コンテンツにスキップ

三朝東郷湖県立自然公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三朝東郷湖県立自然公園(みささとうごうこけんりつしぜんこうえん)とは、鳥取県中部にある鳥取県立の自然公園である。

概要

[編集]

鳥取県中部の倉吉市湯梨浜町三朝町にまたがる自然公園で、1954年(昭和29年)に鳥取県では初の県立自然公園に指定された[1]。その後、1964年(昭和39年)、1983年(昭和58年)、1994(平成6年)に指定範囲の変更がある[1][2][注 1]

指定範囲は平成7年の時点で15,067ヘクタールで、そのうちほぼ半分が三朝町の域内にある。公園を構成する主な景勝地は、東郷池三徳山小鹿渓、観光地としては三朝温泉はわい温泉東郷温泉、そのほか打吹山羽衣石城跡などの史跡、倭文神社伯耆国一宮)などがある[1]

名所

[編集]

太字は特別地域に指定され、特に保護されている地域。

山岳

[編集]
  • 三徳山(三朝町) - 奇岩と険峻な山容で、古来から山岳仏教の聖地とされてきた。北麓には三仏寺、南麓には小鹿渓がある。
  • 鉢伏山(湯梨浜町) - 山頂から東郷池や日本海、大山を見渡す展望地。
  • 大平山(倉吉市) - 東郷湖を見下ろす標高191メートルの山。頂上近くまで車で行くことができる。
  • 打吹山(倉吉市)- 倉吉市中心部にある山で、かつて打吹城を擁する要害だった。天女伝説があり、桜の名所打吹公園もある。
  • 橋津海食崖(湯梨浜町) - 縄文海進によって形成された断崖で、海蝕洞も見られる。

渓谷・滝

[編集]
  • 小鹿渓(三朝町) - 三徳山南麓の渓谷。小鹿川の上流域にあたる。特殊な植物相と複雑な渓谷による国の名勝。
  • 今滝(湯梨浜町) - 落差約44メートルの滝。鉢伏山に源流を持つ舎人川の上流。

[編集]
東郷池

史跡

[編集]
倭文神社

温泉

[編集]

観光地

[編集]
  • 打吹公園(倉吉市)- 打吹山にある公園。4000本の桜があり、花見の名所として知られる。

関連項目

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 三国山周辺はかつて、三朝東郷湖県立自然公園に含まれていたが、後に氷ノ山後山那岐山国定公園に移管されている。

出典

[編集]
  1. ^ a b c 『鳥取県大百科事典』p914「三朝東郷湖県立自然公園」
  2. ^ 鳥取県庁 三朝東郷湖県立自然公園計画概要2014年9月19日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 『鳥取県大百科事典』,新日本海新聞社鳥取県大百科事典編纂委員会・編,新日本海新聞社,1984

外部リンク

[編集]