三朝東郷湖県立自然公園
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三朝東郷湖県立自然公園(みささとうごうこけんりつしぜんこうえん)とは、鳥取県中部にある鳥取県立の自然公園である。
概要
[編集]鳥取県中部の倉吉市、湯梨浜町、三朝町にまたがる自然公園で、1954年(昭和29年)に鳥取県では初の県立自然公園に指定された[1]。その後、1964年(昭和39年)、1983年(昭和58年)、1994(平成6年)に指定範囲の変更がある[1][2][注 1]。
指定範囲は平成7年の時点で15,067ヘクタールで、そのうちほぼ半分が三朝町の域内にある。公園を構成する主な景勝地は、東郷池、三徳山と小鹿渓、観光地としては三朝温泉、はわい温泉、東郷温泉、そのほか打吹山や羽衣石城跡などの史跡、倭文神社(伯耆国の一宮)などがある[1]。
名所
[編集]太字は特別地域に指定され、特に保護されている地域。
山岳
[編集]- 三徳山(三朝町) - 奇岩と険峻な山容で、古来から山岳仏教の聖地とされてきた。北麓には三仏寺、南麓には小鹿渓がある。
- 鉢伏山(湯梨浜町) - 山頂から東郷池や日本海、大山を見渡す展望地。
- 大平山(倉吉市) - 東郷湖を見下ろす標高191メートルの山。頂上近くまで車で行くことができる。
- 打吹山(倉吉市)- 倉吉市中心部にある山で、かつて打吹城を擁する要害だった。天女伝説があり、桜の名所打吹公園もある。
- 橋津海食崖(湯梨浜町) - 縄文海進によって形成された断崖で、海蝕洞も見られる。
渓谷・滝
[編集]湖
[編集]史跡
[編集]- 橋津古墳群(馬ノ山古墳群)(湯梨浜町) - 20基以上の古墳時代の前方後円墳や円墳からなる古墳群。国の史跡。
- 三仏寺(三朝町) - 三徳山にある古刹で、山号を三徳山という。山域全体が修行の地とされ、奥院の「投入堂」は国宝に指定されている。
- 倭文神社(湯梨浜町) - 伯耆国の一宮。境内の経塚からは康和5年(1103年)銘の銅経筒、銅造観音菩薩像などが出土し、一括して国宝に指定されている。
- 羽衣石城跡(湯梨浜町) - 中世に尼子氏や毛利氏と争って東伯耆を支配した南条氏の本拠地。県の史跡。
- 打吹城跡(倉吉市) - 室町時代の伯耆国守護だった山名氏の居城跡。
温泉
[編集]観光地
[編集]- 打吹公園(倉吉市)- 打吹山にある公園。4000本の桜があり、花見の名所として知られる。
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 三国山周辺はかつて、三朝東郷湖県立自然公園に含まれていたが、後に氷ノ山後山那岐山国定公園に移管されている。
出典
[編集]- ^ a b c 『鳥取県大百科事典』p914「三朝東郷湖県立自然公園」
- ^ 鳥取県庁 三朝東郷湖県立自然公園計画概要2014年9月19日閲覧。
参考文献
[編集]- 『鳥取県大百科事典』,新日本海新聞社鳥取県大百科事典編纂委員会・編,新日本海新聞社,1984
- 鳥取県庁