ワニ男
表示
ワニ男(ワニおとこ、スペイン語: El Hombre Caimán)は、南米のコロンビア・ペルーの伝承に伝わる獣人である。上半身が人で、下半身が鰐である[1]。
伝承
[編集]サウル・モンテネグロという名の漁師は、「沐浴 」する女性たちを見るのが好きだったマグダレナ川 しかし、木々の間から見ているのがバレるのを恐れた。アルタ・グアヒラ]]の魔女のところへ行き、海水浴客に怪しまれないようにワニに変身する薬を求めた。魔女は、ワニに変身する赤い薬と、ワニに戻る白い薬を渡した。モンテネグロはしばらくそれを楽しんだ。
ある時、白い薬を持ってよく同行していた友人が来られなくなった。ワニの姿になったモンテネグロを見たその男は怖くなり、モンテネグロを人間に戻す白い薬の瓶を落としてしまった。ほとんどの薬はこぼれたが、その薬の一部がサウルの頭にかかり、彼の頭は元に戻ったが、体はワニのままだった。
それ以来、女たちは恐れて川で水浴びをしなくなった。彼の母親だけが彼に近づく勇気があった。彼女は毎晩川に来て彼を慰め、彼の好物を持ってきた: [チーズ]]、キャッサバ(ユッカ)、ラム酒に浸したパンなどである。やがて母親は、薬を作った魔女を見つけることができず、悲しみに暮れて死んだ。
アリゲーター・マンには誰も世話をする者がおらず、ひとり残された。彼は、マグダレナ川の河口、バランキージャ近くのボカス・デ・セニサで、川に身を任せて海に出ることにした。それ以来、プラトからボカス・デ・セニサまでのマグダレナ川下流域の漁師たちは、今でも川や沼地の川岸で彼を探している。
脚注
[編集]- ^ https://cromos.elespectador.com/especial/la-colombia-fant-stica-de-carlos-vives/las-huellas-del-hombre-caiman