下宇美駅
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下宇美駅* | |
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下宇美駅跡。写真左側の遊歩道が廃線跡。手前が吉塚方向、奥が筑前勝田方向。右は県道68号線 | |
しもうみ Shimo-Umi | |
◄志免 (2.9 km) (0.8 km) 宇美► | |
所在地 | 福岡県糟屋郡宇美町大字宇美 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 勝田線 |
キロ程 | 10.2 km(吉塚起点) |
電報略号 | シミ←シウミ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1919年(大正8年)10月12日* |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)4月1日 |
備考 | 無人駅 |
下宇美駅(しもうみえき)は、かつて福岡県糟屋郡宇美町にあった日本国有鉄道(国鉄)勝田線の駅(廃駅)である。勝田線の廃線により、1985年(昭和60年)4月1日に廃駅となった。
歴史
[編集]- 1919年(大正8年)10月12日:筑前参宮鉄道の下宇美停留場として開業[1]。
- 1936年(昭和11年)頃:宇美八幡停留場と改称[2]。
- 1941年(昭和16年)3月28日:三菱鉱業勝田鉱業所専用鉄道運輸開始認可(宇美堅坑-宇美八幡間1.4km、動力蒸気、軌間1067mm)[3][4]
- 1942年(昭和17年)9月19日:筑前参宮鉄道が九州電気軌道(9月21日 西日本鉄道に改称)に合併し、宇美線となる。
- 1944年(昭和19年)5月1日:戦時買収による国有化で勝田線なり、信号場に変更、下宇美信号場となる[2]。
- 1950年(昭和25年)1月10日:駅に昇格し、下宇美駅となる[5]。
- 1963年(昭和38年)4月1日:業務委託駅となる(日本交通観光社に委託)[6]。
- 1985年(昭和60年)4月1日:勝田線の廃止に伴い営業廃止[2]。
駅構造
[編集]かつては、三菱鉱業勝田鉱業所専用線も接続していた大きな駅であったが、閉山後急速に寂れて駅も小さくなり、末期は単式ホーム1面1線のみを有する簡素な無人駅となった。ちなみに当駅の待合所はバス停留所のそれに近いものであった。廃駅後に周辺は遊歩道となったが、駅のホームは残っている。
駅周辺
[編集]宇美八幡宮の最寄駅であった。なお駅は福岡県道68号福岡太宰府線に面していて、駅前にバス停が設けられていた。そちらのほうが便数も多いことからよく使用されていた。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ 「地方鉄道停留場設置」『官報』1919年10月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、698頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『地方鉄道及軌道一覧. 昭和18年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『宇美町誌』1975年、875頁
- ^ 大蔵省印刷局(編)「日本国有鉄道公示 第6号」『官報』第6895号、国立国会図書館デジタルコレクション、1950年1月9日。
- ^ 「八駅の業務を民間委託 門鉄」『交通新聞』交通協力会、1963年4月3日、1面。