不完全変態
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不完全変態(ふかんぜんへんたい)(英:hemimetabolism / hemimetaboly / paurometabolism[1])は、昆虫の発達様式で、卵→幼虫(若虫)→成虫という段階で成長する変態様式のことである。蛹はない。幼虫は成虫と同じ形で、脱皮する毎に大きくなる。そのため、不完全変態するグループの幼虫は若虫(ニンフ)と呼ばれる。ただし若虫には翅がなく、外骨格も薄く、生殖能力はない[2]。不完全変態の昆虫は、成虫になるとそれ以上脱皮しない。この点で無変態とは異なる[3]。
不完全変態する目
[編集]- カメムシ目 - カメムシ、セミ、アブラムシ
- バッタ目 - バッタ、コオロギ、キリギリス
- カマキリ目 - カマキリ
- ゴキブリ目 – ゴキブリ、シロアリ
- ハサミムシ目 – ハサミムシ
- トンボ目 – トンボ
- ナナフシ目 – ナナフシ
- 咀顎目 – シラミ、チャタテムシ
- カゲロウ目
- カワゲラ目
- カカトアルキ目
- ガロアムシ目
脚注
[編集]- ^ McGavin, George C. Essential Entomology: An Order-by-Order Introduction. Oxford: Oxford University Press, 2001. pp. 20.
- ^ “Incomplete Metamorphosis Has Three Stages: Egg, Nymph, and Adult”. ASU - Ask A Biologist. Arizona State University School of Life Sciences Ask A Biologist (April 29, 2011). 2 September 2019閲覧。
- ^ Gullan, P. J.; Cranston, P. S. (2014). The Insects: An Outline of Entomology (5th ed.). John Wiley & Sons, Ltd. p. 241