レーヴミストラル
レーヴミストラル | |
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2016年日経新春杯 | |
欧字表記 | Reve Mistral |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 2012年5月8日 |
死没 | 2023年10月3日(11歳没) |
登録日 | 2014年4月30日[1] |
抹消日 | 2018年9月5日[2] |
父 | キングカメハメハ |
母 | レーヴドスカー |
母の父 | Highest Honor |
生国 | 日本(北海道安平町) |
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | (有)サンデーレーシング |
調教師 |
松田博資(栗東) →高野友和(栗東) |
競走成績 | |
生涯成績 | 17戦4勝 |
獲得賞金 | 1億4358万0000円 |
勝ち鞍 |
GII:青葉賞(2015年) GII:日経新春杯(2016年) |
レーヴミストラル(英:Reve Mistral)は、日本の競走馬である。2015年の青葉賞、2016年の日経新春杯の勝ち馬。
経歴
[編集]デビュー前
[編集]「夢(仏)+見事な(プロヴァンサル語)」を馬名意味として、レーヴミストラルと命名された[3]。この名は母レーヴドスカーとレーヴ(Rêve)の語を共有している[3]。柳瀬尚紀は、ミストラル(Mistral)について、プロヴァンス語で「見事な」とするのは誤りであると指摘し、ウィキペディア日本語版におけるミストラルの記述を参考にしたのだろうと推測している[3]。
2歳(2014年)
[編集]2014年12月6日、阪神芝2000mでデビューし、単勝2.6倍の1番人気に推されるも4着に終わった。
3歳(2015年)
[編集]2戦目は惜しくも2着だったが、3戦目で初勝利を挙げる。アザレア賞では最後方から追い込み差し切り勝ちを決め2連勝[4]。重賞初挑戦となった青葉賞では中団から鋭く脚を伸ばして快勝し、重賞初制覇を果たす[5]。本番の日本ダービーはドゥラメンテの9着に終わる。 秋に入り、復帰戦のアルゼンチン共和国杯はゴールドアクターの3着に入るも、年末の金鯱賞は8着惨敗でこの年を終える。
4歳(2016年) - 6歳(2018年)
[編集]2016年初戦の日経新春杯では道中最後方追走から一気に末脚を繰り出して快勝、重賞2勝目を挙げる[6]。その後は勝ち星を挙げることなく2018年9月5日付でJRA競走馬登録を抹消された。引退後は当初地方競馬に移籍する予定であったが、一転してレックススタッドで種牡馬入りすることになった[2][7]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[8]およびnetkeiba.com[9]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2014.12. 6 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝2000m(良) | 8 | 7 | 7 | 2.6 (1人) | 4着 | 2:07.2(34.1) | 0.3 | 岩田康誠 | 55 | アダムスブリッジ | 474 | |
2015. 1. 5 | 京都 | 3歳未勝利 | 芝2000m(良) | 16 | 3 | 6 | 6.4 (4人) | 2着 | 2:01.2(33.7) | 0.1 | 岩田康誠 | 56 | サトノラーゼン | 472 | |
1.24 | 京都 | 3歳未勝利 | 芝1800m(良) | 16 | 8 | 16 | 1.5 (1人) | 1着 | 1:48.5(35.0) | -0.2 | 岩田康誠 | 56 | (レーゲンヴァルト) | 472 | |
4. 4 | 阪神 | アザレア賞 | 500万下 | 芝2400m(良) | 7 | 3 | 3 | 2.4 (1人) | 1着 | 2:29.2(34.0) | -0.2 | 岩田康誠 | 56 | (サンライズセンス) | 476 |
5. 2 | 東京 | 青葉賞 | GII | 芝2400m(良) | 18 | 4 | 8 | 4.1 (1人) | 1着 | 2:26.9(33.7) | -0.1 | 川田将雅 | 56 | (タンタアレグリア) | 478 |
5.31 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 4 | 7 | 16.2 (4人) | 9着 | 2:24.5(35.1) | 1.3 | 川田将雅 | 57 | ドゥラメンテ | 480 |
11. 8 | 東京 | アルゼンチン共和国杯 | GII | 芝2500m(重) | 18 | 8 | 18 | 8.2 (3人) | 3着 | 2:34.4(33.8) | 0.4 | 川田将雅 | 55 | ゴールドアクター | 488 |
12. 5 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 芝2000m(良) | 12 | 5 | 5 | 3.7 (2人) | 8着 | 1:59.2(34.4) | 0.4 | 川田将雅 | 56 | ミトラ | 492 |
2016. 1.17 | 京都 | 日経新春杯 | GII | 芝2400m(良) | 12 | 1 | 1 | 4.7 (2人) | 1着 | 2:25.9(33.1) | -0.3 | 川田将雅 | 56 | (シュヴァルグラン) | 492 |
2.14 | 京都 | 京都記念 | GII | 芝2200m(重) | 15 | 5 | 9 | 3.9 (1人) | 12着 | 2:20.0(37.6) | 2.3 | 川田将雅 | 56 | サトノクラウン | 498 |
5. 1 | 京都 | 天皇賞(春) | GI | 芝3200m(良) | 18 | 8 | 18 | 27.6 (8人) | 10着 | 3:16.0(34.4) | 0.7 | 川田将雅 | 58 | キタサンブラック | 490 |
2017. 1.17 | 京都 | 日経新春杯 | GII | 芝2400m(稍) | 14 | 8 | 14 | 11.6 (6人) | 10着 | 2:27.3(35.6) | 1.6 | M.デムーロ | 58 | ミッキーロケット | 506 |
