
  3. ^ 中村孝也 1967
  4. ^ a b 中田易直 et al. 2015a
  5. ^ 『官報』第6923号、昭和25年2月10日、p.92.NDLJP:2963467/3
  6. ^ 平成21年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 15 (2009年4月29日). 2009年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月12日閲覧。