ワージング
ワージング Worthing | |||
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位置 | |||
ワージングの位置 | |||
座標 : 北緯50度48分52秒 西経00度22分16秒 / 北緯50.81444度 西経0.37111度 | |||
行政 | |||
国 | イギリス | ||
連合王国 | イングランド | ||
リージョン | サウス・ウェスト・イングランド | ||
カウンティ | ウェスト・サセックス | ||
タウンかつバラ | ワージング | ||
地理 | |||
面積 | |||
タウンかつバラ域 | 32.48 km2 (12.54 mi2) | ||
人口 | |||
人口 | (2011年現在) | ||
タウンかつバラ域 | 104,600人 | ||
人口密度 | 3,232人/km2(8,370人/mi2) | ||
その他 | |||
等時帯 | 西ヨーロッパ時間 (UTC+0) | ||
夏時間 | 西ヨーロッパ夏時間 (UTC+1) | ||
Postcode | BN11、BN12、BN13、BN14、BN99 | ||
市外局番 | 01903 | ||
公式ウェブサイト : www.adur-worthing.gov.uk |
ワージング(Worthing)は、イングランド南部ウェスト・サセックスにある海に面したタウンかつバラである。ブライトンの西16km、チチェスターの東29kmに位置し、推定人口は104,600人、面積は32.37km2である。
歴史
[編集]ワージングの中心部から7マイル(11km)以内にはイギリス国内14あるうち4つの火打石採石場が集まっており、少なくとも6,000年以上前から人々が生活していた[1][2]。過去の発掘調査では青銅器時代の遺跡が出土しており、町の西端のハイダウン・ヒルには同時代の重要な砦が残されている。
鉄器時代には、イギリス最大の丘陵砦のひとつが築かれた。その後ローマ・ブリトン時代には、レグネンセスの支配地に含まれている。域内のいくつかの道路はこの時代のもので、「センチュリー」と呼ばれる碁盤目状の配置になっている。5世紀から6世紀にかけてはサセックス王国に組み込まれ、この時代にワージングという名称が定着した。
その後何世紀にもわたって何の変哲もない村だったが、1750年代から富裕層の観光地として発展を始めた。1798年にはイギリス王女のアミーリア・オブ・ザ・ユナイテッド・キングダムもこの地を訪れ、1803年にはタウンに昇格した。町の発展に伴いクレッセント公園などの公共施設も開発された。一方で19世紀には密輸業者の拠点ともなり、1880年代には骸骨軍による暴動も発生した。
詩人オスカー・ワイルドは1893年とその翌年にこの町で休暇を過ごし、2度目の訪問で『真面目が肝心』を執筆した。そのほかにもノーベル文学賞受賞者のハロルド・ピンターをはじめ、多くの文学者がこの町を訪れている。
1934年10月9日にはサウス・ストリートの戦いと呼ばれる暴動が発生した[3] 。これはオズワルド・モズレー率いるファシスト連合とその反対者との間で起きた暴動である。第二次世界大戦が発生すると連合軍が駐留し、この地からノルマンディー上陸作戦へと向かっていった。
人口動態
[編集]国家統計局による2019年時点での推計人口は110,570人[4]。人口密度は3,383人/km2で、これはサセックスの自治体において2番目に高い[4]。
年 | 人口 | 年 | 人口 | |||
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1801 | 2,151 | 1921 | 37,906 | |||
1811 | 3,824 | 1931 | 45,905 | |||
1821 | 4,922 | 1939 | 55,584 | |||
1831 | 5,654 | 1951 | 67,305 | |||
1841 | 6,856 | 1961 | 77,155 | |||
1851 | 7,615 | 1971 | 88,467 | |||
1861 | 9,744 | 1981 | 90,686 | |||
1871 | 11,873 | 1991 | 98,066 | |||
1881 | 14,002 | 2001 | 97,540 | |||
1891 | 19,177 | 2011 | 104,640 | |||
1901 | 24,479 | 2019 | 110,570 | |||
1911 | 31,301 | 2031 | 122,200 |
出典: A Vision of Britain Through Time[5], Office for National Statistics
交通
[編集]鉄道
スポーツ
[編集]ゆかりのある人物
[編集]詩人・作家
[編集]- ジェイン・オースティン:滞在経験を遺作『サンディトン』に反映[6][7]
- パーシー・ビッシュ・シェリー:父がワージング議会初代議長であり、自身の初期の作品をこの地で執筆した[8]。
- オスカー・ワイルド:『真面目が肝心』をこの町で執筆しており、主人公の苗字が「ワージング」となっている[9][10]。
- ハロルド・ピンター:ワージングに住み、『帰郷』を執筆した。なお、彼の住居は現在も保存されている[11]。
- ウィリアム・ハドソン[12]
- スティーブン・スペンダー[13]
- ドロシー・リチャードソン[14]
出身人物
[編集]- ジョン・セルデン - 哲学者
- ブリット・オールクロフト - 映画監督
- ニコレット・シェリダン - 女優
- エドワード・ヘンティ - オーストラリア移民
脚注
[編集]- ^ Drewett, Peter L., David Rudling and Mark F. Gardine (1988). The South East to Ad 1000. Longman Publishing Group. p. 48. ISBN 978-0-582-49271-4
- ^ Russell, Miles. “The Neolithic Flint Mines of Sussex: Britain's Earliest Monuments”. Bournemouth University. 12 February 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月30日閲覧。
- ^ “Friend of the Nazis who fate left behind”. The Argus (23 January 2003). 4 May 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。6 May 2018閲覧。
- ^ a b Office for National Statistics (28 June 2019). “Population Estimates for UK, England and Wales, Scotland and Northern Ireland, Mid-2018”. 3 July 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。4 July 2019閲覧。
- ^ “Worthing District through time”. A Vision of Britain Though Times. 2022年1月2日閲覧。
- ^ Edmonds 2013
- ^ Halperin, John, "Jane Austen's Anti-Romantic Fragment: Some Notes on Sanditon", 1983, University of Tulsa
- ^ Hare 1991, p. 1
- ^ Crafter, Cate (2021年7月14日). “9 things you probably didn't know about Worthing” (英語). Great British Life. 2021年7月20日閲覧。
- ^ Elleray 1998
- ^ Lahr, John. “Harold Pinter, Demolition Man, from the New Yorker, December 2007”. 12 January 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。27 February 2010閲覧。
- ^ Elleray 1998, p. 28
- ^ Sutherland, John (2004). Stephen Spender: a Literary Life. London: Penguin Books. ISBN 0-19-517816-5
- ^ Wojtczak, Helena (2008), Notable Sussex Women, Hstings Press, ISBN 978-1-904109-15-0
参考文献
[編集]- Edmonds, Antony (2013). Jane Austen's Worthing: The Real Sandition. Amberley: Amberley Publishing Limited. ISBN 9781445619835
- Elleray, D. Robert (1998). A Millennium Encyclopaedia of Worthing History. Worthing: Optimus Books. ISBN 0-9533132-0-4
- Hare, Chris (1991). Historic Worthing: The Untold Story. Adlestrop: The Windrush Press. ISBN 0-900075-91-0