上野国佐位郡正倉跡
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上野国佐位郡正倉跡(こうずけのくにさいぐんしょうそうあと)は、群馬県伊勢崎市上植木本町にある、古代佐位郡の正倉跡からなる、奈良時代から平安時代にかけての官衙遺跡。2014年10月6日、国の史跡に指定された。
概要
[編集]本遺跡は2002年度から2011年度にかけて、伊勢崎市により18次にわたる発掘調査が実施され、7世紀前半から10世紀前半まで存続した、上野国佐位郡の正倉(税としての稲を収納した倉庫)の跡であることが確認されている。約6万平方メートルの土地に、礎石建ちの建物跡15棟。掘立柱建物跡40棟以上が確認されている[1]。
上野国佐位郡正倉跡は、2014年10月6日に国の史跡に指定され、2018年2月13日に追加指定が行われている[1]。
八角倉庫
[編集]2005年の調査で、八角形平面の倉庫の跡が検出された。これは『上野国交替実録帳』に見える、佐位郡の「八面甲倉」に該当するものであり、本遺跡が上野国佐位郡正倉であることが確実となった。八角倉庫は他に類をみないものであり、正倉のシンボル的な建物だったとみられる。当初は掘立柱建物であったものを後に礎石建てに変更している[2]。
脚注
[編集]- ^ a b “上野国佐位郡正倉跡”. 伊勢崎市. 2021年2月11日閲覧。
- ^ “上野国佐位郡正倉跡(リーフレット)”. 伊勢崎市教育委員会. 2021年2月11日閲覧。