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レムニスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブースのレムニスケート
ベルヌーイのレムニスケート
ジェロノのレムニスケート

レムニスケート: lemniscate)は、代数幾何学において、8の字またはの形をした平面曲線のいずれかの総称を指す。双紐線双紐形線、あるいは蔓葉線などとも呼ばれる[1][2][3]

この言葉は、「リボンで飾られた」を意味するラテン語の lēmniscātus に由来し、ギリシャ語で「リボン」を意味する λημνίσκος (lēmnískos)、あるいは、リボンの原料となる羊毛に由来する。

レムニスケートと呼ばれる曲線には、ヒッポペード英語版[4](ブースのレムニスケート)、ベルヌーイのレムニスケートジェロノのレムニスケート英語版という3つの平面四次曲線英語版が含まれる。Hippopede はプロクロス (5世紀) によって研究されたが、「レムニスケート」という用語は17世紀後半のヤコブ・ベルヌーイの研究まで使用されなかった。

出典

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  1. ^ 近藤騖,藤岡茂『高等数学問題集』 第5巻、中興館、1925年、50頁。NDLJP:914322 
  2. ^ 根津千治, 三上義夫『微分積分学初歩』帝国数学会、1911年、116頁。NDLJP:829006 
  3. ^ 根津千治『微分積分の講義』高岡書店、1923年、207頁。NDLJP:949120 
  4. ^ カヂヨリ 著、一戸直蔵 訳『数学史講義 上巻』大鐙閣、1923年、86頁。NDLJP:956656 

関連項目

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外部リンク

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  • Hazewinkel, Michiel, ed. (2001), “Lemniscates”, Encyclopedia of Mathematics, Springer, ISBN 978-1-55608-010-4, https://www.encyclopediaofmath.org/index.php?title=Lemniscates