3.19 | 阪神 | 阪神大賞典 | GII | 芝3000m(良) | 10 | 6 | 6 | 29.1 (4人) | 9着 | 3:05.3(38.3) | 2.7 | 川田将雅 | 56 | サトノダイヤモンド | 506 |
2018. 1.27 | 東京 | 白富士S | OP | 芝2000m(稍) | 10 | 5 | 5 | 14.7 (6人) | 7着 | 2:00.0(34.6) | 1.0 | 戸崎圭太 | 57 | マイネルハニー | 494 |
5. 5 | 東京 | メトロポリタンS | OP | 芝2400m(良) | 11 | 4 | 4 | 32.9 (8人) | 9着 | 2:25.7(34.3) | 0.9 | 石橋脩 | 57 | ベストアプローチ | 494 |
7.22 | 福島 | 福島テレビOP | OP | 芝1800m(良) | 16 | 7 | 13 | 31.3(10人) | 8着 | 1:48.4(36.0) | 0.7 | 武藤雅 | 57 | マサハヤドリーム | 494 |
8.25 | 新潟 | BSN賞 | OP | ダ1800m(良) | 12 | 6 | 8 | 38.6(10人) | 12着 | 1:55.1(38.7) | 3.3 | 大野拓弥 | 57 | サルサディオーネ | 496 |
種牡馬時代
[編集]レックススタッドで種牡馬となったが、2023年8月に認定NPO法人 引退馬協会に譲渡され、功労馬として余生を過ごすことになったが、同年10月3日に仮預託先で疝痛を発症し、応急措置が取られて診療所に向かう途中の馬運車の中で倒れ、死亡した。腸閉塞による腸管破裂、または動脈破裂を起こしたものとみられる[10]。
血統表
[編集]レーヴミストラルの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
[§ 2] | ||
父 キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
父の父 Kingmambo1990 鹿毛 |
Mr. Prospector 1970 鹿毛 |
Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Miesque 1984 鹿毛 |
Nureyev | |||
Pasadoble | ||||
父の母 *マンファスManfath 1991 黒鹿毛 |
*ラストタイクーン 1983 鹿毛 |
*トライマイベスト | ||
Mill Princess | ||||
Pilot Bird 1983 鹿毛 |
Blakeney | |||
The Dancer | ||||
母 *レーヴドスカー Reve d'Oscar 1997 芦毛 |
Highest Honor 1983 芦毛 |
Kenmare 1975 芦毛 |
kalamoun | |
Belle of Ireland | ||||
High River 1978 鹿毛 |
Riverman | |||
Hairbrush | ||||
母の母 Numidie1988 鹿毛 |
*バイアモン 1982 鹿毛 |
Blushing Groom | ||
Lodeve | ||||
Yamuna 1981 鹿毛 |
Green Dancer | |||
Yeovil | ||||
母系(F-No.) | (FN:1-p) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Green Dancer 5×4、Northern Dancer 5×5(父内)、Sir Gaylord 5×5(母内) | [§ 4] | ||
出典 |
- 母レーヴドスカーは仏G1・サンタラリ賞優勝馬。
- 半兄アプレザンレーヴ(父シンボリクリスエス)は2009年青葉賞優勝馬、半姉レーヴディソール(父アグネスタキオン)は2010年阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 柳瀬尚紀「馬名プロファイラーの日記帳 125」『優駿』2015年7月号、中央競馬ピーアール・センター、2015年、136-137頁。
出典
[編集]- ^ “競走馬情報:レーヴミストラル - @Keiba”. @Keiba - 競馬サービスプロバイダ. 2022年3月22日閲覧。
- ^ a b “レーヴミストラル号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2018年9月5日). 2018年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月5日閲覧。
- ^ a b c 柳瀬2015、137頁。
- ^ “【アザレア賞】良血レーヴミストラルが2連勝!”. サンケイスポーツ. (2015年4月4日) 2018年9月5日閲覧。
- ^ “【青葉賞】レーヴミストラルが重賞初V”. デイリースポーツ. (2015年5月2日) 2018年9月5日閲覧。
- ^ “レーヴミストラルが優勝 競馬の日経新春杯”. 日本経済新聞. (2016年1月17日) 2018年9月5日閲覧。
- ^ “JRA重賞2勝馬レーヴミストラル、レックススタッドで種牡馬入り”. netkeiba.com (2018年9月20日). 2018年9月21日閲覧。
- ^ “レーヴミストラル 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月6日閲覧。
- ^ “レーヴミストラルの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月6日閲覧。
- ^ レーヴミストラルが11歳で死す 15年青葉賞など重賞2勝 - netkeiba.com 2023年10月4日
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|レーヴミストラル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月8日閲覧。
- ^ “レーヴミストラルの種牡馬亜情報”. 競馬ラボ. 2021年7月8日閲覧。