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三ツ池古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

座標: 北緯35度31分28.4秒 東経139度39分46.7秒 / 北緯35.524556度 東経139.662972度 / 35.524556; 139.662972

三ツ池古墳の位置(神奈川県内)
三ツ池古墳
三ツ池古墳
位置図

三ツ池古墳(みついけこふん)は、神奈川県横浜市鶴見区三ツ池に所在する古墳時代古墳。墳形は円墳とされる。鶴見川右岸の下末吉台地一帯にかつて多く分布していた古墳や横穴墓の中では、数少ない現存古墳である。

立地と概要

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鶴見区西部に広がる下末吉台地(標高40-50メートル)の、鶴見川南岸に面した台地北端部(地域名では鶴見区駒岡梶山・三ツ池公園・上末吉下末吉諏訪坂にかけて)には、かつて複数の古墳群横穴墓群が分布していた[1][2][3]。 同区駒岡に集中域をもつ古墳群は駒岡古墳群と呼ばれ、駒岡瓢箪山古墳駒岡堂の前古墳岩瀬山横穴墓群などが知られる[4]。また、駒岡古墳群のあった丘陵から谷戸を1つ挟んだ東側の丘陵には梶山古墳群が分布し、太田道灌伝承で知られる兜塚古墳が残存する[2][1][5][3][注釈 1]

三ツ池古墳は、兜塚古墳より南方の神奈川県立三ツ池公園内にあり、谷戸の奥に造られた溜池の「三ツ池」を囲む高台(現状は薮地)にある。全長20-30メートルの円墳と考えられているが、発掘調査などの考古学的な調査が行われておらず、古墳の正確な規模や築造年代などは解っていない[注釈 2]。しかし、鶴見区一帯の古墳群や横穴墓群がほとんど消滅してしまった現代においては、墳丘が手付かずで残る貴重な存在となっている[2]

脚注

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注釈

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  1. ^ 鶴見川下流域一帯は、駒岡古墳群以外にも古墳群横穴墓群が散在的に分布しているため、横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センターは「駒岡周辺の古墳群」という、より広い範囲の捉え方でこれらを解説している[2]
  2. ^ 『横浜市文化財地図』(2004年発行)には「埴輪が出土」したとの記載がある[6]

出典

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参考文献

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  • 横浜市歴史博物館「駒岡堂の前古墳 他」『横浜の古墳と副葬品』横浜市ふるさと歴史財団、2001年1月27日、40頁。 NCID BA52381705 
  • 横浜市教育委員会事務局生涯学習部文化財課「鶴見区」『横浜市文化財地図』横浜市教育委員会、2004年3月31日、7頁。 NCID BB23262051 
  • 松崎, 元樹 著「多摩川流域および周辺における後・終末期古墳群の特性と地域構造」、佐々木憲一 編『関東の後期古墳群』六一書房〈考古学リーダー12〉、2007年12月25日、103-122頁。 
  • 埋蔵文化財センター駒岡周辺の古墳群」『埋文よこはま』第29号、公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター、2014年3月10日、1-4頁。 

外部リンク

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画像外部リンク
横浜市行政地図情報提供システム「文化財ハマSite」